ぼくの夢をくれた理学療法士と超能力な患者さんたち

莉桜咲

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ぼくの夢は何だろう?

40.説明会の後で

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 職種ごとの説明が終わって、お昼休憩になった。ご飯を食べたら、どの職種にするか決めないといけない。1週間毎に別の職を選んでもいいんだって。ぼくは決めた。さっきのお兄さんの職種の理学療法士りがくりょうほうしにする。ぼくを一目見ただけで、靱帯損傷じんたいそんしょうって分かったすごいお兄さん。確か相羽さんって言ったっけ。そんなことを考えながら、ぼくはお母さんが作ってくれたお弁当を食べていた。
「ねぇ、きみ、職種決まった?」
隣でご飯を食べていた男の子に話しかけられた。
「うん、ぼくは決まったよ。」
「そうなんだ。ぼくはまだ決まらなくて。何がいいかな。ちなみに、何にしたの?」
よくしゃべる子だな。他の小学校の子かな。
「ぼくは、理学療法士にしようと思うよ。」
仕方ない。教えてあげるよ。
「リハビリの?そっか。いいかもね。ぼくはどうしようかな。小さい頃から、ホワイトジャックみたいな外科医に憧れてて、お医者さんにしようかなって。でもな、あんなにたくさんの職種があるの知らなかったよ。どうしようかな。あ、ちなみに、キミ、名前は?」
ホワイトジャックは有名な医療漫画だよ。仏のような優しくて腕のいい外科医が、難しい手術を成功させていく話。アニメを見たことあるな。
「ぼくは小松原大夢だよ。小6。」
「お、同じだね。ぼくも小6。清晴きよはる。きよって呼んで。南木なんぎ県から来たんだ。」
隣の県からわざわざ来たのか。
「南木県から来たの?遠いね。よく来たね。」
お父さんの方のおじいちゃんおばあちゃん、むーちゃんが住んでる県。
「うん。ぼく、ホワイトジャックにはまって、漫画たくさん読んでたら、お父さんが職場体験学習のこと調べてくれて。行ってみたら?って。でも、オペを見てぶっ倒れないようになってさ。大丈夫だよって、言ったんだよ。」
よくしゃべるなぁ。
「それで、やっぱり医師は選ぼうかな。後はどうしようかな。薬剤師さんもかっこいいよね。どうしようかな。そういえば、キミ、えっと大夢くんは、どうして理学療法士なの?」
「ぼく、医療の仕事には興味なかったんだ。サッカー選手になりたかった。でも、ケガしちゃってサッカーできなくなっちゃって。でも、今日、さっき説明してくれた理学療法士のお兄さんに会ったんだ。ケガのこと見ただけで分かったんだよ。それで、理学療法士の仕事に興味が沸いたんだ。あのお兄さんのお仕事を体験してみたいなって。」
ついぼくもベラベラと話してしまった。
「おおー、そうだったのか。いいじゃないか。すごいな、運命だな。」
清晴くん、よくしゃべるけど、ちゃんと聞いてもくれるんだな。
「理学療法士か。リハビリもかっこいいな。」
そうだよ、かっこいいんだ。
「じゃあ、ぼくももう一つは理学療法士にしようかな。」
まさかの?
「うん、一緒に行ってみようよ。」
「ありがとう。大夢くん、いいやつだな。ケガをして大変だったのに。じゃあ、ぼくお母さんに何にしたか伝えてくる。またね。」
そう言って、どこかへ行ってしまった。面白い友達ができた。
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