68 / 87
58.快気祝い
しおりを挟む
無事?退職届も受理されてお世話になった部署を手土産を持って回るとあっという間に終業時間になっていた。仕事終わりに逆に悪かったと思うが後日にする勇気は自分にないのでこれで勘弁してほしい。
外でお世話になった建物を眺めていると「感傷ですか?」
「あはは、感傷はないかな、でも、不思議な感じ。」
「まぁ、いい思い出がなければそんなもんでしょ。」
「そうだね。勉強にもなったよ。」
「へーなにを学んだんです?」
車のドアをあけて弥生を誘導する。
「 一人理不尽を我慢したら、その理不尽は周りにまで影響する。」
今回、部屋に入って来たのは1人2人ではなかった。
弥生がされた事に対して声を上げていたらもっと早く課長は処分を受けて被害者は減っていたかもしれない。
「知ってます?弥生さん」
「なにを?」
「我慢してもしなくても結果はそう変わらないもんですよ。」
「そんな事ないと思うけど。」
「環境が整ってなければ、理不尽が正義になっちゃうんですよ。どんな残酷なことでもね。」
「えー、そんな身も蓋もない。」
「さぁ、悩んでないで未来を向きましょう。弥生さんの未来は明るいですよ!それこそ逆光の太陽並みに。」
「それは眩しいね。」
「そうですよ!」
満足そうに笑う佐藤に苦笑で返すと車の外に目を向ける。
会社の周りはほぼ山や田畑だ。
家路の間は風景が変わることなんてほぼない。
感傷はないと言ったけど、やっぱりちょっとさみしいかもしれない。
弥生はそっと目をつむった。
「………さん、弥生さんつきましたよ。」
肩を揺さぶられて目を開けると窓の外は懐かしい風景が広がっていた。
「あれ?」
どうやら、寝入ってしまったらしく頭もはっきりしない。
「さあ、皆待ってますよ。」
「ああ、うん。」
佐藤に促されて車から出ると見えた建物はアパートに引っ越すまで育った実家だった。
「実家?」
「そうですけど、どうかしましたか?」
「アパートに帰るんだと思った。」
「帰ってきたばっかりで何にもないでしょ。」
「まぁ、そうだね。」
プライベートジェットで飛んで帰ったからお土産買う暇もなかったもんなぁ。
「ただいま~。」
「やよいちゃん、おかえりなさい。」
聞き慣れた、でもここにいるはずのない声が聞こえた。
目線を下にずらしていくとひらひらとした背中に羽のついた可愛い白ワンピースを着た女の子がいた。
「佐藤君、天使がいるよ。」
「そりゃ、そうでしょう。もう一人天使が隠れてますけど。いや2人かな。」
腰を折り目線を合わせて話しかける。
「ふふっ、美也子ちゃんお手伝い?」
「うん!あのねこれ むこうに もってくの!」
一生懸命小さな手で持っていたのはリボンのかかったかわいい小さな箱だった。
「そうなんだ、手伝おうか?」
「だめ!みやがするの!」
5歳になる佐藤家次女は何でも自分でやりたいさかりで美穂ちゃんを大いに悩ませているらしいが、弥生からしたら可愛いばかりだ。
美也子の後からリビングダイニングに入るとたくさんの笑顔が弥生に向けられる。
そこには、弥生の両親だけじゃなかった。
佐藤の妻・美穂と長女の桜ちゃん、次女の美也子ちゃんが勢揃いしていた。
ダイニングテーブルは両親のこだわりで3人家族にしては大きい180cmのものだがところ狭しと料理が並べられ、置ききれない分はテレビの前のちゃぶ台に乗せられていた。
弥生の姿を見て、それぞれにお帰りなさいと声が飛ぶ。
改めて帰ってきたのだとじわじわと胸が温かくなった。
非現実の世界はもうおしまい。
ここからは、現実世界で生きていく。
そう思わせる風景だった。
小さな手でテーブルに導かれて、「はい。」とコップを渡された。
