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プロローグ
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大手コンビニチェーンのセブンマートが有ったと思えるそこは車が突っ込んだ状態で意味をなして無かった。
「コッチもダメかよっ」
大通りに面した建物は軒並み事故車の影響で大概はダメ。
辛うじて生きていた場所の物は洗剤などの日用品以外を除いて全てが空だった。
バックヤードらしいところまで見たがまぁある訳ないよな。
つまりは生きている奴がいて良かったと思えってか!
ふざけんなよ!
「……ックッソ……」
顔を上に向ければ爛々と照らしている太陽が眩しい。
食糧を探すだけでこんなに苦労しなきゃならないってどういう事だよ!
腹は空くし、疲れるし、なんで俺がこんな目に合わなきゃならないんだよ……。
虚しい。
やるせない気持ちを押し込めて再度歩き始める。
あの日を境に街は街として意味を成さず、政府も自衛隊も警察も何もかも使い物にならない。
情報が無い中でどうやって生活すれば良いのか。
いつしか平和だった頃が懐かしくもある。
あんな生活が出来てたんだよなぁ。
現実逃避をしつつ、食べ物と水を探してもう三時間はたったかな。
その辺に生えてる草でも持って帰ればそれでいい気もするが待っている女の子にハイッて渡せる訳でもないし、ダメだな。
ネガティブになってる。
とりあえずラインを入れて帰る旨を伝える。
「あぁ。腹減ったなぁ……」
家までの距離としては三キロくらいだろうか。
こんなに歩くことがないだけに脚はパンパンになっているし、気持ちの面でも足取りは重い。
クリーチャーにはまだ三回しか遭遇してないから良いのか悪いのか。
ドンドン街が街でなくなっていくな。
俺の部屋って大丈夫だろうか。
全部夢なら良いのにと思うと涙が溢れた。
歯を食いしばる。
こんな世界にしたヤツが悪いに決まっている。
平和を打ち壊し、生物兵器を使ってメチャクチャにする。
正に戦争を仕掛けられたのだから。
確かに奴は戦争をしようなんて気は微塵もカケラも感じない様にギブアンドテイクをしようと提案していた。
まずは技術の提供だとか言っていた。
蓋を開けたらこの様(ざま)で、挙句に黙(だんま)りを決め込んでいる。
相当に腐った根性している。
そして何より友達と思っていた奴は疑心暗鬼に陥ったり、連絡がつかなかったりと頼りには出来なかった。
彼女達が居なかったら俺はどうなっていたのだろうか。
ブルリと悪寒が疾(はし)る。
こんな考えは腹が減りすぎているからだろう。
コンビニ、スーパーがダメならディスカウントショップはどうだろうか。
確かこの近くにあるはず。
携帯のマップ機能から周辺地図を読み込むとやっぱりあった。
大通りから少し脇道に入って病院を左折したら良いのね。
鼻はもう麻痺していてるし、車の残骸を踏み台に歩いてきているし、物音を立てて来ているけど出てこないクリーチャーに少し強気になっていたのかもしれない。
病院の駐車場でそれを見るまでは……。
それは人の姿をしたナニカがグロテスクなナニカを口に運んでクチャクチャとやっている姿だった。
ハッとした時には遅かった。
目が合ったんだと思う。
食べるのやめて手と脚を地面に付けたまま此方に近づく姿は化け物の様で尚且つ結構速い。
「嘘だろ……嘘だと言ってくれよ!」
来た道の方へ踵を返して走る。
道なき道を走る。
「キシャァァァ!」
どんな叫び方だよって心で呟くが声が近い。
近くにある歩道橋の上なら安全なのではないかと思い、全力で走る。
一歩一歩がリミットの解除で力強くなってはいるものの、歩道橋まではまだ距離がある。
一度振り返ると本当に直ぐ後後一歩というところまで迫って来ていた。
(ヤバイヤバイヤバイヤバイ)
もう嫌だ。
もうね。なんていうの。
こうね。馬鹿じゃないの?
死ぬの?
兎に角全身全霊をかけて走った。
歩道橋に着くと走った勢いのまま階段を駆け上る。
あの生き物って言えばいいのかな?
