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魔法学校編
魔法学校だよ!
しおりを挟むずっと見てくださって、ほんとうにありがとうございます!
読んでくださる方がいらっしゃるみたいなので、せっかくなのでリトとジゼのお話を続けられたらなと思い、週1更新くらいになりますが、リトの1人称で魔法学校編をはじめることにしました!
本編のあとにあるリクエストや舞踏会編、1周年のお話を飛ばして、すぐ魔法学校編を読めるようにお書きするつもりなので、真ん中をお読みでない方も、もしよかったら!
ぽれぽれ続けられたら、楽しんでくださる方がいらっしゃったら、とてもとてもうれしいです。
────────────────
次期帝王ルァル殿下のお茶会に呼ばれたジゼに、僕がくっついてお邪魔するのは、いつものことになりました。
忌憚ないお話をしたいからと人払いをするようになったから、帝宮のお庭にいるのは、ルァル、ノァ、カィト、アリアスとジゼしゃまと僕なのです。
「リト、茶を淹れてくれ」
ルァルのご指名を受けて
「あい!」
お茶を淹れるのは、いつものことなのですが。
ルァルの目が、きらきらしてる。
こういう目をしているルァルは、ちょこっと危険なのです。
突然、闇龍の偵察に行こうとか言いだすのでし……こわこわでし……
僕、学習したのでしあ!
ぽふぽふしっぽで警戒する僕に、ルァルの陽の瞳が楽しそうにひらめいた。
「ふふふん。よくわかっているな、リト」
ほめられた僕が、ぴょこんと跳びあがる。
ほわほわ揺れるしっぽごと、ジゼが抱っこしてくれた。
「殿下」
かるく手をあげたルァルが笑う。
「優秀だと貴族になれるためでもあるが、魔法を使えるのは、ルディア帝国ではほぼ貴族だけだろう」
「魔力は遺伝することも多いですからね」
次期筆頭高位貴族で魔法使いなノァが、うむうむしてる。
「平民に高い魔力の者が生まれることは、少ないかと」
次期近衛騎士団長だろうカィトも、うなずいた。
「僕も底辺ですけど、いちおう貴族ですもんねえ。びっくり!」
低位貴族第三子で主人公なアリアスが、自分が貴族なことにびっくりしてる。
ジゼがルァルを見る。
ルァルは唇の端をあげた。
「我らルディア帝国は、優秀な者を評価してきた。優秀な者はより優秀に、力を磨き、頭を磨き、より優秀な子が生まれるよう、相性を考えてお見合いの斡旋まで行っている」
「おお!」
ぱちぱち拍手する僕に、皆が生あたたかい目になって、ジゼが頭をなでなでしてくれた。
帝宮の従僕さんたちがいないから、こんなことができるけど、ほんとはしたら、しかられちゃう!
あわあわしゃんとする僕のしっぽが夏の風に、ほわほわ揺れて、皆が赤い頬でぷるぷるしながら胸を押さえてる。
まだこの癖は大流行みたいだよ。
こほんと咳払いしたルァルがつづける。
「そうして我が国は、大陸の覇王と謳われるまでになった。優秀な者に国を引っぱってもらっている。
さらなる発展を遂げるために大切なのは、ふつーの人々の底上げだ」
「なるほど」
ジゼもノァもアリアスもうなずいて、カィトは分かっていなさそうな顔で、いかめしくうなずいた。僕もカィト組だよ。
「そこでだ。平民にも魔力がある者がいるに違いない。だが今までは、中程度や少な目だと見向きもされなかった。これではいかん。
国力をあげるためには、中くらいの者たちが研鑽を積み、より強く、より賢くなってくれてこそ、国が発展してゆく」
「おぉお!」
ぱちぱち拍手する僕を、ジゼがなでなでしてくれて、笑ったルァルが胸を張った。
「よって、主に平民、もしくは次期当主ではない貴族で、魔力が中程度から少な目、今まで何の魔法教育も受けてこなかった層に、教育を施し、第一線で活躍できるような魔法使いに育てあげる、魔法学校を設立する!」
ぱちぱち拍手する僕に、ルァルが笑う。
「皆で入学しよう」
「…………は…………?」
皆が、あんぐりしてる!
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