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イギリス編
それは突然に
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昼頃になると説明も終わり、俺はお昼ご飯を食べに行こうと思った。その時、
「君ちょっといい?」
突然声をかけられた。
驚いて振り返ると先ほどの狼獣人だった。
「俺はルーカス、さっきの説明会の時に一緒にいたんだけど、君の名前は?」
「…俺は怜。覚えているけど、何か?」
「いや、お昼ご飯を食べに行く雰囲気だったから、よかったら一緒に行かない?」
どうしよう、ご飯に誘われた。
断るべきか、だけど初対面の人に失礼じゃないか。
だけどもしかしたらレイプされるかもしれない。
答えられずにいると
「レイ?」とルーカスが再び聞いてきた。
「…わかった。一緒にご飯食べてもいいよ」
「本当?よかった、じゃあもう行こう」とルーカスは俺の手を握って連れて行くように歩き始めた。
ルーカスに押されるようにして、俺は結局一緒にご飯を食べることにした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「パイナップルバーガーのポテトLでドリンクはコカコーラ、それから単品でナゲットとオニオンリングを1つずつ、でレイは?」
「じゃあ俺はチーズバーガーのポテトMでドリンクはりんごジュース、以上で」
俺とルーカスは近くのバーガーショップにいた。
ルーカスがお勧めしてきたからだ。
店員が注文のメモを取って下がると、
「レイについて教えてよ」と聞きてきた。
「俺について?」と問い返すと、
「そう、俺についてはもう話したからさ」と答える。
ここに来る途中、ルーカスは自分のことについて詳しく話してくれた。本名はルーカス・カヌート・メンデス、どうやらスペイン出身のようでバースはもちろんα、兄が1人と妹が2人いるらしい。家族みんな獣人であるため、俺のような人間と接する機会があまりなかったから声をかけたらしい。
「…俺は五十嵐怜、日本出身だよ」
「へぇ、日本からか。イギリスへはどちらかというと語学留学しに来たの?」
「それもあるけど、どちらかと言うと法律について学ぶ為に来たんだよ」
「法律?てことは法学部!?」
「そ、そうだけど、それがどうしたの?」
「奇遇だね、俺も法学部なんだよ」
「えぇーー」
まじかよ、同じ学部ってことはこれから毎日会うじゃん。Ωの体を狙って声をかけてきたのかもしれないし、正直離れたかったのに…。
「てことはこれからも毎日会えるね。」
「あ、うん…」
「ところでさ、レイのバースってΩ?」
「え、なんでそんなことを…」
「なんとなくだけど」
「…俺はβだよ」
咄嗟に嘘をついてしまった。聞いてきたと言うことは向こうはΩだと確信しているに違いないのに。
「…ふーん、そうなんだ」ルーカスが何事にも気づいてなさそうに言った。
どうやら本当に素直に聞いてきたようだ。
だったらありがたい。Ωだと気づかれたら何されるかわかったもんじゃないからな。
Ωではなくβであるのなら俺にナンパする必要はないし、同じ学部でも声をかけられることはないだろう。
そんな会話をしている間に注文したハンバーガーがやってきた。
俺は少し安心しながら、ハンバーガーにかぶりついた。
「君ちょっといい?」
突然声をかけられた。
驚いて振り返ると先ほどの狼獣人だった。
「俺はルーカス、さっきの説明会の時に一緒にいたんだけど、君の名前は?」
「…俺は怜。覚えているけど、何か?」
「いや、お昼ご飯を食べに行く雰囲気だったから、よかったら一緒に行かない?」
どうしよう、ご飯に誘われた。
断るべきか、だけど初対面の人に失礼じゃないか。
だけどもしかしたらレイプされるかもしれない。
答えられずにいると
「レイ?」とルーカスが再び聞いてきた。
「…わかった。一緒にご飯食べてもいいよ」
「本当?よかった、じゃあもう行こう」とルーカスは俺の手を握って連れて行くように歩き始めた。
ルーカスに押されるようにして、俺は結局一緒にご飯を食べることにした。
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「パイナップルバーガーのポテトLでドリンクはコカコーラ、それから単品でナゲットとオニオンリングを1つずつ、でレイは?」
「じゃあ俺はチーズバーガーのポテトMでドリンクはりんごジュース、以上で」
俺とルーカスは近くのバーガーショップにいた。
ルーカスがお勧めしてきたからだ。
店員が注文のメモを取って下がると、
「レイについて教えてよ」と聞きてきた。
「俺について?」と問い返すと、
「そう、俺についてはもう話したからさ」と答える。
ここに来る途中、ルーカスは自分のことについて詳しく話してくれた。本名はルーカス・カヌート・メンデス、どうやらスペイン出身のようでバースはもちろんα、兄が1人と妹が2人いるらしい。家族みんな獣人であるため、俺のような人間と接する機会があまりなかったから声をかけたらしい。
「…俺は五十嵐怜、日本出身だよ」
「へぇ、日本からか。イギリスへはどちらかというと語学留学しに来たの?」
「それもあるけど、どちらかと言うと法律について学ぶ為に来たんだよ」
「法律?てことは法学部!?」
「そ、そうだけど、それがどうしたの?」
「奇遇だね、俺も法学部なんだよ」
「えぇーー」
まじかよ、同じ学部ってことはこれから毎日会うじゃん。Ωの体を狙って声をかけてきたのかもしれないし、正直離れたかったのに…。
「てことはこれからも毎日会えるね。」
「あ、うん…」
「ところでさ、レイのバースってΩ?」
「え、なんでそんなことを…」
「なんとなくだけど」
「…俺はβだよ」
咄嗟に嘘をついてしまった。聞いてきたと言うことは向こうはΩだと確信しているに違いないのに。
「…ふーん、そうなんだ」ルーカスが何事にも気づいてなさそうに言った。
どうやら本当に素直に聞いてきたようだ。
だったらありがたい。Ωだと気づかれたら何されるかわかったもんじゃないからな。
Ωではなくβであるのなら俺にナンパする必要はないし、同じ学部でも声をかけられることはないだろう。
そんな会話をしている間に注文したハンバーガーがやってきた。
俺は少し安心しながら、ハンバーガーにかぶりついた。
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