だって僕は君だけのモノ

沙羅

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2週目 [告白]

第24話 ~拓海Side~

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なんで千秋ちゃんはこんなに優しいんだろう。
なんで千秋ちゃんの言葉は、僕の心にまっすぐ届くんだろう。
信じてみてもいいだろうか。これまでの女の子たちみたいに、裏切ることはないだろうか。……いや、きっとない。千秋ちゃんだけは、これまでもずっと僕の隣に居てくれた。

「愛してる」と「信じるよ」を込めて、僕はもう一度彼と唇を合わせた。5秒にも満たないそれは、今までで一番重い意味を持つ。まるで誓いのキスのように。

「千秋ちゃん、愛してる」
あえてそっちの言葉だけを口にして、彼の纏う残りの服に手をかけた。
「もう、やめてほしいなんて言わないから」

そう宣言して、ゆっくりと肌色の面積を増やしていく。それを隠すためなのか、彼は身体を横に向けようとしていた。しかし、チャリチャリと音の鳴る「証」のせいで、完全に僕の目から隠しきることは出来ない。
「そんなことしてもムダなのに」
「僕だけ裸になるの恥ずかしいじゃん……」
固定された手首をスッとなぞれば、彼は背けきれない真っ赤な顔で呟いた。
「なに、千秋ちゃんも早く僕の裸が見たいの?」
「ちがっ、そういう意味で言ったわけじゃ……」

わざと彼に意識させる言葉を投げ、まずは上だけを脱ぐ。目をつむっていればいいのに、彼はじっと僕を見つめたまま。ベッドに散乱したままの邪魔な服たちを投げれば、床の上にバサバサと音を立てて落ちた。

「千秋ちゃんはココ、触ったりするの?」
そう言って、彼の中心に軽く触れる。
「わっ」
質問に対してか、そこを軽く触ったことに対してなのか、彼は大げさに驚いた。今までのどの女の子たちよりも純粋な反応で、改めて千秋ちゃんを可愛いと思う。

「そういえば、小さい頃から一緒に居たのにこういう話しはあんまりしたことなかったよね。ねぇ、普段はどうやって触ってるの?」
意地悪くそう聞けば、彼はますます顔を赤に染める。
「……言いたくない」
拗ねたようにそう言う彼は本当に可愛くて、最初から答えよりも反応を期待していただけの僕は、高揚する気持ちそのままに本題に入った。
「そっか、じゃあまずは僕が抜いてあげる」

「っ、ふっ……」
親指と人差し指で輪っかを作り、緩く動かしたり、時には早く動かしたりして、じわじわと追い詰めていく。
「目、そらさないで」
快感を抑えつけようとつむられている彼の目を、下に触れていない方の手で開くよう促した。千秋ちゃんの視界に、少しでも長く留まっていたくて。

「やぁっ!」
少し強めに掴めば、短く聞こえた甘い声。
しまったという表情のあと、彼は慌てて口を引き結ぶ。
「かわいい」
思わずそう呟けば、彼は子供みたいに首を横に振ることで拒否を示した。千秋ちゃんの動作1つ1つが、まるで媚薬のように僕の温度を高めていく。嬌声1つで、自分のが硬度を持っていくのを感じた。

「千秋ちゃんの声、もっと聞かせて?」
そろそろイけそうなくらいに硬くなってきていたから、一層手の動きを速めた。
声を抑える余裕なんてないくらい、感じてもらえるように。

「あっ! やめっ……!」
身体がわずかにびくびくと揺れ、絶頂が近いのだと見てとれる。あともう一押しだと思い、そのままのペースを続けた。
「やっ、あ……あぁっ――!」
一際大きな声が上がり、彼の身体が脱力する。勢いよく飛び出した白い液体は手で受け止め、その手をそのままゆっくりと持ち上げた。

「たく、み……?」
力の抜けきったふわふわした目で、彼は僕の動作を見つめる。僕が口を開いたところで、ようやくその意味に気付いたみたいだった。
「ちょっ、なに考えて……!」
驚く彼に笑いかけて、ゆっくりとそれを舐めとる。
千秋ちゃんのが僕の体内に入っていく様を見せつけるように。ゴクッ、とわざと大きな音を立ててそれを飲み込んだ。

「バカ! 何飲んでんだよ、吐き出せ!」
「……どうして?」
やっと念願の、千秋ちゃんの一部を得られたのに。
少し粘ついたそれが、体中にいきわたっていくのを想像する。もしかしたら彼と誰かの子どもになるかもしれなかったそれを、今自分の中で殺していっているのだ。そう思うと、ひどく歪んだ満足感が沸き上がってくる。

「汚いだろ……」
「千秋ちゃんのなら、平気。だから、もっとちょーだい?」

心が、もっともっとと際限なく彼を求める。もう我慢なんてしなくても良かった。

「は? やめっ、さすがにそれはダメだって!」
抗議の声なんてもう耳には入らなくて。彼のそれにゆっくりと顔を近づけて、まだ濡れている辺りを丁寧に舐めとっていった。
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