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ギルド
お祝いパーティー
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なんか、違う。
ぼくの未知なスキル『異世界レシピ』で提案されたメニューに難色を示すぼく。
だって、ギルド発足のお祝いのメニューなんだよ?
ミアさんっていう初めて会う女の人も参加するのに……なんで、肉メニューオンリーなの?
「これは、あれだな」
ぼくは腕を組んで天を仰ぐ。
オスカーさんやディーターさんが満足してくれるように、肉料理ばかり作っていた弊害かもしれない。
ぼくの料理レベルや最近の趣向から、最適と思われるメニューを提案してくれた……のかもしれない。
「もっと、華やかでおめでたいメニューがいいんだけどなぁ……」
お祝いっぽくて、ビアンカさんやミアさんが喜ぶようなメニュー。
ま、スイーツも作る予定だから女性陣はそれだけでも喜んでくれると思うけど。
「シュン」と軽い音を立て半透明な画面が消え、再び「シュン」と新しい画面が繰り出される。
「ん? なになに?」
さっきのメニューとは違うレシピがいくつか提案されている。
「これ、いいかも」
作るのは難しくなさそうだし、野菜や果物の飾り切りが必要だけど、ぼくの『器用貧乏』スキルとレオの謎の皮むき技術があれば容易い!
「レオ、地下に行こう。食材が足りないみたいだ」
ポヨンと跳ねるレオを連れて、ぼくは地下の階段をトントンとリズムよく駆け下りた。
『異世界レシピ』スキルが、ぼくの要望に勝手に応えるようになっていたことに気づきもしないで。
テーブルには白い布をテーブルクロスの代わりにして、揃えた食器の中でも白い食器を中心に並べます。
グラスも磨いてピカピカです。
テーブルの中心には大皿料理がドドーンと主張していて、所々に花を浮かべた浅いお皿をバランスよく配置しました。
さて、メニューです。
まずはサラダ。とにかくきゅうりもラディッシュもニンジンも飾り切りで、レタスの上にお花のように散らして、ミモザの花のようにゆで卵の黄味をフォークで潰したのをパラパラと。
ドレッシングにはピリッとマスタードを混ぜてみました。
前菜として地下の食料庫から『異世界レシピ』の指示で取ってきたチーズを使いました。
なんか、すごい白くて柔らかいチーズなんだけど、スライスした真っ赤なトマトと交互になるように並べて、オリーブオイルをたらり。
なんか、薬草の束からスキルが求める葉っぱも挟んだけど……大丈夫かな?
いい匂いのする緑の葉っぱだけど。
こちらは食べる直前に塩をかけるつもり。
もうひとつ前菜として、バゲットを小さく切った上にいろいろな食材を乗せて細い棒で刺し止めた一口サイズのお料理。
トマトやチーズ、タコやサーモン、焼いたお肉やミートボール、オムレツを小さく切ったものなどなど。
お腹にたまる料理というより、お酒を飲むときのおつまみみたいな手軽に楽しめる料理だよね。
お肉は単純にオーク肉を焼いたステーキ……を小さく四角に切ってコロコロした形にして、オスカーさんに頼み赤ワインを使わせてもらってソースを作りました。
もう一種類の肉料理は、鶏肉の料理でビックバードのお肉を皮目パリパリに焼いてタマネギのソースをかけたチキンステーキ。
スープはサラダやソースを作って残った野菜を細かく切ってトマト味のスープにしました。
そ、そして、スイーツです。
見たことも食べたこともない不思議なメニューだったから、作るのに緊張しちゃった。
容器にも困ったしね。
材料は少なかったんだけど、卵と牛乳と砂糖でできるし。
でも、かけるソースが難しい……焦げすぎたらどうしよう……て不安になったよ。
「プリン」ていう料理なんだって。
滑らかな口当たりにするために、何回も卵液を漉したから腕が疲れちゃった。
レオもぼくの隣で、ぐでぇーと体を崩している。
え? 大丈夫だよね? ちゃんと崩れた体は元のプルンとした雫型に戻るよね?
