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没とかメモとか詰め合わせ
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鏡に写る僕はちょっと好き。うん、悪くはないんじゃないって笑えるから。
影の僕はまあまあかな。お日様が高いと僕はちっちゃくなるから大嫌い。でも夕方は好き。
写真に写る僕は嫌い。大っ嫌い。変な顔してる。
面白くもないのに無理矢理笑って、疲れたのをひた隠しにして。そんで、醜いお面で覆われてる。
「僕って写真写り悪いんだ」
きれいでふわふわ気持ちいいものが好き。かわいいのも格好いいのも大好き。
「だから」
君の瞳の中が僕は一番
「だーいすき」
――――――――――
まだかな。
…まだかな。
眺めていても、画面左上のアイコンは増えてくれない。
まだかな。
開いては閉じて、閉じては開いて。
たまに愛しい文面を何度も見返して。
……あ、
やっちゃった。
送られてすぐ付いた既読の文字。
……楽しみにしてたこと、バレちゃった。
――――――――――
死にに逝くのはどんな気持ちだろうかと呟くと、彼はクスクス笑って僕の首に指を這わせた。
「こんなカンジ?」
ああ、死とはなんて心地好いのだろう。
――――――――――
悔しい。
弱くてなにもできなかった自分が、仲間に守られるだけの自分が、現状に甘んじてる自分が。
恥ずかしいほどに、情けなくて、悔しくて、それでいて、悲しかった。
どうして僕は狐獣人なんかに生まれたんだろう。
そうじゃなければ、せめてみんなと一緒に刑に服すことができたのに。
どうして僕は狐なんだろう。
熊や虎だったらもっと強くあれただろうに。
どうして僕は獣人なんだろう。
僕が、忌み嫌われる獣人なんかじゃなかったら。
僕が、気持ち悪い獣人なんかじゃなかったら。
僕が、汚ならしい獣人なんかじゃなかったら。
そうしたら、みんなが、仲間が、こんな目に遭わずにすんだのに。
僕なんか、存在しなければよかった。
影の僕はまあまあかな。お日様が高いと僕はちっちゃくなるから大嫌い。でも夕方は好き。
写真に写る僕は嫌い。大っ嫌い。変な顔してる。
面白くもないのに無理矢理笑って、疲れたのをひた隠しにして。そんで、醜いお面で覆われてる。
「僕って写真写り悪いんだ」
きれいでふわふわ気持ちいいものが好き。かわいいのも格好いいのも大好き。
「だから」
君の瞳の中が僕は一番
「だーいすき」
――――――――――
まだかな。
…まだかな。
眺めていても、画面左上のアイコンは増えてくれない。
まだかな。
開いては閉じて、閉じては開いて。
たまに愛しい文面を何度も見返して。
……あ、
やっちゃった。
送られてすぐ付いた既読の文字。
……楽しみにしてたこと、バレちゃった。
――――――――――
死にに逝くのはどんな気持ちだろうかと呟くと、彼はクスクス笑って僕の首に指を這わせた。
「こんなカンジ?」
ああ、死とはなんて心地好いのだろう。
――――――――――
悔しい。
弱くてなにもできなかった自分が、仲間に守られるだけの自分が、現状に甘んじてる自分が。
恥ずかしいほどに、情けなくて、悔しくて、それでいて、悲しかった。
どうして僕は狐獣人なんかに生まれたんだろう。
そうじゃなければ、せめてみんなと一緒に刑に服すことができたのに。
どうして僕は狐なんだろう。
熊や虎だったらもっと強くあれただろうに。
どうして僕は獣人なんだろう。
僕が、忌み嫌われる獣人なんかじゃなかったら。
僕が、気持ち悪い獣人なんかじゃなかったら。
僕が、汚ならしい獣人なんかじゃなかったら。
そうしたら、みんなが、仲間が、こんな目に遭わずにすんだのに。
僕なんか、存在しなければよかった。
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