9 / 24
第一部:
9 悪役令嬢、推しに事業計画を査閲される
学院の時計塔が午後の訪れを告げる。
私は、慣習という名の鎖を断ち切るように、最高学年の重圧が漂う学院を早退した。
授業よりも、今は現実が私を待っている。
向かう先は、王都の動脈とも呼べる商業区画の一角。
そこに、私の理想を具現化した聖域が産声を上げたのだ。
推し活工房。
看板に刻まれたその文字は、見る者の心を和ませるような愛らしい曲線を描いている。
重厚な扉を押し開ければ、そこにはインクの香りと魔力の残滓、そして何よりも情熱という名の芳香が満ちていた。
壁面には、ユーフィが魂を削って描き出した肖像画が整然と並ぶ。
鉄の意志を宿した騎士、真理を追究する魔術師、天上界の旋律を奏でる音楽家……。
彼らは皆、この掌サイズの小さなキャンバスの中で、永遠の命を吹き込まれていた。
「アルマデリア様、ようこそお越しくださいました!」
出迎えてくれたユーフィの瞳には、かつての迷いは消え、創造主としての誇りが宿っている。
横では魔術師のリオンが、魔法加工の余韻に包まれながら不敵に微笑んでいた。
「準備は万全です。新作の『銀騎士の追憶』シリーズも、今まさに最終的な魔力定着を終えたところですよ」
私は、清潔に整えられた店内をゆっくりと見渡した。
陳列された商品の一つひとつが、前世の記憶と今世の宿命が交差して生まれた奇跡のように思えた。
公爵令嬢としての地位を捨ててでも守りたかった、私だけの城。
けれど、ここは終着点ではない。
世界を変えるための最初の一撃なのだ。
「……アルマデリア様」
不意に、背後から大気を凍てつかせるような凛冽な声が響いた。
振り向いた私の視界に飛び込んできたのは、銀糸を紡いだような髪、そして冷徹な青灰色の瞳。
レイナルド・シュタイナー。
私の最推しであり、そしてこの事業の運命を左右する監督役。
「レイナルド卿……」
心臓が、囚われた鳥のように激しく拍動した。
お、お、推しが、私の聖域に足を踏み入れた。
その事実だけで、肺が押し潰されそうなほどの幸福に襲われる。
「会議の刻限です……準備はよろしいか」
彼の声は、氷の剃刀のように無慈悲で、それでいて不思議なほどの透明感を湛えていた。
私は震える心を鎮め、彼を奥の事務室へと案内した。
そこは、実務という名の現実が支配する、狭く、けれど濃密な空間。
「では、提出された計画書の精査を開始する」
レイナルドは無言で書類の頁をめくり始めた。
私の徹夜の結晶――情熱と論理を編み上げた渾身の書面。
彼が一行読み進めるごとに、室内には爆発せんばかりの沈黙が膨れ上がっていく。
私は、彼の長く美しい睫毛が刻む影を、祈るような心地で見つめていた。
どうか、この想いは、ただの道楽ではないことを、認めてほしい。
永遠とも思える静寂の果てに、レイナルドが低く呟いた。
「……よく練られている。感服した」
一瞬、言葉の意味が理解できなかった。
それが最推しの口から発せられた、肯定だと気づいた瞬間、胸の奥で何かが弾けた。
「本当ですか!?」
叫びにも似た声が漏れる。
レイナルドはわずかに眉を寄せたが、その瞳の奥には、初めて私を対等な存在として認める光が宿っていた。
「予算の配分、そして魔法素材の安定供給ルートの確保。公爵令嬢の座に胡坐をかいた者の仕事とは思えぬ。現実的かつ、強固な意志を感じる」
嬉しくて、目頭が熱くなるのを必死に堪えた。
最推しからの称賛。
それは、どんな宝石を贈られるよりも私の魂を激しく揺さぶった。
けれど、彼はそこで言葉を止めなかった。
「……だが」
その一言で、再び温度が下がる。
「致命的な欠陥が一点。人員が、あまりにも不足している」
レイナルドの指先が、書類の一部を鋭く指した。
「画家一名、魔術師一名。この少数精鋭では、熱狂という名の奔流に飲み込まれ、早晩、瓦解する。注文が増大した際、納期を遅延させれば、それは殿下への不敬に直結する。その覚悟はおありか?」
私は言葉を失った。
定期市での反応を考えれば、彼の指摘は正論を通り越して予言に近い。
「信頼できる技術者を確保するのは至難の業でしょう。さらに、人件費の増大は初期投資を圧迫する。……貴女の熱意が、この構造的な脆弱性に耐えられるか、私は危惧している」
私は俯いた。
彼の指摘は鋭い刃となって、私の甘さを切り裂いていく。
けれど、その刃には、かつての冷笑は混じっていなかった。
「アルマデリア嬢」
レイナルドが、少しだけ声を潜めた。
「勘違いしないでいただきたい。私は、この事業を葬るためにここにいるのではない」
「え……?」
「私の義務は、この『推し活』とやらを監視し、王家の威光を守ること。……そのためには、この事業が成功し、健全な形で民に受け入れられねばならぬ。貴女を厳しく律するのは、貴女という人間を、そして殿下の期待を守るためだ」
その言葉が、凍えた心に熱い火を灯した。
レイナルドは敵ではなかった。
彼は、最も厳格で、最も誠実な伴走者として、私の傍に立とうと言っている。
「……ありがとうございます。人員の件、早急に手を打ちますわ。私の誇りにかけて、最高の同志を募ってみせます」
「期待している。次回の定例会議は一週間後だ。……手抜かりなきよう」
彼は扉に手をかけ、一瞬だけ振り返った。
その瞳には、どこか複雑な色が混じっていた。
「……一つだけ聞く。貴女をそこまで駆り立てるものは、なんだ?」
「え?」
「……いや、愚問だったな。……殿下への、忠誠心だろう」
彼は自ら答えを出し、納得したように去っていった。
……え、違うけど。
私の原動力は貴方ですけど!?
その銀色の背中を見送りながら、私は深く息を吸い込んだ。
彼の誠実さに応えるためには、私はさらなる高みへと昇らねばならない。
★
その夜、私の部屋に、予期せぬ闖入者が現れた。
「アルマデリア様、私を仲間に入れて!」
寮の応接室に飛び込んできたのは、社交界の華、ソフィア・ハーヴェイだった。
彼女の瞳は、昼間の学院での様子とは打って変わって、真剣な情熱に燃え盛っている。
「ソフィア? こんな夜更けに、一体どうしたの?」
「推し活工房のことよ! 今日の学院でのお話を聞いて、私の魂が叫び出したの。……私、社交界という名の空虚な檻に、もう耐えられない。私も、誰かの幸せを願う情熱を形にする仕事がしたいの!」
ソフィアは、私の手を取って身を乗り出した。
「あのね、私には、宮廷楽団の第一奏者という……推し?の方がいるの。彼を支え、彼の音楽を世界に広めるためなら、私はどんな泥に塗れても構わない! 人手が足りないのでしょう? 事務も、宣伝も、何でもやるわ!」
その申し出は、まさに天からの福音だった。
令嬢としての誇りと、オタクとしての熱狂。
それらを併せ持つソフィアは最適任。
「ソフィア……貴女という心強い味方を得て、私の計画は真の完成へと近づいたわ!」
「任せてちょうだい! 王都中を、推しの光で塗り替えてみせるわ!」
推し活という名の新しい信仰は、身分という名の壁を超え、人々の孤独な心に火を灯し始めていた。
私は窓の外、レイナルドが守っているであろう、男子寮の最上階の灯りを見つめた。
忙しくなる。
推しのために、そして私が私であるために。
悪役令嬢の真実の戦いは、まだ始まったばかり。
私は、慣習という名の鎖を断ち切るように、最高学年の重圧が漂う学院を早退した。
授業よりも、今は現実が私を待っている。
向かう先は、王都の動脈とも呼べる商業区画の一角。
そこに、私の理想を具現化した聖域が産声を上げたのだ。
推し活工房。
看板に刻まれたその文字は、見る者の心を和ませるような愛らしい曲線を描いている。
重厚な扉を押し開ければ、そこにはインクの香りと魔力の残滓、そして何よりも情熱という名の芳香が満ちていた。
壁面には、ユーフィが魂を削って描き出した肖像画が整然と並ぶ。
鉄の意志を宿した騎士、真理を追究する魔術師、天上界の旋律を奏でる音楽家……。
彼らは皆、この掌サイズの小さなキャンバスの中で、永遠の命を吹き込まれていた。
「アルマデリア様、ようこそお越しくださいました!」
出迎えてくれたユーフィの瞳には、かつての迷いは消え、創造主としての誇りが宿っている。
横では魔術師のリオンが、魔法加工の余韻に包まれながら不敵に微笑んでいた。
「準備は万全です。新作の『銀騎士の追憶』シリーズも、今まさに最終的な魔力定着を終えたところですよ」
私は、清潔に整えられた店内をゆっくりと見渡した。
陳列された商品の一つひとつが、前世の記憶と今世の宿命が交差して生まれた奇跡のように思えた。
公爵令嬢としての地位を捨ててでも守りたかった、私だけの城。
けれど、ここは終着点ではない。
世界を変えるための最初の一撃なのだ。
「……アルマデリア様」
不意に、背後から大気を凍てつかせるような凛冽な声が響いた。
振り向いた私の視界に飛び込んできたのは、銀糸を紡いだような髪、そして冷徹な青灰色の瞳。
レイナルド・シュタイナー。
私の最推しであり、そしてこの事業の運命を左右する監督役。
「レイナルド卿……」
心臓が、囚われた鳥のように激しく拍動した。
お、お、推しが、私の聖域に足を踏み入れた。
その事実だけで、肺が押し潰されそうなほどの幸福に襲われる。
「会議の刻限です……準備はよろしいか」
彼の声は、氷の剃刀のように無慈悲で、それでいて不思議なほどの透明感を湛えていた。
私は震える心を鎮め、彼を奥の事務室へと案内した。
そこは、実務という名の現実が支配する、狭く、けれど濃密な空間。
「では、提出された計画書の精査を開始する」
レイナルドは無言で書類の頁をめくり始めた。
私の徹夜の結晶――情熱と論理を編み上げた渾身の書面。
彼が一行読み進めるごとに、室内には爆発せんばかりの沈黙が膨れ上がっていく。
私は、彼の長く美しい睫毛が刻む影を、祈るような心地で見つめていた。
どうか、この想いは、ただの道楽ではないことを、認めてほしい。
永遠とも思える静寂の果てに、レイナルドが低く呟いた。
「……よく練られている。感服した」
一瞬、言葉の意味が理解できなかった。
それが最推しの口から発せられた、肯定だと気づいた瞬間、胸の奥で何かが弾けた。
「本当ですか!?」
叫びにも似た声が漏れる。
レイナルドはわずかに眉を寄せたが、その瞳の奥には、初めて私を対等な存在として認める光が宿っていた。
「予算の配分、そして魔法素材の安定供給ルートの確保。公爵令嬢の座に胡坐をかいた者の仕事とは思えぬ。現実的かつ、強固な意志を感じる」
嬉しくて、目頭が熱くなるのを必死に堪えた。
最推しからの称賛。
それは、どんな宝石を贈られるよりも私の魂を激しく揺さぶった。
けれど、彼はそこで言葉を止めなかった。
「……だが」
その一言で、再び温度が下がる。
「致命的な欠陥が一点。人員が、あまりにも不足している」
レイナルドの指先が、書類の一部を鋭く指した。
「画家一名、魔術師一名。この少数精鋭では、熱狂という名の奔流に飲み込まれ、早晩、瓦解する。注文が増大した際、納期を遅延させれば、それは殿下への不敬に直結する。その覚悟はおありか?」
私は言葉を失った。
定期市での反応を考えれば、彼の指摘は正論を通り越して予言に近い。
「信頼できる技術者を確保するのは至難の業でしょう。さらに、人件費の増大は初期投資を圧迫する。……貴女の熱意が、この構造的な脆弱性に耐えられるか、私は危惧している」
私は俯いた。
彼の指摘は鋭い刃となって、私の甘さを切り裂いていく。
けれど、その刃には、かつての冷笑は混じっていなかった。
「アルマデリア嬢」
レイナルドが、少しだけ声を潜めた。
「勘違いしないでいただきたい。私は、この事業を葬るためにここにいるのではない」
「え……?」
「私の義務は、この『推し活』とやらを監視し、王家の威光を守ること。……そのためには、この事業が成功し、健全な形で民に受け入れられねばならぬ。貴女を厳しく律するのは、貴女という人間を、そして殿下の期待を守るためだ」
その言葉が、凍えた心に熱い火を灯した。
レイナルドは敵ではなかった。
彼は、最も厳格で、最も誠実な伴走者として、私の傍に立とうと言っている。
「……ありがとうございます。人員の件、早急に手を打ちますわ。私の誇りにかけて、最高の同志を募ってみせます」
「期待している。次回の定例会議は一週間後だ。……手抜かりなきよう」
彼は扉に手をかけ、一瞬だけ振り返った。
その瞳には、どこか複雑な色が混じっていた。
「……一つだけ聞く。貴女をそこまで駆り立てるものは、なんだ?」
「え?」
「……いや、愚問だったな。……殿下への、忠誠心だろう」
彼は自ら答えを出し、納得したように去っていった。
……え、違うけど。
私の原動力は貴方ですけど!?
その銀色の背中を見送りながら、私は深く息を吸い込んだ。
彼の誠実さに応えるためには、私はさらなる高みへと昇らねばならない。
★
その夜、私の部屋に、予期せぬ闖入者が現れた。
「アルマデリア様、私を仲間に入れて!」
寮の応接室に飛び込んできたのは、社交界の華、ソフィア・ハーヴェイだった。
彼女の瞳は、昼間の学院での様子とは打って変わって、真剣な情熱に燃え盛っている。
「ソフィア? こんな夜更けに、一体どうしたの?」
「推し活工房のことよ! 今日の学院でのお話を聞いて、私の魂が叫び出したの。……私、社交界という名の空虚な檻に、もう耐えられない。私も、誰かの幸せを願う情熱を形にする仕事がしたいの!」
ソフィアは、私の手を取って身を乗り出した。
「あのね、私には、宮廷楽団の第一奏者という……推し?の方がいるの。彼を支え、彼の音楽を世界に広めるためなら、私はどんな泥に塗れても構わない! 人手が足りないのでしょう? 事務も、宣伝も、何でもやるわ!」
その申し出は、まさに天からの福音だった。
令嬢としての誇りと、オタクとしての熱狂。
それらを併せ持つソフィアは最適任。
「ソフィア……貴女という心強い味方を得て、私の計画は真の完成へと近づいたわ!」
「任せてちょうだい! 王都中を、推しの光で塗り替えてみせるわ!」
推し活という名の新しい信仰は、身分という名の壁を超え、人々の孤独な心に火を灯し始めていた。
私は窓の外、レイナルドが守っているであろう、男子寮の最上階の灯りを見つめた。
忙しくなる。
推しのために、そして私が私であるために。
悪役令嬢の真実の戦いは、まだ始まったばかり。
あなたにおすすめの小説
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
私はざまぁされた悪役令嬢。……ってなんだか違う!
杵島 灯
恋愛
王子様から「お前と婚約破棄する!」と言われちゃいました。
彼の隣には幼馴染がちゃっかりおさまっています。
さあ、私どうしよう?
とにかく処刑を避けるためにとっさの行動に出たら、なんか変なことになっちゃった……。
小説家になろう、カクヨムにも投稿中。
悪役令嬢がヒロインからのハラスメントにビンタをぶちかますまで。
倉桐ぱきぽ
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生した私は、ざまぁ回避のため、まじめに生きていた。
でも、ヒロイン(転生者)がひどい!
彼女の嘘を信じた推しから嫌われるし。無実の罪を着せられるし。そのうえ「ちゃんと悪役やりなさい」⁉
シナリオ通りに進めたいヒロインからのハラスメントは、もう、うんざり!
