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終章
49,深まる謎(陛下 視点)
しおりを挟む紅雪が目覚めてからも、廃妃を求める上奏の書簡が紫攸の机に溢れんばかりに置かれ続ける。
「捨てておけ。そうだ、関を呼んでおいてくれ」
書簡を一瞥した紫攸が寡雲に指示を出す。
政務室から寡雲が消えたのを確認して、紫攸は椅子に座り頬杖を付いた。
「白銀髪の女人、…邪悪な声…全てが紫峰国に繋がっているのか…」
医官の診察も終わり療養した二日後の深夜、紅淡に守られながら紅雪が密かに蒼聖殿に現れ、そして紅雪が話した現実染みた夢の内容を思い出していた。
≪回想≫
「一人で来たんじゃねえよな?」
「…大丈夫。兄様が外にいるわ」
寝台に寝転がり明かりだけで書物を読んでいた紫攸の寝所に紅雪が現れる。
陛下付きの宦官が声を掛けなかったのは相手が紅雪だったから。
起き上がりながら口は悪いが心配そうな表情を向けると、紅雪が微笑みながら紫攸の隣に座る。
「…どうした?」
座って暫くしても話し始めずに硬い表情を浮かべる紅雪の手に触れる。
緊張してるようで手先が冷たくて紫攸は暖めるように手を握り締めながら優しい声で問い掛けた。
「不思議な夢を聞いてくれますか?」
「お前の話なら何でも聞くから安心しろ」
意を決して言葉にするが不安でいっぱいいっぱいなのだと表情が述べていた。
ふっと微笑みながら紅雪を後ろから抱き締めると彼女が少しでも緊張を和らげられるように数回頬に口付ける。
擽ったいらしくクスクス笑う紅雪の肩の力が抜けたのが分かると唇を離した。
「夢の中で我が子に会いました。私と同じ白銀髪で紫攸様と同じ紫珠色の可愛い男の子…そして、黒髪で蒼珠色をした大人っぽい女の子……」
「……双子だったのか?」
「息子と娘でした…」
自然と紫攸に寄り掛かりながら紅雪は、胸に抱いた記憶を慈しむように愛おしい存在の話をした。
男女の双子が紅雪の腹で宿っていた事実、不思議な力を宿す彼女の言葉を否定することは出来ず問い掛けると、ふにゃっと破顔微笑する。
「双子の傍に、見たことも無いのに懐かしく感じる私と同じ白銀髪の女人が現れて告げたのです。……紫峰国に行けと。紫峰国に行き何かを調べなさいと行っていたのに………っつ」
意識が夢の中に飛んでしまったように紅雪が戸惑いを見せ、そして苦しみ始めた。
息苦しさに首を押さえるが、紅雪の首を絞めている者は誰もいない。
「紅雪っ!!」
「かはっ……ぐっ…」
紫攸が困惑しているその間、陛下には見えない存在が紅雪の首を絞めていた。
何を思ったか、紅雪の身体の向きを変えた紫攸が唇を塞ぎ、そして舌を入れる。
見えないならば紅雪の意識を戻せば良い、そう思った紫攸は、口内を犯しながら彼女の衣服で隠れた秘所に手を潜り込ませると、花弁に隠れている豆粒を指先で弄んだ。
「………んっ、はっ……あっ」
「紅雪、大丈夫だ。俺が傍にいる」
意識が戻って来たのか紅雪の唇から喘ぎ声が漏れ始める。
徐々に秘所が指を求めて絡み付いて来て、紫攸は自分の欲望を抑えながら紅雪の耳許で囁いた。
指を一本増やし速度を上げると、紅雪の悲鳴にも似た喘ぎ声。
間もなく果てるだろう速度を保ちながらもう片手で豊満な胸の桃色の突起を摘まむと、紅雪がビクビクと身体を揺らして意識を飛ばした。
「………紫峰国か」
気絶した紅雪を寝台に寝かせながら紫攸は複雑な表情を浮かべて呟いた。
≪回想 終≫
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