裏切られた人生に

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第2章

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 (・・・・・ん?ここは・・・・・・俺の部屋・・・?なんで?死んだんじゃ無いのか?) 

 ラウルはバッと起き上がり、切り裂いた自分の首を触った。

(傷がない?どういうことだ?俺はアベラルドの前で首を切り裂いたはず。・・・・・・・・それになんだか手が子供みたいに小さい気が・・・・・・・・いや、手が小さい!?)

 ベッドからすぐに下り、鏡の前に立つ。すると、黒髪でアクアマリンの目がキラキラと輝く子供が写っていた。

(なんで5歳の頃の自分が鏡のなかにいるんだ?もしかして・・・・・・・・時を遡ったのか?でもそんな馬鹿げた話聞いたことがない)

 ラウルが鏡の前で悩んでいると、ドアがノックされる音が聞こえた。

「坊ちゃん。失礼致します。」

 そう言って入ってきたのは、白髪まじりの優しそうな顔をした初老だった。

(カールか懐かしい。この頃はまだお父様の執事か。20年も前だとやっぱり違って見えるな・・・・・・・・ということは俺はやっぱり5歳の時に戻ったのか。)

「おはようございます坊ちゃん。鏡の前でそんなにじっと悩まれてどうされたのですか?」

「爺。今は何年だ?」

「あ、今の年でございますか?今は1050年でございます。」
 
 カールは突然暦を聞かれて困惑しながら答えた。

「そうか。ありがとう。」 


「いえ、とんでもございません。坊ちゃん今日は朝から歴史、午後からはマナーのお勉強がございます。」

「すまない。今日は体調が悪いから休みにしてくれないか?」

(一気に色々なことがあったから今日だけでも休みたい。それにこれからのことを色々考えないと・・・・・・・・もう二度とあいつに会いたくないし)

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