32 / 87
27.麗華さまさま
しおりを挟む
弥生が最初に砂紋を連れて行ったのは、ブティックだった。
Mのメンバーの経営するこの店は以前蒼紫が連れて行ってくれたサイガの店同様、予約必須のセレブなお店だった。
弥生が今回護衛についてくれている(カフェでは近くの席で待機してくれていた。)長谷川さんに相談したところ、Mの経営するブティックに連れて行ってくれることになったのだ。
そこで、街を歩いてもおかしくないようなデザインで動きやすい服に着替えて、行く予定だったフリーマーケットに繰り出す。
紡はと言うと悪感情をと言うよりは単純に疑問が口をついて出るのか、弥生と砂紋の行動に文句を言っては長谷川に同意を求め無視されるのを繰り返していた。
フリーマーケットには服は勿論日用品から美術品、食料品を売るところまで幅広くあった。
砂紋は元々金持ちの家だったこともあり、こういった所に来たことはなかったらしく目を輝かせていた。
弥生も店を見て回るのが好きなこともあり、二人してきゃっきゃっと楽しんでいると、ある店でカエルの置物が有名な作家が作ったものだと力説しているのを聞いている時に紡が割って入ってきた。
「こんなちゃちなの買ったりしないですよね?」
二人して紡を見ると最初会ったときの笑顔はなく、むすっとしている。
散々、無視されたのが堪えているらしい。
もうちょっとかまってやった方がよかったかと思ったが、紡がおとなしかったのはブティックまででここに来てから文句しか言ってないので、あまり絡みたくないというのが正直なところだ。
「だったら、どうだと言うんですの?」
「どうって、そんな偽物かってどうすんの。」
小馬鹿にするように言う紡に、砂紋はつんと済まして言う。
「こちらが偽物かどうかなんてあなたにわかって?」
「こんなところで売ってるもんなんて偽物に決まってんだろ。」
「あはは、若いね紡君。」
弥生に名前を呼ばれたのが気に入らないのか「さっそく名前よびなんてさすがオメガ。」と言う。
「それを言うなら、君はアルファ様だね。」
周りが二人の言い合いにざわついたのがわかった。
オメガなんて公表しながら歩けば誘拐されること間違いなしだし、アルファでさえ珍しい。
「おやめなさい、こんな所で”さらってください”なんて公表するなんて何を考えていますの?」
砂紋の言うとおりなので弥生はすぐに引き、店の商品を見始めたが紡の腹の虫は治まらなかったらしい。
砂紋に向かって反論する。
「あんたはベータでその心配もなくて、気楽だよな。」
「あなた、ずいぶん絡みますのね。」
「ほんとの事だろ、まぁ、教養もないなら騙されてもおかしくないけどな。」
「教養が足りないのはあなたの方じゃなくて?」
「何だって?」
「言葉遣いから、態度、判断力までずいぶんと蒼紫さんに劣ってますのね、これが彼の懐刀と言われているのに疑問を抱く程ですわ。」
砂紋も相当容赦ない。
これ以上ヒートアップする前に砂紋の持っていたカエルを回収して他のものを見ながら店主に質問していく。
もちろん、二人を止めたりしない、初対面から印象が悪かったのとやたら文句ばかりの紡が言い負かされればいい気味だと思う気持ちもある。
第一、もうすでにバース性がバレてしまったので取り返しがつかない、なので逆に目撃者は多ければ多いほどいい。
何かあったときにすぐに聞き回れるからだ。
買い物を終えたと同時くらいにわっと歓声があがった。
見ると、いつの間にか集まった大勢の野次馬の注目を集めている中で胸を張り見据える砂紋と怯んだ様子の紡がいた。
「麗華さん、終わったんですか?」
「あなたねぇ、……ずいぶん買ったんですのね。」
「結構いいものがあって、つい。」
エコバッグはおまけしてもらったが、その中には商品がパンパンに詰まっていた。
荷物はどこかに控えていた佐藤がさっと回収に現れ持って行ってくれたが中をのぞいて呆れていた。
「で、彼は何にショックを受けてるんです?」
「この男、カフェでの会話を持ち出して相手の言っていることは正しいと力説し始めたんですの。」
おそらく、言い負かされ、そのあたりしか会話に出せることがなかったんだろうが選択肢が最悪だ。
「今さらな話ですね。」
「そうですの、共働きも、友好関係をそれぞれ伴侶の許可なく持つことが普通のこのご時世に”アルファに従うべき”という思考が理解出来ませんわ。」
「しかも、若いのに。」
「そうですわよ見たところまだ20代なのに、考え方が旧時代なんて笑い話にもなりませんわ。」
「旧時代!確かに!!」
言い得て妙にである。つい、手を叩いて納得する。
「あんた達が生意気なだけだろ!」
復活した紡が睨みつけてくるが子供の癇癪の様でまったく怖くない。
それに、砂紋が隣にいてくれるのがとても心強い。
「生意気なのは君。蒼紫に期待して任せてもらってる案内すら出来ないんだから。」
「蒼紫のことも呼び捨てかよ。」
「そうだよ。悪い?」
弥生は丁寧な言葉を使わず反論する。
「将来を誓い合って、名前さえ呼べないなんてどんな関係なわけ?俺は蒼紫と対等に付き合いたいんだ。」
言い返そうと紡が口を開く前に砂紋が驚きの声を上げた。
「あら、あらあらあら、いつの間そんな事になってますの?」
「え~と、実は昨日から話が進んでて。」
実際はまだ付き合う所まではいってないけど、それでも電話で名前を呼び合う事で、弥生は雑音をシャットダウンした状態では付き合いたいと思っているし、蒼紫もそうだと確認してる。
ちょっと見栄を張るくらいいいような気がするが、改めて言うと妙に照れる。
頬を染める弥生を見て
「なんてことですの、私歴史的瞬間に立ち会ったといっても過言ではないのではなくて!」
と、大袈裟な事を言い出した。
実際、「そんな大袈裟な。」と言って紡は呆れ返っている。
「世間知らずはお黙りなさい。」
と睨みつけると紡はぐっと黙った。
「さあ、色々聞かなくてはいけない事が山のようにありそうですわ、場所を移動いたしますわよ!」
人だかりの中で話す内容でもないので同意する。
「じゃあ、どこにいきます?」
「ちょうどお昼時ですし、私の友人のお店が近くにありますので、連絡してみますわ。」
長谷川に預けていたバッグからスマホを取り出すと電話をかけ始めた。
紡は弥生の近くにきて「蒼紫と付き合うの?」と聞いてきた。
「何にも聞いてない?」
「今日はあんたをここに連れて行ってほしいとだけ。」
「へぇ、信頼されてるんだ。」
苦虫を潰した様な表情で「信頼されてるか?」といった。
「されてるだろ、蒼紫は信頼出来ない相手に何も伝えず人を任せたりしない。」
「あったばっかなのに、蒼紫の事そこまで信じれるんだ。」
「信じられるよ。」
笑って答える、そこに迷いはなかった。
電話を終えた砂紋に連れられ店に着くまで、まったく喋らないどころかずっとこちらを観察されている事に居心地の悪さを感じながら、それでも最初の様な険悪さがなくなっている事にほっとしていた。
Mのメンバーの経営するこの店は以前蒼紫が連れて行ってくれたサイガの店同様、予約必須のセレブなお店だった。
弥生が今回護衛についてくれている(カフェでは近くの席で待機してくれていた。)長谷川さんに相談したところ、Mの経営するブティックに連れて行ってくれることになったのだ。
そこで、街を歩いてもおかしくないようなデザインで動きやすい服に着替えて、行く予定だったフリーマーケットに繰り出す。
紡はと言うと悪感情をと言うよりは単純に疑問が口をついて出るのか、弥生と砂紋の行動に文句を言っては長谷川に同意を求め無視されるのを繰り返していた。
フリーマーケットには服は勿論日用品から美術品、食料品を売るところまで幅広くあった。
砂紋は元々金持ちの家だったこともあり、こういった所に来たことはなかったらしく目を輝かせていた。
弥生も店を見て回るのが好きなこともあり、二人してきゃっきゃっと楽しんでいると、ある店でカエルの置物が有名な作家が作ったものだと力説しているのを聞いている時に紡が割って入ってきた。
「こんなちゃちなの買ったりしないですよね?」
二人して紡を見ると最初会ったときの笑顔はなく、むすっとしている。
散々、無視されたのが堪えているらしい。
もうちょっとかまってやった方がよかったかと思ったが、紡がおとなしかったのはブティックまででここに来てから文句しか言ってないので、あまり絡みたくないというのが正直なところだ。
「だったら、どうだと言うんですの?」
「どうって、そんな偽物かってどうすんの。」
小馬鹿にするように言う紡に、砂紋はつんと済まして言う。
「こちらが偽物かどうかなんてあなたにわかって?」
「こんなところで売ってるもんなんて偽物に決まってんだろ。」
「あはは、若いね紡君。」
