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第2部 母と娘の関係
3-2昔の人の名前を覚えられないから歴史は苦手なんだよね
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午前中の仕事を終えたあと、私はいつも通り、町の上空を飛び回っていた。今日は〈北地区〉に来ているが、この地区では、あまり練習飛行をする機会がない。
というのも、全地区の中で、最も建物が少ないからだ。観光客が来るスポットも、他地区に比べて少ない。〈中央区〉寄りは住宅街になっているが、残りの七割は『農業エリア』になっている。なので、畑や牧場だらけだった。
ただ、今度行われる『蒼海祭』は、漁港がある〈北地区〉がメインのお祭りだ。なので、しばらくは、この地区を中心に回ることにした。
いつもは、会社の近くの〈東地区〉ばかり飛んでいる。でも、住んでいるアパートは〈北地区〉だし、本来の私のホームは、ここなんだよね。
私は地図を片手に、しばらく飛び回ったあと、お昼時が近付いてきたので、広場に着陸する。ベンチに腰掛けると、途中〈海猫亭〉で買って来た、パンの袋を開けた。
「おぉー、焼き立てのいい香り!」
取り出した揚げパンは、まだ暖かい。ここのパンは、ちゃんとお昼に合わせて、焼き立てを出してくれるんだよね。なので、焼き立てふわふわのパンが食べたい時は、この店に行く。
食べる前に、まずはマギコンで写真を撮る。あとは『EL』を開いて、写真付きのメッセージを送信した。いつも通り、メッセージの送り先はユメちゃんだ。
『今日のお昼ごはんは〈海猫亭〉の揚げパンだよ』
送信が終わると、私はパンにかぶり付く。
うーん、美味しいー! 外側のサクッとした食感と、中のふわふわ感。噛むとジュワッと出てくる、油とほんのりした甘味。鼻孔を突き抜ける、香ばしさとパンの匂い。生きている幸せを感じる瞬間だ。
『風ちゃんおはよう。揚げパンすごく美味しそう』
一口たべたところで、すぐに返信が来た。
『ユメちゃん、おはよう。いま学校?』
『うん、ちょうどお昼休みになったところ』
授業中だとマズイので、ちゃんと時間を見計らって、メッセージを送っている。というか、ユメちゃんのお昼休みに合わせて、私も休憩とってるんだよね。
『そっかー、授業おつかれー』
『風ちゃんも、お仕事お疲れ様』
いつもと変わらないこのやり取りに、とてもホッとする。最近は、ナギサちゃんたちとも『EL』をやっているけど、昔はユメちゃんしか友達がいなかった。
まだ、こっちに来たばっかりで心細かった時、ユメちゃんが心の支えだったんだよね。なので、昼食の時の彼女とのコミュニケーションは、日課になっていた。
『仕事と言っても、相変わらず雑用と自主練だけどねぇ』
『大変だね。でも、見習い期間は、みんなやってるんでしょ?』
『うん、どこの会社も見習いは同じ。でも、うちは結構ゆるいけどね』
リリーシャさんが優し過ぎるため、大変さや厳しさを感じたことは、一度もない。むしろ、もうちょっと、厳しさが有ってもいいと思う。
『会社によって、厳しさとか違うの?』
『結構、違うみたいだね。ファースト・クラスは、滅茶苦茶、厳しいらしいよ』
ナギサちゃんを見ていると、何となく分かる。まぁ、ナギサちゃんは、会社の問題より、元から厳しい気がするけど……。
『あー、あそこ凄くお堅い感じがするもんね。雑誌とかで見ると、社員の人たちも、物凄くシャキッとしてるから』