「えー、では弥生も帰ってきたので乾杯の音頭を取りたいと思います。」
父が席を立ち話し始めると全員が飲み物を持つ。
「本日はお日柄も良く~」
「お父さん、結婚式じゃないんだから!あ……」
口に出してまずいと思ったのだろう、母はしまったと口を押さえる。
まぁそうだろう。
お見合い連敗の弥生には結婚の話はタブーと思われている。
そんな事で傷つかないのに、皆気を使いすぎだ。
でもそうさせていたのが自分だと自覚がある以上何も言えなかった。
自然と浮かぶ笑顔に佐藤以外ハッと息を呑む。
「やよいちゃん、きれい。」
代表して言葉をかけたのは小さな天使だった。
「そう?ありがとう。」
「もう、みやったら”ちゃん”じゃなくて”さん”でしょ。」
天使が二人弥生の両脇を固める。
「両手に花だなぁ。」
コップを置いて2人の頭を撫でる。
「え~と、後で言おうと思ってたんだけど今言っちゃうね。」
なにを言うんだろうとドキドキで待っている両親をしっかり見つめる。
「お見合いは今回を以ておしまい。俺は結婚にこだわらない事にしました。父さん、母さん今まで黙って見守ってくれてありがとう。」
頭を下げた弥生に母の声がかかる。
「いいの?」
「うん」
「あんなに頑張ってたのに。」
「いいんだ。」
問いかけるように見つめる母に「うん。いいんだよ。」と答える声には迷いがなく。母はそれ以上追及する事なく仕方ないわねと言わんばかりに苦笑した。
「よし!祝いだ!」
「もう、お父さん。お祝いだなんて!」
「何言ってる!せっかく弥生が結婚を諦めたんだこれほどめでたい事はないだろうが!」
「あはは、父さんなんか女の子を嫁に出す父親みたいだよ。」
まさに、”うちのこは嫁に出さん”状態だと笑うが母は「毎回そうなのよ。」と口を挟む。
「毎回?」
「弥生が見合いに行くたびに、挨拶に来たら追い返してやるって息巻くの。」
「そうなの?」
「そうなのよ。」
思いがけない事実を聞いてなんだかムズムズする。
母と顔を見合わせてふふふと笑い合った。
父の乾杯挨拶に合わせて乾杯すると、父は佐藤君と呑み交わし楽しそうだ。
まぁ、このメンバーで酒豪の父の相手が出来るのは佐藤君だけなんだけど。
美穂ちゃんと母はお酒は飲まないし、弥生も飲めるがすぐに真っ赤になるのでいつも舐める程度にしている。
天使2人がにこにこしながらやってくると「はい。」とさっき美也子が運んでいた箱を差し出した。
「え?俺にくれるの?」
「うん!やよいちゃんのたああいいんおいわい?っていうのよ。」
「それを言うなら”たいいんおいわい”でしょう。」
「みやちゃんといえたもん!おねえちゃんがいえてないんだもん。」
「私は言えてますー。」
「こらこら、弥生さんが困ってるでしょ。」
「やよいちゃんこまってる?」
「弥生さんごめんなさい。」
しゅんとなる姿は可愛いがそのままにするのはかわいそう過ぎる。
「大丈夫だよ。開けてもいいかな。」
「みや!みやがあけたい!」
ハイハイと手を上げ飛び跳ねる美也子を桜ちゃんが咎めようとするが、その前に弥生が「2人で開けてくれる?」と言うと2人は仲良く美也子がリボンを桜が蓋を開けてくれた。
中に入っていたのは色とりどりの折り鶴とメッセージカードだった。
「わっ、すごい。綺麗だね。」
カードを見ると幼い字で”たいいんおめでとう”と書かれている。
「2人ともありがとう。大切にするね。」
渡して満足したのか2人は美穂に抱きつきキャッキャッと楽しそうだ。
その微笑ましい光景を肴にペロリと上等な酒を舐めた。
外でお世話になった建物を眺めていると「感傷ですか?」
「あはは、感傷はないかな、でも、不思議な感じ。」
「まぁ、いい思い出がなければそんなもんでしょ。」
「そうだね。勉強にもなったよ。」
「へーなにを学んだんです?」
車のドアをあけて弥生を誘導する。
「 一人理不尽を我慢したら、その理不尽は周りにまで影響する。」
今回、部屋に入って来たのは1人2人ではなかった。
弥生がされた事に対して声を上げていたらもっと早く課長は処分を受けて被害者は減っていたかもしれない。
「知ってます?弥生さん」
「なにを?」
「我慢してもしなくても結果はそう変わらないもんですよ。」
「そんな事ないと思うけど。」
「環境が整ってなければ、理不尽が正義になっちゃうんですよ。どんな残酷なことでもね。」
「えー、そんな身も蓋もない。」
「さぁ、悩んでないで未来を向きましょう。弥生さんの未来は明るいですよ!それこそ逆光の太陽並みに。」
「それは眩しいね。」
「そうですよ!」
満足そうに笑う佐藤に苦笑で返すと車の外に目を向ける。
会社の周りはほぼ山や田畑だ。
家路の間は風景が変わることなんてほぼない。
感傷はないと言ったけど、やっぱりちょっとさみしいかもしれない。
弥生はそっと目をつむった。
「………さん、弥生さんつきましたよ。」
肩を揺さぶられて目を開けると窓の外は懐かしい風景が広がっていた。
「あれ?」
どうやら、寝入ってしまったらしく頭もはっきりしない。
「さあ、皆待ってますよ。」
「ああ、うん。」
佐藤に促されて車から出ると見えた建物はアパートに引っ越すまで育った実家だった。
「実家?」
「そうですけど、どうかしましたか?」
「アパートに帰るんだと思った。」
「帰ってきたばっかりで何にもないでしょ。」
「まぁ、そうだね。」
プライベートジェットで飛んで帰ったからお土産買う暇もなかったもんなぁ。
「ただいま~。」
「やよいちゃん、おかえりなさい。」
聞き慣れた、でもここにいるはずのない声が聞こえた。
目線を下にずらしていくとひらひらとした背中に羽のついた可愛い白ワンピースを着た女の子がいた。
「佐藤君、天使がいるよ。」
「そりゃ、そうでしょう。もう一人天使が隠れてますけど。いや2人かな。」
腰を折り目線を合わせて話しかける。
「ふふっ、美也子ちゃんお手伝い?」
「うん!あのねこれ むこうに もってくの!」
一生懸命小さな手で持っていたのはリボンのかかったかわいい小さな箱だった。
「そうなんだ、手伝おうか?」
「だめ!みやがするの!」
5歳になる佐藤家次女は何でも自分でやりたいさかりで美穂ちゃんを大いに悩ませているらしいが、弥生からしたら可愛いばかりだ。
美也子の後からリビングダイニングに入るとたくさんの笑顔が弥生に向けられる。
そこには、弥生の両親だけじゃなかった。
佐藤の妻・美穂と長女の桜ちゃん、次女の美也子ちゃんが勢揃いしていた。
ダイニングテーブルは両親のこだわりで3人家族にしては大きい180cmのものだがところ狭しと料理が並べられ、置ききれない分はテレビの前のちゃぶ台に乗せられていた。
弥生の姿を見て、それぞれにお帰りなさいと声が飛ぶ。
改めて帰ってきたのだとじわじわと胸が温かくなった。
非現実の世界はもうおしまい。
ここからは、現実世界で生きていく。
そう思わせる風景だった。
小さな手でテーブルに導かれて、「はい。」とコップを渡された。
「えー、では弥生も帰ってきたので乾杯の音頭を取りたいと思います。」
父が席を立ち話し始めると全員が飲み物を持つ。
「本日はお日柄も良く~」
「お父さん、結婚式じゃないんだから!あ……」
口に出してまずいと思ったのだろう、母はしまったと口を押さえる。
まぁそうだろう。
