《R18》皇帝陛下は白銀髪の王女を寵愛する

ERICA

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一章

18,宰相の秘かな野望

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「で、関に触れて何が聞こえた」


次は隠し立てする事は許さない、と言っているような陛下から醸し出される威圧感。
宰相の心の声を問われてしまった紅雪は答えるのに躊躇した。


「俺の失脚か死でも狙ってるか?」
「違います!!!」


躊躇した事で、陛下は勝手に言えない理由を予測し始めてしまい、紅雪は慌てて首を横に振る。
宰相の心の声を答えた時の陛下の反応が恐くて言えないだけだ。


「……怒らずに聞いて頂けますか?」
「わかっている」
「……宰相様は自分の孫娘を皇后にしようとお考えです」


紅雪が躊躇した事で、陛下が無関係な答えを導いても困るし、見に覚えの無い罪で断罪される宰相が可哀相。
紅雪は、仕方なく――渋々感を醸し出しながら宰相の内に秘めた野望を口に出した。
勿論、宰相の内心はそれだけではない。
けれど、紅雪はその続きは言うつもりはなかった。


「で、……関は何をするつもりだ?」


――のだけど、陛下は宰相の目論見はとっくに知っていたよう。
ん?と可愛く首を傾ける仕草をする陛下の眼は、隠し事が出来ると思ってるのか?っと言っているような鋭さを持っている。
突き刺さる視線と言葉に、紅雪はとうとう白旗を挙げた。


「――だろうな。俺もその線を考えていた」


宰相の企みなど、紅雪を寵妃にした時点で陛下は予測していたらしい。
陛下は当初、紅雪を後宮に迎えるつもりは無かった。
しかし、朱津国の皇女を放り出して、長い戦争が続くのは避けたい。
帰らないなら置いてやるとは言ったが、小さな宮に住まわせるのは体面としていただけない。
一人も妃嬪が居なかった陛下は、皇太后宮から近い皇后宮に渋々住まわせたのだ。
だが、蓋を開けてみれば、皇女は赤髪ではなく白銀髪で、とても美しい女性だった。
自分がこれ程までに人を愛おしく想う事が出来るなど、陛下自身も予測する事が出来なかった程。
宰相や他の者は、想像すらしてなかっただろう。


「つか、お前の宮にいた宮女や女官はどうしたんだよ」
「半分以上が陛、紫攸様の妃嬪になりました」


体面を考えて白蘭宮に女官と宮女を増やした陛下の努力は空しく終わったらしい。
妃嬪選びをする際、誰かが手を引いて皇后宮にいる下働きの数を減らそうと模索したんだろう。
はああああぁ、と盛大な溜息を漏らすと、癒しを求めるように紅雪を抱き締める。
そのまま押し倒すと紅雪の上に跨った。


「後はこちらで対処する。それよりも、お前で癒されたい」
「…っ…紫攸様、…間もなく起――んんっ…っん…ぁ…」


熱っぽい視線と甘く艶めく声で紡ぐ陛下の言葉に、これから起こる事を察して外の灯りを確認する。
月が隠れ、僅かだが太陽が昇っているような外の明るさに、情事をする時間など無い事を伝えようとしたが、それよりも早く陛下の唇に塞がれてしまった。
直ぐに舌が挿入し、くちゅくちゅとワザと音を出して紅雪の聴覚を刺激する。
陛下の片手は豊満な膨らみに動き、もう片手は下半身の隠れた部分へと差し込まれた。
拒絶出来ない程の快感を与えられた紅雪は、初めて自分から陛下の舌に吸い付く。


<…お前を必ず護る…指一本触れさせはせぬ>


陛下を求めるように首に腕を回した時、紫攸の心の声が聞こえる。
紫攸の不安を知った紅雪は求められるまま、満足するまで何度も陛下の熱を受け止め続けた。
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