『ユメちゃん、シルフィード雑誌も読んでるの?』
『毎月「月刊シルフィード」読んでるよ』
ちなみに『月刊シルフィード』とは、シルフィード専門の情報がのっている業界誌だ。現役シルフィードなら、誰もが読んでいる、有名な雑誌だった。
でも、人気シルフィードの特集や写真ものっているので、業界関係者以外も読んでいる人が、結構いるみたい。リリーシャさんが、いつも買って来てくれるので、私は会社の空き時間に読んでいた。
『へぇー、勉強熱心だねぇ』
『写真を見てるだけでも、凄く楽しいから』
『分かる分かる。シルフィード・クイーンの人の写真とか見てるだけで、何か勇気が貰える気がするよね』
『そうそう、そんな感じ。みんなとても素敵で、理想の女性像だよね』
上位階級の人たちは、凄いのはもちろん、それぞれに独特の個性を持っていた。何より、皆とても強い意志や信念がある。そういうのが、写真からあふれ出てるんだよね。
『話変わるけど、もうすぐ「蒼海祭」だよね』
『そういえば、もうそんな時期かぁ。風ちゃんの会社は、何かやるの?』
『うちは、特に何もやらないみたい。リリーシャさんは予約で忙しいし、あとは私一人だけだから』
『蒼海祭』では、沢山の出店があるが、シルフィードたちも出店する。ただ、出店するのは、主に人手に余裕のある、大きな会社だけだ。
『それなら、ゆっくりお祭り見られるね』
『だねー。私お魚大好きだから、一杯たべまくる予定。超たのしみー!』
そのために、今は食費を削って、必死に節約している。お腹を減らしている分、ますます期待が高まっていた。
『風ちゃんは、いつも楽しそうだね』
『だって、本当に楽しいんだもん。この町は、毎月お祭りがあっていいよねー。ユメちゃんは、楽しみじゃないの?』
お祭りというと、基本、夏のイメージがあるけど、この町では一年中やっている。お祭り好きの私には、天国のようなところだ。
『んー、普通かな。小さかったころは、もっと楽しいと思ってた気がするけど。毎年やってるからね』
確かに、地元の人は慣れちゃってるもんね。私は全てが初めてだから、凄く新鮮に感じて楽しいのかも。
『私が一人前だったら、ユメちゃんを、楽しくエスコートしてあげるんだけど』
『すっごく、楽しみにしてるから、早く一人前なってね』
『うん、超頑張るよ』
こうしたユメちゃんのささやかな応援に、いつも救われている。
『練習は、順調な感じ?』
『うん、順調に進んでるよ。ただ、勉強のほうは今一つかなぁー。昔から勉強は、凄く苦手だし』
飛行技術や魔力コントロールは、日に日に上手くなっているのを実感していた。でも、勉強のほうは、頑張ってはいるけど、昔と大差ない気がする――。
『そうなんだ。私は結構、勉強は好きかも』
勉強が好きという気持ちが、私には全く理解できない。ユメちゃんとは、色々と気が合うけど、そこだけは理解不能だ。私の場合は、完全に『仕事』と割り切ってやっている。
『ユメちゃんは本好きだし、勉強得意そうだね。科目は何が好きなの?』
『何でも好きだけど、一番好きなのが歴史かな』
『んがっ……私の一番苦手な科目』
中学時代、歴史はいつも赤点。ハナから捨ててたので、全く勉強していなかったし、教科書を開くのも憂鬱だった――。
『そうなの? 色々な起源が知れて、楽しいと思うけど』
『なんか昔の話をされても、ピンと来ないんだよね。今を生きるのに、全く必要ない気がするんだけど……』
そう、私は今を精一杯に生き、常に未来を見据える人間だから!
『知らなくても、生きるのに支障ないけれど、視野が広くなると思うよ。それに、シルフィードの観光案内も、歴史が分かってた方がいいんじゃないの?』
『だよねー。観光案内では歴史が必須だから、泣く泣く勉強中なのよ』
やはり、一流のシルフィードになると、あらゆる観光名所の歴史を把握している。リリーシャさんも、この町の歴史、凄く詳しいもんね。
『あははっ、そんなに苦手なんだ?』
『もう、年号が出て来ただけでダメ。あと、昔の人の名前覚えるの、超苦手なんだよね』
日本史は漢字を覚えるのが大変だったけど、西洋史の横文字も苦手――。結局のところ、歴史アレルギーで、全部がダメなんだよね。
『私は名前を覚えるの好きだよ。何か友達が増える感じがするから』
『へー、そういう考え方もあるんだね。友達の名前なら、すぐに覚えられそう』
『でしょ。頑張って友達を一杯作ってね』
『うん、やってみる』
友達の名前なら一発で覚えるもんね。私、友達の名前を覚えるのは超得意。
『年号は、別のものに置き換えて覚えるといいかも』
『別のものって、語呂あわせとか?』
語呂あわせなら、いくつか覚えた記憶がある。いい国作ろう、室町幕府……いや、鎌倉幕府だっけ?
『それも有るけど、自分の好きなものと組み合わせるといいよ。食べ物でも何でもいいし。私は小説の発行された年と、合わせて覚えてるけど』
『うわっ、それって逆に難しくない……?』
『そうかなぁ? 私は小説好きだから、すぐに覚えちゃったけど。風ちゃんは、パンとセットで覚えるのも有りじゃない?』
『おぉー、そんな斬新な方法が』
パンを見る度に、何かの年号を思い出す。私は毎食パンだから、意外と簡単にできそうな気がする。それにしても、毎度のことながら、ユメちゃんの発想はユニークだ。
『お昼ご飯に呼ばれたから、行ってくるね』
『行ってらー』
マギコンの電源を切ると、残ったパンを口に押し込んで、手の粉を払う。
やっぱ、ユメちゃんと話すと元気でるなぁ。色々勉強にもなるし。苦手な歴史も、何とかなりそうな気がしてきた。
私は立ち上がって大きく伸びをしたあと、こぶしを握り締め、気合を入れた。
よし、午後の自主練も頑張りまっしょい!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
次回――
『お祭り前の浮かれた町の雰囲気って何か好き』
毎日、お祭りというわけにはいきませんわよ
というのも、全地区の中で、最も建物が少ないからだ。観光客が来るスポットも、他地区に比べて少ない。〈中央区〉寄りは住宅街になっているが、残りの七割は『農業エリア』になっている。なので、畑や牧場だらけだった。
ただ、今度行われる『蒼海祭』は、漁港がある〈北地区〉がメインのお祭りだ。なので、しばらくは、この地区を中心に回ることにした。
いつもは、会社の近くの〈東地区〉ばかり飛んでいる。でも、住んでいるアパートは〈北地区〉だし、本来の私のホームは、ここなんだよね。
私は地図を片手に、しばらく飛び回ったあと、お昼時が近付いてきたので、広場に着陸する。ベンチに腰掛けると、途中〈海猫亭〉で買って来た、パンの袋を開けた。
「おぉー、焼き立てのいい香り!」
取り出した揚げパンは、まだ暖かい。ここのパンは、ちゃんとお昼に合わせて、焼き立てを出してくれるんだよね。なので、焼き立てふわふわのパンが食べたい時は、この店に行く。
食べる前に、まずはマギコンで写真を撮る。あとは『EL』を開いて、写真付きのメッセージを送信した。いつも通り、メッセージの送り先はユメちゃんだ。
『今日のお昼ごはんは〈海猫亭〉の揚げパンだよ』
送信が終わると、私はパンにかぶり付く。
うーん、美味しいー! 外側のサクッとした食感と、中のふわふわ感。噛むとジュワッと出てくる、油とほんのりした甘味。鼻孔を突き抜ける、香ばしさとパンの匂い。生きている幸せを感じる瞬間だ。
『風ちゃんおはよう。揚げパンすごく美味しそう』
