悪役令嬢でも死んじゃだめぇ~!

ルナルオ

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悪役令嬢でも死んじゃだめぇ~!12

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ロラン様の講義が増えた分、体力訓練が減らしてもらえて、大分、体が楽になったエミリーです。
ちなみに、ロラン様の講義は、あの立派なお屋敷、アリード公爵家で行われている。
そのため、減らしてもらえた訓練の時間分、アリード公爵家に滞在できている。
つまり、豪華なお屋敷、極上の甘味や香り高いお茶まで付いて、至れり尽くせりの居心地最高な環境。

ロラン様には、感謝しかない!

まあ、ロラン様の望むぽよぽよエミリーちゃんは、ラフィーナ様が無事に王太子妃になるまで無理そうだけど……。

ともかく、ロラン様は、凄い!

ロラン様は、あどけない容姿に反して、その講義は、合理的かつ物理的にも素晴らしく、さすが天才児と感動した。
あんなに天使のようなのに、こんなに賢いって、天は彼に祝福を与えすぎと思われる。
一方、ロラン様の兄レオン様も美形で、ラフィーナ様やロラン様とは似ていないワイルドなタイプである。
しかし、ロラン様が賢すぎるせいか、レオン様がちょっと賢く見えない時もある。
いや、ロラン様へよく意地悪するレオン様に、ロラン様が効率的な仕返しをするせいか、レオン様が雑魚キャラというか、弱い立場に見えてしまう。
年が10歳離れた兄にも、余裕で勝てる天才児、恐るべしロラン様。
でも、レオン様も、私には足元にも及ばない位に聡明ではいらっしゃるが……。
もう頭の作りがアリード公爵家の方々は、凡人の私とは大きく違う人種だと諦めた。
そんなロラン様から、いまだに愛の告白をされる私は、ちょっと調子に乗りそうな位、毎日、充実している。

あーあ、ロラン様が私より年上か、2歳位の年の差だったら、ロラン様は次男だし、結婚を本気で考えたのにな~。

残念がるエミリーは、ロラン様との7歳差は大きいと考え、結婚はないなと思っていた。


そして、またもや、そんなことを考えるエミリーに、離れたところにいるにも関わらず、勘づくロラン。

「う~ん、エミリーはまだ僕を恋愛対象として、見ていないな……」
「そりゃそうだろ~。
むしろ、今のお前を恋愛対象にみる女なら、変態だぞ」と笑うレオンに、苛立つロラン。
「でも、エミリーの周辺で、僕ほど、優秀で将来も有望な男性なんて、いないけどな~」
「いや、お前、自惚れんなよ。
俺の方が将来有望だ!
エミリーは、俺にならきっと簡単になびくぜ?」
「まあ、レオンお兄様の勘違いはおいといて……」
「おい、おいておくな!」
「エミリーを洗脳するのはどうかな?
この前、使用人に試したら、かなり上手くいったんだ」
「……それは止めておけ。
洗脳を使用人にもすんな。
やるなら、敵だけにしておけ。
たぶん、エミリーにそれで言うことを聞かせても、自分が虚しくなるだけだぞ」
「ふぅ、そうだろうね。
わかってはいるけど、エミリーの鈍さに時々、力業で支配したくなる……」
「お前、やっぱり、ヤバい奴だな。
どうやったら、お前が真っ当に育つか、父上と俺の今後の課題だな」
「余計なお世話だよ。
ちゃんと真っ当にやれるさ」
「いや、お前は将来、宰相補佐として活躍してもらう予定だから、ちゃんとまともな精神構造になれ!」
「えぇー、やだよ、宰相補佐なんて!
将来は、国の技術研究機関に入って、トップになる予定。
その方が僕は役に立つよ?
それで、エミリーと結婚して、笑顔溢れる子沢山な暖かい家庭を築くのさ」
「うわ~、お前、そんなタイプだったか?
それに、自分自身まだ子供なのに、子沢山を望むとか、引くわ!」
「いや~、僕はレオンお兄様の頭の中身に引くよ~」
「何だと、この野郎!」と喧嘩する二人。

レオンは17歳、ロラン6歳。
かなり年齢差はあるが、ロランが天才児のため、口喧嘩なら、ロランの方がむしろ強い。
その喧嘩を、いつも止めるのが、兄弟達から絶大な人気を誇るラフィーナの役目だった。

「駄目よ、お兄様達!
またエミリーのことで喧嘩しているわね?
エミリーが知ったら、悲しむわ」
「違うよ、ラフィーナ。
ロランが変態で精神的にヤバいからだぞ」と嘲笑うレオン。
「ははは、いやいや、僕なんかレオンお兄様には、変態度では負けるよ~。
レオンお兄様なんて、◯◯な場所で◯◯◯なことを……」とロランがレオンの弱味を少しだけ暴こうとする。
「ぎゃー、ラフィーナの前ではやめろーー!」と叫ぶレオンにニヤリと笑うロラン。
「?」と首を傾げるラフィーナ。

アリード公爵家の兄弟喧嘩は、大抵はレオンがロランに負け、たまに、ラフィーナが無垢で天使な仲裁人になって、引き分けになるのであった。
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