弥生に名前を呼ばれたのが気に入らないのか「さっそく名前よびなんてさすがオメガ。」と言う。
「それを言うなら、君はアルファ様だね。」
周りが二人の言い合いにざわついたのがわかった。
オメガなんて公表しながら歩けば誘拐されること間違いなしだし、アルファでさえ珍しい。
「おやめなさい、こんな所で”さらってください”なんて公表するなんて何を考えていますの?」
砂紋の言うとおりなので弥生はすぐに引き、店の商品を見始めたが紡の腹の虫は治まらなかったらしい。
砂紋に向かって反論する。
「あんたはベータでその心配もなくて、気楽だよな。」
「あなた、ずいぶん絡みますのね。」
「ほんとの事だろ、まぁ、教養もないなら騙されてもおかしくないけどな。」
「教養が足りないのはあなたの方じゃなくて?」
「何だって?」
「言葉遣いから、態度、判断力までずいぶんと蒼紫さんに劣ってますのね、これが彼の懐刀と言われているのに疑問を抱く程ですわ。」
砂紋も相当容赦ない。
これ以上ヒートアップする前に砂紋の持っていたカエルを回収して他のものを見ながら店主に質問していく。
もちろん、二人を止めたりしない、初対面から印象が悪かったのとやたら文句ばかりの紡が言い負かされればいい気味だと思う気持ちもある。
第一、もうすでにバース性がバレてしまったので取り返しがつかない、なので逆に目撃者は多ければ多いほどいい。
何かあったときにすぐに聞き回れるからだ。
買い物を終えたと同時くらいにわっと歓声があがった。
見ると、いつの間にか集まった大勢の野次馬の注目を集めている中で胸を張り見据える砂紋と怯んだ様子の紡がいた。
「麗華さん、終わったんですか?」
「あなたねぇ、……ずいぶん買ったんですのね。」
「結構いいものがあって、つい。」
エコバッグはおまけしてもらったが、その中には商品がパンパンに詰まっていた。
荷物はどこかに控えていた佐藤がさっと回収に現れ持って行ってくれたが中をのぞいて呆れていた。
「で、彼は何にショックを受けてるんです?」
「この男、カフェでの会話を持ち出して相手の言っていることは正しいと力説し始めたんですの。」
おそらく、言い負かされ、そのあたりしか会話に出せることがなかったんだろうが選択肢が最悪だ。
「今さらな話ですね。」
「そうですの、共働きも、友好関係をそれぞれ伴侶の許可なく持つことが普通のこのご時世に”アルファに従うべき”という思考が理解出来ませんわ。」
「しかも、若いのに。」
「そうですわよ見たところまだ20代なのに、考え方が旧時代なんて笑い話にもなりませんわ。」
「旧時代!確かに!!」
言い得て妙にである。つい、手を叩いて納得する。
「あんた達が生意気なだけだろ!」
復活した紡が睨みつけてくるが子供の癇癪の様でまったく怖くない。
それに、砂紋が隣にいてくれるのがとても心強い。
「生意気なのは君。蒼紫に期待して任せてもらってる案内すら出来ないんだから。」
「蒼紫のことも呼び捨てかよ。」
「そうだよ。悪い?」
弥生は丁寧な言葉を使わず反論する。
「将来を誓い合って、名前さえ呼べないなんてどんな関係なわけ?俺は蒼紫と対等に付き合いたいんだ。」
言い返そうと紡が口を開く前に砂紋が驚きの声を上げた。
「あら、あらあらあら、いつの間そんな事になってますの?」
「え~と、実は昨日から話が進んでて。」
実際はまだ付き合う所まではいってないけど、それでも電話で名前を呼び合う事で、弥生は雑音をシャットダウンした状態では付き合いたいと思っているし、蒼紫もそうだと確認してる。
ちょっと見栄を張るくらいいいような気がするが、改めて言うと妙に照れる。
頬を染める弥生を見て
「なんてことですの、私歴史的瞬間に立ち会ったといっても過言ではないのではなくて!」
と、大袈裟な事を言い出した。
実際、「そんな大袈裟な。」と言って紡は呆れ返っている。
「世間知らずはお黙りなさい。」
と睨みつけると紡はぐっと黙った。
「さあ、色々聞かなくてはいけない事が山のようにありそうですわ、場所を移動いたしますわよ!」
人だかりの中で話す内容でもないので同意する。
「じゃあ、どこにいきます?」
「ちょうどお昼時ですし、私の友人のお店が近くにありますので、連絡してみますわ。」
長谷川に預けていたバッグからスマホを取り出すと電話をかけ始めた。
紡は弥生の近くにきて「蒼紫と付き合うの?」と聞いてきた。
「何にも聞いてない?」
「今日はあんたをここに連れて行ってほしいとだけ。」
「へぇ、信頼されてるんだ。」
苦虫を潰した様な表情で「信頼されてるか?」といった。
「されてるだろ、蒼紫は信頼出来ない相手に何も伝えず人を任せたりしない。」
「あったばっかなのに、蒼紫の事そこまで信じれるんだ。」
「信じられるよ。」
笑って答える、そこに迷いはなかった。
電話を終えた砂紋に連れられ店に着くまで、まったく喋らないどころかずっとこちらを観察されている事に居心地の悪さを感じながら、それでも最初の様な険悪さがなくなっている事にほっとしていた。
94
あなたにおすすめの小説
塩対応の同室αが実は俺の番を狙っていた
雪兎
BL
あらすじ
全寮制の名門学園に入学したΩの俺は、入寮初日から最悪の同室相手に当たった。
相手は学年でも有名な優等生α。
成績優秀、運動もできる、顔もいい。なのに——
めちゃくちゃ塩対応。
挨拶しても「……ああ」。
話しかけても「別に」。
距離も近づけないし、なぜか妙に警戒されている気がする。
(俺、そんなに嫌われてる……?)
同室なのに会話は最低限。
むしろ避けられている気さえある。
けれどある日、発情期トラブルで倒れた俺を助けてくれたのは、
その塩対応αだった。
しかも普段とは違い、必死な顔で言われる。
「……他のαに近づくな」
「お前は俺の……」
そこで言葉を飲み込む彼。
それ以来、少しずつ態度が変わり始める。
距離は相変わらず近くない。
口数も少ない。
だけど――
他のαが近づくと、さりげなく間に入る。
発情期が近いと察すると、さりげなく世話を焼く。
そして時々、独占欲を隠しきれない視線。
実は彼はずっと前から知っていた。
俺が、
自分の運命の番かもしれないΩだということを。
だからこそ距離を取っていた。
触れたら、もう止まれなくなるから。
だけど同室生活の中で、
少しずつ、確実に距離は変わっていく。
塩対応の裏に隠されていたのは――
重すぎるほどの独占欲だった。
その首輪は、弟の牙でしか外せない。
ゆずまめ鯉
BL
養子ゆえに、王位継承権を持たないオメガで長男のレイン(24)は、国家騎士団として秘密裏に働き、ただ義弟たちを守るためだけに生きてきた。
第一継承権を持つアルファで次男のリオール(19)は、そんな兄に「ごく潰し」と陰口を叩く連中を許せなかった。自分を犠牲にしてまで守る価値はないと思っていた。なにかと怪我の多い国家騎士団を辞めさせたかった。
初めて訪れた発情期のとき。約束をすっぽかされたリオールが不審に思い、兄の部屋へ行くと、国家騎士団の同僚──グウェンソード(28)に押し倒されるところを目撃して激高する。
「今すぐ部屋から出ろ!」
独占欲をあらわにしたリオールは、グウェンソードを部屋から追い出し、兄であるレインを欲望のままに抱いた。
翌朝、差し出されたのは特注の首輪──外せるのはリオールのみ。
「俺以外に触らせるな」
そう囁かれたレインは、何年も首輪と弟の執着に縛られ続けてきた。
弟には婚約者がいるのに、こんな関係を続けてもいいのか。
本当にこのままでもいいのか。
ひたすら執着して独占したがる弟と、罪悪感に苛まれる兄。
その首輪は、いつか弟の牙で血に染まるのか──。
どうにかしてレインを落としたいリオールと、弟との関係に悩むレインのオメガバースです。
リオール・グランケット(19)×レイン・グランケット(24)
※この作品は2015年頃に本文を書き、2017年頃にオメガバースに改稿、さらに2026年に手直しした作品になります。読みにくいかもしれません。ご了承ください。
三人称ですが攻めだったり受けだったり視点がよくかわります。攻め視点多めです。
私だけが愛して1度も笑ったことの無い夫が、死んだはずの息子を連れてもどってきた
まつめ
恋愛
夫はただの一度も私に笑いかけたことは無く、穏やかに夫婦の時間をもったこともない。魔法騎士団の、騎士団長を務める彼は、23年間の結婚生活のほとんどを戦地で過ごしている。22歳の息子の戦死の知らせが届く。けれど夫は元気な息子を連れて私の元に戻って来てくれた。
手の届かない元恋人
深夜
BL
昔、付き合っていた大好きな彼氏に振られた。
元彼は人気若手俳優になっていた。
諦めきれないこの恋がやっと終わると思ってた和弥だったが、仕事上の理由で元彼と会わないといけなくなり....
