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エピローグ 卒業
第270話 勉強会の卒業計画
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『この村以外の色々な場所を見てみたいんです』
サリアちゃんが言ったそんな言葉がきっかけだった。
魔法の勉強会に参加している冒険者希望の何人かが、自立してもいい年齢と腕に達したというのもある。
代表格が勉強会に来ている最年長にして、勉強会初回にリディナに絡んだカイル君。
今でも毎週必ず勉強会にやってくる。今では自分の魔法を勉強しつつ小さい子達を教えたりもする立場だ。
普段は家の農業を手伝いつつ、時々街に行って槍術を学んだりなんて事もしているらしい。
彼の風属性と火属性はレベル5に達した。武器や装備を買う金がなくてまだ冒険者になっていないけれど、そろそろ一人前として認めてもいいだろう。
またレウス君も一度は冒険者になって国内を巡ってみたいと言っている。これは姉のサリアちゃんの影響が大きい。
そのレウス君もこの前12歳になった。冒険者登録が出来る年齢になった訳だ。
他に冒険者志望で実力的にも年齢的にも問題ないのは3人。レズン君とヒューマ君、アギラ君。
冒険者になりたい理由は3人3様で、
『各地のうまい物を食いたいんだなあ』
『一般に知られていない商品を発掘したいです』
『自由に使えるお金を稼ぎたい』
という感じ。
私、リディナ、セレス、そして子供達の筆頭格であるサリアちゃんとイリアちゃん、そして当事者の1人であるレウス君で話し合った結果、
『農業が一段落つく11月を目処に、冒険者として登録し、冒険者志望の6人でパーティを組んで冬の間活動してみよう』
という事になった。
「勿論最初から旅に出す訳じゃないよ。1ヶ月はこの村に今のまま住んで、カラバーラの冒険者ギルドで出ている依頼や魔物討伐をやってみて。
旅に出るのはそれからかな。1ヶ月あればパーティとして自立出来るか概ね判断できるよね」
戦力的には問題ないと思う。というかサリアちゃんとレウス君だけでも一般的な魔物を討伐していくだけなら全く問題はない。
サリアちゃんは空属性魔法で敵を遠くから発見し、攻撃する事が出来る。万が一接近されても火、水、風属性の攻撃魔法を使用できるレウス君がいれば通常は心配ない。
ただ討伐する魔物が集団だとか、魔法耐性がある魔物を相手にするとか、交渉を必要とする依頼を受けるとか。
そういった場合には2人だけでは不安だ。
ヒューマ君は家が商家だけあって商業的な交渉力があるし、カラバーラ以外の街の知識もある程度持っている。
アギラ君は治療・回復魔法が得意だ。彼がいれば骨折程度の怪我ならその場で治せる。
レズン君は敵が多い時の防衛及び敵の引きつけ役として重要。魔法も土・水属性の防御系魔法が得意。
あとは料理も得意。これは勉強会の前に実施している『勉強会用の昼食を作る会』に毎回参加しているから。
パーティに1人いると便利なタイプだ。
カイル君はムードメーカ兼攻撃役という事で。ただ相手に魔法耐性がある場合は一番戦力になる。
「6人でパーティを組む事については問題ないと思います。カイルさん、レズンさん、ヒューマさん、アギラさん4人ともよく知っていますから。4人ともパーティを組むことには同意してくれると思いますし。
でもそうすると私とレウスがここの仕事を離れてしまう事になります。それは申し訳ないです」
「大丈夫です。山羊さんや家庭菜園の方は私、レイナ、リードの3人で出来ますし、畑の方はフミノさんがゴーレムを使えば何とかなります。播種や収穫の時は一時的に私かリディナさんがゴーレムで手伝えば」
「そうそう。私もセレスも一応ゴーレム2体までなら同時に動かせるしね。最近あまりやっていなかったから、少し練習が必要かもしれないけれど」
「今は私1人でゴーレムを7体まで同時起動出来るから問題無い」
3年前に竜種を倒した時、私の色々な能力が一気に上昇した。
上がったのはステータスの数値だけではなく魔法の適性やスキルまで。例えばアイテムボックスはついに極5、生物すら生きたまま入れられるというチートにまで発展。
だから本気になれば今の畑だって大丈夫。収穫すらアイテムボックスを使える。だから問題は無い。多分、きっと。
それでも駄目ならミメイさん召喚という手段もある。彼女は同時に5体のゴーレムを動かせるから。
あの人は領主家や騎士団の仕事が本業。だからこれは本当に最後の手段。
御願いすればきっと来てくれるだろうし、御願いしなくても週に1度は来るけれど。
