4 / 13
第三話 フランス人の友人
しおりを挟む
───四月十一日 午前十時。東京都・月代大学。
私は今講義中であり、さぼりたい。私が担当する学科は文系。文学部と呼ばれるもの。その中でも歴史学に力を入れている。歴史は深く、過去の出来事を知るほど、興味が湧き続け、好奇心が止まらないものだ。それに、今を生きる若者たちに過去の歴史を教えることによって、その歴史が新たな命へと受け継がれていく。それが私の願いさ。さて、この講義が終了したら、今日はクライシスの事務所に向かわないと行けない。なんせ、午後の講義が終わり次第、樋口君が太宰君と共に事務所にやってくるのだからね。それが樋口君の一番最初の任務。この任務が終われば、次は織田君と組ませたいな~。織田君は面白い子だからね~。絶対樋口君と組ませたら面白い!
そんなくだらないことを考えながら講義をしていると、講義終了の鐘が鳴った。
「今日はここまでにするから、予習復習やっておき給え。来週月曜には抜き打ちやるから」
『『それ抜き打ちじゃない』』と皆思ったらしい。どうしようかな~。
「まぁ冗談なのか本当なのか君たち次第だから頑張り給え!では私はこれにて!」
ドン引きをしている生徒たちを置いて、私は教員室へと向かったのであった。
───教員室にて
「今日はもう御帰りなのですか?」
「うん、同僚が待っているからね」
自分のデスクで教材をカバンに入れ、帰る準備をしていると、銀髪のを一つに結って、薬品のにおいが染みついた白い白衣を身に纏った、同い年の男性が話しかけてきた。彼の名は【ポール・ヴェルレ―ヌ】。担当学科はこう見えても語学。外国語を教えている。彼はフランス人なのだが、医学に少し興味を持っているらしく、講義以外の日には家の中で薬品を開発したりで引きこもっている。そんな彼とは友人という仲であり、家に引きこもる彼を引きずりだすこともしばしば。それに関してめんどくさいと普段から思う感情がなく、仕方がないなという感情が現れる。自然と友人として当たり前だと思っているみたいだ。ヴェルには詳細をあまり明かしていないが、ほかに仕事があるというのは教えている。クライシスは世間に公にはできない。たとえ友人でさえもクライシスのことは明かせないのだ。
「掛け持ちがつらいと思ったことはないのですか?」
「ないね~。生徒たちに歴史を教えるのは面白いし、もう一つの職場では同僚をからかえる。最高さ!」
私はカバンのチャックを閉めながら言うと、ヴェルに呆れられた顔をされた。
「あまり同僚さんをからかっていると、いつかひどい目に遭いますからね?」
「そうなったらその時に対処するさ!」
「まぁカフウなら大丈夫ですね。さて、僕は次の講義があるので行きますね。A Bientot」
「A Bientot!」
ヴェルと別れの挨拶をした後、私は黒色のロングコートを羽織り、右手にカバンを持って教員室を出てクライシスの事務所へと歩き出したのであった。
私は今講義中であり、さぼりたい。私が担当する学科は文系。文学部と呼ばれるもの。その中でも歴史学に力を入れている。歴史は深く、過去の出来事を知るほど、興味が湧き続け、好奇心が止まらないものだ。それに、今を生きる若者たちに過去の歴史を教えることによって、その歴史が新たな命へと受け継がれていく。それが私の願いさ。さて、この講義が終了したら、今日はクライシスの事務所に向かわないと行けない。なんせ、午後の講義が終わり次第、樋口君が太宰君と共に事務所にやってくるのだからね。それが樋口君の一番最初の任務。この任務が終われば、次は織田君と組ませたいな~。織田君は面白い子だからね~。絶対樋口君と組ませたら面白い!
そんなくだらないことを考えながら講義をしていると、講義終了の鐘が鳴った。
「今日はここまでにするから、予習復習やっておき給え。来週月曜には抜き打ちやるから」
『『それ抜き打ちじゃない』』と皆思ったらしい。どうしようかな~。
「まぁ冗談なのか本当なのか君たち次第だから頑張り給え!では私はこれにて!」
ドン引きをしている生徒たちを置いて、私は教員室へと向かったのであった。
───教員室にて
「今日はもう御帰りなのですか?」
「うん、同僚が待っているからね」
自分のデスクで教材をカバンに入れ、帰る準備をしていると、銀髪のを一つに結って、薬品のにおいが染みついた白い白衣を身に纏った、同い年の男性が話しかけてきた。彼の名は【ポール・ヴェルレ―ヌ】。担当学科はこう見えても語学。外国語を教えている。彼はフランス人なのだが、医学に少し興味を持っているらしく、講義以外の日には家の中で薬品を開発したりで引きこもっている。そんな彼とは友人という仲であり、家に引きこもる彼を引きずりだすこともしばしば。それに関してめんどくさいと普段から思う感情がなく、仕方がないなという感情が現れる。自然と友人として当たり前だと思っているみたいだ。ヴェルには詳細をあまり明かしていないが、ほかに仕事があるというのは教えている。クライシスは世間に公にはできない。たとえ友人でさえもクライシスのことは明かせないのだ。
「掛け持ちがつらいと思ったことはないのですか?」
「ないね~。生徒たちに歴史を教えるのは面白いし、もう一つの職場では同僚をからかえる。最高さ!」
私はカバンのチャックを閉めながら言うと、ヴェルに呆れられた顔をされた。
「あまり同僚さんをからかっていると、いつかひどい目に遭いますからね?」
「そうなったらその時に対処するさ!」
「まぁカフウなら大丈夫ですね。さて、僕は次の講義があるので行きますね。A Bientot」
「A Bientot!」
ヴェルと別れの挨拶をした後、私は黒色のロングコートを羽織り、右手にカバンを持って教員室を出てクライシスの事務所へと歩き出したのであった。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
君への気持ちが冷めたと夫から言われたので家出をしたら、知らぬ間に懸賞金が掛けられていました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【え? これってまさか私のこと?】
ソフィア・ヴァイロンは貧しい子爵家の令嬢だった。町の小さな雑貨店で働き、常連の男性客に密かに恋心を抱いていたある日のこと。父親から借金返済の為に結婚話を持ち掛けられる。断ることが出来ず、諦めて見合いをしようとした矢先、別の相手から結婚を申し込まれた。その相手こそ彼女が密かに思いを寄せていた青年だった。そこでソフィアは喜んで受け入れたのだが、望んでいたような結婚生活では無かった。そんなある日、「君への気持ちが冷めたと」と夫から告げられる。ショックを受けたソフィアは家出をして行方をくらませたのだが、夫から懸賞金を掛けられていたことを知る――
※他サイトでも投稿中
『紅茶の香りが消えた午後に』
柴田はつみ
恋愛
穏やかで控えめな公爵令嬢リディアの唯一の楽しみは、幼なじみの公爵アーヴィンと過ごす午後の茶会だった。
けれど、近隣に越してきた伯爵令嬢ミレーユが明るく距離を詰めてくるたび、二人の時間は少しずつ失われていく。
誤解と沈黙、そして抑えた想いの裏で、すれ違う恋の行方は——。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
レオナルド先生創世記
ポルネス・フリューゲル
ファンタジー
ビッグバーンを皮切りに宇宙が誕生し、やがて展開された宇宙の背景をユーモアたっぷりにとてもこっけいなジャック・レオナルド氏のサプライズの幕開け、幕開け!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる