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第20話 エピローグ
78 とりあえずのエピローグ
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セキテツからの避難民の受け入れは、予定以上に日数がかかったけれど、何とか無事に終わった。
アキヅシマからの侵略の危機も去った。とりあえず当分の間は。
元ビシューの半分、フカシューはまだまだゴタゴタしている。
何せ地形が変わってしまっているのだから仕方ない。
一応川は整備しなおしたし、山を収納した跡の裸地は恩恵を使って森や草原等にした。
援助もしてあるし、あとは全知で経過観察というところだろう。
という事で、私はケカハ中心の生活へと無事戻ってきた。
こちらでも忙しいことは忙しい。
うどん店増強とか、学校の為に呼んだ先生方にご挨拶とか、その先生達に私の作った本を褒めてもらった結果、つい追加執筆したりとか。
それでも此処での忙しさは、何というか許せるのだ。
自分の村という意識があるからだろうか。
それでも忙しい毎日から一呼吸おきたくなる時もある。
という事で9月12日の第6曜日、ロシュとブルージュを連れてドライブに出かけた。
場所は近場、かつてアナートの神殿があった、アオノヤマだ。
歩いて行っても、この神社から1時間程度。
薪を使いつつ身体強化して走れば、半時間かからずに着いてしまう。
ただブルージュは運転が好きだから、車で行く。
それに身体強化魔法を使うより遅いとわかっていても、ドライブの方が楽しい気がするし。
車で走りながら思い出す。
そういえば昨年、ビブラム達がアナートへの帰還報告という名目でこの山に登ったのも、同じ頃だったなと。
『厳密には昨年の9月17日です』
5日違いなら、ほぼ許容誤差の範囲だ。
気持ちよく飛ばして、半時間かからずにアオノヤマ山頂に到着。
車から降りて、広い山頂を海側へ向かって歩いて行く。
「海も山も見えます」
「おうちの神社は……見えた! あれ!」
ブルージュが指さしたのは、間違いなくうちの神社だ。
此処は山頂近くの樹木を一部伐採して、見晴らしをよくしてある。
だからこの山の山頂西側からは草原の中にある森、そして村、更にはセート海域の島々が丸見え。
「それじゃ、この辺でご飯を食べましょうか」
「うん!」
ブルージュが頷いたので、ご飯の場所は此処で決定。
収納からゴザを出して広げ、ローテーブルを置いて、履き物を脱いでゴザの上に上がる。
なお本日のごはんは、うどん弁当。
弁当箱の中に水で締めたうどんを入れ、上に鶏天ならぬアヒル天、エビ天、野菜かき揚げ天、なす天が乗ったものがメイン。
あとロシュ用と私用がネギ多め&ショウガも多め、ブルージュ用がネギ普通ショウガ無し。
食べる直前に、水筒に入れてきた冷たいかけ出汁をかけて食べる。
飲み物は冷たい夏蜜柑ジュース。
個人的には味醂と焼酎を投入したいところだけれど、今日の所は我慢して。
「図書館もうどん屋さんも見える」
大きい建物はここから見るとわかりやすい。
他に見える大きい建物は、醸造所と建築中の学校、あとはこれもまた建築中の公営大型冷蔵倉庫。
うちの神社以外は、昨年此処に来た時にはなかった施設だ。
住宅も増えたし、薪炭林兼材木用として使っている林や果樹林、そして畑もかなり広範囲に広がっている。
昨年の乾期の始め、此処へ来た時は草原と荒れ地だった。
そして人口100人以上の村を作る事が目標だったのだ。
あれから1年と4ヶ月。
思ったより早く人口が増えて、草原は立派な街になった。
結婚はしていないけれど、ロシュとブルージュという家族も出来た。
懸念事項はあるしそれなりに忙しくもあるけれど、日本にいた頃と比べてずっと楽しい。
職場へ行くのが憂鬱で、家には帰りたくない
そんな時代があったなんて、もう別人の事のようだ。
だからこそ、今の私がいる場所を大事にしたいし、失いたくない。
タケヤ対策は一応はしている。
モ・トーが埋め立てに使った土のうち、キンビーラが回収した分も全部譲って貰ってウラン鉱を回収。840kgのウラン235を確保した。
この前使用したウランのうち、未反応のウラン235が19kgあるので、足すと859kg。
この前のモ・トーとの戦闘と同じ程度の効率で反応すると考えると、神力として7,470万程度になる。
こんな単純計算通りに行くかは、正直わからないけれど。
一方、タケヤが東側の侵略に成功した場合、神力はどれくらいになるのだろう。
『日本の人口は鎌倉幕府成立時が757万人、室町幕府成立時が818万人、江戸幕府成立時1,227万人とされています。ただし江戸時代になって戦乱が無くなると、3,000万を超える程度まで一気に増えました』
今の人口分布は、室町時代以下という感じがする。
それなら一応は大丈夫だろう。
勿論他にも力を得る方法は無いか、考えるつもりではあるけれど。
ただそんな事を考えるのは、今はおいておこう。
せっかく2人とドライブに来て、見晴らしの良い場所で弁当を食べているのだ。
とりあえずこの瞬間を楽しまないと、きっと損。
さて、それではロシュとブルージュに聞いてみよう。
「今日は景色のいいところという事で此処に来てみたけれど、来週は何処か行きたいところとか、やりたい事ってある?」
「景色がいい山の上に来たから、次は海で遊んでみたいです。でももう海の方は大丈夫なんでしょうか?」
「もう大丈夫だよ。それじゃ来週までに水着を用意しておくね」
ケカハは香川よりずっと気温が高めだ。
だから9月終わりくらいまでは、海水浴をしても問題ない。
そしてロシュとブルージュに水着か。
これは間違いなく、可愛い奴だ。
あとロシュは最近ちょっと、綺麗という感じも出てきた。
これはコトーミという神の名にかけても、似合う水着を用意せねばなるまい。
全知でこの世界的に可愛い水着を調査して。
「水着って何ですか?」
『フタナジマにもアキヅシマにも、特に水着というものはありません。下着姿が普通です』
ロシュの質問と全知による解説で、私は現状を知った。
しかしロシュとブルージュを下着姿で表に出すなんて、神である私が許さない。
前の世界の記憶と全在チートを使ってでも、可愛い水着を用意してやる。
「前の世界で水遊びをする時に着る為の服だよ。泳いだり遊んだりしやすいから、下着よりずっといいと思う。私が用意するから、来週まで待っていて」
「楽しみです」
「私も楽しみ。あとお弁当美味しい」
確かにうどん弁当、なかなか美味しい。
もちろん私の収納を使えば、ゆでたてをこの場に出すなんて事も簡単だ。
しかしお弁当という形で持ってきて、野外の気持ちの良い場所で出し、出汁つゆでほどきながら食べるの悪くない。
このメニューも、クエルチェに言えばうどん屋で出してくれるようになるだろうか。
家へ持ち帰る時にも楽だし、これはこれで需要がある気がするのだけれど……
そう思った時、私は気がついた。
知っている人間が、全力の身体強化でこの山頂に近づいている事に。
せっかく2人とのんびりしているのだから、邪魔はいない方がいい。
でものんびりしているからこそ、すぐに逃げるなんて事は出来ない訳で……
「コトーミ様、こんなところで何をしていらっしゃるのでしょうか」
やってきたのはクエルチェだ。
本日は休養日でお店も図書館もお休み。
だから家でのんびりしていると思ったのだけれど……
「ロシュとブルージュが景色の良い場所に行きたいと言うから、ちょっと来てみてお弁当を食べているところです」
「お弁当ってそれですか……美味しそうですね」
来てしまったからには仕方ない。
「予備も持ってきましたから、良ければどうぞ」
「ありがとうございます」
予備として作っておいたものを出す。
それにしても……
「クエルチェは、何かこのアオノヤマに用件があったのでしょうか?」
「いえ、今日はお休みなので、図書館で借りたレシピの本を見ながら、家でうどん店の新メニューを考えていました。ですが何となく、今日は本を読んでいるよりこっちに来た方が、何か新しい発見があるような気がしまして」
何か発見があるような気がしたから来たって、本当だろうか。
単に私達が出かけたから、新たな食目当てで後を追ったという気がしないでも無い。
美味しい食事についてはクエルチェ、容赦ないのだ。
うどん店と製麺所の責任者になる以前から、ずっと。
「ところでこの食べ方は新しいですね。うどんがいつもより柔らかいですけれど、これはこれで美味しいです。茹でておかずを載せた麺入りの容器と、つゆを入れた容器を別にして持ち帰れるようにすれば、今の店ももっと便利になりそうに感じます」
何だかなあ。そう思わないわけではない。
でもこれもきっと、平和なケカハの象徴みたいなものだ。
それにうどん主食化計画の結果だと思えば、悪くないかもしれない。
「でもうどんって、茹でて放置するとくっつきますよね。くっつきにくいのは、このごま油の香りが、関係しているのでしょうか?」
「うどんを茹でた後、水で良く洗ってぬめりを取って、更にしっかり水を切れば、比較的くっつきにくくなります。茹でて1時間以内に食べるなら、これで大体大丈夫です。
た今回は、更にくっつきにくいように、軽く軽くごま油をまぶして……」
(とりあえずFIN)
※ うどん弁当
丸亀市にない○○製麺の『打ち立て丸亀うどん弁当』が一般的には有名。しかし、はなまるうどんにも『うどん弁当』が4種類あるし、ネットで検索すれば他にも色々と……
アキヅシマからの侵略の危機も去った。とりあえず当分の間は。
元ビシューの半分、フカシューはまだまだゴタゴタしている。
何せ地形が変わってしまっているのだから仕方ない。
一応川は整備しなおしたし、山を収納した跡の裸地は恩恵を使って森や草原等にした。
援助もしてあるし、あとは全知で経過観察というところだろう。
という事で、私はケカハ中心の生活へと無事戻ってきた。
こちらでも忙しいことは忙しい。
うどん店増強とか、学校の為に呼んだ先生方にご挨拶とか、その先生達に私の作った本を褒めてもらった結果、つい追加執筆したりとか。
それでも此処での忙しさは、何というか許せるのだ。
自分の村という意識があるからだろうか。
それでも忙しい毎日から一呼吸おきたくなる時もある。
という事で9月12日の第6曜日、ロシュとブルージュを連れてドライブに出かけた。
場所は近場、かつてアナートの神殿があった、アオノヤマだ。
歩いて行っても、この神社から1時間程度。
薪を使いつつ身体強化して走れば、半時間かからずに着いてしまう。
ただブルージュは運転が好きだから、車で行く。
それに身体強化魔法を使うより遅いとわかっていても、ドライブの方が楽しい気がするし。
車で走りながら思い出す。
そういえば昨年、ビブラム達がアナートへの帰還報告という名目でこの山に登ったのも、同じ頃だったなと。
『厳密には昨年の9月17日です』
5日違いなら、ほぼ許容誤差の範囲だ。
気持ちよく飛ばして、半時間かからずにアオノヤマ山頂に到着。
車から降りて、広い山頂を海側へ向かって歩いて行く。
「海も山も見えます」
「おうちの神社は……見えた! あれ!」
ブルージュが指さしたのは、間違いなくうちの神社だ。
此処は山頂近くの樹木を一部伐採して、見晴らしをよくしてある。
だからこの山の山頂西側からは草原の中にある森、そして村、更にはセート海域の島々が丸見え。
「それじゃ、この辺でご飯を食べましょうか」
「うん!」
ブルージュが頷いたので、ご飯の場所は此処で決定。
収納からゴザを出して広げ、ローテーブルを置いて、履き物を脱いでゴザの上に上がる。
なお本日のごはんは、うどん弁当。
弁当箱の中に水で締めたうどんを入れ、上に鶏天ならぬアヒル天、エビ天、野菜かき揚げ天、なす天が乗ったものがメイン。
あとロシュ用と私用がネギ多め&ショウガも多め、ブルージュ用がネギ普通ショウガ無し。
食べる直前に、水筒に入れてきた冷たいかけ出汁をかけて食べる。
飲み物は冷たい夏蜜柑ジュース。
個人的には味醂と焼酎を投入したいところだけれど、今日の所は我慢して。
「図書館もうどん屋さんも見える」
大きい建物はここから見るとわかりやすい。
他に見える大きい建物は、醸造所と建築中の学校、あとはこれもまた建築中の公営大型冷蔵倉庫。
うちの神社以外は、昨年此処に来た時にはなかった施設だ。
住宅も増えたし、薪炭林兼材木用として使っている林や果樹林、そして畑もかなり広範囲に広がっている。
昨年の乾期の始め、此処へ来た時は草原と荒れ地だった。
そして人口100人以上の村を作る事が目標だったのだ。
あれから1年と4ヶ月。
思ったより早く人口が増えて、草原は立派な街になった。
結婚はしていないけれど、ロシュとブルージュという家族も出来た。
懸念事項はあるしそれなりに忙しくもあるけれど、日本にいた頃と比べてずっと楽しい。
職場へ行くのが憂鬱で、家には帰りたくない
そんな時代があったなんて、もう別人の事のようだ。
だからこそ、今の私がいる場所を大事にしたいし、失いたくない。
タケヤ対策は一応はしている。
モ・トーが埋め立てに使った土のうち、キンビーラが回収した分も全部譲って貰ってウラン鉱を回収。840kgのウラン235を確保した。
この前使用したウランのうち、未反応のウラン235が19kgあるので、足すと859kg。
この前のモ・トーとの戦闘と同じ程度の効率で反応すると考えると、神力として7,470万程度になる。
こんな単純計算通りに行くかは、正直わからないけれど。
一方、タケヤが東側の侵略に成功した場合、神力はどれくらいになるのだろう。
『日本の人口は鎌倉幕府成立時が757万人、室町幕府成立時が818万人、江戸幕府成立時1,227万人とされています。ただし江戸時代になって戦乱が無くなると、3,000万を超える程度まで一気に増えました』
今の人口分布は、室町時代以下という感じがする。
それなら一応は大丈夫だろう。
勿論他にも力を得る方法は無いか、考えるつもりではあるけれど。
ただそんな事を考えるのは、今はおいておこう。
せっかく2人とドライブに来て、見晴らしの良い場所で弁当を食べているのだ。
とりあえずこの瞬間を楽しまないと、きっと損。
さて、それではロシュとブルージュに聞いてみよう。
「今日は景色のいいところという事で此処に来てみたけれど、来週は何処か行きたいところとか、やりたい事ってある?」
「景色がいい山の上に来たから、次は海で遊んでみたいです。でももう海の方は大丈夫なんでしょうか?」
「もう大丈夫だよ。それじゃ来週までに水着を用意しておくね」
ケカハは香川よりずっと気温が高めだ。
だから9月終わりくらいまでは、海水浴をしても問題ない。
そしてロシュとブルージュに水着か。
これは間違いなく、可愛い奴だ。
あとロシュは最近ちょっと、綺麗という感じも出てきた。
これはコトーミという神の名にかけても、似合う水着を用意せねばなるまい。
全知でこの世界的に可愛い水着を調査して。
「水着って何ですか?」
『フタナジマにもアキヅシマにも、特に水着というものはありません。下着姿が普通です』
ロシュの質問と全知による解説で、私は現状を知った。
しかしロシュとブルージュを下着姿で表に出すなんて、神である私が許さない。
前の世界の記憶と全在チートを使ってでも、可愛い水着を用意してやる。
「前の世界で水遊びをする時に着る為の服だよ。泳いだり遊んだりしやすいから、下着よりずっといいと思う。私が用意するから、来週まで待っていて」
「楽しみです」
「私も楽しみ。あとお弁当美味しい」
確かにうどん弁当、なかなか美味しい。
もちろん私の収納を使えば、ゆでたてをこの場に出すなんて事も簡単だ。
しかしお弁当という形で持ってきて、野外の気持ちの良い場所で出し、出汁つゆでほどきながら食べるの悪くない。
このメニューも、クエルチェに言えばうどん屋で出してくれるようになるだろうか。
家へ持ち帰る時にも楽だし、これはこれで需要がある気がするのだけれど……
そう思った時、私は気がついた。
知っている人間が、全力の身体強化でこの山頂に近づいている事に。
せっかく2人とのんびりしているのだから、邪魔はいない方がいい。
でものんびりしているからこそ、すぐに逃げるなんて事は出来ない訳で……
「コトーミ様、こんなところで何をしていらっしゃるのでしょうか」
やってきたのはクエルチェだ。
本日は休養日でお店も図書館もお休み。
だから家でのんびりしていると思ったのだけれど……
「ロシュとブルージュが景色の良い場所に行きたいと言うから、ちょっと来てみてお弁当を食べているところです」
「お弁当ってそれですか……美味しそうですね」
来てしまったからには仕方ない。
「予備も持ってきましたから、良ければどうぞ」
「ありがとうございます」
予備として作っておいたものを出す。
それにしても……
「クエルチェは、何かこのアオノヤマに用件があったのでしょうか?」
「いえ、今日はお休みなので、図書館で借りたレシピの本を見ながら、家でうどん店の新メニューを考えていました。ですが何となく、今日は本を読んでいるよりこっちに来た方が、何か新しい発見があるような気がしまして」
何か発見があるような気がしたから来たって、本当だろうか。
単に私達が出かけたから、新たな食目当てで後を追ったという気がしないでも無い。
美味しい食事についてはクエルチェ、容赦ないのだ。
うどん店と製麺所の責任者になる以前から、ずっと。
「ところでこの食べ方は新しいですね。うどんがいつもより柔らかいですけれど、これはこれで美味しいです。茹でておかずを載せた麺入りの容器と、つゆを入れた容器を別にして持ち帰れるようにすれば、今の店ももっと便利になりそうに感じます」
何だかなあ。そう思わないわけではない。
でもこれもきっと、平和なケカハの象徴みたいなものだ。
それにうどん主食化計画の結果だと思えば、悪くないかもしれない。
「でもうどんって、茹でて放置するとくっつきますよね。くっつきにくいのは、このごま油の香りが、関係しているのでしょうか?」
「うどんを茹でた後、水で良く洗ってぬめりを取って、更にしっかり水を切れば、比較的くっつきにくくなります。茹でて1時間以内に食べるなら、これで大体大丈夫です。
た今回は、更にくっつきにくいように、軽く軽くごま油をまぶして……」
(とりあえずFIN)
※ うどん弁当
丸亀市にない○○製麺の『打ち立て丸亀うどん弁当』が一般的には有名。しかし、はなまるうどんにも『うどん弁当』が4種類あるし、ネットで検索すれば他にも色々と……
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○○○
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第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
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