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75.女子会
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男性陣が和やかな雰囲気で飲み会が続行されるなか、おなか一杯になった子供たちがお眠になってきた。
弥生が子供達にご飯を食べさせ、母と美穂は恋バナ?予想に花を咲かせる中。
何とか起きていようと頑張っていた桜が撃沈した。
座布団を枕によこになる二人に弥生と佐藤の上着をかけてやる。
「寝ちゃったよ。」
「まあ、二日とも大はしゃぎだったしね。」
「弥生ちゃんありがとう。」
「ううん、ゆっくり食べれた?」
「うん、でも弥生ちゃんほとんど食べてないでしょう?」
「ああ、俺入院中から食が細くなってるんだよ、大人の一人前はちょっと辛い。」
実際に定食で出てきている食事の半分も食べられず、デザートで出てきたケーキは子供たちに食べてもらった。
二人が待ってる間することもなく、逆に子供たちに相手にしてもらったような形になって弥生的には助かった。
残ったものも持って帰るようにパックに詰めて袋にイン済なので、明日の朝食と昼飯はこれで確保できた。
「弥生は記憶喪失中に篠宮さんに会ってたのねぇ」
「みたいだね。退院してからだとばかり思ってた、佐藤君は知ってたみたいだけど。」
「弥生ちゃん一瑠は仕事上言えない事も多いから言えなかったと思うの。」
美穂は心配そうにしてるが、その辺は弥生もよくわかってる。
弥生の体調面の考慮があるのはわかっていたので、佐藤の行動に何か思うことはない。
「美穂ちゃん、ちゃんとわかってるから大丈夫だよ。」
「結局、弥生と篠宮さんは運命の相手同士だったという事なのね。」
「そうであって欲しいとは思うよ。」
なにせ、いままでがいままでだ。
これから、運命に出会う可能性だってある。
「何言ってるんだか、記憶喪失中にあって一途に弥生を思ってくれているんだから運命でしょ。」
「そうかなぁ」
好きという気持ちは変わらないけど正直よく分からない。
「まあ、いいんじゃない?なんか運命の人こだわる人多いけど結局のところ、好きか嫌いかなんだから。嫌いになったら別れればいいんだし。」
「「………え?」」
「何2人とも鳩が豆鉄砲食らったみたいな顔してるの?」
「だって別れるなんて。」
「人間どうしても許せること許せない事があるのよ。”結婚しました、他に好きな人ができたけど離婚はしない。”なんて通るわけないじゃない。」
「うーん、難しいかも。」
「どうして?」
「オメガは伴侶をなくすと弱っていくんだ、相手に好きな人ができた場合も同じじゃないかな。」
「なくすとって、死んじゃうって事だけじゃなく?別れても?」
「その辺はよく分からないんだよ。人から教えて貰うのは大体、オメガとアルファどちらも片方を失うとだんだんと弱っていく。ってとこまで、でも、そうなんだろうなって漠然と思ってる。」
「じゃあ、実際にそういう人に会ったことはないの?」
「ないなぁ。美穂ちゃんは?」
「私も実際に会った事はないです。」
「アルファとオメガの事だから、難しい事は分からないけど、名取さんなら知ってるかしら。」
「名取のおばさん?」
名取のおばさんは実家からちょっと離れた所に住む父の同僚で、柊家は色んな事で何度も助けてもらった。
ものすごく口が固く誰かに話すと次には近所中に広まるのに、名取のおばさんに話すと逆の現象が起こる。
だから、相談者が多く色んな事情に詳しい。
そんな名取のおばさんなら知ってそうな気にもなるけど、医療従事者でもなんでもない。
「さすがに無理じゃない?」
「それもそうよね。」
そこに思い当たったのか母もあっさり諦めた。
「そうだ、名取さんで思い出したんですけど息子さん帰ってくるらしいですよ。」
「アメリカ行ってた?」
弥生の2個上の同じ高校に通っていたお兄さんで、在学中には何かとお世話になった。
というのも、名取のお兄さんはオメガに間違われるほどかわいさを持った人だったからだ。
その時に、女性の扱いだけでなく、言い寄ってくる男どものあしらいもレクチャーしてもらった。
弥生の悪評が広まりすぎてあまり、使う時はなかったけど。
医学部に進んだ後、アメリカにわたりご無沙汰になっていたが、そうか、帰ってくるんだ。
「はい、なんか向こうで外国人っていうだけで危険が伴うようになったから帰ってくるらしいです。」
「俺、可愛いイメージしかない。」
「あら、結構たくましく育ってるわよ。線は細いけど。」
「相変わらず線は細いのか。なんかロン毛の高校生だったときしか思い出せない。」
「今もロン毛よ。」
「ロン毛なんだ。」
「で、話は戻るけど。」
「戻るんだ……」
このまま脱線してくれないかなぁという希望はあっさりポイされた。
「結局のところ、他に運命が現れたらって心配なんでしょ。」
「うん、心配っていうか確率が高いっていうか。」
両親には縁結びの事は言ってないのでぼかして言う。
「いるかいないかわからないものに遠慮なんかいらないわよ。今、弥生は篠宮さんが好きなんでしょ。」
「うん。」
そこは間違いない。だからこそ、父にわかってほしかった。
「篠宮さんも弥生が好きなんでしょ。」
「まぁそうだね。」
弥生は覚えてないが記憶のない時期に会ってずっと思ってくれていて、今日の必死さがウソとは思えない。
「だったら、大事にしなきゃ、”相手の事を考えて身を引きます~”なんて、全然相手の事を考えてないから。」
「大事にしてないかな?」
「大事にしてないでしょ。”あなたには他にふさわしい人がいるから”、なんてお断り常套句じゃない。好きって言ってる気持ちの全否定よ。」
「……うん、うんそうだね。」
「それにさっきも言った通り、我慢できなきゃ別れればいいんだし。」
「母さん……、簡単に。」
「男と女なんてそんなもんでしょ。」
何気なく美穂の方を見ると苦笑いをしている。
ベータの母さんにはオメガの感覚はわからない、それを押し付けるような事をしたところで感覚的な事が伝わるとは思えないのでこの話はここで打ち止めにした。
そっと、男性陣の方を見るとお酒を酌み交わし楽しそうだ。
父は上機嫌に篠宮に絡み、佐藤はそれを見て笑ってる。
聞いてなかったことも多い。
びっくりさせることが好きで教えないのか、時期ではないから教えないのかわからないが弥生の為に知らないところでみんなが動き助けてくれてる。
マイナスな事は考えない。
幸せの準備は始まったばかりなんだから、恐怖より幸せを感じよう。
弥生は心地よい会話の音に耳を傾けた。
弥生が子供達にご飯を食べさせ、母と美穂は恋バナ?予想に花を咲かせる中。
何とか起きていようと頑張っていた桜が撃沈した。
座布団を枕によこになる二人に弥生と佐藤の上着をかけてやる。
「寝ちゃったよ。」
「まあ、二日とも大はしゃぎだったしね。」
「弥生ちゃんありがとう。」
「ううん、ゆっくり食べれた?」
「うん、でも弥生ちゃんほとんど食べてないでしょう?」
「ああ、俺入院中から食が細くなってるんだよ、大人の一人前はちょっと辛い。」
実際に定食で出てきている食事の半分も食べられず、デザートで出てきたケーキは子供たちに食べてもらった。
二人が待ってる間することもなく、逆に子供たちに相手にしてもらったような形になって弥生的には助かった。
残ったものも持って帰るようにパックに詰めて袋にイン済なので、明日の朝食と昼飯はこれで確保できた。
「弥生は記憶喪失中に篠宮さんに会ってたのねぇ」
「みたいだね。退院してからだとばかり思ってた、佐藤君は知ってたみたいだけど。」
「弥生ちゃん一瑠は仕事上言えない事も多いから言えなかったと思うの。」
美穂は心配そうにしてるが、その辺は弥生もよくわかってる。
弥生の体調面の考慮があるのはわかっていたので、佐藤の行動に何か思うことはない。
「美穂ちゃん、ちゃんとわかってるから大丈夫だよ。」
「結局、弥生と篠宮さんは運命の相手同士だったという事なのね。」
「そうであって欲しいとは思うよ。」
なにせ、いままでがいままでだ。
これから、運命に出会う可能性だってある。
「何言ってるんだか、記憶喪失中にあって一途に弥生を思ってくれているんだから運命でしょ。」
「そうかなぁ」
好きという気持ちは変わらないけど正直よく分からない。
「まあ、いいんじゃない?なんか運命の人こだわる人多いけど結局のところ、好きか嫌いかなんだから。嫌いになったら別れればいいんだし。」
「「………え?」」
「何2人とも鳩が豆鉄砲食らったみたいな顔してるの?」
「だって別れるなんて。」
「人間どうしても許せること許せない事があるのよ。”結婚しました、他に好きな人ができたけど離婚はしない。”なんて通るわけないじゃない。」
「うーん、難しいかも。」
「どうして?」
「オメガは伴侶をなくすと弱っていくんだ、相手に好きな人ができた場合も同じじゃないかな。」
「なくすとって、死んじゃうって事だけじゃなく?別れても?」
「その辺はよく分からないんだよ。人から教えて貰うのは大体、オメガとアルファどちらも片方を失うとだんだんと弱っていく。ってとこまで、でも、そうなんだろうなって漠然と思ってる。」
「じゃあ、実際にそういう人に会ったことはないの?」
「ないなぁ。美穂ちゃんは?」
「私も実際に会った事はないです。」
「アルファとオメガの事だから、難しい事は分からないけど、名取さんなら知ってるかしら。」
「名取のおばさん?」
名取のおばさんは実家からちょっと離れた所に住む父の同僚で、柊家は色んな事で何度も助けてもらった。
ものすごく口が固く誰かに話すと次には近所中に広まるのに、名取のおばさんに話すと逆の現象が起こる。
だから、相談者が多く色んな事情に詳しい。
そんな名取のおばさんなら知ってそうな気にもなるけど、医療従事者でもなんでもない。
「さすがに無理じゃない?」
「それもそうよね。」
そこに思い当たったのか母もあっさり諦めた。
「そうだ、名取さんで思い出したんですけど息子さん帰ってくるらしいですよ。」
「アメリカ行ってた?」
弥生の2個上の同じ高校に通っていたお兄さんで、在学中には何かとお世話になった。
というのも、名取のお兄さんはオメガに間違われるほどかわいさを持った人だったからだ。
その時に、女性の扱いだけでなく、言い寄ってくる男どものあしらいもレクチャーしてもらった。
弥生の悪評が広まりすぎてあまり、使う時はなかったけど。
医学部に進んだ後、アメリカにわたりご無沙汰になっていたが、そうか、帰ってくるんだ。
「はい、なんか向こうで外国人っていうだけで危険が伴うようになったから帰ってくるらしいです。」
「俺、可愛いイメージしかない。」
「あら、結構たくましく育ってるわよ。線は細いけど。」
「相変わらず線は細いのか。なんかロン毛の高校生だったときしか思い出せない。」
「今もロン毛よ。」
「ロン毛なんだ。」
「で、話は戻るけど。」
「戻るんだ……」
このまま脱線してくれないかなぁという希望はあっさりポイされた。
「結局のところ、他に運命が現れたらって心配なんでしょ。」
「うん、心配っていうか確率が高いっていうか。」
両親には縁結びの事は言ってないのでぼかして言う。
「いるかいないかわからないものに遠慮なんかいらないわよ。今、弥生は篠宮さんが好きなんでしょ。」
「うん。」
そこは間違いない。だからこそ、父にわかってほしかった。
「篠宮さんも弥生が好きなんでしょ。」
「まぁそうだね。」
弥生は覚えてないが記憶のない時期に会ってずっと思ってくれていて、今日の必死さがウソとは思えない。
「だったら、大事にしなきゃ、”相手の事を考えて身を引きます~”なんて、全然相手の事を考えてないから。」
「大事にしてないかな?」
「大事にしてないでしょ。”あなたには他にふさわしい人がいるから”、なんてお断り常套句じゃない。好きって言ってる気持ちの全否定よ。」
「……うん、うんそうだね。」
「それにさっきも言った通り、我慢できなきゃ別れればいいんだし。」
「母さん……、簡単に。」
「男と女なんてそんなもんでしょ。」
何気なく美穂の方を見ると苦笑いをしている。
ベータの母さんにはオメガの感覚はわからない、それを押し付けるような事をしたところで感覚的な事が伝わるとは思えないのでこの話はここで打ち止めにした。
そっと、男性陣の方を見るとお酒を酌み交わし楽しそうだ。
父は上機嫌に篠宮に絡み、佐藤はそれを見て笑ってる。
聞いてなかったことも多い。
びっくりさせることが好きで教えないのか、時期ではないから教えないのかわからないが弥生の為に知らないところでみんなが動き助けてくれてる。
マイナスな事は考えない。
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