婚約破棄に異議を唱えたら、王子殿下を抱くことになった件

雲丹はち

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08 ご開帳 ※

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「ちょっと待て……っ。エリック、やめなさ――! んンっ……」

自分のうわずった声が寝室に響きわたった。
五歳も年下の少年にベロチューされ、シャツを脱がされた状態はとても王太子殿下と呼べるものではなかった。

「ふふっ。殿下、キス慣れしてないんだ。かわいい♡」

これではどちらが年上か分かったものじゃない。

「付き合ってた相手が実は女じゃなくて、男だったなんて知らなかったんですもんね。
でも自分の叔父とこうやって舌を絡ませたり、乳首つねられるより増しでしょう?」

それは事実だった。
長年、自分の体をなめまわすような視線を送ってきた男に抱かれるよりは増しだ。
だがそれが五歳年下の少年だとは思わなかった。

「ほうらチャックさげてご開帳しましょうね」

ジジーッと音を立てながらズボンを脱がされる。

「へえ。殿下の下着、白いんだ。もしかして清楚な感じ、狙ってるんですか?」
「っ!! 狙ってない!」

足を揃えて少しでも少年に見られる部分を消そうとしたが、膝まで下ろされたズボンが邪魔でうまくできない。

「ちゃんと下着はふくらんでるから、おちんちんはあるんですね」

今まで誰にも自分の下半身のことをからかわれた経験が無かったから、ただただ恥ずかしさだけが募る。
顔が熱くなり少年の顔をまともに見られなくなった。

「――言うなっ……!」

そう一言、抗弁するだけでやっとだった。
少年の細い手が腰にかかり、ゆっくりと下着をズリ下ろしていく。

「だめ……っ……! やめなさ……ぃ……!」

脱がされまいと下着を引っ張るが、少年の言葉に負けた。

「いいんですか? 
このままぼくと既成事実をつくれなかったら殿下は自分の叔父さんに抱かれて、たくさん中出しされちゃうんですよ?」

それは絶対に嫌だった。

(あの男とだけは―!)

エリックの指が下着に手をかけられたまま止まる。こちらの反応を待っているのだ。
獲物を狩る猛獣のように。

(とんだけだものだ……!)

身なりは小さくとも彼は十分に獰猛な肉食獣だった。
泣きはらした目を伏せて、ゆっくりと掴んでいた下着から手を離す。
選択肢などない。あの叔父と少年のどちらかを選べと言われれば、彼を選ぶしかない。

「ふふ。いい子。いい子」

五歳も年下の少年に頭をなでられて、恥ずかしさと嬉しさとがこみ上げてくる。
もう泣けばいいのか笑えばいいのか分からない。

「じゃあ王太子殿下のあそこ、見せてもらいますね」

するすると肌に食い込んでいた下着を脱がされ、下半身が無防備になる。

「ほら、足ひらいて。ぼくに見せて」

少年の言葉におそるおそる両足を広げた。
いまだかつて誰にも見せたことがない場所が、今自分の婚約者だった少年の目にさらされる。

(――こんな、恥ずかしい……!)

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