お見合い連敗の弥生には結婚の話はタブーと思われている。
そんな事で傷つかないのに、皆気を使いすぎだ。
でもそうさせていたのが自分だと自覚がある以上何も言えなかった。
自然と浮かぶ笑顔に佐藤以外ハッと息を呑む。
「やよいちゃん、きれい。」
代表して言葉をかけたのは小さな天使だった。
「そう?ありがとう。」
「もう、みやったら”ちゃん”じゃなくて”さん”でしょ。」
天使が二人弥生の両脇を固める。
「両手に花だなぁ。」
コップを置いて2人の頭を撫でる。
「え~と、後で言おうと思ってたんだけど今言っちゃうね。」
なにを言うんだろうとドキドキで待っている両親をしっかり見つめる。
「お見合いは今回を以ておしまい。俺は結婚にこだわらない事にしました。父さん、母さん今まで黙って見守ってくれてありがとう。」
頭を下げた弥生に母の声がかかる。
「いいの?」
「うん」
「あんなに頑張ってたのに。」
「いいんだ。」
問いかけるように見つめる母に「うん。いいんだよ。」と答える声には迷いがなく。母はそれ以上追及する事なく仕方ないわねと言わんばかりに苦笑した。
「よし!祝いだ!」
「もう、お父さん。お祝いだなんて!」
「何言ってる!せっかく弥生が結婚を諦めたんだこれほどめでたい事はないだろうが!」
「あはは、父さんなんか女の子を嫁に出す父親みたいだよ。」
まさに、”うちのこは嫁に出さん”状態だと笑うが母は「毎回そうなのよ。」と口を挟む。
「毎回?」
「弥生が見合いに行くたびに、挨拶に来たら追い返してやるって息巻くの。」
「そうなの?」
「そうなのよ。」
思いがけない事実を聞いてなんだかムズムズする。
母と顔を見合わせてふふふと笑い合った。
父の乾杯挨拶に合わせて乾杯すると、父は佐藤君と呑み交わし楽しそうだ。
まぁ、このメンバーで酒豪の父の相手が出来るのは佐藤君だけなんだけど。
美穂ちゃんと母はお酒は飲まないし、弥生も飲めるがすぐに真っ赤になるのでいつも舐める程度にしている。
天使2人がにこにこしながらやってくると「はい。」とさっき美也子が運んでいた箱を差し出した。
「え?俺にくれるの?」
「うん!やよいちゃんのたああいいんおいわい?っていうのよ。」
「それを言うなら”たいいんおいわい”でしょう。」
「みやちゃんといえたもん!おねえちゃんがいえてないんだもん。」
「私は言えてますー。」
「こらこら、弥生さんが困ってるでしょ。」
「やよいちゃんこまってる?」
「弥生さんごめんなさい。」
しゅんとなる姿は可愛いがそのままにするのはかわいそう過ぎる。
「大丈夫だよ。開けてもいいかな。」
「みや!みやがあけたい!」
ハイハイと手を上げ飛び跳ねる美也子を桜ちゃんが咎めようとするが、その前に弥生が「2人で開けてくれる?」と言うと2人は仲良く美也子がリボンを桜が蓋を開けてくれた。
中に入っていたのは色とりどりの折り鶴とメッセージカードだった。
「わっ、すごい。綺麗だね。」
カードを見ると幼い字で”たいいんおめでとう”と書かれている。
「2人ともありがとう。大切にするね。」
渡して満足したのか2人は美穂に抱きつきキャッキャッと楽しそうだ。
その微笑ましい光景を肴にペロリと上等な酒を舐めた。
101
あなたにおすすめの小説
塩対応の同室αが実は俺の番を狙っていた
雪兎
BL
あらすじ
全寮制の名門学園に入学したΩの俺は、入寮初日から最悪の同室相手に当たった。
相手は学年でも有名な優等生α。
成績優秀、運動もできる、顔もいい。なのに——
めちゃくちゃ塩対応。
挨拶しても「……ああ」。
話しかけても「別に」。
距離も近づけないし、なぜか妙に警戒されている気がする。
(俺、そんなに嫌われてる……?)
同室なのに会話は最低限。
むしろ避けられている気さえある。
けれどある日、発情期トラブルで倒れた俺を助けてくれたのは、
その塩対応αだった。
しかも普段とは違い、必死な顔で言われる。
「……他のαに近づくな」
「お前は俺の……」
そこで言葉を飲み込む彼。
それ以来、少しずつ態度が変わり始める。
距離は相変わらず近くない。
口数も少ない。
だけど――
他のαが近づくと、さりげなく間に入る。
発情期が近いと察すると、さりげなく世話を焼く。
そして時々、独占欲を隠しきれない視線。
実は彼はずっと前から知っていた。
俺が、
自分の運命の番かもしれないΩだということを。
だからこそ距離を取っていた。
触れたら、もう止まれなくなるから。
だけど同室生活の中で、
少しずつ、確実に距離は変わっていく。
塩対応の裏に隠されていたのは――
重すぎるほどの独占欲だった。
その首輪は、弟の牙でしか外せない。
ゆずまめ鯉
BL
養子ゆえに、王位継承権を持たないオメガで長男のレイン(24)は、国家騎士団として秘密裏に働き、ただ義弟たちを守るためだけに生きてきた。
第一継承権を持つアルファで次男のリオール(19)は、そんな兄に「ごく潰し」と陰口を叩く連中を許せなかった。自分を犠牲にしてまで守る価値はないと思っていた。なにかと怪我の多い国家騎士団を辞めさせたかった。
初めて訪れた発情期のとき。約束をすっぽかされたリオールが不審に思い、兄の部屋へ行くと、国家騎士団の同僚──グウェンソード(28)に押し倒されるところを目撃して激高する。
「今すぐ部屋から出ろ!」
独占欲をあらわにしたリオールは、グウェンソードを部屋から追い出し、兄であるレインを欲望のままに抱いた。
翌朝、差し出されたのは特注の首輪──外せるのはリオールのみ。
「俺以外に触らせるな」
そう囁かれたレインは、何年も首輪と弟の執着に縛られ続けてきた。
弟には婚約者がいるのに、こんな関係を続けてもいいのか。
本当にこのままでもいいのか。
ひたすら執着して独占したがる弟と、罪悪感に苛まれる兄。
その首輪は、いつか弟の牙で血に染まるのか──。
どうにかしてレインを落としたいリオールと、弟との関係に悩むレインのオメガバースです。
リオール・グランケット(19)×レイン・グランケット(24)
※この作品は2015年頃に本文を書き、2017年頃にオメガバースに改稿、さらに2026年に手直しした作品になります。読みにくいかもしれません。ご了承ください。
三人称ですが攻めだったり受けだったり視点がよくかわります。攻め視点多めです。
私だけが愛して1度も笑ったことの無い夫が、死んだはずの息子を連れてもどってきた
まつめ
恋愛
夫はただの一度も私に笑いかけたことは無く、穏やかに夫婦の時間をもったこともない。魔法騎士団の、騎士団長を務める彼は、23年間の結婚生活のほとんどを戦地で過ごしている。22歳の息子の戦死の知らせが届く。けれど夫は元気な息子を連れて私の元に戻って来てくれた。
手の届かない元恋人
深夜
BL
昔、付き合っていた大好きな彼氏に振られた。
元彼は人気若手俳優になっていた。
諦めきれないこの恋がやっと終わると思ってた和弥だったが、仕事上の理由で元彼と会わないといけなくなり....
運命の番は僕に振り向かない
ゆうに
BL
大好きだったアルファの恋人が旅先で運命の番と出会ってしまい、泣く泣く別れた経験があるオメガの千遥。
それ以来、ずっと自分の前にも運命の番があらわれることを切に願っていた。
オメガひとりの生活は苦しく、千遥は仕方なく身体を売って稼ぐことを決心する。
ネットで知り合った相手と待ち合わせ、雑踏の中を歩いている時、千遥は自分の運命の番を見つけた。
ところが視線が確かに合ったのに運命の番は千遥を避けるように去っていく。彼の隣には美しいオメガがいた。
ベータのような平凡な見た目のオメガが主人公です。
ふんわり現代、ふんわりオメガバース、設定がふんわりしてます。
普通のβだった俺は
りん
BL
普通の大学生として過ごす白瀬凪が、αの先輩に絡まれる話
凪は普通の大学生だ。βで、容姿も中身も平均値ぐらいだと認識している。ある日、大学でもよく噂されている先輩に声をかけられる。先輩の独特の雰囲気と空気に、次第に巻き込まれていく凪。
※オメガバ系で結構ご都合な設定ありかもです!地雷だったらごめんなさい!!
ヒートより厄介な恋をα後輩に教え込まれる
雪兎
BL
大学三年のΩ・篠宮湊は、何事も理屈で考えるタイプ。
ヒート管理も完璧で、恋愛とは距離を置いてきた。
「フェロモンに振り回されるのは非合理的」
そう思っていたのに――。
新学期、同じゼミに入ってきた後輩は、やたら距離の近いα・高瀬蒼。
人懐っこくて優秀、なのに湊にだけ妙に構ってくる。
「先輩って、恋したことないでしょ」
「……必要ないからな」
「じゃあ俺が教えますよ。ヒートより面倒なやつ」
余裕のあるα後輩と、恋に不慣れなΩ先輩。
からかわれているはずなのに、気づけば湊の心は少しずつ乱されていく。
これは、理屈ではどうにもならない
“ヒートより厄介な恋”を教え込まれる物語。
元ヤンオメガは平穏に生きたい!〜中華風異世界に転生したら、過保護な最強生徒会長に溺愛されて番にされました〜
水凪しおん
BL
現代日本で喧嘩ばかりしていた不良の青年は、交通事故から子供をかばって命を落とした。
目を覚ますと、そこは中華風の文化が息づく架空の国「龍凰帝国」。
彼は、名門校・天耀学舎に通う華奢なオメガの少年「飛燕」として転生していた。
亡き祖母との「今度こそ真っ当に生きる」という約束を守るため、波風を立てずに平穏な学園生活を送ろうと心に誓う飛燕。
しかし、理不尽な身分制度がはびこる学園で、弱者が虐げられるのを黙って見過ごすことはできなかった。
「オメガだからって、舐めんじゃねえぞ」
我慢の限界を迎え、前世で培った喧嘩の腕と無意識に発現した気の力で、アルファの不良たちをぶっ飛ばしてしまった飛燕。
退学を覚悟するが、その現場を学園の絶対的支配者である生徒会長のアルファ「蒼龍」に見られてしまう。
怒られるかと思いきや、蒼龍は飛燕の強さと真っすぐな瞳に強烈に惹きつけられ、彼を生徒会役員に任命。
そこから、冷酷無比と噂される生徒会長による、異常なまでの激甘・過保護な溺愛生活が始まってしまった!
「お前は俺の宝だ。髪の毛一本すら、誰にも触れさせはしない」
最高級の食事を与えられ、少しの怪我でも大騒ぎされ、休日は密室に閉じ込められて甘やかされる日々。
理不尽な身分制度を壊そうとする最強の生徒会長と、彼に愛されすぎている元不良のオメガ。
喧嘩上等の華奢な少年が、最強の番として絶対君主の隣で幸せを掴む、中華風異世界オメガバース開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる