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知らぬは互いの為ならず②
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ジョルジュSide
良き右腕だと思っていたんだよ。
あのダンスパーティーの日までは。
誰に対しても沈着冷静、公平に物事を見通して最適解を素早く導き出す。
自分の婚約破棄でさえも同じ。
とにかく他の生徒たちに迷惑がかからないようにって努めて冷静に婚約者と対峙してた。
何で?
どうしてひとりで解決しようとするんだ?
生徒会長の僕を始めとした役員もいたし、親しい友人だっているはず。
ひと言助けてって言えばいいのに。
「騒ぎを解決できずに申し訳ありません、会長」
君が謝る事じゃない。
悪いのは自分の事しか考えないアイツらなんだから。
どうしたら副会長は甘えてくれるんだろう?
その時は漠然とそう思った。
休み明けの放課後。
僕は生徒会室に来た副会長を、隣の応接室へと連れて行った。
「これは……いったい、どういう事でしょうか?」
副会長は僕に尋ねてきた。
「アフタヌーンティーセットを取り寄せたんだ。王都の有名店のやつ」
「それにしては1人分しかありませんけれど?」
「婚約者に裏切られた令嬢を慰めるためだから。僕は副会長の給仕役だからいらないしね」
ニコニコしながら説明する僕に、副会長は説得を諦めたのか座ってくれたから、まず第1段階はクリア。
元々紅茶が好きで自分で試行錯誤して美味しい淹れ方を編み出していたけど、こんなところで役に立つとはね。
「どうぞ召し上がれ、お嬢様」
差し出したカップから湯気と一緒に立ちのぼる花の香りに、副会長の表情がふっと和らいだのが分かった。
カップをソーサーごと受け取った副会長は、取手を持ってカップを口に近づける。
仕草ひとつひとつに隙がない。
貴婦人としては申し分のない所作だけど、10代半ばのヤリたい盛りの男子にはつまらないとか、固いって受け取られてしまうだろう。
筆頭公爵家に生まれ、多くの貴婦人達を見てきた僕でも、ここまで完璧にやられてしまうと気後れするなぁ。
彼女が表情を崩すところを見たい。
そんな好奇心がむくむくと湧き上がる。
「あーん」
僕はとっさにひと口大に切ったけたいちごのシフォンケーキが刺さったフォークを、副会長の口元へ差し出してみた。
「副会長、あーん」
動きが止まった。
想定外って顔に書いてある。
「……ひとりで食べられますよ?」
副会長、それはダメだよ……女の子として。
子どもの頃とかやってもらわなかったの?
お母さんとかお父さんとか、やるでしょ?!
まずそこから始めないといけないって事?
ものすごくハードル高くなったよ……うん。
「しっかり者すぎる副会長は、少し甘える事を覚えた方がいいと思うけどな」
「会長のお手を煩わせるのは本意ではありません」
「僕は副会長の世話ならいくらでも焼いてあげるのに」
「全力でお断りいたします」
すごく頑なだな、副会長。
生徒会を通して知り合って、それなりの期間一緒に過ごしてきたけれど。
生徒会役員としてピカイチの副会長はしかし、女の子としての情緒が全然育っていなかった。鈍感以前の問題かも知れない。
ただ、ここで引き下がりたくないんだよなぁ。
なんか悔しくて。
「……冷たいなぁ」
「ジョルジュ様ファンクラブの方々に刺されたくありませんから」
え?
僕のファンクラブなんてあるの?
聞いてないんだけど!
「僕、それ公認してないけど」
「表立って活動してませんからね」
「……聞かなければよかったかな…….」
フォークをお皿に置き、思わず頭を抱えてしまった。なにそれ怖い。
学院内にどんだけいるのかすら分からないから、余計に怖い。
「会長はとにかく目立ちますし、今は婚約者もいらっしゃいませんからね」
「婚約者ねぇ……」
パリピッピ王国では18歳が成人。
高位貴族は成人までに婚約者を立てるのが暗黙の了解みたいな感じになってる。
「筆頭公爵家の子息が婚約者不在となれば、皆さん私が!って思うのは当たり前かと」
「僕は次男だからね、のんびりでも許されるのさ」
婚約の話は確かに来てるけど、僕がのらりくらりと躱してるってのが本当のところ。
だって苦手なんだよ、公爵家の嫁の座を狙って集まってくる人たちが。
揃いも揃って露出が高いドレス着てるし、馴れ馴れしいし、香水臭いしで、ご一緒したくないんだよなぁ。
思春期男子は胸見せりゃ食いつくって誰が言い始めたんだろうか。好きでもない女性に迫られても嬉しくないし、逆に下心ありすぎて引くから!
