王国の王女

ずーーーん

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王女と伯爵③

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ローズマリーが目を覚ましたのは
約束の時刻より少し前

ベルをならし
サマンサがくる
「着替えるわ」
「はい、すぐに用意します」
喪服のままあってもよかったが
ベットで寝てしまった為
スカートに皺が出来てしまった
サマンサと数名の侍女が持って来た
ドレスは喪服に近い落ち着いた色のドレスだ
着替えたローズマリーが
サマンサに髪を梳かしてもらっていた時
「王女様、ローレンス伯爵が参られました」
「わかったすぐ行きます」
「ローズマリー様、髪はどうしますか?」
ローズマリーは腰まであるストレートの髪を
「そのままで良いわ」
と言って立ち上がり
客室へ向かった


レオンハルトは初めて王女宮に来た
母は公妾で
王宮で暮らしていたが
レオンハルトは
母が公妾になる前に住んでいた屋敷に
一人で暮らしていた
父の爵位が戻ってきた時に
今の屋敷に移り住んでからも
一度も王宮で母と会う事はなく
いつも、母が会いに来てくれていた

外に従者を待たせ
レオンハルトは一人で王女宮に入った
リアムに案内され、通された客室は
一般的なものだった
ソファに座り
出された紅茶を見つめていた時
ドアが開いた
「お待たせしました、ローレンス伯爵」
ローズマリーが入ってきた
レオンハルトは立ち上がり
礼をする
「この度はお会い出来て光栄です」
「わたくしもです、どうぞお座りになって」
言ってローズマリーが座るのを見て
レオンハルトが座る
侍女がローズマリーにミルクティーを出すと
「皆は下がって」
「はい、失礼いたします」
ローズマリーが侍女たちを下がらせると
室内にはレオンハルトとローズマリーだけになる
ローズマリーがミルクティーを飲む
「ローレンス伯爵もどうぞ」
「ありがとうございます」
ローズマリーに勧められ
レオンハルトも紅茶を一口飲む
「忙しい日に申し訳ありません」
「いえ、大丈夫です、王女様こそ
大丈夫なのですか?」
「はい、わたくしは大丈夫です」
ニコリと笑うローズマリー
「今日、お呼びしたのは
次の王についです」
「次の王ですか?」
「はい、ローレンス伯爵は誰が玉座に相応しいと思いますか?」
レオンハルトはローズマリーの質問に
眉を潜める
ローズマリーがレオンハルトを呼んだのは
2日後に行われる
貴族会議での事だ
貴族会議は、成人した王族に宰相、
大臣10名に公爵2人、侯爵3人
地方貴族代表で東西南北の有力貴族4人に
軍籍から元帥、将軍2名
貴族会議が開かれるのは
王の後継者を決める時と
戦争の開戦、終戦など
国の未来が大きく変わる時に
開かれる

2日後は王を決める会議だ
正直、戦争の開戦や終戦以外は
軍籍には、発言力はない
特に今の元帥は政治とは一歩線を引いているし
北の将軍もそうだ
だから、レオンハルトもそれに習うつもりだ
「わたしはまだ若輩ものゆえ
宰相や大臣たちとの意見を聞きませんと
何とも言えません」
レオンハルトが無難な答えをすると
ローズマリーはニコリと笑う
「王女様?」
「わたくしはリチャードがなるべきだと思います」
「リチャード王子ですか?」
「ええ、まだ4歳ですが
血筋から言えば正当な嫡子です
わたくしは養女です
いくら母が王女とはいえは
嫡子ではありません
嫡子がいるのに
嫡子以外が継げば
今後の継承にも良くないと思いませんか?」
「…そうですね」
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