アレは階段の段差でつまづいたのか頭から突っ込んで怯んでいた。
このまま逃げ切りたいけど、折角あとちょっとでディスカウントショップ目前だったのに……。
諦めきれないし、なんだかんだ言って男の端くれ。
意地でも食材をゲットして帰りたい。
あの生物さえ居なければなんとかなるのに……。
ココがゲームならお助けアイテムとか、助っ人とか登場なんだが……。
周りを見渡すが人っ子一人居ない。
分かってた。
分かっていたさ。
これがリアルだ。
現実なんて糞食らえ。
喉も渇いたし、お腹が背中にくっつくんじゃないかと思えるほどペタンコになってる。
「どうしたら奴らを殺せる?」
そう呟いた時だった。
スマホが鳴りバイブレーションが振動する。
ポケットに手を突っ込み慌てて取り出す。
スワイプしても反応しないし、ホームボタンを押しても反応しない。
「やぁ。諸君。御機嫌よう!私だ」
ヴィクティムだった。
一方通行な連絡手段しかないコイツに山ほど言いたいことがあった。
何から言えば気分が収まるのかどう言葉に表現したら適切に伝わるのか考えていたにも関わらず漏れたのは吐息だけだった。
「なかなかどうして思うようにはいかないらしい。私もこのような事態になるとは想像してなかった。どうしてこうなった?まぁ全ての事象はなるべくしてなっているのだから私の想像が足りてなかったらしい」
言い訳をはじめたので更に怒りで頭がどうかしてしまいそうだった。
「いやはや見苦しいものを見せてしまった。実験結果からいうと大失敗だ。うむ。私の落ち度だ。この通り謝罪しよう」
頭を今更下げられたところで登りに登った溜飲が下がることはない。
「まぁ失敗は失敗でも一部成功していることもある。それが君たちヒューマンの生命力といってもいい。私の調べでいくと、この星全体で僅か数千万人に落ち込んだ君たちだが、なかなかどうして絶滅しないのか不思議に思った。するとどうだろう。男女で揃っているものは何故かマテリアルを抑制していることが判明した。これを調べるのにだいぶ時間がかかってしまったが、うん。実に素晴らしい。生命の神秘を私は見た」
恍惚と話すその姿その物言い全てが気に障る。
どうしてくれようか?
いっそ殴りにいけば全てが晴れるのであれば殴りに行きたい。
けれど手段も方法もわからなければ何もできないと一緒。
宛のない旅ほど精神を蝕むものもない。
平和の日本でぬくぬくと生きていた俺は分かっているつもりだ。
死んだように生きてきたからこそ道筋を作ってから進むべきだということを。
「と、私の話は少し置いておこう。私の常識と君たちヒューマンの常識は全くの別物であった。母体が違うのだから当たり前なのにな。我らが祖国でも差別があり、嘲り、見下し、卑屈に屈辱を受け入れ皮肉や愚痴で傷を舐めているのだ。綺麗な所だけが誇張される。それを失念していた」
だからなんだ?
そんなことを話すためだけにまた携帯の乗っ取りなのか?
随分と遠回りなことをする。
謝るなら直接出向けって。
「そのな……私も悪気があってしたことではなくてな。良かれと思ってやったんだ。ただ犠牲は出るとは思っていたが想像の逆の結果に正直、罪悪感で心がいっぱいなんだ……。生きている君たちに私から与えたそれを有意義に使って貰いたい。だからもう一度だけ同じように取り計らっている」
ん?だから?
それで許されるとでも思ってる?
馬鹿なの?
「これは君たちと同化していると言っても過言ではない。
現に数倍の力を発揮できていることは実感しているのでないかな?
そこでこれの扱い方だが、端的に言えばイメージを具現化できる。
こと肉体を使った動作に関しては問題なくできる。
元々金属だから、体の外側に、私のように外に固定出来ればどのような形も作れる。
ただ、火を作ったり、氷や風を生み出すなんてことは出来ないがね。
それとエネルギーの消費だが、これについては君たちの脳の負荷が原因だろう。
それとマテリアルの循環に体内の油分量が少ないのも原因の一つだと思っている。
後はこのマテリアルの核となるコアの維持に鉄分を含んだ金属成分が足りない。
君たちの場合口径摂食しないと栄養に出来ないがこれはそうではない。
外に出して居れば一部を除いて空気に触れていたり、何か金属に触れていればそれを媒介にして取り込みエネルギーと変える。
私は普段からピアスやネックレスなどにして外に出していたりするからな。
ここでも失念していたようだ。
何を伝え、何が欲しい情報なのかその元になる生物を知らなければならなかったというわけだな。
郷には郷に従えだったかな?
だけどこれからこの星で生きていく君たちの生活をより良くしたくて、これを贈ったことは本当だ。まぁ私個人の利益は度外視で構わない。
ギブアンドテイクなんてものが出来るのはやはり対等な者同士にか通用しないことがわかった。この教訓が私の利益だ。
ついては私のほうから便宜を図れるようにして置く。
マテリアルを通して私に繋げと念じてくれれば繋がるようにしよう。
ただし私にも保険が必要だ。
船には入れない。
便宜が図れるのは情報だけにしてくれ。
後の質問は一時間後から受け付ける」
話を聞いていた間周りの警戒を解いていたことに気付いて階段の下を見る。
怯んでいたアレが起き上がってこちらを丁度睨み付けているところだった。
「コッチもダメかよっ」
大通りに面した建物は軒並み事故車の影響で大概はダメ。
辛うじて生きていた場所の物は洗剤などの日用品以外を除いて全てが空だった。
バックヤードらしいところまで見たがまぁある訳ないよな。
つまりは生きている奴がいて良かったと思えってか!
