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暴露
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何を話そうかなぁ~。
うーん。そうだ、あれにしよう!
「ニコラスさんと出会ったのは、王都のギルドでまだ冒険者になりたての私たちに冒険者についてとかいろいろアドバイスをしてくれたのがきっかけ。
その後も、魔物についてや冒険譚?とかも聞かせてくれましたね。
ニコラスさんのパーティー、新緑の翼の皆さんや私たちが何か成功したらよく食堂で一緒にお祝いしましたね。
あとは、私たちがいろいろやらかして?どんどんランクを上げて最年少で、Aランクになってニコラスさんたちに追いついた時、さっきみたいに驚いてましたね。
あの時は、あんなに驚くニコラスさんを初めて見て、私も驚きました。それで、みんなで笑ってしまって、ニコラスさんが拗ねてしまって、余計にみんなわらってしまいましたね。
あと……」
「わかった、もうわかった。
十分です。
本当にリリアーナなんですねぇ。
よかった。本当によかった。あなたは生まれ変わったんですね。
しかし、なぜ前と変わらないくらいの年齢なんです?
あなたが亡くなってからまだ、1年しか経っていないのに。」
ニコラスさんは、涙目になりながら私の頭を撫でつつそういった。
「あぁ、それは私は異世界に転生したんです。
しかし、この世界では私の命日の日に、向こうの世界で白い光に包まれたと思ったら、この世界にいたんです。」
ニコラスさんは真剣な顔で、話しを聞き「異世界……。」と呟いた。
「なんとも不思議の連続ですね。別の世界に転生したけど、こっちに何故か戻って来ちゃったんですね?」
「はい。そうです。」
ニコラスさんはふむ…と何か考え、ふと顔を上げて尋ねた。
「リリアーナは、まだ王都に行ってないんですよね?」
「はい。もう少しランクを上げてから、行こうかと思ってます。」
「彼は、アルナルドは今も王都にいるはずだよ。
確かにランクを上げるのは大切だけど、アルナルドのところに少しでも早く行ってはくれないか?」
「うっ、私も早く行きたいのはやまやまなんですが、ランクが低くて彼の足を引っ張りたくないという気持ちと、えっと、彼に拒絶とか、されたらとか考えてしまって……。心の準備ができていないんです。」
私がそう言うと、ニコラスさんは辛そうな顔をした。
「それも、そうだね。
君たちが一番辛くて、心の整理とかも出来てないし、不安も大きいんですよね。
あっ、でも、アルナルドはランクは気にしないだろうし、拒絶もしないと思いますよ。
彼を信じて勇気を出してみるのも大切なことですよ。」
そう言ってニコラスさんは、私の頭を撫でて励ましてくれた。
私はその懐かしさと嬉しさに、涙がポロポロと溢れ止まらなかった。
うーん。そうだ、あれにしよう!
「ニコラスさんと出会ったのは、王都のギルドでまだ冒険者になりたての私たちに冒険者についてとかいろいろアドバイスをしてくれたのがきっかけ。
その後も、魔物についてや冒険譚?とかも聞かせてくれましたね。
ニコラスさんのパーティー、新緑の翼の皆さんや私たちが何か成功したらよく食堂で一緒にお祝いしましたね。
あとは、私たちがいろいろやらかして?どんどんランクを上げて最年少で、Aランクになってニコラスさんたちに追いついた時、さっきみたいに驚いてましたね。
あの時は、あんなに驚くニコラスさんを初めて見て、私も驚きました。それで、みんなで笑ってしまって、ニコラスさんが拗ねてしまって、余計にみんなわらってしまいましたね。
あと……」
「わかった、もうわかった。
十分です。
本当にリリアーナなんですねぇ。
よかった。本当によかった。あなたは生まれ変わったんですね。
しかし、なぜ前と変わらないくらいの年齢なんです?
あなたが亡くなってからまだ、1年しか経っていないのに。」
ニコラスさんは、涙目になりながら私の頭を撫でつつそういった。
「あぁ、それは私は異世界に転生したんです。
しかし、この世界では私の命日の日に、向こうの世界で白い光に包まれたと思ったら、この世界にいたんです。」
ニコラスさんは真剣な顔で、話しを聞き「異世界……。」と呟いた。
「なんとも不思議の連続ですね。別の世界に転生したけど、こっちに何故か戻って来ちゃったんですね?」
「はい。そうです。」
ニコラスさんはふむ…と何か考え、ふと顔を上げて尋ねた。
「リリアーナは、まだ王都に行ってないんですよね?」
「はい。もう少しランクを上げてから、行こうかと思ってます。」
「彼は、アルナルドは今も王都にいるはずだよ。
確かにランクを上げるのは大切だけど、アルナルドのところに少しでも早く行ってはくれないか?」
「うっ、私も早く行きたいのはやまやまなんですが、ランクが低くて彼の足を引っ張りたくないという気持ちと、えっと、彼に拒絶とか、されたらとか考えてしまって……。心の準備ができていないんです。」
私がそう言うと、ニコラスさんは辛そうな顔をした。
「それも、そうだね。
君たちが一番辛くて、心の整理とかも出来てないし、不安も大きいんですよね。
あっ、でも、アルナルドはランクは気にしないだろうし、拒絶もしないと思いますよ。
彼を信じて勇気を出してみるのも大切なことですよ。」
そう言ってニコラスさんは、私の頭を撫でて励ましてくれた。
私はその懐かしさと嬉しさに、涙がポロポロと溢れ止まらなかった。
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