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63.手
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いいだろうか、この手を取っても。
アルファなのに、ベータと間違われるということは彼自身身体に問題があるのかもしれない。
弥生がわからないのは仕方ないにしても、美穂が相手がアルファなのに気が付かないのはおかしい。
気づいていれば佐藤の言いつけで近づかないはずだから、ここで一緒にランチをとるという事はなかっただろう。
アルファがベータに間違えられる事はあるにはある。
その原因として一番考えられるのは性の喪失。
事故、病気などの理由で性の機能をなくしたアルファはベータと変わりがなくなってしまう。
オメガの機能を持たないオメガと、アルファなのにベータに間違われるアルファ。
一緒になって誰に迷惑をかけるというのだろうか。
もし自分が早く死んでしまった時の心残りは彼が後を追うことだ。
伴侶を亡くしたアルファは彼が言っていた通り緩やかな死を迎える事が多い。
生きる気力をなくし、だんだんと弱り最終的に死に至る。
引き留める人がいなければ、それは自死という形で訪れる。
どちらにしても伴侶を失えば早世する。
弥生が意地を通して嫌だと言っても彼は弱ってしまうんじゃないだろうか、この強く抱きしめている腕は手遅れだと言っているようだった。
「もし、もしも俺になにかあっても自分を優先してもらえますか?」
篠宮に聞こえないような小さな小さな声だった。
その声を正確に拾った彼は「嫌です。」とはっきり言った。
身体を離し弥生の目を見てはっきりもう一度言った。
「嫌です。」
「こういう時の答えって”はい”じゃないですか?」
「考えてみてください。逆の立場なら柊さんならどうしますか?」
「自分を優先します。」
「ないですね。」
「「………」」
「いやいやいや、なんで断言!?そこまで俺の事まだ知らないでしょう。」
「分かります。」
「え。」
「分かりますよ、だって自分優先の人なら相手のことなんて考えず交際を申し込まれて都合が良く自分が嫌でなければ即答でOKです。」
「………。」
確かに、顔よし、性格よし、収入面もクリア。
弥生の事だけでなく両親の事も視野に入れて将来の事を考えてくれているような事も言ってくれていてなんの不満もない。
「私はどんな困難が待ち受けていてもあなたがほしい。」
そう言って弥生の掌に口付けた。
その仕草があまりにもハマっていてドキッとする。
弥生は心臓がうるさくなるので視線を逸らした。
「お、れは、面倒くさいです。」
「はい。」
「あなたが知らないような状況が取り巻いていて制限がかかる事が多い。」
今度は指を甘噛される。
「っ、男オメガで色眼鏡で見られることもある。」
手の甲にキスされる。
「子供、家族をあなたにあげられない。」
「あなたがいればいい。」
「嫉妬深いです。」
「嬉しいですね。」
「あなたが運命と出会っても譲ってあげられません。」
「現れません。」
断言されてそんな事分からないと篠宮を睨みつける。
でもそんな弥生さえ愛おしいのだと視線で語る篠宮に、弥生は白旗を上げた。
降参だ、まったくかなう気がしない。
「大事に、してくれますか?」
篠宮は満面の笑みで弥生を抱きしめ「一生大事にします。」と言ってくれた。
弥生はもうためらうこと無くしっかり抱き返し肩口に頭を預けた。
少し気持ちを落ち着けるために散策を続けた。
散歩中はしっかりと握られた手に落ち着かず、会話をしている中で自然と名前で呼ぶ様になり、ラインを交換したりとまるで、カップルの様なことをして、一つ一つが甘酸っぱいような経験に胸の高鳴りは一向に収まらない。
ただ、母と美穂をこれ以上待たせるわけにいかないと、お店に戻ると2人はデザートを楽しんでいた。
あきらかにエスコートではなく、甘い雰囲気で手をつないで現れた弥生と篠宮を見て。
事の次第を理解したのか、茶化すこともなく迎えてくれた。
「ねえ、弥生ちゃん、一瑠に言ってもいい?」
主語なく打診されたのは篠宮との事を言ってもいいかの確認だとすぐに分かったので頷く。
「……うん、佐藤君にはお世話になったし紹介はしたいな。」
「ありがとう。弥生ちゃん。」
早速、美穂ちゃんは佐藤にラインを打ち始めた。
「弥生、お父さんには黙っとく?」
「昨日の今日では父さんもびっくりするよね。」
「びっくりするくらいどうってことないけど、お付き合い中は親には内緒にしとくもんじゃない。」
「そういうもんなの?」
誰かとお付き合いなんてしたことがないから分からない。
「出来ればですが、お父さんの方にご挨拶させていただければ嬉しいんですが。」
「あら、でもうるさく言われますよ。」
「大切な息子さんとお付き合いさせていただくので、それに。」
篠宮は弥生の手をギュッと握り優しい視線を送る。
「将来の約束もしたので。」
2人がハッと息を呑む。
まさか、そこまで話が進んでいるとは思わなかったんだろう。
「本当なの?」
「母さん……、うん。」
母にじっと見られるのは恥ずかしかったが、今の幸せな姿を見て欲しいと思った。
寄り添う姿がどう映っているか正直分からない。
「そう、そう。」
少し鼻にかかったような声に、母の目の端に涙がたまっていた。
美穂がハンカチを渡すと母は涙が溢れる前に押さえた。
「失礼いたします。蒼紫様」
男性の声が聞こえ振り向くとスーツ姿の男性がいた。
「東堂、どうした。」
東堂と呼ばれたその人が何かを耳打ちすると一瞬だけ篠宮の顔が曇った。
こちらを向いた時にはにこやかな篠宮に戻っていたがかすかな不安がよぎる。
「すみません、急な仕事で席を外さなければいけなくなりました。」
「いえ、お仕事忙しいんですね。」
「お母様も佐藤さんもせっかくお誘いしたのに申し訳ありません。」
「どうか、気にしないで下さい。篠宮さん。」
「はい。」
母はなにか言おうとしたが、途中弥生を見た後「いえ、なんでも。」と言わない事にしたようだった。
「……本当なら私がお送りしないといけないんですが、こちらの東堂がこの施設の案内と送迎をしてくれます。」
「東堂と申します、よろしくお願いします。」
「弥生さん、仕事が終わり次第連絡します。」
「はい、まってます。」
「お母さん。」
篠宮は母を柊さんとは呼ばなかった。
「急な事で戸惑いも大きいと思います。ですが、けして軽い気持ちではありません。落ち着いてこられれば疑問も不安に思う事も出てくると思います。」
「そう、ですね。」
「そのときはどうか、胸にためずおっしゃってください。」
「ふふ、そんなことを言ったら、きつーいことを言うかもしれませんよ。」
母は明るくそう言うと2人は笑いあい、篠宮は「怖いな。」と冗談っぽく返した。
「佐藤さん。」
「は、はい!」
自分に話がまわってくると思わなかった美穂の声は上擦っていた。
「これからよき隣人としてよろしくお願いします。」
にっこり微笑まれて、顔を真っ赤にした美穂は勢いよくお辞儀すると「よろしくお願いします。」と店に響く様な声でいい、大きすぎる自分の声に口を押さえた。
「弥生さん」
名前を呼ばれて振り向こうとした時だった。
腰を引き寄せられ耳元に温かい感触がしたと思ったら、理解する前に篠宮は離れた。
「必ず、連絡しますから。」
ポカンと固まっている弥生の頬を手の甲でひと撫ですると母と美穂に一礼して仕事に向かった。
篠宮の甘い行動に母と美穂は手を握り合い声にならない歓喜を上げ、弥生は真っ赤になった顔を隠す様にうずくまった。
アルファなのに、ベータと間違われるということは彼自身身体に問題があるのかもしれない。
弥生がわからないのは仕方ないにしても、美穂が相手がアルファなのに気が付かないのはおかしい。
気づいていれば佐藤の言いつけで近づかないはずだから、ここで一緒にランチをとるという事はなかっただろう。
アルファがベータに間違えられる事はあるにはある。
その原因として一番考えられるのは性の喪失。
事故、病気などの理由で性の機能をなくしたアルファはベータと変わりがなくなってしまう。
オメガの機能を持たないオメガと、アルファなのにベータに間違われるアルファ。
一緒になって誰に迷惑をかけるというのだろうか。
もし自分が早く死んでしまった時の心残りは彼が後を追うことだ。
伴侶を亡くしたアルファは彼が言っていた通り緩やかな死を迎える事が多い。
生きる気力をなくし、だんだんと弱り最終的に死に至る。
引き留める人がいなければ、それは自死という形で訪れる。
どちらにしても伴侶を失えば早世する。
弥生が意地を通して嫌だと言っても彼は弱ってしまうんじゃないだろうか、この強く抱きしめている腕は手遅れだと言っているようだった。
「もし、もしも俺になにかあっても自分を優先してもらえますか?」
篠宮に聞こえないような小さな小さな声だった。
その声を正確に拾った彼は「嫌です。」とはっきり言った。
身体を離し弥生の目を見てはっきりもう一度言った。
「嫌です。」
「こういう時の答えって”はい”じゃないですか?」
「考えてみてください。逆の立場なら柊さんならどうしますか?」
「自分を優先します。」
「ないですね。」
「「………」」
「いやいやいや、なんで断言!?そこまで俺の事まだ知らないでしょう。」
「分かります。」
「え。」
「分かりますよ、だって自分優先の人なら相手のことなんて考えず交際を申し込まれて都合が良く自分が嫌でなければ即答でOKです。」
「………。」
確かに、顔よし、性格よし、収入面もクリア。
弥生の事だけでなく両親の事も視野に入れて将来の事を考えてくれているような事も言ってくれていてなんの不満もない。
「私はどんな困難が待ち受けていてもあなたがほしい。」
そう言って弥生の掌に口付けた。
その仕草があまりにもハマっていてドキッとする。
弥生は心臓がうるさくなるので視線を逸らした。
「お、れは、面倒くさいです。」
「はい。」
「あなたが知らないような状況が取り巻いていて制限がかかる事が多い。」
今度は指を甘噛される。
「っ、男オメガで色眼鏡で見られることもある。」
手の甲にキスされる。
「子供、家族をあなたにあげられない。」
「あなたがいればいい。」
「嫉妬深いです。」
「嬉しいですね。」
「あなたが運命と出会っても譲ってあげられません。」
「現れません。」
断言されてそんな事分からないと篠宮を睨みつける。
でもそんな弥生さえ愛おしいのだと視線で語る篠宮に、弥生は白旗を上げた。
降参だ、まったくかなう気がしない。
「大事に、してくれますか?」
篠宮は満面の笑みで弥生を抱きしめ「一生大事にします。」と言ってくれた。
弥生はもうためらうこと無くしっかり抱き返し肩口に頭を預けた。
少し気持ちを落ち着けるために散策を続けた。
散歩中はしっかりと握られた手に落ち着かず、会話をしている中で自然と名前で呼ぶ様になり、ラインを交換したりとまるで、カップルの様なことをして、一つ一つが甘酸っぱいような経験に胸の高鳴りは一向に収まらない。
ただ、母と美穂をこれ以上待たせるわけにいかないと、お店に戻ると2人はデザートを楽しんでいた。
あきらかにエスコートではなく、甘い雰囲気で手をつないで現れた弥生と篠宮を見て。
事の次第を理解したのか、茶化すこともなく迎えてくれた。
「ねえ、弥生ちゃん、一瑠に言ってもいい?」
主語なく打診されたのは篠宮との事を言ってもいいかの確認だとすぐに分かったので頷く。
「……うん、佐藤君にはお世話になったし紹介はしたいな。」
「ありがとう。弥生ちゃん。」
早速、美穂ちゃんは佐藤にラインを打ち始めた。
「弥生、お父さんには黙っとく?」
「昨日の今日では父さんもびっくりするよね。」
「びっくりするくらいどうってことないけど、お付き合い中は親には内緒にしとくもんじゃない。」
「そういうもんなの?」
誰かとお付き合いなんてしたことがないから分からない。
「出来ればですが、お父さんの方にご挨拶させていただければ嬉しいんですが。」
「あら、でもうるさく言われますよ。」
「大切な息子さんとお付き合いさせていただくので、それに。」
篠宮は弥生の手をギュッと握り優しい視線を送る。
「将来の約束もしたので。」
2人がハッと息を呑む。
まさか、そこまで話が進んでいるとは思わなかったんだろう。
「本当なの?」
「母さん……、うん。」
母にじっと見られるのは恥ずかしかったが、今の幸せな姿を見て欲しいと思った。
寄り添う姿がどう映っているか正直分からない。
「そう、そう。」
少し鼻にかかったような声に、母の目の端に涙がたまっていた。
美穂がハンカチを渡すと母は涙が溢れる前に押さえた。
「失礼いたします。蒼紫様」
男性の声が聞こえ振り向くとスーツ姿の男性がいた。
「東堂、どうした。」
東堂と呼ばれたその人が何かを耳打ちすると一瞬だけ篠宮の顔が曇った。
こちらを向いた時にはにこやかな篠宮に戻っていたがかすかな不安がよぎる。
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「いえ、お仕事忙しいんですね。」
「お母様も佐藤さんもせっかくお誘いしたのに申し訳ありません。」
「どうか、気にしないで下さい。篠宮さん。」
「はい。」
母はなにか言おうとしたが、途中弥生を見た後「いえ、なんでも。」と言わない事にしたようだった。
「……本当なら私がお送りしないといけないんですが、こちらの東堂がこの施設の案内と送迎をしてくれます。」
「東堂と申します、よろしくお願いします。」
「弥生さん、仕事が終わり次第連絡します。」
「はい、まってます。」
「お母さん。」
篠宮は母を柊さんとは呼ばなかった。
「急な事で戸惑いも大きいと思います。ですが、けして軽い気持ちではありません。落ち着いてこられれば疑問も不安に思う事も出てくると思います。」
「そう、ですね。」
「そのときはどうか、胸にためずおっしゃってください。」
「ふふ、そんなことを言ったら、きつーいことを言うかもしれませんよ。」
母は明るくそう言うと2人は笑いあい、篠宮は「怖いな。」と冗談っぽく返した。
「佐藤さん。」
「は、はい!」
自分に話がまわってくると思わなかった美穂の声は上擦っていた。
「これからよき隣人としてよろしくお願いします。」
にっこり微笑まれて、顔を真っ赤にした美穂は勢いよくお辞儀すると「よろしくお願いします。」と店に響く様な声でいい、大きすぎる自分の声に口を押さえた。
「弥生さん」
名前を呼ばれて振り向こうとした時だった。
腰を引き寄せられ耳元に温かい感触がしたと思ったら、理解する前に篠宮は離れた。
「必ず、連絡しますから。」
ポカンと固まっている弥生の頬を手の甲でひと撫ですると母と美穂に一礼して仕事に向かった。
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