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第2章 王都にて
第34話 レイアとサキ
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僕は飛龍との戦闘の末、支配することに成功した。
飛龍の支配に成功した僕は、一先ず彼女に[レイア]と名前を付けた。
名前の由来は前世で嵌まったゲームに出て来た雌飛龍の名前から拝借した。
「レイアさん。これから共に村へ帰りましょうか」
僕は目の前で人化した飛龍さんへ話し掛けた。
ちなみに「さん」付けで読んだのは、人化したレイアさんが二十歳前後の女性の姿だったからだ。
彼女の話では、今回脱皮に成功したことで竜族として成人したらしい。
「レイアで結構ですよ。
ライルさんは私の主なのですから」
僕はレイアに言われて、今後は彼女を呼び捨てで呼ぶ事にした。
加えて言うと、黒狼の呼び名も[サキ]と改めた。
人化した黒狼を見たレイアが女性らしくないと指摘して来たので、彼女の要望に応えて女性らしい名前と言う事で、黒狼改め、[サキ]と改名することになった。
元々黒狼と名付けたのは初めて彼女を支配した時は人化する前だったので、てっきり雄だと思って黒狼と名付けたからだ。
その後人化することで、自分の失敗に気付いた時にはもう遅かった。
なので、今回のレイアの提案は非常に有り難かった。
「では改めて村に帰ろうか」
*
僕達は村へ帰ってから村長へ依頼完了の報告をした。
「それではこの女性が村を襲った飛龍なのですか?」
僕の報告を聞くと、村長はレイアへ警戒しながら視線を向けた。
「今回は大変御迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした」
僕から紹介されてから、レイアが村長へ頭を下げた。
なにしろ今回の事で村が受けた被害は村の存亡に関わる程の被害だったからだ。
とにかくレイアの主になった僕としては今回の報酬全てを村の損害賠償として支払う事で村長と話をまとめた。
結果としては只働きとなったが、レイアを新たな戦力に加える事が出来たので、僕としては今回の報酬よりも価値あるものになった。
問題は今回の依頼の下準備の為に父から渡された資金が乏しくなった上、今回の報酬を失った事が決定打になった。
資金に不安がある僕としては、とりあえず王都へ戻ってからアイテムボックスに収納してある今回得た様々な素材を売却することで当面の資金に充てる事にした。
(レイアが脱皮した皮も収納してある)
「自分の残した物(皮)が売却されるのはどうも・・・」
と、レイアとしては若干複雑な心境だったようだ。
「それでは僕達はギルドへ戻って、今回の依頼完了の報告に帰りますのでこれで失礼させて戴きます」
僕は村長へ別れを告げてレイアとサキを連れて村を出た。
僕達は村から見えなくなるまでしばらく歩くと、飛龍へ姿を変えたレイアの背に乗って王都の近辺にある草原まで飛んで帰った。
飛龍の支配に成功した僕は、一先ず彼女に[レイア]と名前を付けた。
名前の由来は前世で嵌まったゲームに出て来た雌飛龍の名前から拝借した。
「レイアさん。これから共に村へ帰りましょうか」
僕は目の前で人化した飛龍さんへ話し掛けた。
ちなみに「さん」付けで読んだのは、人化したレイアさんが二十歳前後の女性の姿だったからだ。
彼女の話では、今回脱皮に成功したことで竜族として成人したらしい。
「レイアで結構ですよ。
ライルさんは私の主なのですから」
僕はレイアに言われて、今後は彼女を呼び捨てで呼ぶ事にした。
加えて言うと、黒狼の呼び名も[サキ]と改めた。
人化した黒狼を見たレイアが女性らしくないと指摘して来たので、彼女の要望に応えて女性らしい名前と言う事で、黒狼改め、[サキ]と改名することになった。
元々黒狼と名付けたのは初めて彼女を支配した時は人化する前だったので、てっきり雄だと思って黒狼と名付けたからだ。
その後人化することで、自分の失敗に気付いた時にはもう遅かった。
なので、今回のレイアの提案は非常に有り難かった。
「では改めて村に帰ろうか」
*
僕達は村へ帰ってから村長へ依頼完了の報告をした。
「それではこの女性が村を襲った飛龍なのですか?」
僕の報告を聞くと、村長はレイアへ警戒しながら視線を向けた。
「今回は大変御迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした」
僕から紹介されてから、レイアが村長へ頭を下げた。
なにしろ今回の事で村が受けた被害は村の存亡に関わる程の被害だったからだ。
とにかくレイアの主になった僕としては今回の報酬全てを村の損害賠償として支払う事で村長と話をまとめた。
結果としては只働きとなったが、レイアを新たな戦力に加える事が出来たので、僕としては今回の報酬よりも価値あるものになった。
問題は今回の依頼の下準備の為に父から渡された資金が乏しくなった上、今回の報酬を失った事が決定打になった。
資金に不安がある僕としては、とりあえず王都へ戻ってからアイテムボックスに収納してある今回得た様々な素材を売却することで当面の資金に充てる事にした。
(レイアが脱皮した皮も収納してある)
「自分の残した物(皮)が売却されるのはどうも・・・」
と、レイアとしては若干複雑な心境だったようだ。
「それでは僕達はギルドへ戻って、今回の依頼完了の報告に帰りますのでこれで失礼させて戴きます」
僕は村長へ別れを告げてレイアとサキを連れて村を出た。
僕達は村から見えなくなるまでしばらく歩くと、飛龍へ姿を変えたレイアの背に乗って王都の近辺にある草原まで飛んで帰った。
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