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第七話 約束
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───四月十七日 午後十三時半。東京都・《テロ・犯罪組織特殊課~クライシス~》にて
樋口君がテロ組織《ユグドラシル》の首領である正岡子規の右腕【フョードル・ドストエフスキー】と遭遇して、三日が経った。今のところ樋口君に危害はなく、平和そのものと言っても良いくらいに何もない。だが、樋口君を一人で行動させることは危険なため、大学の時は太宰君に、クライシスでの任務では今まで通り誰かと共に行動してもらっている。樋口君はいつものように元気だが、フョードルと遭遇して何かを感じ取った、もしくは思い出したのかは知らないが、ボーっとすることが多くなってしまった。
そんな樋口君のために私、永井はあることを考えた。それを芥川君に話すとこう言われてしまった。
「頭打ったのですか?」
とね。私の扱いひどくない!?
「永井さんが部下を労わろうと考えることがまずありえません。でもまぁ、樋口さんのことを思うなら今回だけは、僕も永井さんの作戦に加わりましょう……」
「やったね!あとは~誰にしようかね~」
芥川君のそばでくるくると回っていると、丁度そこに坂口君が事務所に出社してきた。
「お早う!坂口君!」
坂口君はダルそうに、こちらを見て『うっす』と小さくつぶやき軽く会釈してくれた。彼がひ一人で出社してくる日は小説の原稿締め切りが間に合った時で、一週間丸々出社してこなかった場合は原稿が間に合わなかったことになる。今回は原稿が締め切り前に間に合ったみたい。
「お早うございます坂口君、原稿間に合ったみたいですね」
「間に合いましたよ……これで今月は出社できるんで」
「そーれは嬉しいことね!そんな君には私からご褒美があるのさ!」
坂口君の両手を包みこみ、目を輝かせて言うと、後ろから芥川君に新聞紙で叩かれてしまった。
「芥川さん、俺巻き込まれています?」
「えぇもうすでに。諦めてください坂口君」
「二人して酷くないー?ねぇねぇ~」
二人の周りをぐるぐる回ると、坂口君は欠伸をし芥川君はお腹をさすり始めた。私は坂口君に今回の作戦を教えることにした。
「樋口君がフョードル・ドストエフスキーと遭遇した後、なんだか気が落ち着かないみたいでねーそれで芥川君と坂口君にあることをしてほしいんだ。それはね~五日間にわたって沖縄に行ってもらいたい!三人で!」
「はぁ?」
「坂口君落ち着きなさい。永井さん何故に沖縄なのですか?」
芥川君と坂口君の肩に手を置き、『息抜きだよ』と言うと二人して互いの顔を見合わせ、私に『槍が降る!!』と言った。
「降らないからね?太宰君と織田君には任務で沖縄に向かわせていると言っておくから、三人でゆっくりしてきなさい!あとね、二人に入っておくけど五日間の間ここは《ユグドラシル》と攻防戦になると思うから、樋口君を安全な場所にと思ってね。今回は太宰君と織田君、私で何とかなりそうだから、気にしないで。いいね?」
「それは彼女には……」
「な・い・しょ!」
坂口君と芥川君は同時にため息をつき、頷いてくれた。
「明日から行ってもらうから、樋口君が来た際に改めて説明するから」
「分かりましたよ……。永井さん信じますからね?」
芥川君は真剣なまなざしでそう言ってきた。私は静かに頷いた。
───安心しなさい。私はもうあの頃の私ではないのだから
樋口君がテロ組織《ユグドラシル》の首領である正岡子規の右腕【フョードル・ドストエフスキー】と遭遇して、三日が経った。今のところ樋口君に危害はなく、平和そのものと言っても良いくらいに何もない。だが、樋口君を一人で行動させることは危険なため、大学の時は太宰君に、クライシスでの任務では今まで通り誰かと共に行動してもらっている。樋口君はいつものように元気だが、フョードルと遭遇して何かを感じ取った、もしくは思い出したのかは知らないが、ボーっとすることが多くなってしまった。
そんな樋口君のために私、永井はあることを考えた。それを芥川君に話すとこう言われてしまった。
「頭打ったのですか?」
とね。私の扱いひどくない!?
「永井さんが部下を労わろうと考えることがまずありえません。でもまぁ、樋口さんのことを思うなら今回だけは、僕も永井さんの作戦に加わりましょう……」
「やったね!あとは~誰にしようかね~」
芥川君のそばでくるくると回っていると、丁度そこに坂口君が事務所に出社してきた。
「お早う!坂口君!」
坂口君はダルそうに、こちらを見て『うっす』と小さくつぶやき軽く会釈してくれた。彼がひ一人で出社してくる日は小説の原稿締め切りが間に合った時で、一週間丸々出社してこなかった場合は原稿が間に合わなかったことになる。今回は原稿が締め切り前に間に合ったみたい。
「お早うございます坂口君、原稿間に合ったみたいですね」
「間に合いましたよ……これで今月は出社できるんで」
「そーれは嬉しいことね!そんな君には私からご褒美があるのさ!」
坂口君の両手を包みこみ、目を輝かせて言うと、後ろから芥川君に新聞紙で叩かれてしまった。
「芥川さん、俺巻き込まれています?」
「えぇもうすでに。諦めてください坂口君」
「二人して酷くないー?ねぇねぇ~」
二人の周りをぐるぐる回ると、坂口君は欠伸をし芥川君はお腹をさすり始めた。私は坂口君に今回の作戦を教えることにした。
「樋口君がフョードル・ドストエフスキーと遭遇した後、なんだか気が落ち着かないみたいでねーそれで芥川君と坂口君にあることをしてほしいんだ。それはね~五日間にわたって沖縄に行ってもらいたい!三人で!」
「はぁ?」
「坂口君落ち着きなさい。永井さん何故に沖縄なのですか?」
芥川君と坂口君の肩に手を置き、『息抜きだよ』と言うと二人して互いの顔を見合わせ、私に『槍が降る!!』と言った。
「降らないからね?太宰君と織田君には任務で沖縄に向かわせていると言っておくから、三人でゆっくりしてきなさい!あとね、二人に入っておくけど五日間の間ここは《ユグドラシル》と攻防戦になると思うから、樋口君を安全な場所にと思ってね。今回は太宰君と織田君、私で何とかなりそうだから、気にしないで。いいね?」
「それは彼女には……」
「な・い・しょ!」
坂口君と芥川君は同時にため息をつき、頷いてくれた。
「明日から行ってもらうから、樋口君が来た際に改めて説明するから」
「分かりましたよ……。永井さん信じますからね?」
芥川君は真剣なまなざしでそう言ってきた。私は静かに頷いた。
───安心しなさい。私はもうあの頃の私ではないのだから
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