11 / 13
第八話 対面
しおりを挟む
───四月十八日 午前八時。東京都・《テロ・犯罪組織特殊課~クライシス~》事務所にて
樋口くんと坂口君。それと芥川君を沖縄へと派遣させた。期間は五日間。理由は樋口君の息抜きと《クライシス》の事務所に奴らが訪問してくるからだ。そのため私は東京都に残り、樋口君のことは彼らに任せることにしたのだ。太宰君と織田君は私と共に残ってもらい、私の補佐をしてもらおうと思う!
「それをなーぜ今言うんですか!!」
「永井さん、あんた毎度遅くなってから喋るのやめてくれませんかい?」
と現在、織田君と太宰君に説教されている永井荷風【齢二十四】大学教授さ!
「ごめんって~でも、二人だって坂口君を休ませてあげたかったんだからちょうどいいんじゃないかな~って思ってね」
「そうですけど……」
「それで永井さん、《クライシス》に奴らが現れるんですか?」
織田君の問いに私は静かに頷いた。すると、太宰君は一瞬だったが体を小さく震わせた。それを織田君と私は見逃さなかった。
「治君?」
「太宰君、心配することはないよ。君は何もしなくていい、すべて私が終わらせるから」
太宰君の背中をさすってあげると、安心したのか小さく頷いてくれた。最初は太宰君も沖縄に渡って貰おうかと思ったのだが、彼の後遺症を克服させるためにわざと事務所に残ってもらった。そのため、太宰君の一番の理解者である織田君にも残ってもらった。この件が終わり次第、連休を与えようかとも考えている。そうなったら、徹夜地獄が回ってくるけどね!! でも、部下のためなら自分の身は削っても構わないから。
「永井さん、長官はどうなっとるん?」
「夏目先生は公安部の方にいるさ。今回の件は長官の夏目先生が出る幕じゃないからね!あくまで、私とあいつの痴話喧嘩だよ」
私は二人に言った瞬間、突然事務所のドアが勢い良く開いたのだ。背中まで伸びている黒髪を右側だけみつあみに結び、黒いロングコートに身を包み、光のない濁りある紫色の瞳が特徴の男……【フョードル・ドストエフスキー】と太宰君よりも背が低く、髪色がクリーム色で、ハーフアップの上に黒いソフト帽子を被り、黒いワイシャツに身を包み、右肩に白色の外套を掛けた青年……【中原中也】。
そして、丸刈りで白色の着物に身を包み、黒色の羽織を肩に掛けた長身の男……【正岡子規】が現れた。織田君はすぐさま、太宰君を自分の背中に隠し、織田君の背中から顔を出した太宰君。私は二人の前に立ち、正岡子規に営業スマイルをかました。
「どうも~正岡さんとその一同」
「荷風さんもお元気で何よりです」
正岡を後ろに身を隠し、フョードルが私の前に出てきた。紫色の瞳と赤い瞳が交差した。
「やぁ~フョードル・ドストエフスキー君、いつになったらこの日本から帰ってくれるのかな?別に差別じゃないからね?ただ、君が腹立たしいんだよ」
「フェージャと呼んでくださいよ。僕は貴方のことを好んでいるので。親しみを込めてそう呼んでください」
「君の場合、親しみじゃなくて憎しみの間違いじゃないかな?」
「クスッ、違いますよ」
私とフョードルは声を出して笑った。だが、彼も心の底から笑えないだろう。当然私もだけどね。
「ドス、笑っていないで早く樋口の場所聞き出そうぜ!」
中原君はフョードルに言うと、『そうですね』と頷いた。私はため息をつき、首を横に振った。
「彼女はここにいないよ。仮に居場所を把握して部下を送っているなら……馬鹿だと思うよ」
「んだと!?」
「私の部下たちは賢いからね~君たちの部下たちを拘束し、軍警に連絡しているさ。頭の回転の悪い中原君にはわからないと思うけど、頭脳派のフョードルや正岡さんならこの意味わかるでしょ?」
中原君は突如姿を消し、いつの間にか私の右側に姿を現し、左拳で私の顔面を殴ろうとした。だが拳を振りかざそうとした瞬間、その拳はわずか一ミリ単位で止まった。氷以下の冷たい威圧感を感じたからであろう。中原君の拳はかすかに震えていた。そして、正岡さんが口を開いた。
「中也君。彼を今この場で殺しても無意味なだけだ。戻れ」
「はい……」
中原君は松岡の言うとおりに拳を下ろし、正岡の横に戻っていった。
「荷風」
「正岡さん、彼女は渡さない。今日のところはお引き取りください」
私と正岡は無言でにらみ合いをし、数秒後正岡は『楽しみにしている』と一言だけつぶやき、事務所から出て行った。中原君は太宰君に舌打ちをした後正岡の後ろを追っていった。フョードルだけが残り、フョードルは静かに笑い、私にこう告げた。
「僕は貴方と樋口さんを手に入れます。たとえ、組織を裏切ってでも必ず」
「そう。私には関係のない話だね。やってみれるものならやってみれば?」
「えぇ。それまで大人しくいてくださいね?あぁ、それと太宰君。貴方もよければ……」
フョードルが太宰君に近寄ろうとすると、織田君が拳銃を胸ポケットから取り、フョードルの眉間に拳銃を突き付けた。
「いい加減にしろ。治君にまた手を出すんだったら今すぐここで殺す」
織田君はいつものほんわかな雰囲気で大阪弁をしゃべるが、逆鱗に触れると標準語で話す癖がある。今の織田君は物凄くキレているのが分かる。
「お、織田作……」
「フフフ、彼がいないときにまた会いましょう。死にたくありませんからね、ではまた」
フョードルは笑顔で手を振りながら事務所を去っていった。太宰君は突如、呼吸が出来なくなり、ひゅーひゅーと音を出しながらその場にしゃがみこんでしまった。織田君は太宰君の背中をさすりながら『大丈夫や、深呼吸や。ゆっくりな~』と何時もの大阪弁口調で太宰君を落ち着かせ、次第に落ち着きを取り戻した太宰君はそのまま眠ってしまった。
「寝ちゃったね~そこのソファーに寝かせてあげて」
「そうやな」
織田君は太宰君を抱きかかえ、事務所のソファーに寝かせた。私は自分の外套を太宰君に掛けてあげた。
「永井さん」
「織田君、樋口君たちが帰ってくるまで気を抜いたら駄目だからね。太宰君を守ってあげなさい」
私は織田君を横でちらっと見ると、真剣なまなざしで太宰君を見つめながらうなずいた。
地獄の五日間が今開幕したのであった。
樋口くんと坂口君。それと芥川君を沖縄へと派遣させた。期間は五日間。理由は樋口君の息抜きと《クライシス》の事務所に奴らが訪問してくるからだ。そのため私は東京都に残り、樋口君のことは彼らに任せることにしたのだ。太宰君と織田君は私と共に残ってもらい、私の補佐をしてもらおうと思う!
「それをなーぜ今言うんですか!!」
「永井さん、あんた毎度遅くなってから喋るのやめてくれませんかい?」
と現在、織田君と太宰君に説教されている永井荷風【齢二十四】大学教授さ!
「ごめんって~でも、二人だって坂口君を休ませてあげたかったんだからちょうどいいんじゃないかな~って思ってね」
「そうですけど……」
「それで永井さん、《クライシス》に奴らが現れるんですか?」
織田君の問いに私は静かに頷いた。すると、太宰君は一瞬だったが体を小さく震わせた。それを織田君と私は見逃さなかった。
「治君?」
「太宰君、心配することはないよ。君は何もしなくていい、すべて私が終わらせるから」
太宰君の背中をさすってあげると、安心したのか小さく頷いてくれた。最初は太宰君も沖縄に渡って貰おうかと思ったのだが、彼の後遺症を克服させるためにわざと事務所に残ってもらった。そのため、太宰君の一番の理解者である織田君にも残ってもらった。この件が終わり次第、連休を与えようかとも考えている。そうなったら、徹夜地獄が回ってくるけどね!! でも、部下のためなら自分の身は削っても構わないから。
「永井さん、長官はどうなっとるん?」
「夏目先生は公安部の方にいるさ。今回の件は長官の夏目先生が出る幕じゃないからね!あくまで、私とあいつの痴話喧嘩だよ」
私は二人に言った瞬間、突然事務所のドアが勢い良く開いたのだ。背中まで伸びている黒髪を右側だけみつあみに結び、黒いロングコートに身を包み、光のない濁りある紫色の瞳が特徴の男……【フョードル・ドストエフスキー】と太宰君よりも背が低く、髪色がクリーム色で、ハーフアップの上に黒いソフト帽子を被り、黒いワイシャツに身を包み、右肩に白色の外套を掛けた青年……【中原中也】。
そして、丸刈りで白色の着物に身を包み、黒色の羽織を肩に掛けた長身の男……【正岡子規】が現れた。織田君はすぐさま、太宰君を自分の背中に隠し、織田君の背中から顔を出した太宰君。私は二人の前に立ち、正岡子規に営業スマイルをかました。
「どうも~正岡さんとその一同」
「荷風さんもお元気で何よりです」
正岡を後ろに身を隠し、フョードルが私の前に出てきた。紫色の瞳と赤い瞳が交差した。
「やぁ~フョードル・ドストエフスキー君、いつになったらこの日本から帰ってくれるのかな?別に差別じゃないからね?ただ、君が腹立たしいんだよ」
「フェージャと呼んでくださいよ。僕は貴方のことを好んでいるので。親しみを込めてそう呼んでください」
「君の場合、親しみじゃなくて憎しみの間違いじゃないかな?」
「クスッ、違いますよ」
私とフョードルは声を出して笑った。だが、彼も心の底から笑えないだろう。当然私もだけどね。
「ドス、笑っていないで早く樋口の場所聞き出そうぜ!」
中原君はフョードルに言うと、『そうですね』と頷いた。私はため息をつき、首を横に振った。
「彼女はここにいないよ。仮に居場所を把握して部下を送っているなら……馬鹿だと思うよ」
「んだと!?」
「私の部下たちは賢いからね~君たちの部下たちを拘束し、軍警に連絡しているさ。頭の回転の悪い中原君にはわからないと思うけど、頭脳派のフョードルや正岡さんならこの意味わかるでしょ?」
中原君は突如姿を消し、いつの間にか私の右側に姿を現し、左拳で私の顔面を殴ろうとした。だが拳を振りかざそうとした瞬間、その拳はわずか一ミリ単位で止まった。氷以下の冷たい威圧感を感じたからであろう。中原君の拳はかすかに震えていた。そして、正岡さんが口を開いた。
「中也君。彼を今この場で殺しても無意味なだけだ。戻れ」
「はい……」
中原君は松岡の言うとおりに拳を下ろし、正岡の横に戻っていった。
「荷風」
「正岡さん、彼女は渡さない。今日のところはお引き取りください」
私と正岡は無言でにらみ合いをし、数秒後正岡は『楽しみにしている』と一言だけつぶやき、事務所から出て行った。中原君は太宰君に舌打ちをした後正岡の後ろを追っていった。フョードルだけが残り、フョードルは静かに笑い、私にこう告げた。
「僕は貴方と樋口さんを手に入れます。たとえ、組織を裏切ってでも必ず」
「そう。私には関係のない話だね。やってみれるものならやってみれば?」
「えぇ。それまで大人しくいてくださいね?あぁ、それと太宰君。貴方もよければ……」
フョードルが太宰君に近寄ろうとすると、織田君が拳銃を胸ポケットから取り、フョードルの眉間に拳銃を突き付けた。
「いい加減にしろ。治君にまた手を出すんだったら今すぐここで殺す」
織田君はいつものほんわかな雰囲気で大阪弁をしゃべるが、逆鱗に触れると標準語で話す癖がある。今の織田君は物凄くキレているのが分かる。
「お、織田作……」
「フフフ、彼がいないときにまた会いましょう。死にたくありませんからね、ではまた」
フョードルは笑顔で手を振りながら事務所を去っていった。太宰君は突如、呼吸が出来なくなり、ひゅーひゅーと音を出しながらその場にしゃがみこんでしまった。織田君は太宰君の背中をさすりながら『大丈夫や、深呼吸や。ゆっくりな~』と何時もの大阪弁口調で太宰君を落ち着かせ、次第に落ち着きを取り戻した太宰君はそのまま眠ってしまった。
「寝ちゃったね~そこのソファーに寝かせてあげて」
「そうやな」
織田君は太宰君を抱きかかえ、事務所のソファーに寝かせた。私は自分の外套を太宰君に掛けてあげた。
「永井さん」
「織田君、樋口君たちが帰ってくるまで気を抜いたら駄目だからね。太宰君を守ってあげなさい」
私は織田君を横でちらっと見ると、真剣なまなざしで太宰君を見つめながらうなずいた。
地獄の五日間が今開幕したのであった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる