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エピローグ 卒業
第276話 卒業(本編最終話)
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無事に冒険者証も受け取って、次のイベント? に向けカラバーラの街から私達の村へ移動中。
行きと同様、私達3人は小さいゴーレム車&バーボン君、それ以外は大きいゴーレム車&ライ君という組み合わせ。
リディナからサリアちゃんには『カレンさんについて、帰りのゴーレム車の中で話していいよ』と言ってある。
きっと今頃、元王女で現領主夫人、攻撃魔法無効スキル持ちの免状持ち剣士だという事を話しているだろう。
属性が多すぎて混乱するかもしれないけれど仕方ない。カレンさんの場合は全てが事実だ。
そういう人が存在するという事実もまた勉強になるだろう、きっと。
なお私の謎の魔法? については教えていない。サリアちゃんにも言っていいと言っていない。あれは参考にならない特殊技術なのだ。
まあどんな技術なのか、既にバレている気がしないでもないけれども。
「あとは記念品の授与だけです」
「だね。聖堂横の広場でいいよね、やるの」
私はセレスとリディナに頷く。
出発前にセレスから皆に、
『まだ話す事があるから途中で降りず、聖堂までゴーレム車に乗って来て下さい』
と言ってある。
「記念品の事、感づかれているかな?」
「サリアは何かあると気付いていると思います。ただ記念品の中身まではわかっていないでしょう」
どんな顔をするだろう。楽しみだ。
およそ半時間ほどで聖堂前へ到着。
ゴーレム車を降り、そして。
「それじゃ無事C級冒険者に合格した人はここに整列! 順番は気にしなくていいから」
「見学で行った人はここから見ていてください。近い将来、冒険者になっても大丈夫だと私達が判断して、無事C級冒険者になれたなら、同じ事をするつもりです」
リディナとセレスによって整列完了。
「さて、まずはC級冒険者合格おめでとう。
C級冒険者はほぼ全ての魔物や魔獣の討伐依頼を受ける事が可能なランクだよ。つまりそれだけの能力があるとギルドで認めてくれたという証明でもある訳。
だからなれる人はそんなに多くない。冒険者のほとんどはD級以下で、C級以上は冒険者10人に1人くらいかな。
だからC級冒険者になった皆は、強い魔物や魔獣を相手にしなければならない事もある。カレンさんが教えてくれたような特殊な魔物と闘わなければならない事だってあるかもしれない。
そういう意味ではD級以下の冒険者より厳しい事もあるかもしれないね。
ただその分、C級冒険者は自由だよ。どんな仕事だって依頼を受ける事が出来る。だから国内何処に行っても仕事には困らない。
仕事もほとんど自分達の裁量で決められる。細かく指示されるなんて事も無い。
その分自分達で判断しなければならない事も多いけれどね。
そんなC級冒険者になった皆に、先生達からお祝いの品を用意しました。今後の冒険の何処かで多分役に立つと思うから、受け取って使いこなしてね。
それじゃフミノ先生が1人ずつ渡していくから待っていて」
おっとこれは予定外。私がリディナに渡して、リディナから皆に渡すという形式のつもりだったのに。
でもまあいい。私はとりあえず左端にいたレウス君から順番に自在袋を2つずつ、間違わないように渡していく。
「おめでとう」
その一言を添えて。
「受け取ったら中身を確認してね。ショルダーバッグはパーティ全体として使う物、ポーチの方は個人として使う物が入っている筈だよ。
パーティ用の袋の中身が少なめな人は、討伐した魔物や魔石、必要な食料を入れる為の空きとして使ってね」
「うわっ、ちゃんとした鎧と剣だ!」
早くもレウス君が確認をはじめたようだ。
さて、皆どういう反応をするかな。
6人目、カイル君へ渡し終わった後、私は一歩引いて皆の様子を見る。
「何か凄い盾……でもこれ、買うと恐ろしく高価な気がするんだな」
「ほとんど全部、先生達の手作りだよ。布以外の素材もほとんどはフミノ先生手持ちのもの。だからお金はあまりかかっていないかな」
「でも普通に売っている物よりはずっと品質がいい筈です。使いこなして下さい」
サリアちゃん、ゴーレム馬とゴーレム車を出して絶句している。
動きが止まっていてちょうどいいから説明をしておこう。
「自在袋に入るように、ゴーレム馬もゴーレム車も軽量化した。速度はライ君と大型ゴーレム車の組み合わせとほぼ同じ程度」
あとは槍を振ったり眺めたりして確認しているカイル君にも言っておこう。
「カイルの槍はコボルトキングが持っていたものを元に改良したもの。リディナが使っているのとほぼ同じ」
「コボルトキングって……そんなの貰っていいのか!」
「問題ない。10匹倒したから。在庫もまだある」
「!」
うんうん、いい反応だ。用意した甲斐があった。
◇◇◇
どうやら皆、一通り確認したようだ。自分が受け取った自在袋の中身だけでなく、他の人の分も含めて。
勿論見学組も一緒になって確認していた。
解説も一通りしたから、どんな機能があるのかも分かってくれた筈。
「先生、でもこれ、本当にいいんですか。これを売るだけで10年以上は遊んで暮らせるだけの価値があるように僕には見えるのですが……」
流石ヒューマ君、商人の息子だけあって気付いたようだ。
「これくらい使いこなして貰わないとね、『殲滅の魔人』の直弟子なんだから」
リディナ、そこでその名前を使うか!
反応は……
「えっ!!!」
「すみません、気付いていました」
「やっぱり、なら俺はあの時……!」
「まさか……なんだな」
「!」
「……やっぱり」
それぞれ反応が違う。
気付いていたというのはサリアちゃん。
一緒に暮らしていたんだし、ミメイさんやカレンさんが来た時に近い話題が出た事もあった。
だから当然といえば当然。
あとカイル君、レウス君も何となく気付いていた模様。やっぱりという台詞はそういう事だろう。
「自分達で殲滅の魔人と名乗った事は一度も無いんだけれどね。いつの間にかそう呼ばれるようになったというだけで。
さて、今日の勉強会はこれまで。
勉強会を卒業した皆も、これでお別れじゃないんだからね。このあと1ヶ月は今まで通りこの村に住んで、冒険者をやって貰うんだから。
この村に住んでいても問題はないよね、このゴーレム車があれば。さっき行ったカラバーラの冒険者ギルドだって、もっと遠くだって自分達で行けるから。自分達が行きたい時に、自由に。
だからこれからは、6人で相談して計画を自分達で考える事。まずは明日の活動予定からかな。
6人ともC級でこれだけ装備があれば大抵の依頼は受けられる筈だよ。この後は装備を試したり聖堂で話し合ったりして、しっかり考えてね。
それじゃ私達は帰ろうか」
私とセレスは頷く。
ここからはサリアちゃん達に任せるべきだろう。
自立への一歩を歩き始めたのだから。
「先生」
カイル君がそう呼び止めた。
歩き出そうとした私達は足を止める。
「ありがとうございました」
カイル君のその声に続いて。
「ありがとうございました」
「ありがとうございました」
「ありがとうございました」
「ありがとうございました」
「ありがとうございました」
こちらに向かって6人が頭を下げた。
私達も真っすぐ向き直って、頭を下げる。
まずい、何か涙が出てきそうだ。
何故涙が出るのだろう、そう思いつつ必死に魔法を使って誤魔化す。
ふと、何か一歩進む事が出来たような気がした。
サリアちゃん達でなく私自身が。
何をどう進む事が出来たのか、そう感じた私自身にもわからない。
でも確かにそう感じたのだ。
「行こうか?」
リディナの言葉に私は頷く。
反対側を向けばサリアちゃん達から私の顔は見えない。
だから涙が出ても大丈夫。
私はリディナとセレスと並んで歩き続ける。
イリアちゃんやレイナちゃん達、エルマくん達が待っているお家に向かって。
何に対して私は一歩進む事が出来たのだろう。何故そんな風に感じたのだろう。
そんな事を考えながら。
(EOF)
行きと同様、私達3人は小さいゴーレム車&バーボン君、それ以外は大きいゴーレム車&ライ君という組み合わせ。
リディナからサリアちゃんには『カレンさんについて、帰りのゴーレム車の中で話していいよ』と言ってある。
きっと今頃、元王女で現領主夫人、攻撃魔法無効スキル持ちの免状持ち剣士だという事を話しているだろう。
属性が多すぎて混乱するかもしれないけれど仕方ない。カレンさんの場合は全てが事実だ。
そういう人が存在するという事実もまた勉強になるだろう、きっと。
なお私の謎の魔法? については教えていない。サリアちゃんにも言っていいと言っていない。あれは参考にならない特殊技術なのだ。
まあどんな技術なのか、既にバレている気がしないでもないけれども。
「あとは記念品の授与だけです」
「だね。聖堂横の広場でいいよね、やるの」
私はセレスとリディナに頷く。
出発前にセレスから皆に、
『まだ話す事があるから途中で降りず、聖堂までゴーレム車に乗って来て下さい』
と言ってある。
「記念品の事、感づかれているかな?」
「サリアは何かあると気付いていると思います。ただ記念品の中身まではわかっていないでしょう」
どんな顔をするだろう。楽しみだ。
およそ半時間ほどで聖堂前へ到着。
ゴーレム車を降り、そして。
「それじゃ無事C級冒険者に合格した人はここに整列! 順番は気にしなくていいから」
「見学で行った人はここから見ていてください。近い将来、冒険者になっても大丈夫だと私達が判断して、無事C級冒険者になれたなら、同じ事をするつもりです」
リディナとセレスによって整列完了。
「さて、まずはC級冒険者合格おめでとう。
C級冒険者はほぼ全ての魔物や魔獣の討伐依頼を受ける事が可能なランクだよ。つまりそれだけの能力があるとギルドで認めてくれたという証明でもある訳。
だからなれる人はそんなに多くない。冒険者のほとんどはD級以下で、C級以上は冒険者10人に1人くらいかな。
だからC級冒険者になった皆は、強い魔物や魔獣を相手にしなければならない事もある。カレンさんが教えてくれたような特殊な魔物と闘わなければならない事だってあるかもしれない。
そういう意味ではD級以下の冒険者より厳しい事もあるかもしれないね。
ただその分、C級冒険者は自由だよ。どんな仕事だって依頼を受ける事が出来る。だから国内何処に行っても仕事には困らない。
仕事もほとんど自分達の裁量で決められる。細かく指示されるなんて事も無い。
その分自分達で判断しなければならない事も多いけれどね。
そんなC級冒険者になった皆に、先生達からお祝いの品を用意しました。今後の冒険の何処かで多分役に立つと思うから、受け取って使いこなしてね。
それじゃフミノ先生が1人ずつ渡していくから待っていて」
おっとこれは予定外。私がリディナに渡して、リディナから皆に渡すという形式のつもりだったのに。
でもまあいい。私はとりあえず左端にいたレウス君から順番に自在袋を2つずつ、間違わないように渡していく。
「おめでとう」
その一言を添えて。
「受け取ったら中身を確認してね。ショルダーバッグはパーティ全体として使う物、ポーチの方は個人として使う物が入っている筈だよ。
パーティ用の袋の中身が少なめな人は、討伐した魔物や魔石、必要な食料を入れる為の空きとして使ってね」
「うわっ、ちゃんとした鎧と剣だ!」
早くもレウス君が確認をはじめたようだ。
さて、皆どういう反応をするかな。
6人目、カイル君へ渡し終わった後、私は一歩引いて皆の様子を見る。
「何か凄い盾……でもこれ、買うと恐ろしく高価な気がするんだな」
「ほとんど全部、先生達の手作りだよ。布以外の素材もほとんどはフミノ先生手持ちのもの。だからお金はあまりかかっていないかな」
「でも普通に売っている物よりはずっと品質がいい筈です。使いこなして下さい」
サリアちゃん、ゴーレム馬とゴーレム車を出して絶句している。
動きが止まっていてちょうどいいから説明をしておこう。
「自在袋に入るように、ゴーレム馬もゴーレム車も軽量化した。速度はライ君と大型ゴーレム車の組み合わせとほぼ同じ程度」
あとは槍を振ったり眺めたりして確認しているカイル君にも言っておこう。
「カイルの槍はコボルトキングが持っていたものを元に改良したもの。リディナが使っているのとほぼ同じ」
「コボルトキングって……そんなの貰っていいのか!」
「問題ない。10匹倒したから。在庫もまだある」
「!」
うんうん、いい反応だ。用意した甲斐があった。
◇◇◇
どうやら皆、一通り確認したようだ。自分が受け取った自在袋の中身だけでなく、他の人の分も含めて。
勿論見学組も一緒になって確認していた。
解説も一通りしたから、どんな機能があるのかも分かってくれた筈。
「先生、でもこれ、本当にいいんですか。これを売るだけで10年以上は遊んで暮らせるだけの価値があるように僕には見えるのですが……」
流石ヒューマ君、商人の息子だけあって気付いたようだ。
「これくらい使いこなして貰わないとね、『殲滅の魔人』の直弟子なんだから」
リディナ、そこでその名前を使うか!
反応は……
「えっ!!!」
「すみません、気付いていました」
「やっぱり、なら俺はあの時……!」
「まさか……なんだな」
「!」
「……やっぱり」
それぞれ反応が違う。
気付いていたというのはサリアちゃん。
一緒に暮らしていたんだし、ミメイさんやカレンさんが来た時に近い話題が出た事もあった。
だから当然といえば当然。
あとカイル君、レウス君も何となく気付いていた模様。やっぱりという台詞はそういう事だろう。
「自分達で殲滅の魔人と名乗った事は一度も無いんだけれどね。いつの間にかそう呼ばれるようになったというだけで。
さて、今日の勉強会はこれまで。
勉強会を卒業した皆も、これでお別れじゃないんだからね。このあと1ヶ月は今まで通りこの村に住んで、冒険者をやって貰うんだから。
この村に住んでいても問題はないよね、このゴーレム車があれば。さっき行ったカラバーラの冒険者ギルドだって、もっと遠くだって自分達で行けるから。自分達が行きたい時に、自由に。
だからこれからは、6人で相談して計画を自分達で考える事。まずは明日の活動予定からかな。
6人ともC級でこれだけ装備があれば大抵の依頼は受けられる筈だよ。この後は装備を試したり聖堂で話し合ったりして、しっかり考えてね。
それじゃ私達は帰ろうか」
私とセレスは頷く。
ここからはサリアちゃん達に任せるべきだろう。
自立への一歩を歩き始めたのだから。
「先生」
カイル君がそう呼び止めた。
歩き出そうとした私達は足を止める。
「ありがとうございました」
カイル君のその声に続いて。
「ありがとうございました」
「ありがとうございました」
「ありがとうございました」
「ありがとうございました」
「ありがとうございました」
こちらに向かって6人が頭を下げた。
私達も真っすぐ向き直って、頭を下げる。
まずい、何か涙が出てきそうだ。
何故涙が出るのだろう、そう思いつつ必死に魔法を使って誤魔化す。
ふと、何か一歩進む事が出来たような気がした。
サリアちゃん達でなく私自身が。
何をどう進む事が出来たのか、そう感じた私自身にもわからない。
でも確かにそう感じたのだ。
「行こうか?」
リディナの言葉に私は頷く。
反対側を向けばサリアちゃん達から私の顔は見えない。
だから涙が出ても大丈夫。
私はリディナとセレスと並んで歩き続ける。
イリアちゃんやレイナちゃん達、エルマくん達が待っているお家に向かって。
何に対して私は一歩進む事が出来たのだろう。何故そんな風に感じたのだろう。
そんな事を考えながら。
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