もふもふ獣人転生

  *  ゆるゆ

文字の大きさ
253 / 254
魔法学校編

魔法学校だよ!

しおりを挟む



 ずっと見てくださって、ほんとうにありがとうございます!

 読んでくださる方がいらっしゃるみたいなので、せっかくなのでリトとジゼのお話を続けられたらなと思い、週1更新くらいになりますが、リトの1人称で魔法学校編をはじめることにしました!

 本編のあとにあるリクエストや舞踏会編、1周年のお話を飛ばして、すぐ魔法学校編を読めるようにお書きするつもりなので、真ん中をお読みでない方も、もしよかったら!


 ぽれぽれ続けられたら、楽しんでくださる方がいらっしゃったら、とてもとてもうれしいです。






 ────────────────



 次期帝王ルァル殿下のお茶会に呼ばれたジゼに、僕がくっついてお邪魔するのは、いつものことになりました。

 忌憚ないお話をしたいからと人払いをするようになったから、帝宮のお庭にいるのは、ルァル、ノァ、カィト、アリアスとジゼしゃまと僕なのです。

「リト、茶を淹れてくれ」

 ルァルのご指名を受けて

「あい!」

 お茶を淹れるのは、いつものことなのですが。
 ルァルの目が、きらきらしてる。

 こういう目をしているルァルは、ちょこっと危険なのです。

 突然、闇龍の偵察に行こうとか言いだすのでし……こわこわでし……

 僕、学習したのでしあ!

 ぽふぽふしっぽで警戒する僕に、ルァルの陽の瞳が楽しそうにひらめいた。

「ふふふん。よくわかっているな、リト」

 ほめられた僕が、ぴょこんと跳びあがる。
 ほわほわ揺れるしっぽごと、ジゼが抱っこしてくれた。

「殿下」

 かるく手をあげたルァルが笑う。

「優秀だと貴族になれるためでもあるが、魔法を使えるのは、ルディア帝国ではほぼ貴族だけだろう」

「魔力は遺伝することも多いですからね」

 次期筆頭高位貴族で魔法使いなノァが、うむうむしてる。

「平民に高い魔力の者が生まれることは、少ないかと」

 次期近衛騎士団長だろうカィトも、うなずいた。

「僕も底辺ですけど、いちおう貴族ですもんねえ。びっくり!」

 低位貴族第三子で主人公なアリアスが、自分が貴族なことにびっくりしてる。

 ジゼがルァルを見る。
 ルァルは唇の端をあげた。

「我らルディア帝国は、優秀な者を評価してきた。優秀な者はより優秀に、力を磨き、頭を磨き、より優秀な子が生まれるよう、相性を考えてお見合いの斡旋まで行っている」

「おお!」

 ぱちぱち拍手する僕に、皆が生あたたかい目になって、ジゼが頭をなでなでしてくれた。

 帝宮の従僕さんたちがいないから、こんなことができるけど、ほんとはしたら、しかられちゃう!

 あわあわしゃんとする僕のしっぽが夏の風に、ほわほわ揺れて、皆が赤い頬でぷるぷるしながら胸を押さえてる。

 まだこの癖は大流行みたいだよ。


 こほんと咳払いしたルァルがつづける。

「そうして我が国は、大陸の覇王と謳われるまでになった。優秀な者に国を引っぱってもらっている。
 さらなる発展を遂げるために大切なのは、ふつーの人々の底上げだ」

「なるほど」

 ジゼもノァもアリアスもうなずいて、カィトは分かっていなさそうな顔で、いかめしくうなずいた。僕もカィト組だよ。


「そこでだ。平民にも魔力がある者がいるに違いない。だが今までは、中程度や少な目だと見向きもされなかった。これではいかん。
 国力をあげるためには、中くらいの者たちが研鑽を積み、より強く、より賢くなってくれてこそ、国が発展してゆく」

「おぉお!」

 ぱちぱち拍手する僕を、ジゼがなでなでしてくれて、笑ったルァルが胸を張った。

「よって、主に平民、もしくは次期当主ではない貴族で、魔力が中程度から少な目、今まで何の魔法教育も受けてこなかった層に、教育を施し、第一線で活躍できるような魔法使いに育てあげる、魔法学校を設立する!」

 ぱちぱち拍手する僕に、ルァルが笑う。

「皆で入学しよう」


「…………は…………?」


 皆が、あんぐりしてる!







しおりを挟む
感想 407

あなたにおすすめの小説

記憶を無くしたら家族に愛されました

レン
BL
リオンは第三王子で横暴で傲慢で侍女や執事が少しでも気に入らなかったら物を投げたり怒鳴ったりする。家族の前でも態度はあまり変わらない… 家族からも煩わしく思われたていて嫌われていた… そんなある日階段から落ちて意識をなくした…数日後目を覚ましたらリオンの様子がいつもと違くて…

【完結】僕の大事な魔王様

綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢
BL
母竜と眠っていた幼いドラゴンは、なぜか人間が住む都市へ召喚された。意味が分からず本能のままに隠れたが発見され、引きずり出されて兵士に殺されそうになる。 「お母さん、お父さん、助けて! 魔王様!!」 魔族の守護者であった魔王様がいない世界で、神様に縋る人間のように叫ぶ。必死の嘆願は幼ドラゴンの魔力を得て、遠くまで響いた。そう、隣接する別の世界から魔王を召喚するほどに……。 俺様魔王×いたいけな幼ドラゴン――成長するまで見守ると決めた魔王は、徐々に真剣な想いを抱くようになる。彼の想いは幼過ぎる竜に届くのか。ハッピーエンド確定 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2023/12/11……完結 2023/09/28……カクヨム、週間恋愛 57位 2023/09/23……エブリスタ、トレンドBL 5位 2023/09/23……小説家になろう、日間ファンタジー 39位 2023/09/21……連載開始

紳士オークの保護的な溺愛

こむぎこ7g
BL
■ 世界と舞台の概要 ここはオークの国「トールキン」。 魔法、冒険者、ギルド、ダンジョン、獣人やドラゴンが存在する、いわゆる“典型的な異世界”だが、この国の特徴はオークが長命で、理知的な文明社会を築いていることにある。 トールキンのオークたちは、 灰色がかった緑や青の肌 鋭く澄んだ眼差し 鍛え上げられた筋骨隆々の体躯 を持ち、外見こそ威圧的だが、礼節と合理性を重んじる国民性をしている。 異世界から来る存在は非常に珍しい。 しかしオークは千年を生きる種族ゆえ、**長い歴史の中で「時折起こる出来事」**として、記録にも記憶にも残されてきた。 ⸻ ■ ガスパールというオーク ガスパールは、この国でも名の知れた貴族家系の三男として生まれた。 薄く灰を帯びた緑の肌、 赤い虹彩に金色の瞳孔という、どこか神話的な目。 分厚い肩と胸板、鍛え抜かれた腹筋は鎧に覆われずとも堅牢で、 銀色に輝く胸当てと腰当てには、代々受け継がれてきた宝石が嵌め込まれている。 ざらついた低音の声だが、語調は穏やかで、 貴族らしい品と、年齢を重ねた余裕がにじむ話し方をする。 ● 彼の性格 • 極めて面倒見がよく、観察力が高い • 感情を声高に表に出さないが、内側は情に厚い • 責任を引き受けることを当然のように思っている • 自分が誰かに寄りかかることだけは、少し苦手 どこか「自分は脇役でいい」と思っている節があり、それが彼の誠実さと同時に、不器用さでもあった。 ⸻ ■ 過去と喪失 ――愛したオーク ガスパールはかつて、平民出身のオーク男性と結ばれていた。 家柄も立場も違う相手だったが、 彼はその伴侶の、 不器用な優しさ 朝食を焦がしてしまうところ 眠る前に必ず手を探してくる癖 を、何よりも大切にしていた。 しかし、その伴侶はすでにこの世を去っている。 現在ガスパールが暮らしているのは、 貴族街から少し離れた、二階建ての小さな屋敷。 華美ではないが、掃除が行き届き、静かな温もりのある家だ。 彼は今も毎日のように墓参りを欠かさない。 それは悲嘆というより、対話に近い行為だった。 ⸻ ■ 現在の生活 ガスパールは現在、 街の流通を取り仕切る代表的な役職に就いている。 多忙な職務の合間にも、 洗濯、掃除、料理 帳簿の整理 屋敷の修繕 をすべて自分でこなす。 仕事、家事、墓参り。 規則正しく、静かな日々。 ――あなたが現れるまでは。

捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~

水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。 死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!? 「こんなところで寝られるか!」 極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く! ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。 すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……? 「……貴様、私を堕落させる気か」 (※いいえ、ただ快適に寝たいだけです) 殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。 捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!

【8話完結】俺は推しじゃない!ただの冒険者だ!

キノア9g
BL
ごく普通の中堅冒険者・イーサン。 今日もほどほどのクエストを探しにギルドを訪れたところ、見慣れない美形の冒険者・アシュレイと出くわす。 最初は「珍しい奴がいるな」程度だった。 だが次の瞬間── 「あなたは僕の推しです!」 そう叫びながら抱きついてきたかと思えば、つきまとう、語りかける、迫ってくる。 挙句、自宅の前で待ち伏せまで!?  「金なんかねぇぞ!」 「大丈夫です! 僕が、稼ぎますから!」 平穏な日常をこよなく愛するイーサンと、 “推しの幸せ”のためなら迷惑も距離感も超えていく超ポジティブ転生者・アシュレイ。 愛とは、追うものか、追われるものか。 差し出される支援、注がれる好意、止まらぬ猛アプローチ。 ふたりの距離が縮まる日はくるのか!? 強くて貢ぎ癖のあるイケメン転生者 × 弱めで普通な中堅冒険者。 異世界で始まる、ドタバタ&ちょっぴり胸キュンなBLコメディ、ここに開幕! 全8話

異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします

み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。 わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!? これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。 おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。 ※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。 ★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★ ★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★

【完結】召喚された勇者は贄として、魔王に美味しく頂かれました

綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢
BL
美しき異形の魔王×勇者の名目で召喚された生贄、執着激しいヤンデレの愛の行方は? 最初から贄として召喚するなんて、ひどいんじゃないか? 人生に何の不満もなく生きてきた俺は、突然異世界に召喚された。 よくある話なのか? 正直帰りたい。勇者として呼ばれたのに、碌な装備もないまま魔王を鎮める贄として差し出され、美味しく頂かれてしまった。美しい異形の魔王はなぜか俺に執着し、閉じ込めて溺愛し始める。ひたすら優しい魔王に、徐々に俺も絆されていく。もういっか、帰れなくても……。 ハッピーエンド確定 ※は性的描写あり 【完結】2021/10/31 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、エブリスタ 2021/10/03  エブリスタ、BLカテゴリー 1位

【完結】冷血孤高と噂に聞く竜人は、俺の前じゃどうも言動が伴わない様子。

N2O
BL
愛想皆無の竜人 × 竜の言葉がわかる人間 ファンタジーしてます。 攻めが出てくるのは中盤から。 結局執着を抑えられなくなっちゃう竜人の話です。 表紙絵 ⇨ろくずやこ 様 X(@Us4kBPHU0m63101) 挿絵『0 琥』 ⇨からさね 様 X (@karasane03) 挿絵『34 森』 ⇨くすなし 様 X(@cuth_masi) ◎独自設定、ご都合主義、素人作品です。

処理中です...