運命の番は僕に振り向かない
ゆうに
BL
大好きだったアルファの恋人が旅先で運命の番と出会ってしまい、泣く泣く別れた経験があるオメガの千遥。
それ以来、ずっと自分の前にも運命の番があらわれることを切に願っていた。
オメガひとりの生活は苦しく、千遥は仕方なく身体を売って稼ぐことを決心する。
ネットで知り合った相手と待ち合わせ、雑踏の中を歩いている時、千遥は自分の運命の番を見つけた。
ところが視線が確かに合ったのに運命の番は千遥を避けるように去っていく。彼の隣には美しいオメガがいた。
ベータのような平凡な見た目のオメガが主人公です。
ふんわり現代、ふんわりオメガバース、設定がふんわりしてます。
普通のβだった俺は
りん
BL
普通の大学生として過ごす白瀬凪が、αの先輩に絡まれる話
凪は普通の大学生だ。βで、容姿も中身も平均値ぐらいだと認識している。ある日、大学でもよく噂されている先輩に声をかけられる。先輩の独特の雰囲気と空気に、次第に巻き込まれていく凪。
※オメガバ系で結構ご都合な設定ありかもです!地雷だったらごめんなさい!!
ヒートより厄介な恋をα後輩に教え込まれる
雪兎
BL
大学三年のΩ・篠宮湊は、何事も理屈で考えるタイプ。
ヒート管理も完璧で、恋愛とは距離を置いてきた。
「フェロモンに振り回されるのは非合理的」
そう思っていたのに――。
新学期、同じゼミに入ってきた後輩は、やたら距離の近いα・高瀬蒼。
人懐っこくて優秀、なのに湊にだけ妙に構ってくる。
「先輩って、恋したことないでしょ」
「……必要ないからな」
「じゃあ俺が教えますよ。ヒートより面倒なやつ」
余裕のあるα後輩と、恋に不慣れなΩ先輩。
からかわれているはずなのに、気づけば湊の心は少しずつ乱されていく。
これは、理屈ではどうにもならない
“ヒートより厄介な恋”を教え込まれる物語。
元ヤンオメガは平穏に生きたい!〜中華風異世界に転生したら、過保護な最強生徒会長に溺愛されて番にされました〜
水凪しおん
BL
現代日本で喧嘩ばかりしていた不良の青年は、交通事故から子供をかばって命を落とした。
目を覚ますと、そこは中華風の文化が息づく架空の国「龍凰帝国」。
彼は、名門校・天耀学舎に通う華奢なオメガの少年「飛燕」として転生していた。
亡き祖母との「今度こそ真っ当に生きる」という約束を守るため、波風を立てずに平穏な学園生活を送ろうと心に誓う飛燕。
しかし、理不尽な身分制度がはびこる学園で、弱者が虐げられるのを黙って見過ごすことはできなかった。
「オメガだからって、舐めんじゃねえぞ」
我慢の限界を迎え、前世で培った喧嘩の腕と無意識に発現した気の力で、アルファの不良たちをぶっ飛ばしてしまった飛燕。
退学を覚悟するが、その現場を学園の絶対的支配者である生徒会長のアルファ「蒼龍」に見られてしまう。
怒られるかと思いきや、蒼龍は飛燕の強さと真っすぐな瞳に強烈に惹きつけられ、彼を生徒会役員に任命。
そこから、冷酷無比と噂される生徒会長による、異常なまでの激甘・過保護な溺愛生活が始まってしまった!
「お前は俺の宝だ。髪の毛一本すら、誰にも触れさせはしない」
最高級の食事を与えられ、少しの怪我でも大騒ぎされ、休日は密室に閉じ込められて甘やかされる日々。
理不尽な身分制度を壊そうとする最強の生徒会長と、彼に愛されすぎている元不良のオメガ。
喧嘩上等の華奢な少年が、最強の番として絶対君主の隣で幸せを掴む、中華風異世界オメガバース開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる