王国の王女

ずーーーん

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従者

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死の間から王女宮で戻ったローズマリーは
宮で一番お気に入りのテラスに出た
「ローズマリー王女、お飲み物を用意いたします」
ローズマリーが、王女となってすぐから
使える侍女アニーが言うと
ローズマリーは
「ミルクティーにして温かいので」
言って、テラスに置いてある椅子に座る
テラスから見える景色は王宮の庭園
春先は見事な花々が見渡せるこのテラスは
昔からローズマリーは好きだった

「ローズマリー様」
「なに?」
従者リアムはローズマリーの斜め後ろに立つ
「明日、王妃様のもとに行かれるのですか?」
「ええ、約束しましたし」
「しかし」
「心配事でも?」
「ローズマリー様、わからないわけじゃありませんよね?」
「…わかっているわ、でもね
いずれは、話し合わなきゃいけないでしょ、
心配しないで、わたくしは王位に興味はないわ」
「しかし」
「大丈夫よ、わたくしはリチャードを支持します、明日は王妃にその旨を伝えるだけです」
「信じますか、王妃が」
「王妃は信じるわ」
「バルブ男爵ですか」
「ええ、もう少し王宮というものをわかっていただいてたならよかったのですか」

リチャードの障害は唯一だ
外祖父バルブ男爵
彼が上手く上位の貴族に取り入れれば
リチャードは問題無く
王になれただろうに

「ローズマリー様」
「なあに?」
「貴族たちの、上位貴族たちの間で
ローズマリー様と婚姻の話が出てるのはご存知ですか?」
「ええ、わたくしの結婚話は数年前からありましたね」
「しかし今回は」
「わたくしとの婚姻を利用して王位を手に入れるって事かしらん」
「ローズマリー様」
「リアム、大丈夫よ
わたくしにはアンセルム公爵やカイセル伯爵がいるわ」
振り返りニコリと笑いリアムを見るローズマリー
リアムはまだ納得がいかない顔をしたが
丁度その時、アニーがミルクティーを持ってきた
テーブルにティーカップを置きをミルクティーを注ぐ
ローズマリーはアニーに「ありがとう」と言って、テーブルに視線を戻す
「リアム、わたくしはもう子供ではないわ」
そう言って、ティーカップを手に取り
ミルクティーを飲むローズマリー
斜め後ろに立っているリアムには
表情はわからない
自身の主である
ローズマリーの背中を見つめ思う
その血筋だけが後ろ盾の王女が
この王宮で幸せであったか
ローズマリーに仕えて8年になるが
傍から見て、幸せであったとは
思えなかった


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