さあ、準備は完了!
あとは、ミアさんを迎えに行ったディーターさんとビアンカさんが帰ってくるのを待つだけだ。
オスカーさんは……朝からずっとギルド名に悩んでいる……。
もう! しっかりしてくださいよ、ギルドマスター!
ディーターさんとビアンカさんが帰ってきて、うんうん唸るオスカーさんをなんとか立たせて、ミアさんを出迎えました。
ちょっと緊張気味のミアさんは、まだ若い女の人で、猫耳尻尾の猫獣人さんです。
ミアさんと初対面なのはぼくだけなので、一歩前に出てご挨拶をしましょう。
「ミアさん。初めまして。ギルド見習いのクルトです。この子はスライムのレオです。よろしくお願いします」
ペコリ。
「あ、ご丁寧に、どうも。しっかりした子ね? うちはミア。よろしくね」
ミアさんが会釈すると、ボブスタイルの茶色がかった金髪がサラサラと音を立てるようだった。
ニコーッとお互い笑顔を交わします。
「ほら、こんな扉のところで挨拶していないで、中に入ろうよー。お腹減ったー」
ビアンカさんがミアさんの肩をぐいっと押して、料理のお皿が並べられているテーブルへと足を運んでいきます。
その後ろをのっそりとディーターさんが続きました。
「もうっ! ビアンカったら」
ミアさんがぷくっとかわいらしく頬を膨らませました。
猫獣人のミアさんは十六歳で、ギルド受付として働くのは初めてだそうです。
ビアンカさんより十センチほど背が高く、とても女性らしいスタイルをされています。
べ、別にビアンカさんのスタイルがお子様スタイルと言っているわけではありませんからね!
「さあ、私たちも座ろうか?」
「はい」
まずは、みんなでギルドのスタートを楽しくお祝いしましょう!
ぼくの未知なスキル『異世界レシピ』で提案されたメニューに難色を示すぼく。
だって、ギルド発足のお祝いのメニューなんだよ?
ミアさんっていう初めて会う女の人も参加するのに……なんで、肉メニューオンリーなの?
「これは、あれだな」
ぼくは腕を組んで天を仰ぐ。
オスカーさんやディーターさんが満足してくれるように、肉料理ばかり作っていた弊害かもしれない。
ぼくの料理レベルや最近の趣向から、最適と思われるメニューを提案してくれた……のかもしれない。
「もっと、華やかでおめでたいメニューがいいんだけどなぁ……」
お祝いっぽくて、ビアンカさんやミアさんが喜ぶようなメニュー。
ま、スイーツも作る予定だから女性陣はそれだけでも喜んでくれると思うけど。
「シュン」と軽い音を立て半透明な画面が消え、再び「シュン」と新しい画面が繰り出される。
「ん? なになに?」
さっきのメニューとは違うレシピがいくつか提案されている。
「これ、いいかも」
作るのは難しくなさそうだし、野菜や果物の飾り切りが必要だけど、ぼくの『器用貧乏』スキルとレオの謎の皮むき技術があれば容易い!
「レオ、地下に行こう。食材が足りないみたいだ」
ポヨンと跳ねるレオを連れて、ぼくは地下の階段をトントンとリズムよく駆け下りた。
『異世界レシピ』スキルが、ぼくの要望に勝手に応えるようになっていたことに気づきもしないで。
テーブルには白い布をテーブルクロスの代わりにして、揃えた食器の中でも白い食器を中心に並べます。
グラスも磨いてピカピカです。
テーブルの中心には大皿料理がドドーンと主張していて、所々に花を浮かべた浅いお皿をバランスよく配置しました。
さて、メニューです。
まずはサラダ。とにかくきゅうりもラディッシュもニンジンも飾り切りで、レタスの上にお花のように散らして、ミモザの花のようにゆで卵の黄味をフォークで潰したのをパラパラと。
ドレッシングにはピリッとマスタードを混ぜてみました。
前菜として地下の食料庫から『異世界レシピ』の指示で取ってきたチーズを使いました。
なんか、すごい白くて柔らかいチーズなんだけど、スライスした真っ赤なトマトと交互になるように並べて、オリーブオイルをたらり。
なんか、薬草の束からスキルが求める葉っぱも挟んだけど……大丈夫かな?
いい匂いのする緑の葉っぱだけど。
こちらは食べる直前に塩をかけるつもり。
もうひとつ前菜として、バゲットを小さく切った上にいろいろな食材を乗せて細い棒で刺し止めた一口サイズのお料理。
トマトやチーズ、タコやサーモン、焼いたお肉やミートボール、オムレツを小さく切ったものなどなど。
お腹にたまる料理というより、お酒を飲むときのおつまみみたいな手軽に楽しめる料理だよね。
お肉は単純にオーク肉を焼いたステーキ……を小さく四角に切ってコロコロした形にして、オスカーさんに頼み赤ワインを使わせてもらってソースを作りました。
もう一種類の肉料理は、鶏肉の料理でビックバードのお肉を皮目パリパリに焼いてタマネギのソースをかけたチキンステーキ。
スープはサラダやソースを作って残った野菜を細かく切ってトマト味のスープにしました。
そ、そして、スイーツです。
見たことも食べたこともない不思議なメニューだったから、作るのに緊張しちゃった。
容器にも困ったしね。
材料は少なかったんだけど、卵と牛乳と砂糖でできるし。
でも、かけるソースが難しい……焦げすぎたらどうしよう……て不安になったよ。
「プリン」ていう料理なんだって。
滑らかな口当たりにするために、何回も卵液を漉したから腕が疲れちゃった。
レオもぼくの隣で、ぐでぇーと体を崩している。
え? 大丈夫だよね? ちゃんと崩れた体は元のプルンとした雫型に戻るよね?
さあ、準備は完了!
あとは、ミアさんを迎えに行ったディーターさんとビアンカさんが帰ってくるのを待つだけだ。
オスカーさんは……朝からずっとギルド名に悩んでいる……。
もう! しっかりしてくださいよ、ギルドマスター!
ディーターさんとビアンカさんが帰ってきて、うんうん唸るオスカーさんをなんとか立たせて、ミアさんを出迎えました。
ちょっと緊張気味のミアさんは、まだ若い女の人で、猫耳尻尾の猫獣人さんです。
ミアさんと初対面なのはぼくだけなので、一歩前に出てご挨拶をしましょう。
「ミアさん。初めまして。ギルド見習いのクルトです。この子はスライムのレオです。よろしくお願いします」
ペコリ。
「あ、ご丁寧に、どうも。しっかりした子ね? うちはミア。よろしくね」
ミアさんが会釈すると、ボブスタイルの茶色がかった金髪がサラサラと音を立てるようだった。
ニコーッとお互い笑顔を交わします。
「ほら、こんな扉のところで挨拶していないで、中に入ろうよー。お腹減ったー」
ビアンカさんがミアさんの肩をぐいっと押して、料理のお皿が並べられているテーブルへと足を運んでいきます。
その後ろをのっそりとディーターさんが続きました。
「もうっ! ビアンカったら」
ミアさんがぷくっとかわいらしく頬を膨らませました。
猫獣人のミアさんは十六歳で、ギルド受付として働くのは初めてだそうです。
ビアンカさんより十センチほど背が高く、とても女性らしいスタイルをされています。
べ、別にビアンカさんのスタイルがお子様スタイルと言っているわけではありませんからね!
「さあ、私たちも座ろうか?」
「はい」
まずは、みんなでギルドのスタートを楽しくお祝いしましょう!
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