ふざけんなよ!
「……ックッソ……」
顔を上に向ければ爛々と照らしている太陽が眩しい。
食糧を探すだけでこんなに苦労しなきゃならないってどういう事だよ!
腹は空くし、疲れるし、なんで俺がこんな目に合わなきゃならないんだよ……。
虚しい。
やるせない気持ちを押し込めて再度歩き始める。
あの日を境に街は街として意味を成さず、政府も自衛隊も警察も何もかも使い物にならない。
情報が無い中でどうやって生活すれば良いのか。
いつしか平和だった頃が懐かしくもある。
あんな生活が出来てたんだよなぁ。
現実逃避をしつつ、食べ物と水を探してもう三時間はたったかな。
その辺に生えてる草でも持って帰ればそれでいい気もするが待っている女の子にハイッて渡せる訳でもないし、ダメだな。
ネガティブになってる。
とりあえずラインを入れて帰る旨を伝える。
「あぁ。腹減ったなぁ……」
家までの距離としては三キロくらいだろうか。
こんなに歩くことがないだけに脚はパンパンになっているし、気持ちの面でも足取りは重い。
クリーチャーにはまだ三回しか遭遇してないから良いのか悪いのか。
ドンドン街が街でなくなっていくな。
俺の部屋って大丈夫だろうか。
全部夢なら良いのにと思うと涙が溢れた。
歯を食いしばる。
こんな世界にしたヤツが悪いに決まっている。
平和を打ち壊し、生物兵器を使ってメチャクチャにする。
正に戦争を仕掛けられたのだから。
確かに奴は戦争をしようなんて気は微塵もカケラも感じない様にギブアンドテイクをしようと提案していた。
まずは技術の提供だとか言っていた。
蓋を開けたらこの様(ざま)で、挙句に黙(だんま)りを決め込んでいる。
相当に腐った根性している。
そして何より友達と思っていた奴は疑心暗鬼に陥ったり、連絡がつかなかったりと頼りには出来なかった。
彼女達が居なかったら俺はどうなっていたのだろうか。
ブルリと悪寒が疾(はし)る。
こんな考えは腹が減りすぎているからだろう。
コンビニ、スーパーがダメならディスカウントショップはどうだろうか。
確かこの近くにあるはず。
携帯のマップ機能から周辺地図を読み込むとやっぱりあった。
大通りから少し脇道に入って病院を左折したら良いのね。
鼻はもう麻痺していてるし、車の残骸を踏み台に歩いてきているし、物音を立てて来ているけど出てこないクリーチャーに少し強気になっていたのかもしれない。
病院の駐車場でそれを見るまでは……。
それは人の姿をしたナニカがグロテスクなナニカを口に運んでクチャクチャとやっている姿だった。
ハッとした時には遅かった。
目が合ったんだと思う。
食べるのやめて手と脚を地面に付けたまま此方に近づく姿は化け物の様で尚且つ結構速い。
「嘘だろ……嘘だと言ってくれよ!」
来た道の方へ踵を返して走る。
道なき道を走る。
「キシャァァァ!」
どんな叫び方だよって心で呟くが声が近い。
近くにある歩道橋の上なら安全なのではないかと思い、全力で走る。
一歩一歩がリミットの解除で力強くなってはいるものの、歩道橋まではまだ距離がある。
一度振り返ると本当に直ぐ後後一歩というところまで迫って来ていた。
(ヤバイヤバイヤバイヤバイ)
もう嫌だ。
もうね。なんていうの。
こうね。馬鹿じゃないの?
死ぬの?
兎に角全身全霊をかけて走った。
歩道橋に着くと走った勢いのまま階段を駆け上る。
あの生き物って言えばいいのかな?
