18 / 50
第1章 冒険者へ
第14話 帰還
しおりを挟む
僕達がメリダの村へ到着してみると、村はもぬけの殻になっていました。
ルークが言うには、僕達を置いて逃亡して行った冒険者達の情報によって、冒険者ギルドの職員と共に残った村人もレイン領の中心街へ避難したのだろうとのことだった。
「とにかく今日はここで一晩休ませて貰うことにしよう。
一応3時間交代で見張りを立てましょう」
ルークは年長者へ提案した。
「そうだな。では始めは俺とラハールで見張りをしよう。
君達はゆっくりと休んでくれ」
「判りました。ではしばらくお願いします」
ルークは年長者へ言うと、村の中心にある村長の家を一晩の宿に選んだ。
今回救出された村娘達も念の為に一緒に行動して貰うことになった。
「次の見張りは俺とマイクに任せて女性陣はゆっくり休んでくれ。
ライルも今日は疲れただろうから見張りはいいからな」
「その代わり明日の朝食は期待してるぜ」
「了解です。ではお言葉に甘えて今日のところはゆっくりと休ませて頂きます」
僕は二人の好意に素直に感謝して、ケイトさん達と共に休ませて貰う事にした。
(前世では16歳だった僕としては、多くの女性に囲まれて就寝することに罪悪感を感じたのだが、女性陣は気にしていない様なので良しとしよう)
翌朝、僕はマイクとの約束を守る為、皆よりも少し早めに起床して朝食の準備を始めた。
「ルークさん。マイクさん。おはようございます」
僕は井戸に水汲みに家から出たところで、見張りをしていた二人へ声を掛けた。
「おはよう。良く眠れたか?」
「はい」
「で、早速朝食の準備か?」
マイクが期待を込めた視線を送って来た。
「ご期待に添える様に頑張りますが、朝食ですから少し軽めになりますからね」
僕はマイクへ言うと、急いで朝食の準備に取り掛かった。
手持ちの食材に不安があったので、村に残っていた物を少し拝借して12人分の朝食を拵えました。
内容はトマトと卵を使用したスクランブルエッグと、自前の鹿肉の燻製を使用した野菜炒めにオニオンスープの三品目を用意出来た。
「こんなものしか用意出来ませんでしたがどうぞ」
僕は皆が揃った事を確認してから言った。
「こんなものなど滅相も無い。
ライル殿は戦闘のみならず料理の腕も大した物ですな」
「うむ。このような状況でこれほどの食事を用意するとは大したものだ」
ラハールさんの台詞に年長者が続けた。
「つくづくライルを連れて来て良かったわ」
「これで 蒼い牙に入団してくれれば言う事ないんだけど」
ケイトさんとマリンさんが期待を込めた視線を僕へ送ってくる。
「それだけは遠慮させて下さい。
僕も皆さんの様に自分の仲間を探そうと思っていますんで」
「本当に勿体ないよな」
「まぁ、ライルの好きにすればいいさ。
ギルドへは俺から後で推薦状を書いておいてやるよ」
「おお!それなら俺からも推薦状を書いておこう。
上手く行けば今年中にもギルドへ加入出来るかもしれんぞ」
「それは本当ですか!ありがとうございます」
ルークに続いて、年長者の申し出に僕は歓喜に震えた。
今回の経験から、今の自分の 力量ならある程度冒険者として通用する事が判ったので、出来るだけ早くギルド登録がしたいと思っていただけに、この二人の申し出は有り難かった。
その後、僕達は朝食を済ませると、レイン領の冒険者ギルド支部へ今回の依頼達成の報告にメリダの村を後にした。(村娘達も無人の村へ残して行く事も出来ないので、依頼達成の証人として同行してもらいました)
ルークが言うには、僕達を置いて逃亡して行った冒険者達の情報によって、冒険者ギルドの職員と共に残った村人もレイン領の中心街へ避難したのだろうとのことだった。
「とにかく今日はここで一晩休ませて貰うことにしよう。
一応3時間交代で見張りを立てましょう」
ルークは年長者へ提案した。
「そうだな。では始めは俺とラハールで見張りをしよう。
君達はゆっくりと休んでくれ」
「判りました。ではしばらくお願いします」
ルークは年長者へ言うと、村の中心にある村長の家を一晩の宿に選んだ。
今回救出された村娘達も念の為に一緒に行動して貰うことになった。
「次の見張りは俺とマイクに任せて女性陣はゆっくり休んでくれ。
ライルも今日は疲れただろうから見張りはいいからな」
「その代わり明日の朝食は期待してるぜ」
「了解です。ではお言葉に甘えて今日のところはゆっくりと休ませて頂きます」
僕は二人の好意に素直に感謝して、ケイトさん達と共に休ませて貰う事にした。
(前世では16歳だった僕としては、多くの女性に囲まれて就寝することに罪悪感を感じたのだが、女性陣は気にしていない様なので良しとしよう)
翌朝、僕はマイクとの約束を守る為、皆よりも少し早めに起床して朝食の準備を始めた。
