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第1章 冒険者へ
第15話 ギルドにて
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僕達が攫われた村娘達を連れて冒険者ギルドへ到着すると、避難して来たメリダの村人達がギルドの呼び掛けで集まって来た。
ようやく家族と再会出来た事で、村娘達は皆涙を流して家族との再会を喜び、村人達は娘達の無事と、ゴブリン達の脅威が無くなった事に安堵した。
「ところで、到着早々申し訳ありませんが詳しい報告をお願いします」
現地へ赴いたギルドの職員が話し掛けてきた。
「他の冒険者の方々からは、貴方達は 鬼の王との戦いで亡くなったと聞いておりましたので」
「ふぅ~ん。
敵前逃亡した自分達の事を棚に上げてあの人達はそんなことをギルドへ報告してたんだ」
ケイトさんが自分達を置いていった冒険者達の報告に呆れながら答えた。
「では、彼等の報告は虚言であると言うことですか?」
「現に私達は生きているし、あの通り攫われた娘達も無事に送り届けた時点でどちらが真実かなんて誰の目にも明らかでしょう?」
「しかし 鬼の王だけではなく 大鬼が3体もいたと報告にはありましたが、貴方達だけでどうやって討伐したのですか?」
ギルドの職員は目の前にいる娘達を見ても、ルーク達の報告をいまだに信じられないでいた。
「とにかく詳しい話しはギルドマスターへ直接報告させて貰う。
ゲイルは何処にいる?」
年長者がギルド職員へギルドマスターの所在を名指しで尋ねた。
(年長者だけあって顔は広いのだろうか?)
「キース様。この度はご苦労様です。
マスターでしたら二階の執務室にいらっしゃいます。
なにせ貴方様を含めた冒険者方が敗北したと聞いてマスターが直々に討伐に参加する準備をしていたところでして・・・」
(年長者の名前はキースと言うらしい。)
「そうか、準備が無駄になって良かったな。
ルーク君にライル君も一緒に来てくれないか?
これからギルドマスターへ今回の顛末を説明したいのだが、二人も同席してくれると助かる」
「判りました。皆はここで待っていてくれ。
ライル行くぞ」
ルークさんに誘われ、僕は彼に付いて行った。
ギルドの受付の横にある階段を昇って二階へ上がると、正面に一つ、左右にも一つづつ扉があった。
どうやらギルドマスターの執務室は正面にある部屋らしい。
「キースだ。邪魔するぞ」
キースさんは軽くノックしてから返事を待たずに扉を開けた。
部屋の中では、完全武装した男性が今まさに扉を開けようとしていたところだった。
「キース無事だったか!」
相手はキースさんの姿を確認して、彼の肩を遠慮無しにバンバンと叩いて友人の無事を喜んだ。
「それで、後ろにいる二人は何者だ?
ここへ連れて来たということは信頼出来る人間ってことで良いのかな?」
「ああ、今回の依頼で行動を共にした若者達だ。
この度の事で詳しく説明するには、実際にその場にいた彼等の話をお前に聞かせた方が良いと思って連れて来た」
キースさんはそう言うと、僕達の素性をギルドマスターへ説明した。
「判った。お前がそこまで言うのであれば問題無い。
とにかく報告を聞こうか」
ギルドマスターは笑顔で僕達を執務室へ通してくれた。
後で聞いたところ、本来この部屋はギルドでも相当に地位のある者しか入れない部屋だったらしい。
ようやく家族と再会出来た事で、村娘達は皆涙を流して家族との再会を喜び、村人達は娘達の無事と、ゴブリン達の脅威が無くなった事に安堵した。
「ところで、到着早々申し訳ありませんが詳しい報告をお願いします」
現地へ赴いたギルドの職員が話し掛けてきた。
「他の冒険者の方々からは、貴方達は 鬼の王との戦いで亡くなったと聞いておりましたので」
「ふぅ~ん。
敵前逃亡した自分達の事を棚に上げてあの人達はそんなことをギルドへ報告してたんだ」
ケイトさんが自分達を置いていった冒険者達の報告に呆れながら答えた。
「では、彼等の報告は虚言であると言うことですか?」
「現に私達は生きているし、あの通り攫われた娘達も無事に送り届けた時点でどちらが真実かなんて誰の目にも明らかでしょう?」
「しかし 鬼の王だけではなく 大鬼が3体もいたと報告にはありましたが、貴方達だけでどうやって討伐したのですか?」
ギルドの職員は目の前にいる娘達を見ても、ルーク達の報告をいまだに信じられないでいた。
「とにかく詳しい話しはギルドマスターへ直接報告させて貰う。
ゲイルは何処にいる?」
年長者がギルド職員へギルドマスターの所在を名指しで尋ねた。
(年長者だけあって顔は広いのだろうか?)
「キース様。この度はご苦労様です。
マスターでしたら二階の執務室にいらっしゃいます。
なにせ貴方様を含めた冒険者方が敗北したと聞いてマスターが直々に討伐に参加する準備をしていたところでして・・・」
(年長者の名前はキースと言うらしい。)
「そうか、準備が無駄になって良かったな。
ルーク君にライル君も一緒に来てくれないか?
これからギルドマスターへ今回の顛末を説明したいのだが、二人も同席してくれると助かる」
「判りました。皆はここで待っていてくれ。
ライル行くぞ」
ルークさんに誘われ、僕は彼に付いて行った。
ギルドの受付の横にある階段を昇って二階へ上がると、正面に一つ、左右にも一つづつ扉があった。
どうやらギルドマスターの執務室は正面にある部屋らしい。
「キースだ。邪魔するぞ」
キースさんは軽くノックしてから返事を待たずに扉を開けた。
部屋の中では、完全武装した男性が今まさに扉を開けようとしていたところだった。
「キース無事だったか!」
相手はキースさんの姿を確認して、彼の肩を遠慮無しにバンバンと叩いて友人の無事を喜んだ。
「それで、後ろにいる二人は何者だ?
ここへ連れて来たということは信頼出来る人間ってことで良いのかな?」
「ああ、今回の依頼で行動を共にした若者達だ。
この度の事で詳しく説明するには、実際にその場にいた彼等の話をお前に聞かせた方が良いと思って連れて来た」
キースさんはそう言うと、僕達の素性をギルドマスターへ説明した。
「判った。お前がそこまで言うのであれば問題無い。
とにかく報告を聞こうか」
ギルドマスターは笑顔で僕達を執務室へ通してくれた。
後で聞いたところ、本来この部屋はギルドでも相当に地位のある者しか入れない部屋だったらしい。
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