アレは階段の段差でつまづいたのか頭から突っ込んで怯んでいた。
このまま逃げ切りたいけど、折角あとちょっとでディスカウントショップ目前だったのに……。
諦めきれないし、なんだかんだ言って男の端くれ。
意地でも食材をゲットして帰りたい。
あの生物さえ居なければなんとかなるのに……。
ココがゲームならお助けアイテムとか、助っ人とか登場なんだが……。
周りを見渡すが人っ子一人居ない。
分かってた。
分かっていたさ。
これがリアルだ。
現実なんて糞食らえ。
喉も渇いたし、お腹が背中にくっつくんじゃないかと思えるほどペタンコになってる。
「どうしたら奴らを殺せる?」
そう呟いた時だった。
スマホが鳴りバイブレーションが振動する。
ポケットに手を突っ込み慌てて取り出す。
スワイプしても反応しないし、ホームボタンを押しても反応しない。
「やぁ。諸君。御機嫌よう!私だ」
ヴィクティムだった。
一方通行な連絡手段しかないコイツに山ほど言いたいことがあった。
何から言えば気分が収まるのかどう言葉に表現したら適切に伝わるのか考えていたにも関わらず漏れたのは吐息だけだった。
「なかなかどうして思うようにはいかないらしい。私もこのような事態になるとは想像してなかった。どうしてこうなった?まぁ全ての事象はなるべくしてなっているのだから私の想像が足りてなかったらしい」
言い訳をはじめたので更に怒りで頭がどうかしてしまいそうだった。
「いやはや見苦しいものを見せてしまった。実験結果からいうと大失敗だ。うむ。私の落ち度だ。この通り謝罪しよう」
頭を今更下げられたところで登りに登った溜飲が下がることはない。
「まぁ失敗は失敗でも一部成功していることもある。それが君たちヒューマンの生命力といってもいい。私の調べでいくと、この星全体で僅か数千万人に落ち込んだ君たちだが、なかなかどうして絶滅しないのか不思議に思った。するとどうだろう。男女で揃っているものは何故かマテリアルを抑制していることが判明した。これを調べるのにだいぶ時間がかかってしまったが、うん。実に素晴らしい。生命の神秘を私は見た」
恍惚と話すその姿その物言い全てが気に障る。
どうしてくれようか?
いっそ殴りにいけば全てが晴れるのであれば殴りに行きたい。
けれど手段も方法もわからなければ何もできないと一緒。
宛のない旅ほど精神を蝕むものもない。
平和の日本でぬくぬくと生きていた俺は分かっているつもりだ。
死んだように生きてきたからこそ道筋を作ってから進むべきだということを。
「と、私の話は少し置いておこう。私の常識と君たちヒューマンの常識は全くの別物であった。母体が違うのだから当たり前なのにな。我らが祖国でも差別があり、嘲り、見下し、卑屈に屈辱を受け入れ皮肉や愚痴で傷を舐めているのだ。綺麗な所だけが誇張される。それを失念していた」
だからなんだ?
そんなことを話すためだけにまた携帯の乗っ取りなのか?
随分と遠回りなことをする。
謝るなら直接出向けって。
「そのな……私も悪気があってしたことではなくてな。良かれと思ってやったんだ。ただ犠牲は出るとは思っていたが想像の逆の結果に正直、罪悪感で心がいっぱいなんだ……。生きている君たちに私から与えたそれを有意義に使って貰いたい。だからもう一度だけ同じように取り計らっている」
ん?だから?
それで許されるとでも思ってる?
馬鹿なの?
「これは君たちと同化していると言っても過言ではない。
現に数倍の力を発揮できていることは実感しているのでないかな?
そこでこれの扱い方だが、端的に言えばイメージを具現化できる。
こと肉体を使った動作に関しては問題なくできる。
元々金属だから、体の外側に、私のように外に固定出来ればどのような形も作れる。
ただ、火を作ったり、氷や風を生み出すなんてことは出来ないがね。
それとエネルギーの消費だが、これについては君たちの脳の負荷が原因だろう。
それとマテリアルの循環に体内の油分量が少ないのも原因の一つだと思っている。
後はこのマテリアルの核となるコアの維持に鉄分を含んだ金属成分が足りない。
君たちの場合口径摂食しないと栄養に出来ないがこれはそうではない。
外に出して居れば一部を除いて空気に触れていたり、何か金属に触れていればそれを媒介にして取り込みエネルギーと変える。
私は普段からピアスやネックレスなどにして外に出していたりするからな。
ここでも失念していたようだ。
何を伝え、何が欲しい情報なのかその元になる生物を知らなければならなかったというわけだな。
郷には郷に従えだったかな?
だけどこれからこの星で生きていく君たちの生活をより良くしたくて、これを贈ったことは本当だ。まぁ私個人の利益は度外視で構わない。
ギブアンドテイクなんてものが出来るのはやはり対等な者同士にか通用しないことがわかった。この教訓が私の利益だ。
ついては私のほうから便宜を図れるようにして置く。
マテリアルを通して私に繋げと念じてくれれば繋がるようにしよう。
ただし私にも保険が必要だ。
船には入れない。
便宜が図れるのは情報だけにしてくれ。
後の質問は一時間後から受け付ける」
話を聞いていた間周りの警戒を解いていたことに気付いて階段の下を見る。
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