「ルークさん。マイクさん。おはようございます」
僕は井戸に水汲みに家から出たところで、見張りをしていた二人へ声を掛けた。
「おはよう。良く眠れたか?」
「はい」
「で、早速朝食の準備か?」
マイクが期待を込めた視線を送って来た。
「ご期待に添える様に頑張りますが、朝食ですから少し軽めになりますからね」
僕はマイクへ言うと、急いで朝食の準備に取り掛かった。
手持ちの食材に不安があったので、村に残っていた物を少し拝借して12人分の朝食を拵えました。
内容はトマトと卵を使用したスクランブルエッグと、自前の鹿肉の燻製を使用した野菜炒めにオニオンスープの三品目を用意出来た。
「こんなものしか用意出来ませんでしたがどうぞ」
僕は皆が揃った事を確認してから言った。
「こんなものなど滅相も無い。
ライル殿は戦闘のみならず料理の腕も大した物ですな」
「うむ。このような状況でこれほどの食事を用意するとは大したものだ」
ラハールさんの台詞に年長者が続けた。
「つくづくライルを連れて来て良かったわ」
「これで 蒼い牙に入団してくれれば言う事ないんだけど」
ケイトさんとマリンさんが期待を込めた視線を僕へ送ってくる。
「それだけは遠慮させて下さい。
僕も皆さんの様に自分の仲間を探そうと思っていますんで」
「本当に勿体ないよな」
「まぁ、ライルの好きにすればいいさ。
ギルドへは俺から後で推薦状を書いておいてやるよ」
「おお!それなら俺からも推薦状を書いておこう。
上手く行けば今年中にもギルドへ加入出来るかもしれんぞ」
「それは本当ですか!ありがとうございます」
ルークに続いて、年長者の申し出に僕は歓喜に震えた。
今回の経験から、今の自分の 力量ならある程度冒険者として通用する事が判ったので、出来るだけ早くギルド登録がしたいと思っていただけに、この二人の申し出は有り難かった。
その後、僕達は朝食を済ませると、レイン領の冒険者ギルド支部へ今回の依頼達成の報告にメリダの村を後にした。(村娘達も無人の村へ残して行く事も出来ないので、依頼達成の証人として同行してもらいました)
28
あなたにおすすめの小説
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
インターネットで異世界無双!?
kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。
その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。
これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
【完結】魔法大戦 〜失われた古代魔法で無双する!〜
加瀬 一葉
ファンタジー
王立魔法学校。高等部に編入してきた冴えない生徒ラフィト。エリートが集うこの学校で、辺境出身のラフィトは落ちこぼれの劣等生なのだが……。
実は彼は、失われたはずの古代魔法を操る一族の末裔。魔族の脅威が増す時代に、ラフィトは人類を救うことができるのか?
過去と現在が交錯する、魔法ファンタジー。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
転生能無し少女のゆるっとチートな異世界交流
犬社護
ファンタジー
10歳の祝福の儀で、イリア・ランスロット伯爵令嬢は、神様からギフトを貰えなかった。その日以降、家族から【能無し・役立たず】と罵られる日々が続くも、彼女はめげることなく、3年間懸命に努力し続ける。
しかし、13歳の誕生日を迎えても、取得魔法は1個、スキルに至ってはゼロという始末。
遂に我慢の限界を超えた家族から、王都追放処分を受けてしまう。
彼女は悲しみに暮れるも一念発起し、家族から最後の餞別として貰ったお金を使い、隣国行きの列車に乗るも、今度は山間部での落雷による脱線事故が起きてしまい、その衝撃で車外へ放り出され、列車もろとも崖下へと転落していく。
転落中、彼女は前世日本人-七瀬彩奈で、12歳で水難事故に巻き込まれ死んでしまったことを思い出し、現世13歳までの記憶が走馬灯として駆け巡りながら、絶望の淵に達したところで気絶してしまう。
そんな窮地のところをランクS冒険者ベイツに助けられると、神様からギフト《異世界交流》とスキル《アニマルセラピー》を貰っていることに気づかされ、そこから神鳥ルウリと知り合い、日本の家族とも交流できたことで、人生の転機を迎えることとなる。
人は、娯楽で癒されます。
動物や従魔たちには、何もありません。
私が異世界にいる家族と交流して、動物や従魔たちに癒しを与えましょう!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる