75 / 322
第20章 ダンジョン攻略依頼
第170話 台車の名前は銀●伝から
しおりを挟む
ヒイロ君、軽くして脚を伸ばした結果、運動性が数段向上している。加速もジャンプもかなりいい感じ。元のバーボン君とは比べものにならない。流石破壊工作員、いや違うか。
関節部分のベアリングを省略したが短時間なら問題なさそうだ。無論使用後のグリスアップは必須だけれども。
視界もかなり広い。ただその分距離感が掴みにくい。けれどそれは偵察魔法を併用すればいい。
「速いし動きが軽い感じだね」
「かなり軽量化した。元の4割以下」
4割減らしたのではない。4割以下に減らしたのだ。そこを間違えないように。意味が全然違うから。
「それで大丈夫なんでしょうか」
「ゴーレム車を牽いたり鉱石を掘ったりしなければ問題無い」
元々バーボン君は鉱山用ゴーレム。強度や運搬力を重視して作られている。その分軽量化できる場所は多い。
さてヒイロ君、魔法はどうだ。出てきたコボルトに対し空即斬を弱めに起動。この程度なら問題無い模様。
ならヒイロ君経由で偵察魔法を広域展開してみる。こちらも大丈夫そうだ。
なら更に激しい戦闘機動といこう。急加速、そのまま最高速度、急転回、そして空即斬!
大丈夫だな、これなら。要求性能通りだ。関節含めフレームにも問題は無さそう。
強いて言えば打たれ強さについて考慮されていない点が欠点かな。いわゆる紙装甲という奴だ。
しかし問題無い。当たらなければどうということはない。宇宙世紀の赤い人もそう言っていたし大丈夫だろう。
「性能的には問題無さそう」
とりあえず予定通りに出来たようだ。
「ならあと2台、作るのにどれくらいかかりそう?」
ふっふっふっ、聞いてくれるなリディナさん。
「組み立ては出来ている。起動魔法をかけるだけ」
「なら一度外へ出て休憩しようか。御飯を食べた後、私とセレスは訓練を兼ねて新しいゴーレムを使って討伐だね。そうすれば使い方にも慣れるだろうし」
そうか。私は集中していたので経過時間はわからない。でもリディナがそう言うという事は、きっとそれなりの時間なのだろう。
リビング用平屋を収納し、ヒイロ君を戻して収納。歩いて外へ向かう。
入り込んだ土砂の山を登って出口へ到達。検問所のところにいる騎士団の方に断って柵のある広場でゴーレム車を出し、昼食。
今回はフォカッチャサンド。中身は塩漬け肉とチーズと卵とトマトと青菜。何処で買ったかは忘れたけれどなかなかに豪華な一品。
「そう言えばテラーモの街でテイクアウトを買うのを忘れたかな。今度行った時に買いたいけれどいい?」
「勿論です」
「問題無い」
返答しつつ私とセレスは目で語り合う。リディナ、やはりその事が気になっていたのかと。
正直テイクアウト関係は余る程在庫がある。それでも新しい街へ行くたびに購入するのはリディナの趣味だ。
それにしてもリディナもセレスもよく食べる。マ●ドナルドのビッグマ●クなんて目じゃないくらいのボリュームがあるサンドイッチを3つも食べるのだ。私は1個で充分お腹いっぱいなのに。
これはやはり運動量の違いなのだろうか。
「休憩したらまた洞窟内、さっきと同じ場所で討伐再開ね。ただ今度はゴーレムを使える。だから交互にもう少し奥や脇道にゴーレムで入って討伐かな。1人というかゴーレム片方は必ず皆がいる処に残して。
フミノはまだ作る物があるんだよね」
「送り込み用台車。それほど時間はかからない」
これは単なる荷車でいい。私が操縦するヒイロ君で縮地をかけながら引張ればいいだけだから。どうせ壊されるからそこまで丁寧に作る必要もない。
「それじゃフミノの作業が終わったら、フミノに近場の防衛を任せてゴーレムで少し遠くまで行って討伐しようか。魔石回収だけなら自在袋1個あれば充分だしね」
「ゴーレムで自在袋を使える?」
「多分大丈夫だと思うよ。握れなくても触れる事が出来れば。自在袋そのものはゴーレムの何処かに縛り付けておく等すればいいし」
うん、ならその辺も少し考えておこう。