私は私の望むままに生きます!!
本編+番外編3作で、40000文字くらいです。
⚠途中、視点が変わります。サブタイトルをご覧下さい。
転生令嬢の涙 〜泣き虫な悪役令嬢は強気なヒロインと張り合えないので代わりに王子様が罠を仕掛けます〜
矢口愛留
恋愛
【タイトル変えました】
公爵令嬢エミリア・ブラウンは、突然前世の記憶を思い出す。
この世界は前世で読んだ小説の世界で、泣き虫の日本人だった私はエミリアに転生していたのだ。
小説によるとエミリアは悪役令嬢で、婚約者である王太子ラインハルトをヒロインのプリシラに奪われて嫉妬し、悪行の限りを尽くした挙句に断罪される運命なのである。
だが、記憶が蘇ったことで、エミリアは悪役令嬢らしからぬ泣き虫っぷりを発揮し、周囲を翻弄する。
どうしてもヒロインを排斥できないエミリアに代わって、実はエミリアを溺愛していた王子と、その側近がヒロインに罠を仕掛けていく。
それに気づかず小説通りに王子を籠絡しようとするヒロインと、その涙で全てをかき乱してしまう悪役令嬢と、間に挟まれる王子様の学園生活、その意外な結末とは――?
*異世界ものということで、文化や文明度の設定が緩めですがご容赦下さい。
*「小説家になろう」様、「カクヨム」様にも掲載しています。
悪役令嬢に転生したら手遅れだったけど悪くない
おこめ
恋愛
アイリーン・バルケスは断罪の場で記憶を取り戻した。
どうせならもっと早く思い出せたら良かったのに!
あれ、でも意外と悪くないかも!
断罪され婚約破棄された令嬢のその後の日常。
※うりぼう名義の「悪役令嬢婚約破棄諸々」に掲載していたものと同じものです。
悪役令嬢ですが、当て馬なんて奉仕活動はいたしませんので、どうぞあしからず!
たぬきち25番
恋愛
気が付くと私は、ゲームの中の悪役令嬢フォルトナに転生していた。自分は、婚約者のルジェク王子殿下と、ヒロインのクレアを邪魔する悪役令嬢。そして、ふと気が付いた。私は今、強大な権力と、惚れ惚れするほどの美貌と身体、そして、かなり出来の良い頭を持っていた。王子も確かにカッコイイけど、この世界には他にもカッコイイ男性はいる、王子はヒロインにお任せします。え? 当て馬がいないと物語が進まない? ごめんなさい、王子殿下、私、自分のことを優先させて頂きまぁ~す♡
※マルチエンディングです!!
コルネリウス(兄)&ルジェク(王子)好きなエンディングをお迎えください m(_ _)m
2024.11.14アイク(誰?)ルートをスタートいたしました。
楽しんで頂けると幸いです。
※他サイト様にも掲載中です
悪役令嬢だけど、私としては推しが見れたら十分なんですが?
榎夜
恋愛
私は『花の王子様』という乙女ゲームに転生した
しかも、悪役令嬢に。
いや、私の推しってさ、隠しキャラなのよね。
だから勝手にイチャついてて欲しいんだけど......
※題名変えました。なんか話と合ってないよねってずっと思ってて
悪役令嬢ですが、今日も元婚約者とヒロインにざまぁされました(なお、全員私を溺愛しています)
ほーみ
恋愛
「レティシア・エルフォード! お前との婚約は破棄する!」
王太子アレクシス・ヴォルフェンがそう宣言した瞬間、広間はざわめいた。私は静かに紅茶を口にしながら、その言葉を聞き流す。どうやら、今日もまた「ざまぁ」される日らしい。
ここは王宮の舞踏会場。華やかな装飾と甘い香りが漂う中、私はまたしても断罪劇の主役に据えられていた。目の前では、王太子が優雅に微笑みながら、私に婚約破棄を突きつけている。その隣には、栗色の髪をふわりと揺らした少女――リリア・エヴァンスが涙ぐんでいた。