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彼女になった理由
悪役になった、理由。
しおりを挟む「名前なんて自分が一番知っているんじゃないかな?
ふふふ、可愛い可愛いーーーはまた死んでしまったね」
「何を、言っているの」
目は笑ってなどいなかった。
「でも君は違う終りを見せてくれたんだ!
ふふふ、自爆でもエンディングを迎えられるなんて
君はなんていい子なんだろうね!」
何を言っているのか理解できない。
けれどこんな機会逃すわけにはいかない。
私は腕を伸ばし彼の服を掴んで言った。
「私はゲームの世界に転生させられたのよね?」
私はてっきり記憶にある"ダークネソフィア"の世界に転生したのだと思っていた。
けれど実際は違った。
ゲーム道理の進行などしない上に知らないイベントも起こる。
そして私の、私自身の情報の喪失。
神様は今日の天気はいいねと言うかのように、さらりと。
「君をゲームの世界に作ったんだよ?」
一つの物事は複数の事柄に縛られ存在する。
神様はそれを悠々語り出した。
最初は悪役なんてこの世界に居なかったんだよ。
最初の一言目から、理解できず私は匙を投げそうになった。
踏みとどまったのは次がないかもしれないからだ。
すべてを聞くために私は始終無言になった。
だって善意だけで世界は回ると思っていたんだ!
でもねぇ…すぐ壊れちゃうんだよ
みんなみんな"自分の正義"を押し付けあって、自分の首を絞めながら相手の首を絞めていくんだ。
困っちゃうよねぇ…。
そんな時、君が落ちてきた。
そして君はこう言ったんだ。
「はっまさかこれは、転生ものですか?!
主人公は嫌です!!」
覚えのない事実に私は目を見開いた。
神様はそんな私の様子を見てクスリと笑う。
ああ、君は覚えているはずがないよ。
だってそう、僕と君で約束をしたからね。
でも君のお陰で改善点が解ったんだ。
良かれと思ったのに、世界にとって光だけでは駄目だったのさ。
絶対悪。
闇がなければ善と悪の境界線は曖昧になる。
約束通り記憶を一部隠してあの世界に悪役として送り込んだのに
君はちっとも仕事をしないどころか、逆だった。
でも面白い変化が起きた。
今まで善行しかしない子たちが悪行もするようになった。
するとどうだろう?
すぐ壊れていた世界が意外と長持ちするんだ。
僕は歓喜したよ。
でも世界が長持ちしても君が長持ちしなきゃ、
しばらくすると結果は一緒になってしまう。
でも僕が「慎重に行動しなければいけない」と言っても君は油断しているし、僕がわざわざ消してあげたあれも発症させるし。
ああ睨まないでよ!
「私はあなたと、何を約束したの」
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