◇◇◇
翌日、迷宮攻略4日目。
昨日と同じ場所に出した家で朝食を食べた後、ゴーレム車で迷宮へ。
今回は北側の入口から入る。最初の日に入った方の洞窟だ。
路面から土砂が消えた辺りでゴーレム車とライ君を出す。あの他より太い脇道は結構遠いので、近くまではゴーレム車で。
なお今回は私がライ君を操縦し前方から来る魔物を攻撃、リディナとセレスはそれぞれ左側と後方の警戒&攻撃担当。混ざり物と戦うまで出来るだけ魔力を温存するという方針だ。
「ところでライ君のあの武装、いつ作ったの?」
おっと、リディナに聞かれてしまった。
今回、ライ君は右手に長い突撃槍、左手に円形の盾を装備している。魔法を使わなくとも魔物を倒せるように。
実はこの武装、ライ君を作った時に同時に作製した。人馬兵だから原典通りに。斧ではないのは突撃槍の方が攻撃範囲が広いから。
しかし実際に装備したところ存在感が強烈すぎた。魔物より数段恐怖をまき散らしそうな気がする。だから今まで装備しなかった。
でも今は洞窟内で他に見る人はいない。だからいいだろう。
「この前。今回は出来るだけ魔法を使わないよう、装備してみた」
「何か魔物より威圧感あるよね。確かに強そうだけれども迷宮以外では装備しない方がいいかな」
「そうする」
とりあえず迷宮内ではOKが出たのでそのままで。
さて、あの脇道は出口方向に向けて口を開けている。不用心に近づくと口を開けている真ん前に出てしまう。だから手前50腕程度で左側に密着させてゴーレム車を停める。
一度ゴーレム車から下りて、ゴーレム車とライ君を収納。そして反対側、つまり私達が入ってきた入口に向けて出す。いざ強力な魔物が出てきた際、全速力で逃げられるようにする為だ。
なおこの作業中も雑魚魔物、つまりコボルト類は出てきている。しかしその程度ならリディナやセレスが倒してくれるから心配はいらない。
それでは今回の主役と道具を出そう。ヒイロ君、デュオ君、トロワ君。そして強襲揚陸台車イストリア号だ。
周囲の魔物が一通り掃除された。それでは行くとしようか。
「この辺の防衛はフミノさん兼務で大丈夫ですか?」
「問題無い。ゴーレム2体までなら同時に動かすことも出来る」
この2日間、主に風呂場で訓練した。結果、ゴーレム2体、もしくはゴーレム1体と私自身なら同時に動かして戦闘をしても問題ない。更に必要なら見るだけの視点を1個追加して自由に動かせる。
これでもまだまだ精進が足りない。ヴィラル司祭は自分+ゴーレム3体が可能だったから。目指せ司祭を超えるゴーレムマスター、目標は複数ゴーレムによるオールレンジ攻撃! いや違うか。
「現場近くまで縮地を使って高速移動をする。ただ危険を感じたら逃げて欲しい。攻撃を避けるのが間に合わない可能性もある」
「わかったわ」
「わかりました」
デュオ君とトロワ君が台車の上に乗る。ヒイロ君の背中のフックに台車から伸びるロープを引っかければ準備OKだ。
「それでは強襲揚陸台車イストリア、発進!」
自分しか理解できないかけ声をかけ、私はヒイロ君経由で縮地を起動した。
関節部分のベアリングを省略したが短時間なら問題なさそうだ。無論使用後のグリスアップは必須だけれども。
視界もかなり広い。ただその分距離感が掴みにくい。けれどそれは偵察魔法を併用すればいい。
「速いし動きが軽い感じだね」
「かなり軽量化した。元の4割以下」
4割減らしたのではない。4割以下に減らしたのだ。そこを間違えないように。意味が全然違うから。
「それで大丈夫なんでしょうか」
「ゴーレム車を牽いたり鉱石を掘ったりしなければ問題無い」
元々バーボン君は鉱山用ゴーレム。強度や運搬力を重視して作られている。その分軽量化できる場所は多い。
さてヒイロ君、魔法はどうだ。出てきたコボルトに対し空即斬を弱めに起動。この程度なら問題無い模様。
ならヒイロ君経由で偵察魔法を広域展開してみる。こちらも大丈夫そうだ。
なら更に激しい戦闘機動といこう。急加速、そのまま最高速度、急転回、そして空即斬!
大丈夫だな、これなら。要求性能通りだ。関節含めフレームにも問題は無さそう。
強いて言えば打たれ強さについて考慮されていない点が欠点かな。いわゆる紙装甲という奴だ。
しかし問題無い。当たらなければどうということはない。宇宙世紀の赤い人もそう言っていたし大丈夫だろう。
「性能的には問題無さそう」
とりあえず予定通りに出来たようだ。
「ならあと2台、作るのにどれくらいかかりそう?」
ふっふっふっ、聞いてくれるなリディナさん。
「組み立ては出来ている。起動魔法をかけるだけ」
「なら一度外へ出て休憩しようか。御飯を食べた後、私とセレスは訓練を兼ねて新しいゴーレムを使って討伐だね。そうすれば使い方にも慣れるだろうし」
そうか。私は集中していたので経過時間はわからない。でもリディナがそう言うという事は、きっとそれなりの時間なのだろう。
リビング用平屋を収納し、ヒイロ君を戻して収納。歩いて外へ向かう。
入り込んだ土砂の山を登って出口へ到達。検問所のところにいる騎士団の方に断って柵のある広場でゴーレム車を出し、昼食。
今回はフォカッチャサンド。中身は塩漬け肉とチーズと卵とトマトと青菜。何処で買ったかは忘れたけれどなかなかに豪華な一品。
「そう言えばテラーモの街でテイクアウトを買うのを忘れたかな。今度行った時に買いたいけれどいい?」
「勿論です」
「問題無い」
返答しつつ私とセレスは目で語り合う。リディナ、やはりその事が気になっていたのかと。
正直テイクアウト関係は余る程在庫がある。それでも新しい街へ行くたびに購入するのはリディナの趣味だ。
それにしてもリディナもセレスもよく食べる。マ●ドナルドのビッグマ●クなんて目じゃないくらいのボリュームがあるサンドイッチを3つも食べるのだ。私は1個で充分お腹いっぱいなのに。
これはやはり運動量の違いなのだろうか。
「休憩したらまた洞窟内、さっきと同じ場所で討伐再開ね。ただ今度はゴーレムを使える。だから交互にもう少し奥や脇道にゴーレムで入って討伐かな。1人というかゴーレム片方は必ず皆がいる処に残して。
フミノはまだ作る物があるんだよね」
「送り込み用台車。それほど時間はかからない」
これは単なる荷車でいい。私が操縦するヒイロ君で縮地をかけながら引張ればいいだけだから。どうせ壊されるからそこまで丁寧に作る必要もない。
「それじゃフミノの作業が終わったら、フミノに近場の防衛を任せてゴーレムで少し遠くまで行って討伐しようか。魔石回収だけなら自在袋1個あれば充分だしね」
「ゴーレムで自在袋を使える?」
「多分大丈夫だと思うよ。握れなくても触れる事が出来れば。自在袋そのものはゴーレムの何処かに縛り付けておく等すればいいし」
うん、ならその辺も少し考えておこう。
◇◇◇
翌日、迷宮攻略4日目。
昨日と同じ場所に出した家で朝食を食べた後、ゴーレム車で迷宮へ。
今回は北側の入口から入る。最初の日に入った方の洞窟だ。
路面から土砂が消えた辺りでゴーレム車とライ君を出す。あの他より太い脇道は結構遠いので、近くまではゴーレム車で。
なお今回は私がライ君を操縦し前方から来る魔物を攻撃、リディナとセレスはそれぞれ左側と後方の警戒&攻撃担当。混ざり物と戦うまで出来るだけ魔力を温存するという方針だ。
「ところでライ君のあの武装、いつ作ったの?」
おっと、リディナに聞かれてしまった。
今回、ライ君は右手に長い突撃槍、左手に円形の盾を装備している。魔法を使わなくとも魔物を倒せるように。
実はこの武装、ライ君を作った時に同時に作製した。人馬兵だから原典通りに。斧ではないのは突撃槍の方が攻撃範囲が広いから。
しかし実際に装備したところ存在感が強烈すぎた。魔物より数段恐怖をまき散らしそうな気がする。だから今まで装備しなかった。
でも今は洞窟内で他に見る人はいない。だからいいだろう。
「この前。今回は出来るだけ魔法を使わないよう、装備してみた」
「何か魔物より威圧感あるよね。確かに強そうだけれども迷宮以外では装備しない方がいいかな」
「そうする」
とりあえず迷宮内ではOKが出たのでそのままで。
さて、あの脇道は出口方向に向けて口を開けている。不用心に近づくと口を開けている真ん前に出てしまう。だから手前50腕程度で左側に密着させてゴーレム車を停める。
一度ゴーレム車から下りて、ゴーレム車とライ君を収納。そして反対側、つまり私達が入ってきた入口に向けて出す。いざ強力な魔物が出てきた際、全速力で逃げられるようにする為だ。
なおこの作業中も雑魚魔物、つまりコボルト類は出てきている。しかしその程度ならリディナやセレスが倒してくれるから心配はいらない。
それでは今回の主役と道具を出そう。ヒイロ君、デュオ君、トロワ君。そして強襲揚陸台車イストリア号だ。
周囲の魔物が一通り掃除された。それでは行くとしようか。
「この辺の防衛はフミノさん兼務で大丈夫ですか?」
「問題無い。ゴーレム2体までなら同時に動かすことも出来る」
この2日間、主に風呂場で訓練した。結果、ゴーレム2体、もしくはゴーレム1体と私自身なら同時に動かして戦闘をしても問題ない。更に必要なら見るだけの視点を1個追加して自由に動かせる。
これでもまだまだ精進が足りない。ヴィラル司祭は自分+ゴーレム3体が可能だったから。目指せ司祭を超えるゴーレムマスター、目標は複数ゴーレムによるオールレンジ攻撃! いや違うか。
「現場近くまで縮地を使って高速移動をする。ただ危険を感じたら逃げて欲しい。攻撃を避けるのが間に合わない可能性もある」
「わかったわ」
「わかりました」
デュオ君とトロワ君が台車の上に乗る。ヒイロ君の背中のフックに台車から伸びるロープを引っかければ準備OKだ。
「それでは強襲揚陸台車イストリア、発進!」
自分しか理解できないかけ声をかけ、私はヒイロ君経由で縮地を起動した。
551
あなたにおすすめの小説
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。