「なら次の勉強会の時にカイル達にもその事を話しましょう。冒険者志望なのはわかっていますけれど、実際になるなら準備が必要でしょうから」
セレスが言うとおりだ。
今は8月半ば、だからあと2ヶ月半で準備をしなければならない。
家族にも了解を取る必要があるだろうし、装備等も揃える必要がある。
もっとも全員が攻撃魔法使いだから鎧や武器は必要ない。私達もそんな物を持っていないし。
でも折角だから6人分、装備を揃えてもいいかな。私のアイテムボックス内に素材が余りまくっているから。
なら専用ゴーレム車と牽引用馬型ゴーレムも作ろう。サリアちゃんがいるなら操縦も整備も問題無い。ただアイテムボックススキルはないから、大型自在袋に入る程度の重さで。
あと2ヶ月半あれば色々作れる。
だからまずはサリアちゃんとレウス君に聞いておこう。
「冒険者をするのに欲しい装備とかある? 大型自在袋は卒業祝いに6人分用意するから、それ以外」
「そんな申し訳ないです!」
「大丈夫だよ。フミノ、魔道具だって作れるしね。木、革、金属なら自由自在に加工できるし、在庫も山ほどあるからね」
「そう、だから心配ない」
自在袋だって自作できる。袋本体さえ用意してもらえれば、魔法を付与するのは簡単だ。
この前は失敗して持ち主の魔力をガンガン奪っていく自在袋なんて作ってしまったけれど。
失敗の理由は簡単、自在袋の最大容量を欲張りすぎたから。内容量2,000重という設定はやり過ぎだったようだ。
実験の結果、自在袋は最大でも600重まで。これを越える容量に設定すると周囲の自然魔力だけでは足りず、持ち主からも魔力を奪っていく事になる模様。
「でも……魔法で討伐をするから、武器はいらないですよね。防具もない方が動きやすいです。だから特別に必要だったり用意しなければならないものは無いです」
なるほど。なら勝手にこちらで用意するとしよう。リディナやセレスとこっそり相談して。
一応私達3人は冒険者だしそれなりの討伐活動だってやっている。経験上、何が必要かは概ねわかるのだ。
専用ゴーレム車と牽引用馬型ゴーレムは絶対だな。牽引用ゴーレム含め、自在袋に入る重さに仕上げよう。
でもこの重量なら6人寝られるゴーレム車というのは難しいかな、重さ的に。
でもお家を持ち運ぶのは無理だ。その代わりにテントと寝袋は使い勝手が良さそうなものを用意しよう。
あとは……
サリアちゃんが言ったそんな言葉がきっかけだった。
魔法の勉強会に参加している冒険者希望の何人かが、自立してもいい年齢と腕に達したというのもある。
代表格が勉強会に来ている最年長にして、勉強会初回にリディナに絡んだカイル君。
今でも毎週必ず勉強会にやってくる。今では自分の魔法を勉強しつつ小さい子達を教えたりもする立場だ。
普段は家の農業を手伝いつつ、時々街に行って槍術を学んだりなんて事もしているらしい。
彼の風属性と火属性はレベル5に達した。武器や装備を買う金がなくてまだ冒険者になっていないけれど、そろそろ一人前として認めてもいいだろう。
またレウス君も一度は冒険者になって国内を巡ってみたいと言っている。これは姉のサリアちゃんの影響が大きい。
そのレウス君もこの前12歳になった。冒険者登録が出来る年齢になった訳だ。
他に冒険者志望で実力的にも年齢的にも問題ないのは3人。レズン君とヒューマ君、アギラ君。
冒険者になりたい理由は3人3様で、
『各地のうまい物を食いたいんだなあ』
『一般に知られていない商品を発掘したいです』
『自由に使えるお金を稼ぎたい』
という感じ。
私、リディナ、セレス、そして子供達の筆頭格であるサリアちゃんとイリアちゃん、そして当事者の1人であるレウス君で話し合った結果、
『農業が一段落つく11月を目処に、冒険者として登録し、冒険者志望の6人でパーティを組んで冬の間活動してみよう』
という事になった。
「勿論最初から旅に出す訳じゃないよ。1ヶ月はこの村に今のまま住んで、カラバーラの冒険者ギルドで出ている依頼や魔物討伐をやってみて。
旅に出るのはそれからかな。1ヶ月あればパーティとして自立出来るか概ね判断できるよね」
戦力的には問題ないと思う。というかサリアちゃんとレウス君だけでも一般的な魔物を討伐していくだけなら全く問題はない。
サリアちゃんは空属性魔法で敵を遠くから発見し、攻撃する事が出来る。万が一接近されても火、水、風属性の攻撃魔法を使用できるレウス君がいれば通常は心配ない。
ただ討伐する魔物が集団だとか、魔法耐性がある魔物を相手にするとか、交渉を必要とする依頼を受けるとか。
そういった場合には2人だけでは不安だ。
ヒューマ君は家が商家だけあって商業的な交渉力があるし、カラバーラ以外の街の知識もある程度持っている。
アギラ君は治療・回復魔法が得意だ。彼がいれば骨折程度の怪我ならその場で治せる。
レズン君は敵が多い時の防衛及び敵の引きつけ役として重要。魔法も土・水属性の防御系魔法が得意。
あとは料理も得意。これは勉強会の前に実施している『勉強会用の昼食を作る会』に毎回参加しているから。
パーティに1人いると便利なタイプだ。
カイル君はムードメーカ兼攻撃役という事で。ただ相手に魔法耐性がある場合は一番戦力になる。
「6人でパーティを組む事については問題ないと思います。カイルさん、レズンさん、ヒューマさん、アギラさん4人ともよく知っていますから。4人ともパーティを組むことには同意してくれると思いますし。
でもそうすると私とレウスがここの仕事を離れてしまう事になります。それは申し訳ないです」
「大丈夫です。山羊さんや家庭菜園の方は私、レイナ、リードの3人で出来ますし、畑の方はフミノさんがゴーレムを使えば何とかなります。播種や収穫の時は一時的に私かリディナさんがゴーレムで手伝えば」
「そうそう。私もセレスも一応ゴーレム2体までなら同時に動かせるしね。最近あまりやっていなかったから、少し練習が必要かもしれないけれど」
「今は私1人でゴーレムを7体まで同時起動出来るから問題無い」
3年前に竜種を倒した時、私の色々な能力が一気に上昇した。
上がったのはステータスの数値だけではなく魔法の適性やスキルまで。例えばアイテムボックスはついに極5、生物すら生きたまま入れられるというチートにまで発展。
だから本気になれば今の畑だって大丈夫。収穫すらアイテムボックスを使える。だから問題は無い。多分、きっと。
それでも駄目ならミメイさん召喚という手段もある。彼女は同時に5体のゴーレムを動かせるから。
あの人は領主家や騎士団の仕事が本業。だからこれは本当に最後の手段。
御願いすればきっと来てくれるだろうし、御願いしなくても週に1度は来るけれど。
「なら次の勉強会の時にカイル達にもその事を話しましょう。冒険者志望なのはわかっていますけれど、実際になるなら準備が必要でしょうから」
セレスが言うとおりだ。
今は8月半ば、だからあと2ヶ月半で準備をしなければならない。
家族にも了解を取る必要があるだろうし、装備等も揃える必要がある。
もっとも全員が攻撃魔法使いだから鎧や武器は必要ない。私達もそんな物を持っていないし。
でも折角だから6人分、装備を揃えてもいいかな。私のアイテムボックス内に素材が余りまくっているから。
なら専用ゴーレム車と牽引用馬型ゴーレムも作ろう。サリアちゃんがいるなら操縦も整備も問題無い。ただアイテムボックススキルはないから、大型自在袋に入る程度の重さで。
あと2ヶ月半あれば色々作れる。
だからまずはサリアちゃんとレウス君に聞いておこう。
「冒険者をするのに欲しい装備とかある? 大型自在袋は卒業祝いに6人分用意するから、それ以外」
「そんな申し訳ないです!」
「大丈夫だよ。フミノ、魔道具だって作れるしね。木、革、金属なら自由自在に加工できるし、在庫も山ほどあるからね」
「そう、だから心配ない」
自在袋だって自作できる。袋本体さえ用意してもらえれば、魔法を付与するのは簡単だ。
この前は失敗して持ち主の魔力をガンガン奪っていく自在袋なんて作ってしまったけれど。
失敗の理由は簡単、自在袋の最大容量を欲張りすぎたから。内容量2,000重という設定はやり過ぎだったようだ。
実験の結果、自在袋は最大でも600重まで。これを越える容量に設定すると周囲の自然魔力だけでは足りず、持ち主からも魔力を奪っていく事になる模様。
「でも……魔法で討伐をするから、武器はいらないですよね。防具もない方が動きやすいです。だから特別に必要だったり用意しなければならないものは無いです」
なるほど。なら勝手にこちらで用意するとしよう。リディナやセレスとこっそり相談して。
一応私達3人は冒険者だしそれなりの討伐活動だってやっている。経験上、何が必要かは概ねわかるのだ。
専用ゴーレム車と牽引用馬型ゴーレムは絶対だな。牽引用ゴーレム含め、自在袋に入る重さに仕上げよう。
でもこの重量なら6人寝られるゴーレム車というのは難しいかな、重さ的に。
でもお家を持ち運ぶのは無理だ。その代わりにテントと寝袋は使い勝手が良さそうなものを用意しよう。
あとは……
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