「そういう副会長はどうなの?」
「どうとは?」
「無事に婚約解消したんだろう?そろそろ聞きつけた家から釣書がきてるんじゃないのかな」
これは純粋な好奇心から。
才色兼備と社交界では絶賛されてる副会長だから、婚約解消となったら婚約者のいない男たちが群がるのは確実だもんな。
「正直迷惑ですわ……当分婚約者はいりません」
ツン、と拗ねた表情が新鮮に映る。
こんな表情も出来るのかと思うとなんだかニヤニヤしてしまう。可愛い。
「なるほどねぇ……ほら、ケーキ食べよう」
僕は再びフォークを差し出してみた。
紅茶のカップをテーブルに置いてしまった副会長はどう出るのかな?
「だからひとりで食べられますから」
「遠慮しなくても」
「そんな子どもじみた悪戯を」
「誰も見てないから大丈夫」
「会長!」
あ、目がつりあがってる。
本気で怒ったなこれは。
今日は引いた方が良さそうだ。
「ごめんごめん、怒らせるつもりはなかったんだ。ほら、食べて食べて」
僕はフォークに刺さったままのシフォンケーキを自分の口に入れた。
フワッとした食感、いちごの酸味、後からくるほのかな甘さ……やはりここのケーキは美味しい。
頬が緩んで仕方がない。
僕の大好物なんだよなーこれ。
「会長、美味しそうに召し上がるのですね」
「実際美味しいからね。副会長にも食べてもらいたかったんだ」
新しいフォークを副会長に差し出しつつ、そんな言い訳をしてみる。
僕が甘いもの好きなのは家族と公爵家の使用人しか知らないトップシークレットだ。
こんな形でバレちゃったのは不本意だけど、副会長は口が堅いから大丈夫という安心感もある。
「そういう事なら……いただきます」
副会長は僕からフォークを受け取り……豪快にシフォンケーキに突き刺した!
そして、それなりに大きくカットされたシフォンケーキの1/3の大きさに切り、口に持っていくではないか!
さっきまでの優雅かつ、貴婦人の模範となる所作はどこいったの?!
想定外の行動に僕の脳内はパニック状態になっていた。
一方の彼女はシフォンケーキを口に入れ、もぐもぐと一生懸命咀嚼している。
なんかリスがほっぺたを膨らますまで口にしてるみたいで、可愛い。
なかなか飲み込みきれずにもぐもぐしてるのも可愛い。
ごっくん。
「本当に美味しいですね、会長!!」
めちゃくちゃいい笑顔だった。
心からの賛辞だった。
「副会長、甘いものが好きだったんだね」
「ええ。ですが、前の婚約者が甘いものが苦手で私がお茶会に出るのも嫌がっていたから、身内しか知らないと思います」
え、何それ。
あの元婚約者、そんな事言ってたのか?
お茶会ってのは、ただお茶とお菓子を楽しむだけじゃなくて女性達の情報交換の場でもあるから、夫人をお茶会に送り出さない夫は物知らずって陰口叩かれるのに。
どんだけバカなんだよ、あいつ。
そういえば副会長が生徒会活動で忙しくしてたから、学院で一緒にいる所は見たことなかったなと思い出す。
大多数の生徒があのバカが副会長の婚約者だなんて知らなかったんじゃないかな?
僕も知らなかったし、副会長からはひと言も聞いてなかった。
まあ学院は退学するらしいし、2度と副会長の元へは現れないと思うからいいけど。
「へぇ……また甘いもの持ってきたら食べてくれる?」
この可愛い副会長をまた見たくなった僕は、しれっと次の約束を口にしてみる。
僕のおススメスイーツコレクションはまだまだあるから、当分飽きることはないはず。
「……ありがたく、いただきます……!」
ちょっとちょっと!
何この可愛い生き物?!
そんな頬を赤く染めて頷かないで!
さっきの満面の笑顔といい、普段との落差がデカすぎて僕の脳と心臓がもたない!!
これ、他の人間(特に男)に見せたらダメなやつだ。破壊力ありすぎて僕の方が倒れそう……!
笑顔が見たいだけじゃダメだ。
とてもじゃないけど足りない。
思春期男子らしい妄想が次々と浮かんできて、こりゃ完全に落ちたと自覚せずにはいられない。
僕は卒業までに副会長……じゃなかった、メアリーを恋人にするって決めた。
いきなり婚約とか告白っていうと拒否反応するから、段階を踏んでいくことにしよう。
学生らしく食べ歩きデートもしたいけど、生徒会の引き継ぎ業務がまだまだ残っているし、この可愛いらしいところを他人に見せたくないから、悩ましいところだ。
他の奴らにこの可愛いさが見つかる前に、僕だけのメアリーになってもらうよ。
覚悟しといてね。
※逆に落とされてしまった会長ことジョルジュ君は筆名で「王都スイーツ紀行」という本を出してます。グルメガイドとして売れてるらしいですよ……(裏設定
良き右腕だと思っていたんだよ。
あのダンスパーティーの日までは。
誰に対しても沈着冷静、公平に物事を見通して最適解を素早く導き出す。
自分の婚約破棄でさえも同じ。
とにかく他の生徒たちに迷惑がかからないようにって努めて冷静に婚約者と対峙してた。
何で?
どうしてひとりで解決しようとするんだ?
生徒会長の僕を始めとした役員もいたし、親しい友人だっているはず。
ひと言助けてって言えばいいのに。
「騒ぎを解決できずに申し訳ありません、会長」
君が謝る事じゃない。
悪いのは自分の事しか考えないアイツらなんだから。
どうしたら副会長は甘えてくれるんだろう?
その時は漠然とそう思った。
休み明けの放課後。
僕は生徒会室に来た副会長を、隣の応接室へと連れて行った。
「これは……いったい、どういう事でしょうか?」
副会長は僕に尋ねてきた。
「アフタヌーンティーセットを取り寄せたんだ。王都の有名店のやつ」
「それにしては1人分しかありませんけれど?」
「婚約者に裏切られた令嬢を慰めるためだから。僕は副会長の給仕役だからいらないしね」
ニコニコしながら説明する僕に、副会長は説得を諦めたのか座ってくれたから、まず第1段階はクリア。
元々紅茶が好きで自分で試行錯誤して美味しい淹れ方を編み出していたけど、こんなところで役に立つとはね。
「どうぞ召し上がれ、お嬢様」
差し出したカップから湯気と一緒に立ちのぼる花の香りに、副会長の表情がふっと和らいだのが分かった。
カップをソーサーごと受け取った副会長は、取手を持ってカップを口に近づける。
仕草ひとつひとつに隙がない。
貴婦人としては申し分のない所作だけど、10代半ばのヤリたい盛りの男子にはつまらないとか、固いって受け取られてしまうだろう。
筆頭公爵家に生まれ、多くの貴婦人達を見てきた僕でも、ここまで完璧にやられてしまうと気後れするなぁ。
彼女が表情を崩すところを見たい。
そんな好奇心がむくむくと湧き上がる。
「あーん」
僕はとっさにひと口大に切ったけたいちごのシフォンケーキが刺さったフォークを、副会長の口元へ差し出してみた。
「副会長、あーん」
動きが止まった。
想定外って顔に書いてある。
「……ひとりで食べられますよ?」
副会長、それはダメだよ……女の子として。
子どもの頃とかやってもらわなかったの?
お母さんとかお父さんとか、やるでしょ?!
まずそこから始めないといけないって事?
ものすごくハードル高くなったよ……うん。
「しっかり者すぎる副会長は、少し甘える事を覚えた方がいいと思うけどな」
「会長のお手を煩わせるのは本意ではありません」
「僕は副会長の世話ならいくらでも焼いてあげるのに」
「全力でお断りいたします」
すごく頑なだな、副会長。
生徒会を通して知り合って、それなりの期間一緒に過ごしてきたけれど。
生徒会役員としてピカイチの副会長はしかし、女の子としての情緒が全然育っていなかった。鈍感以前の問題かも知れない。
ただ、ここで引き下がりたくないんだよなぁ。
なんか悔しくて。
「……冷たいなぁ」
「ジョルジュ様ファンクラブの方々に刺されたくありませんから」
え?
僕のファンクラブなんてあるの?
聞いてないんだけど!
「僕、それ公認してないけど」
「表立って活動してませんからね」
「……聞かなければよかったかな…….」
フォークをお皿に置き、思わず頭を抱えてしまった。なにそれ怖い。
学院内にどんだけいるのかすら分からないから、余計に怖い。
「会長はとにかく目立ちますし、今は婚約者もいらっしゃいませんからね」
「婚約者ねぇ……」
パリピッピ王国では18歳が成人。
高位貴族は成人までに婚約者を立てるのが暗黙の了解みたいな感じになってる。
「筆頭公爵家の子息が婚約者不在となれば、皆さん私が!って思うのは当たり前かと」
「僕は次男だからね、のんびりでも許されるのさ」
婚約の話は確かに来てるけど、僕がのらりくらりと躱してるってのが本当のところ。
だって苦手なんだよ、公爵家の嫁の座を狙って集まってくる人たちが。
揃いも揃って露出が高いドレス着てるし、馴れ馴れしいし、香水臭いしで、ご一緒したくないんだよなぁ。
思春期男子は胸見せりゃ食いつくって誰が言い始めたんだろうか。好きでもない女性に迫られても嬉しくないし、逆に下心ありすぎて引くから!
「そういう副会長はどうなの?」
「どうとは?」
「無事に婚約解消したんだろう?そろそろ聞きつけた家から釣書がきてるんじゃないのかな」
これは純粋な好奇心から。
才色兼備と社交界では絶賛されてる副会長だから、婚約解消となったら婚約者のいない男たちが群がるのは確実だもんな。
「正直迷惑ですわ……当分婚約者はいりません」
ツン、と拗ねた表情が新鮮に映る。
こんな表情も出来るのかと思うとなんだかニヤニヤしてしまう。可愛い。
「なるほどねぇ……ほら、ケーキ食べよう」
僕は再びフォークを差し出してみた。
紅茶のカップをテーブルに置いてしまった副会長はどう出るのかな?
「だからひとりで食べられますから」
「遠慮しなくても」
「そんな子どもじみた悪戯を」
「誰も見てないから大丈夫」
「会長!」
あ、目がつりあがってる。
本気で怒ったなこれは。
今日は引いた方が良さそうだ。
「ごめんごめん、怒らせるつもりはなかったんだ。ほら、食べて食べて」
僕はフォークに刺さったままのシフォンケーキを自分の口に入れた。
フワッとした食感、いちごの酸味、後からくるほのかな甘さ……やはりここのケーキは美味しい。
頬が緩んで仕方がない。
僕の大好物なんだよなーこれ。
「会長、美味しそうに召し上がるのですね」
「実際美味しいからね。副会長にも食べてもらいたかったんだ」
新しいフォークを副会長に差し出しつつ、そんな言い訳をしてみる。
僕が甘いもの好きなのは家族と公爵家の使用人しか知らないトップシークレットだ。
こんな形でバレちゃったのは不本意だけど、副会長は口が堅いから大丈夫という安心感もある。
「そういう事なら……いただきます」
副会長は僕からフォークを受け取り……豪快にシフォンケーキに突き刺した!
そして、それなりに大きくカットされたシフォンケーキの1/3の大きさに切り、口に持っていくではないか!
さっきまでの優雅かつ、貴婦人の模範となる所作はどこいったの?!
想定外の行動に僕の脳内はパニック状態になっていた。
一方の彼女はシフォンケーキを口に入れ、もぐもぐと一生懸命咀嚼している。
なんかリスがほっぺたを膨らますまで口にしてるみたいで、可愛い。
なかなか飲み込みきれずにもぐもぐしてるのも可愛い。
ごっくん。
「本当に美味しいですね、会長!!」
めちゃくちゃいい笑顔だった。
心からの賛辞だった。
「副会長、甘いものが好きだったんだね」
「ええ。ですが、前の婚約者が甘いものが苦手で私がお茶会に出るのも嫌がっていたから、身内しか知らないと思います」
え、何それ。
あの元婚約者、そんな事言ってたのか?
お茶会ってのは、ただお茶とお菓子を楽しむだけじゃなくて女性達の情報交換の場でもあるから、夫人をお茶会に送り出さない夫は物知らずって陰口叩かれるのに。
どんだけバカなんだよ、あいつ。
そういえば副会長が生徒会活動で忙しくしてたから、学院で一緒にいる所は見たことなかったなと思い出す。
大多数の生徒があのバカが副会長の婚約者だなんて知らなかったんじゃないかな?
僕も知らなかったし、副会長からはひと言も聞いてなかった。
まあ学院は退学するらしいし、2度と副会長の元へは現れないと思うからいいけど。
「へぇ……また甘いもの持ってきたら食べてくれる?」
この可愛い副会長をまた見たくなった僕は、しれっと次の約束を口にしてみる。
僕のおススメスイーツコレクションはまだまだあるから、当分飽きることはないはず。
「……ありがたく、いただきます……!」
ちょっとちょっと!
何この可愛い生き物?!
そんな頬を赤く染めて頷かないで!
さっきの満面の笑顔といい、普段との落差がデカすぎて僕の脳と心臓がもたない!!
これ、他の人間(特に男)に見せたらダメなやつだ。破壊力ありすぎて僕の方が倒れそう……!
笑顔が見たいだけじゃダメだ。
とてもじゃないけど足りない。
思春期男子らしい妄想が次々と浮かんできて、こりゃ完全に落ちたと自覚せずにはいられない。
僕は卒業までに副会長……じゃなかった、メアリーを恋人にするって決めた。
いきなり婚約とか告白っていうと拒否反応するから、段階を踏んでいくことにしよう。
学生らしく食べ歩きデートもしたいけど、生徒会の引き継ぎ業務がまだまだ残っているし、この可愛いらしいところを他人に見せたくないから、悩ましいところだ。
他の奴らにこの可愛いさが見つかる前に、僕だけのメアリーになってもらうよ。
覚悟しといてね。
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