婚約破棄されたので、論破して旅に出させて頂きます!

桜アリス

文字の大きさ
31 / 42

家の秘密

しおりを挟む
私たち一家は日当たりの良い3階にそれぞれ部屋を決めた。

2階は客室やその他色々な部屋(図書室や応接室など)で、1回はリビングや厨房大浴場に、使用人一家などだ。

1階で足りなければ2階の部屋も多く余ってるので使ってもらう。

地下は保存庫や、何故か貴族等の家みたいに地下経路があった。
どこにつながっているのかちょっと楽しみだ。

あと、何かの作業場のようなところまであった。
いや、ほんとになんて屋敷だよ。

しかも隠し部屋まであった。
それも何個も。いやまじで、ここの商会なにをしてたんだろう。

悪いことでもやってそうな気がするな。

そんなことを考えていると、家を調べてたライラから報告を受けた。

「お嬢様、また隠し部屋がありました。
その部屋達は認識阻害魔法などをしてあり、しかも牢屋で拷問器具も発見いたしました。
もしかしたら人身売買をやっていたのかもしれません。
それと、何か違法な物でも作っていたのかより厳重に隠された作業場もありました。
また、なにか・・・を封印してある部屋も発見いたしました。
威圧感のような物がすごく、その場にいるだけで冷や汗をかきました。
そのためまだ、危険だと判断し開けてはおりません。」


………………ア、アウトォォーーーーーー!!!!!

やばいよ!!違法な超悪い商人の家じゃん!!
てか、極悪犯罪者じゃん!!!

え?え?最初の商会そんな悪い奴だから潰れたんじゃない?

いや、そんな極悪のところはそう簡単に潰れないか。
いわくつきもいわくつきやばい所じゃないか、まったく。

あと、その封印されてるモノ・・・・・・・・・・が何かが気になるな。
それもやばそうな気がする。
ていうか、完全にやばいね。うちの人たちがその存在感とか威圧感とかだけで冷や汗をかくって相当だよ!?
なんかこれから大変な目にあいそうないや~な予感がするなぁ。

はぁ。もう、こうなんで問題が次から次に来るかなぁ~!

ん?てか、その隠し部屋作ったの何人目の人だろ?

「その隠し部屋は何番目の人が作ったか分かる?
それと、もし作ったのが最初の人だった場合ほかの人も使っていたのかも知りたい。」

「調べてまいりますので少々お待ちください。」

「うん。ありがとうよろしくね。」

そう言うと彼女は部屋からすぐに消えた。
どうやら今すぐ言って調べてくるみたい。
いや、ほんとにどこの忍者だよ。

それよりも、悪い事が起きる前にその封印とかをどうにかしなきゃだよね~。

前の商会が立て続けに倒産したりしたのも、その封印が怪しいし危ないものならもっとしっかり封印するなり片付けるなりしないと面倒なことになりそう。

もう!私はせっかく自由になれたんだから、気ままに冒険したり買い物したり旅をしたりとかスローライフを送りたいのに!!

面倒はあのバカ王子のお守りだけでたくさんだよ!!
まったく。神様は私に恨みであるの!?

主人公がいろんなトラブルやイベントに巻き込まれていくのを楽しめるのはゲームや小説とかフィクションの中だけだよ!

現実になったらたまったもんじゃないよ。

邪悪なモノの討伐とか、精霊王とかとの遭遇や試練、加護なんてノーセンキュー!

私は普通に楽しく派手に目立たず、面倒事に巻き込まれず平和に楽しく暮らしたいのに!!




しおりを挟む
感想 23

あなたにおすすめの小説

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?

猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」 「え?なんて?」 私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。 彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。 私が聖女であることが、どれほど重要なことか。 聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。 ―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。 前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。

没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで

六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。 乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。 ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。 有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。 前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。

最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)

みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。 在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。

魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します

burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。 その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。

追放された私の代わりに入った女、三日で国を滅ぼしたらしいですよ?

タマ マコト
ファンタジー
王国直属の宮廷魔導師・セレス・アルトレイン。 白銀の髪に琥珀の瞳を持つ、稀代の天才。 しかし、その才能はあまりに“美しすぎた”。 王妃リディアの嫉妬。 王太子レオンの盲信。 そして、セレスを庇うはずだった上官の沈黙。 「あなたの魔法は冷たい。心がこもっていないわ」 そう言われ、セレスは**『無能』の烙印**を押され、王国から追放される。 彼女はただ一言だけ残した。 「――この国の炎は、三日で尽きるでしょう。」 誰もそれを脅しとは受け取らなかった。 だがそれは、彼女が未来を見通す“預言魔法”の言葉だったのだ。

処理中です...