ぼくの夢をくれた理学療法士と超能力な患者さんたち

莉桜咲

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ぼくの夢は何だろう?

41.理学療法士に決めた

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 お昼休憩は終わって、ぼくたちは選んだ職種ごとに決められた部屋へ向かったんだ。そこには、さっきのお兄さんがいた。
「お兄さん、ぼく、理学療法士りがくりょうほうしを選びました。」
ぼくよく知らない人に話しかけるのあんまり得意じゃないけど、気付いたら話しかけていたよ。
「お、大夢くんじゃないか。そうか、嬉しいな。本当に嬉しい。」
「だって、お兄さんすごかったから。ぼくのひざ見て靱帯損傷じんたいそんしょうって分かって。」
「そりゃ、分かるわ、PTだからな。」
PT?
「それでは、みなさまそろそろ始めますので、おかけください。」
また別のお兄さんだ。ぼくは慌てて、空いている席に座った。
「それでは、理学療法士の説明を始めます。みなさま、理学療法士を選んでくださり、ありがとうございます。」
ざっと、ぼく以外に20人くらいいる。後ろには保護者もいる。
「実際の理学療法士と一緒に職場体験学習をしていただきたいと思います。元馬大学附属病院もしくは、ご希望がございましたら、系列の老人保健施設や訪問リハビリ、デイサービスにてご体験いただけます。1週間もしくは、2週間、最大3週間のご体験が可能です。1週間は理学療法士、2週間目は作業療法士さぎょうりょうほうし、3週間目は言語聴覚士げんごちょうかくしというようにそれぞれ異なる職種をご体験するのも可能です。」
ふむふむ。ぼくは3週間全部にしちゃおう。
「それでは、私たちがお一人お一人を回り、ご希望をお聞かせいただきます。よろしくお願いいたします。」
今度は、さっきのお兄さん。相羽さん。少し待ってたら、お兄さんが来たよ。
「大夢くん、理学療法士を選んでくれてありがとう。リハビリは面白いし、楽しいぞ。それに、俺が付いてるし。」
「心強いですね。」
「何週間にするか決まった?」
「ぼくは全部だよ。3週間です。」
「そんなに来てくれるのか。嬉しいな。」
ふふ。お兄さん嬉しそう。
「だって、お兄さん見ただけで分かったでしょ?すごいなって。」
「まぁね。体験始まったら、もっとすごいぞ。」
笑ってる。
「楽しみにしています。」
「こちらこそ。そうだ、大夢くん、ケガして1,2か月くらい?」
すごいそれも分かるんだ。
「はい、まだ階段は登れなくて。ケガしたのは5月です。」
「そうか、それならまだ2か月か。今リハビリ中かな。」
ギク。リハビリはやりたくないってわがまま言ったんだ。
「…」
「もう少し頑張れば、階段登れるさ。まぁ、病院はバリアフリーだから、大丈夫だよ。何なら、俺が担いであげるよ。」
また、ニコっと笑った。お兄さん、マッチョだから、ぼくのこと持ち上げられるね。
「リハビリ大変だと思うけど、頑張れば、軽い運動できるようになるから。」
そうなんだ。
「待っているからな。それまでリハビリ頑張って。3週間みっちり、俺とリハビリの体験だ。」
「よろしくお願いします。」
「あと、訪問リハビリとか、デイサービスはどうする?行ってみる?」
さっき言ってた難しい言葉。
「お兄さんと行くの?」
「いや、俺は附属病院勤務だから、別の理学療法士とだよ。」
「それならいいや。お兄さんと附属病院がいい。」
「嬉しいこと言ってくれるな。」
本当に嬉しそう。
「じゃあ、当日の案内は後で学校からもらえるから。担当俺にしておくからな。3週間全部。」
「うん。楽しみにしています。」
病院の職場体験学習なんて、正直面倒だったけど、お兄さんとなら体験してみたいと思った。楽しみだな。帰ったら、お父さんに言おう。びっくりするだろうな。
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