一口たべたところで、すぐに返信が来た。
『ユメちゃん、おはよう。いま学校?』
『うん、ちょうどお昼休みになったところ』
授業中だとマズイので、ちゃんと時間を見計らって、メッセージを送っている。というか、ユメちゃんのお昼休みに合わせて、私も休憩とってるんだよね。
『そっかー、授業おつかれー』
『風ちゃんも、お仕事お疲れ様』
いつもと変わらないこのやり取りに、とてもホッとする。最近は、ナギサちゃんたちとも『EL』をやっているけど、昔はユメちゃんしか友達がいなかった。
まだ、こっちに来たばっかりで心細かった時、ユメちゃんが心の支えだったんだよね。なので、昼食の時の彼女とのコミュニケーションは、日課になっていた。
『仕事と言っても、相変わらず雑用と自主練だけどねぇ』
『大変だね。でも、見習い期間は、みんなやってるんでしょ?』
『うん、どこの会社も見習いは同じ。でも、うちは結構ゆるいけどね』
リリーシャさんが優し過ぎるため、大変さや厳しさを感じたことは、一度もない。むしろ、もうちょっと、厳しさが有ってもいいと思う。
『会社によって、厳しさとか違うの?』
『結構、違うみたいだね。ファースト・クラスは、滅茶苦茶、厳しいらしいよ』
ナギサちゃんを見ていると、何となく分かる。まぁ、ナギサちゃんは、会社の問題より、元から厳しい気がするけど……。
『あー、あそこ凄くお堅い感じがするもんね。雑誌とかで見ると、社員の人たちも、物凄くシャキッとしてるから』
『ユメちゃん、シルフィード雑誌も読んでるの?』
『毎月「月刊シルフィード」読んでるよ』
ちなみに『月刊シルフィード』とは、シルフィード専門の情報がのっている業界誌だ。現役シルフィードなら、誰もが読んでいる、有名な雑誌だった。
でも、人気シルフィードの特集や写真ものっているので、業界関係者以外も読んでいる人が、結構いるみたい。リリーシャさんが、いつも買って来てくれるので、私は会社の空き時間に読んでいた。
『へぇー、勉強熱心だねぇ』
『写真を見てるだけでも、凄く楽しいから』
『分かる分かる。シルフィード・クイーンの人の写真とか見てるだけで、何か勇気が貰える気がするよね』
『そうそう、そんな感じ。みんなとても素敵で、理想の女性像だよね』
上位階級の人たちは、凄いのはもちろん、それぞれに独特の個性を持っていた。何より、皆とても強い意志や信念がある。そういうのが、写真からあふれ出てるんだよね。
『話変わるけど、もうすぐ「蒼海祭」だよね』
『そういえば、もうそんな時期かぁ。風ちゃんの会社は、何かやるの?』
『うちは、特に何もやらないみたい。リリーシャさんは予約で忙しいし、あとは私一人だけだから』
『蒼海祭』では、沢山の出店があるが、シルフィードたちも出店する。ただ、出店するのは、主に人手に余裕のある、大きな会社だけだ。
『それなら、ゆっくりお祭り見られるね』
『だねー。私お魚大好きだから、一杯たべまくる予定。超たのしみー!』
そのために、今は食費を削って、必死に節約している。お腹を減らしている分、ますます期待が高まっていた。
『風ちゃんは、いつも楽しそうだね』
『だって、本当に楽しいんだもん。この町は、毎月お祭りがあっていいよねー。ユメちゃんは、楽しみじゃないの?』
お祭りというと、基本、夏のイメージがあるけど、この町では一年中やっている。お祭り好きの私には、天国のようなところだ。
『んー、普通かな。小さかったころは、もっと楽しいと思ってた気がするけど。毎年やってるからね』
確かに、地元の人は慣れちゃってるもんね。私は全てが初めてだから、凄く新鮮に感じて楽しいのかも。
『私が一人前だったら、ユメちゃんを、楽しくエスコートしてあげるんだけど』
『すっごく、楽しみにしてるから、早く一人前なってね』
『うん、超頑張るよ』
こうしたユメちゃんのささやかな応援に、いつも救われている。
『練習は、順調な感じ?』
『うん、順調に進んでるよ。ただ、勉強のほうは今一つかなