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第16話 明かされる真実
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お父様は怒り心頭だった。
恐怖に怯えるルーナを叱責し、わたしのこと、そしてお母さまのことを話すように問い詰めた。
「本当のことを話せ、ルーナ!」
「……わ、私は……なにもしていません」
「まだ罪を認めぬか……!」
またルーナの頬を叩こうとするお父様を、わたしは止めた。
「お止めください、お父様」
「なぜだ、イリス。ルーナは母さんを殺しただけでなく、お前を殺そうとした殺人鬼。もう家族でもなんでもないッ!」
「その通りです。ですが、ここはわたしにお任せを」
「……そ、そうか。分かった」
冷静になるお父様は、一歩退いてくれた。
わたしは改めてルーナに問う。
「ルーナ、真実を話して」
「今更話すことなんてない! 私が欲しいのはアレクだけ。お姉様……あんたは死ねばいいのよ!!」
起き上がって掴みかかってこようとするルーナ。けれど、それはアレクが許さなかった。
彼は腰に携えている剣を素早く抜き、ルーナの首元に突き付けた。
「イリスに近寄るな」
「……! アレク様……そんな、嘘でしょう……」
わたしを庇ったことにショックを受けるルーナ。
次第に、涙を雨のように流していた。
「俺は最初からイリスのもの。俺も彼女を守ると決めている。……そう、俺はイリスを愛しているんだ」
「嘘よ、嘘よ、嘘よ!! 嘘よ、嘘よ、嘘よ!! 嘘よ、嘘よ、嘘よ!! こんなの現実じゃない! アレクは私だけを見つめてくれていた。アレクは私と結婚するべきなのよ。こんなにこんなに愛しているのに! なんで、なんで、なんで……!! 邪魔だったお母様を殺し、お姉様も殺せるはずだった……! でも、お姉様は……なんで死なないの!!」
頭を抱え、発狂するルーナは背を向けて走り始めた。
逃げるつもり……!?
追いかけようにも、彼女の足は速かった。
アレクもわたしとお父様を守るために様子を見ていた。
「……ルーナ」
「今近寄るのは危険だ。イリス、あとで俺が捕まえに行く」
「ですが」
「大丈夫。こうなることも想定して衛兵も呼んでおいた」
「そうでしたか」
やがてルーナは、屋敷の外へ逃亡。
どうやら、アレクの馬を奪って逃走したようだった。
きっと早い内に捕まるはず。
そんな空気の中、お父様が地面に膝をつけて項垂れていた。
「……アレク。……すまない」
「レオンハルト伯……」
「あぁ……最初から分かっていた。でも、認めたくなかったんだ。エレイナは、弟子であるお前をずっと可愛がっていた。医学や薬学の全てを注いでお前を立派な医者にすると言っていたよ。愚かな私を……許してくれ……」
「エレイナ様は、もともとレオンハルト伯の重い持病を治すために頑張っていたようです。あなたの健康を維持する為に、日々努力されていた。俺もそうだったのです。レオンハルト伯の病気を薬で治せないかと研究を続けていたのです」
「…………アレク。……う、ぅぅぅ……」
お父様は感情を爆発させるように泣いていた。
わたしもアレクの気持ちを聞けて嬉しかった。
自然と涙が出て――あぁ、わたしはアレクが好きで良かったと、愛して良かったと思った。
恐怖に怯えるルーナを叱責し、わたしのこと、そしてお母さまのことを話すように問い詰めた。
「本当のことを話せ、ルーナ!」
「……わ、私は……なにもしていません」
「まだ罪を認めぬか……!」
またルーナの頬を叩こうとするお父様を、わたしは止めた。
「お止めください、お父様」
「なぜだ、イリス。ルーナは母さんを殺しただけでなく、お前を殺そうとした殺人鬼。もう家族でもなんでもないッ!」
「その通りです。ですが、ここはわたしにお任せを」
「……そ、そうか。分かった」
冷静になるお父様は、一歩退いてくれた。
わたしは改めてルーナに問う。
「ルーナ、真実を話して」
「今更話すことなんてない! 私が欲しいのはアレクだけ。お姉様……あんたは死ねばいいのよ!!」
起き上がって掴みかかってこようとするルーナ。けれど、それはアレクが許さなかった。
彼は腰に携えている剣を素早く抜き、ルーナの首元に突き付けた。
「イリスに近寄るな」
「……! アレク様……そんな、嘘でしょう……」
わたしを庇ったことにショックを受けるルーナ。
次第に、涙を雨のように流していた。
「俺は最初からイリスのもの。俺も彼女を守ると決めている。……そう、俺はイリスを愛しているんだ」
「嘘よ、嘘よ、嘘よ!! 嘘よ、嘘よ、嘘よ!! 嘘よ、嘘よ、嘘よ!! こんなの現実じゃない! アレクは私だけを見つめてくれていた。アレクは私と結婚するべきなのよ。こんなにこんなに愛しているのに! なんで、なんで、なんで……!! 邪魔だったお母様を殺し、お姉様も殺せるはずだった……! でも、お姉様は……なんで死なないの!!」
頭を抱え、発狂するルーナは背を向けて走り始めた。
逃げるつもり……!?
追いかけようにも、彼女の足は速かった。
アレクもわたしとお父様を守るために様子を見ていた。
「……ルーナ」
「今近寄るのは危険だ。イリス、あとで俺が捕まえに行く」
「ですが」
「大丈夫。こうなることも想定して衛兵も呼んでおいた」
「そうでしたか」
やがてルーナは、屋敷の外へ逃亡。
どうやら、アレクの馬を奪って逃走したようだった。
きっと早い内に捕まるはず。
そんな空気の中、お父様が地面に膝をつけて項垂れていた。
「……アレク。……すまない」
「レオンハルト伯……」
「あぁ……最初から分かっていた。でも、認めたくなかったんだ。エレイナは、弟子であるお前をずっと可愛がっていた。医学や薬学の全てを注いでお前を立派な医者にすると言っていたよ。愚かな私を……許してくれ……」
「エレイナ様は、もともとレオンハルト伯の重い持病を治すために頑張っていたようです。あなたの健康を維持する為に、日々努力されていた。俺もそうだったのです。レオンハルト伯の病気を薬で治せないかと研究を続けていたのです」
「…………アレク。……う、ぅぅぅ……」
お父様は感情を爆発させるように泣いていた。
わたしもアレクの気持ちを聞けて嬉しかった。
自然と涙が出て――あぁ、わたしはアレクが好きで良かったと、愛して良かったと思った。
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