運命の輪

雪椿

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  私たちは、3人で生活することになりました。いきなり、2人の子供のお母さんです。
 シグもテオもとても賢い子供でした。家にある書物を読んで、分からないことは質問してきます。読み書きも、一緒にマスターしました。昼間はよく庭を走り回っています。ただし、庭からは一歩も出ようとはしません。まあ、元気なのが一番ですからね。お風呂は、嫌いなようですが。夜は、ベッドに一緒に寝ながら、絵本を読んであげます。見た目に反して、中身はまだまだ子供なのでしょう。それに、両親を失った悲しみがあるので、夜2人だけになるのは嫌なようです。私がトイレに行くと、2人とも扉の前で私が出てくるのを待っています。昼間はそんなことはないのですが、夜の闇が心細くさせるのでしょうね。落ち着くまで、2人の好きにさせようと思っています。こんな毎日ですが、穏やかに緩やかに日々は過ぎていきます。もうすぐ、春が来ますね。風が少しずつ暖かさを増しているようです。

  食糧も3人で食べると、あっという間ですから、そろそろ町にお買い物ですね。家も増築しようか考えています。家の増築は、魔法で行うおこなうとして、新しい家具や、子供たちの洋服も必要ですね。薬が高く売れるといいのですが。行きは、徒歩でも、帰りは馬車でも買ってきましょうかね。そのためには、馬小屋が必要ですね。そこも、町にあるのを参考に魔法で作ってしまいましょうかね。つくづく魔法って便利ですよね。私でも、大工仕事ができるのですから。髪の色と瞳の色もごまかさないといけませんね。子供たちの話によれば、黒はやはり目立つようです。多いのは、金や赤など明るい色だとか。どうも魔力が高いほど髪や瞳の色が濃く暗くなっていくのだとか。子供たちも、明るめの茶色なので、染めないといけませんね。魔族に魔法って効くんでしょうか?実験しないと。自分たちで、できそうなら自分でやってもらいましょう。
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