11 / 12
1章 チューニング
11
しおりを挟む
健司を三人でこってり絞るのは後にして、まずこの力の使い方をマスターすることに時間を費やすことが決定した。
健司曰く、
「意外とコツさえ掴んじゃえば後はなんとかなる。けどそのコツを掴むまでが大変だった」
うん。まず説明になっていない。
健司はあれか?感覚派なのか?
もう少し詳しく聞かねばわからん。
「それじゃわからんって。何をどうしたらいいか初めから説明してくれよ」
「うーん。こうなっ説明しようとすると頭で思い描いてるイメージと言葉がうまく表現できないって感じなんだよ!しょうがないだろ!取り敢えずあのべっぴんさんが出した塊を出してみるからちょっと待ってろよ」
というなり、目を瞑って片方の手を額に、もう片方の手を胸の前に出してしばらく。
「ふぅ……こんな感じに手のひらに出してみた!」
手の平に黒い石の塊がそこにあった。
形は球体になっているが、大きさはヴィクティムの作ったものとほぼ同じくらいだろう。
でだ、それをどうやったか知りたい!
「ねぇ?それをやって見せてくれたのはわかるけどどうやったの?」
真里さん、皆を代表して……できる子や。この子できる子なんや。
一人であらぬ方向に頷いているけど別におかしな目では見られていないはず。
よし。大丈夫だ。
「えっとまず、自分の体全体をイメージするだろ。その後、その中に金属っぽいのをイメージして、それが自分の意思で動かせると思って」
なるほど、頭の中でイメージを作るってことか?もしくは目で見てイメージするのか?さっきよりは分かりやすくなった分俺も見よう見まねでやってみる。
手を額に当てて、胸の前でもう片方の手を出すだろ。
それで頭で体全体をイメージしたらその中に金属が流れてるイメージね。
オーケイ。
なんとなくわかってきた。
これが俺の意思で動かせるのね。
金属は液体なのか?気体だと熱すぎるからやっぱり液体だよな。
水銀をイメージしたらいいのか?
そしたら体には毒だよな?
アレ?苦しくなってきた。
待て待て。出来ないし苦しいぞ。
一旦辞めだ辞めっ。
コレは毒じゃない、毒じゃない。体には害がない。無害無害。
ふぅ。呼吸が少し楽になってきた。
目を開けてみる。
「ふっふーん!どうこの亜里沙ちゃん!スゴイでしょっ!やっぱりお姉ちゃんの血筋を受けてるのよ!」
小胸を張る亜里沙がそこにいた。
なんか腹が立ったから頭にチョップをかましてやる。
「痛っ!って何するんだよ!」
「いや何。ちょっと静かにして貰いたくてな。それから別に胸は張らんでいい」
「何さっ!何さっ!出来ないことひがんじゃって!シン君にはコツ教えてあげないもん!フンッ」
ヤベェ。それはそれで困る。
出来ないってなったらなんか悔しいし、ここは素直に謝ろう。
「いや。ゴメン。俺が悪かったです。反省してます。許してください」
チラッとこちらを見る亜里沙。
後もうひと押しってところか?
「まぁその痛かったよな。ちょっと頭貸してみ?」
手招きすると頭を近づけてくる。
頭を撫でる。
痛いの痛いの飛んでけーってイメージで撫でる。
なぜか真里からの視線が痛いが気にせず撫でる。
「……もういいって。反省してるなら許すからあまり子供扱いするなよなッ」
さいですかー。
満更でもなさそうだぞー。
心の声は声に出したらアウトだ。
すかさずコツを聞いておく。
「でコツは教えてくれるのか?」
「えっ?」
「えっ?」
ヤバい殴りたくなってきたぞ。
落ち着けービークール。そう冷静に、な。冷静に。
「さっきの反省はなんだったんだよぉ。まぁ?教えてください。亜里沙様って言ったら教えてあげても良いよ?」
っちくせう。
下手に出たらこう来るか。
ダメだ。これを聞かないでまた苦しい思いをしなきゃいけないのは無理だ。
結構本気で苦しかった。
アレはいただけない。
「っく。亜里沙様教えて下さい。お願いします」
丁寧に頭を下げた。
「良いわよ!面を上げーい!」
頭をあげるとそこに嬉しそうな顔をした亜里沙の顔が間近にあって尻込みしてしまった。
「近いって!」
「もうっ!亜里沙?悪ノリが過ぎるわよ?」
「はーい。ごめんなさーい」
真里さんや?止めに入るならもう少し早くお願いします。
というか真里もコツが上手く掴めていないのか出来てないからコッソリ聞こうとしてたのかな?
ちょっとカマかけして……イヤ昨日の今日はさすがに不味いか。
でも悪戯心が……
とそんな葛藤を他所に球体を作れた者同士次はどうしようかと話だしている。
イヤイヤ。盛り上がってるところ悪いんだけど、ちゃんと教えてくれませんかね?
「お姉ちゃんとシン君は二人仲良く練習してなよ。コツはイメージ力だよ!妄想でも良いから手の平に出せるって思い込むと良いかもね!」
とかなんとか言いながら俺と真里は部屋の隅に追いやられてしまった。
解せぬ。
「はぁ……これだから感覚でものを捉える人は……」
「アレ?シン君は感覚で物事を考える人じゃないの?」
「そうだけど?物事には理論があって事象があるんでしょ?だから物理があるわけだし、数学もそうでしょう?アレ?違った?」
「……ううんううん。違うの。私てっきりこの大学の文科かと思ってたから。私はそうなんだけど、もしかして違った?」
「あぁ。俺、国際科入りたくて、受けたんだけど、英語で落としちゃって……。レベル高いから。文科だけどどっちかというと専攻は倫理とかだったから」
「あっ、そうなんだ。なるほどねぇ」
どうしたというのだろうか。
なんか目が泳いでるけど?
大丈夫なんだろうか。
というか髪の毛が邪魔だよな。
「あっゴムとか持ってる?」
「うん。あるよ?どうしたの?」
「あぁ、ちょっとね。髪が邪魔くさくって」
「切りなよって何回か言ったのにほっとくからだよ?」
「そうだよな。あまり気にしてなかったから。ちょっと気合い入れたくて……ごめん。貸してもらえる?」
「わかったから、ちょっと待ってて!」
真里が自分のマイバックからゴムを探して渡してくれる。
本当にデキた子や。俺には勿体無いくらいだよ。
「ん。ありがと」
手で前髪と横の髪を一括りに纏めてさっと髪をゴムで留める。
だいぶもたついてから長くなってはいると思ってたけどこんなにアッサリ纏まるとは……ははは。
メンドくさくてほっとくのもほどほどにしとかないとな。
「よしっ!頑張るか!」
「私も頑張るね!」
なんだか良くわからないけど真里も気合いが入ったようだ。
ただその前にどんな金属ってどんなイメージにしたら良いか聞かないとな。
「あっ、真里は金属のイメージってどういう風にした?」
「えっ?私?」
「そうそう」
「私は、えっと、そこまでイメージ出来ないというか、そもそも、金属ってあの金属でしょ?黒い靄のような金属ってどんなものなのかわからないからイメージできないんだよねぇ」
「あっそれわかるわ。たぶん薄い金属が体にあるんだろうけど、液体なのか柔らかい伸びる金属なのかわかんないけど、体にあるものを外に出すってなるとイメージし辛いところがあって……」
という会話を三十分ほどして意見のすり合わせをしたところ、俺たちの行き詰まってる原因が浮き彫りになった。
因みにその要因は、金属が体のどの部分から外に出すのかってところに行き着く。
金属自体はとんでも金属ってことで自分には害のない金属で自分の意思で体中を動かせるようにはなった。
部分的に強度を高めたり、全身をくまなく覆ったりってところだ。
外に出すとなるとそこはやはり、口から吐き出すか、排泄物のようにしたから出すかの二択になってしまう。
そこがどうにかクリア出来ないと体の外に出し難い。
まぁ出せなくても困らないんだけどね。
「ねぇ?まだ出来ないのぉ?」
「亜里沙ぁ?少しお姉ちゃん怒るわよ?」
真里も根を詰めた事で疲れが溜まってきたらしい。
丁度お昼時になりつつあるから一旦休憩にしようかね。
「もう昼時だし、根を詰めるのも良くないよ?だから休憩にしよう!」
はい。イケメンさんありがとうございます。俺のやりたい事を簡単に卒なくやっていくんだね。
わかってた。これがイケメン力だってこと。ただ遅いか早いかの違いだってこともわかってる。
けど早い方が良いのは日を見るより明らかだ。
だって俺に残された選択肢は「疲れたー」って愚痴るか「そうだよなっ腹減ってきたもん」って同意するかの二択。
かっこいいところを見せることができない。
そう。俺には速さが足りなかった。
健司曰く、
「意外とコツさえ掴んじゃえば後はなんとかなる。けどそのコツを掴むまでが大変だった」
うん。まず説明になっていない。
健司はあれか?感覚派なのか?
もう少し詳しく聞かねばわからん。
「それじゃわからんって。何をどうしたらいいか初めから説明してくれよ」
「うーん。こうなっ説明しようとすると頭で思い描いてるイメージと言葉がうまく表現できないって感じなんだよ!しょうがないだろ!取り敢えずあのべっぴんさんが出した塊を出してみるからちょっと待ってろよ」
というなり、目を瞑って片方の手を額に、もう片方の手を胸の前に出してしばらく。
「ふぅ……こんな感じに手のひらに出してみた!」
手の平に黒い石の塊がそこにあった。
形は球体になっているが、大きさはヴィクティムの作ったものとほぼ同じくらいだろう。
でだ、それをどうやったか知りたい!
「ねぇ?それをやって見せてくれたのはわかるけどどうやったの?」
真里さん、皆を代表して……できる子や。この子できる子なんや。
一人であらぬ方向に頷いているけど別におかしな目では見られていないはず。
よし。大丈夫だ。
「えっとまず、自分の体全体をイメージするだろ。その後、その中に金属っぽいのをイメージして、それが自分の意思で動かせると思って」
なるほど、頭の中でイメージを作るってことか?もしくは目で見てイメージするのか?さっきよりは分かりやすくなった分俺も見よう見まねでやってみる。
手を額に当てて、胸の前でもう片方の手を出すだろ。
それで頭で体全体をイメージしたらその中に金属が流れてるイメージね。
オーケイ。
なんとなくわかってきた。
これが俺の意思で動かせるのね。
金属は液体なのか?気体だと熱すぎるからやっぱり液体だよな。
水銀をイメージしたらいいのか?
そしたら体には毒だよな?
アレ?苦しくなってきた。
待て待て。出来ないし苦しいぞ。
一旦辞めだ辞めっ。
コレは毒じゃない、毒じゃない。体には害がない。無害無害。
ふぅ。呼吸が少し楽になってきた。
目を開けてみる。
「ふっふーん!どうこの亜里沙ちゃん!スゴイでしょっ!やっぱりお姉ちゃんの血筋を受けてるのよ!」
小胸を張る亜里沙がそこにいた。
なんか腹が立ったから頭にチョップをかましてやる。
「痛っ!って何するんだよ!」
「いや何。ちょっと静かにして貰いたくてな。それから別に胸は張らんでいい」
「何さっ!何さっ!出来ないことひがんじゃって!シン君にはコツ教えてあげないもん!フンッ」
ヤベェ。それはそれで困る。
出来ないってなったらなんか悔しいし、ここは素直に謝ろう。
「いや。ゴメン。俺が悪かったです。反省してます。許してください」
チラッとこちらを見る亜里沙。
後もうひと押しってところか?
「まぁその痛かったよな。ちょっと頭貸してみ?」
手招きすると頭を近づけてくる。
頭を撫でる。
痛いの痛いの飛んでけーってイメージで撫でる。
なぜか真里からの視線が痛いが気にせず撫でる。
「……もういいって。反省してるなら許すからあまり子供扱いするなよなッ」
さいですかー。
満更でもなさそうだぞー。
心の声は声に出したらアウトだ。
すかさずコツを聞いておく。
「でコツは教えてくれるのか?」
「えっ?」
「えっ?」
ヤバい殴りたくなってきたぞ。
落ち着けービークール。そう冷静に、な。冷静に。
「さっきの反省はなんだったんだよぉ。まぁ?教えてください。亜里沙様って言ったら教えてあげても良いよ?」
っちくせう。
下手に出たらこう来るか。
ダメだ。これを聞かないでまた苦しい思いをしなきゃいけないのは無理だ。
結構本気で苦しかった。
アレはいただけない。
「っく。亜里沙様教えて下さい。お願いします」
丁寧に頭を下げた。
「良いわよ!面を上げーい!」
頭をあげるとそこに嬉しそうな顔をした亜里沙の顔が間近にあって尻込みしてしまった。
「近いって!」
「もうっ!亜里沙?悪ノリが過ぎるわよ?」
「はーい。ごめんなさーい」
真里さんや?止めに入るならもう少し早くお願いします。
というか真里もコツが上手く掴めていないのか出来てないからコッソリ聞こうとしてたのかな?
ちょっとカマかけして……イヤ昨日の今日はさすがに不味いか。
でも悪戯心が……
とそんな葛藤を他所に球体を作れた者同士次はどうしようかと話だしている。
イヤイヤ。盛り上がってるところ悪いんだけど、ちゃんと教えてくれませんかね?
「お姉ちゃんとシン君は二人仲良く練習してなよ。コツはイメージ力だよ!妄想でも良いから手の平に出せるって思い込むと良いかもね!」
とかなんとか言いながら俺と真里は部屋の隅に追いやられてしまった。
解せぬ。
「はぁ……これだから感覚でものを捉える人は……」
「アレ?シン君は感覚で物事を考える人じゃないの?」
「そうだけど?物事には理論があって事象があるんでしょ?だから物理があるわけだし、数学もそうでしょう?アレ?違った?」
「……ううんううん。違うの。私てっきりこの大学の文科かと思ってたから。私はそうなんだけど、もしかして違った?」
「あぁ。俺、国際科入りたくて、受けたんだけど、英語で落としちゃって……。レベル高いから。文科だけどどっちかというと専攻は倫理とかだったから」
「あっ、そうなんだ。なるほどねぇ」
どうしたというのだろうか。
なんか目が泳いでるけど?
大丈夫なんだろうか。
というか髪の毛が邪魔だよな。
「あっゴムとか持ってる?」
「うん。あるよ?どうしたの?」
「あぁ、ちょっとね。髪が邪魔くさくって」
「切りなよって何回か言ったのにほっとくからだよ?」
「そうだよな。あまり気にしてなかったから。ちょっと気合い入れたくて……ごめん。貸してもらえる?」
「わかったから、ちょっと待ってて!」
真里が自分のマイバックからゴムを探して渡してくれる。
本当にデキた子や。俺には勿体無いくらいだよ。
「ん。ありがと」
手で前髪と横の髪を一括りに纏めてさっと髪をゴムで留める。
だいぶもたついてから長くなってはいると思ってたけどこんなにアッサリ纏まるとは……ははは。
メンドくさくてほっとくのもほどほどにしとかないとな。
「よしっ!頑張るか!」
「私も頑張るね!」
なんだか良くわからないけど真里も気合いが入ったようだ。
ただその前にどんな金属ってどんなイメージにしたら良いか聞かないとな。
「あっ、真里は金属のイメージってどういう風にした?」
「えっ?私?」
「そうそう」
「私は、えっと、そこまでイメージ出来ないというか、そもそも、金属ってあの金属でしょ?黒い靄のような金属ってどんなものなのかわからないからイメージできないんだよねぇ」
「あっそれわかるわ。たぶん薄い金属が体にあるんだろうけど、液体なのか柔らかい伸びる金属なのかわかんないけど、体にあるものを外に出すってなるとイメージし辛いところがあって……」
という会話を三十分ほどして意見のすり合わせをしたところ、俺たちの行き詰まってる原因が浮き彫りになった。
因みにその要因は、金属が体のどの部分から外に出すのかってところに行き着く。
金属自体はとんでも金属ってことで自分には害のない金属で自分の意思で体中を動かせるようにはなった。
部分的に強度を高めたり、全身をくまなく覆ったりってところだ。
外に出すとなるとそこはやはり、口から吐き出すか、排泄物のようにしたから出すかの二択になってしまう。
そこがどうにかクリア出来ないと体の外に出し難い。
まぁ出せなくても困らないんだけどね。
「ねぇ?まだ出来ないのぉ?」
「亜里沙ぁ?少しお姉ちゃん怒るわよ?」
真里も根を詰めた事で疲れが溜まってきたらしい。
丁度お昼時になりつつあるから一旦休憩にしようかね。
「もう昼時だし、根を詰めるのも良くないよ?だから休憩にしよう!」
はい。イケメンさんありがとうございます。俺のやりたい事を簡単に卒なくやっていくんだね。
わかってた。これがイケメン力だってこと。ただ遅いか早いかの違いだってこともわかってる。
けど早い方が良いのは日を見るより明らかだ。
だって俺に残された選択肢は「疲れたー」って愚痴るか「そうだよなっ腹減ってきたもん」って同意するかの二択。
かっこいいところを見せることができない。
そう。俺には速さが足りなかった。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる