【完結】残念な悪役の元王子に転生したので、何とかざまぁを回避したい!

  *  ゆるゆ

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おまけのお話 皆でおひる!

お昼ごはんだよ!

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 ちゃちゃん、ちゃらん、ららん♪

 チャイムだ──!

 お昼だよー!

 両手を挙げて立ちあがる俺に、魔法学基礎の講義していたテチが、白い歯を剥いた。

「こらぁ! まだ授業は終わってないぞー!」

「闇黒反対!
 おひるおひる!
 せんせーも、休憩時間短くなっちゃうよ」

 拳を掲げて、ぷくりと膨れたら、テチはちょっと赤くなって頷いた。


「そ、そうか。
 ならこれで授業は終わりとする。
 皆、しっかり復習と予習をしておくように。
 特にリユィはがんばれ!」

「名指し酷い!」

 掲げた拳を振ったら、クラスの皆がちょっと赤くなって、トエは肩をふるわせて笑った。


「学食行く?」

 首を傾げるトエの銀の髪がさらさら揺れて、俺はこっくり頷いた。


「今日こそ俺は、オムライスを食う!!」

 拳を掲げる俺に、クラスの皆がぷるぷるして笑ってる。
 教室を出ようと教材を持ったテチまでぷるぷるしてる!

 皆、オムライスの素晴らしさを解ってないんじゃ?

 あま美味なケチャップ染み染みのチキンライスを、とろーり卵がたっぷり包み、更にそのうえに掛かる追いケチャップの輝かしさ!

 ♡とか描いても可愛いよ。
 メッセージまで描けるオムライス。
 愛まで伝わるオムライス!
 ディーにつくってあげたいなあ♡♡♡

 によによしたら、トエに肩を叩かれた。


「何考えてるか、丸わかり」

「えへへへへ♡」

 照れて笑う俺に、瓶底眼鏡の向こうのトエの頬がちょっと赤くなる。


「……リユィって、こんな可愛かった……?」

 ちいさな声は、俺の耳に届く前に、学食へ向かう生徒たちの喧騒に紛れた。


「はやく行こ──!」

 跳びあがる俺の目は、きっと♡だ。

 卵とかトマトとかアレルギーで蕁麻疹が出るようになっちゃったから、前世では食べられなくなっちゃって、しょんぼりだったけど、俺は生まれ変わった!!

 たぶんまだ、あれるぎーじゃないはず!
 この世界というより、魔族にアレルギーなさそう。
 ありがとう、かあちゃん、親父!

 食べられない人は、しょんぼりでごめんね。
 生まれ変わったら、俺と一緒に食べられるようになるかもだからね!
 今でも、お話のなかでは、俺と一緒に食べられるからね!


 スキップする俺に、肩をふるわせたトエが、ちょっと赤い頬で並んでくれる。

「リユィと一緒にいると、羞恥心の閾値が上がるよね」

「ちょっとむつかしい」

 眉を下げた俺に、トエの唇はやわらかに弧を描いた。


「いい子いい子」

 俺の頭をなでなでしてくれるトエの手は、やさしい。

「……脳みそのしわ、なさそう?」

「リユィはかわいーなって」

 くすくすトエが笑う後ろで、金の髪がさらさら揺れた。








──────────────────


はじめましての方、いつも見てくださる方、心からありがとうございます!


くまくま様のリクエストで、皆でお昼ごはんです!




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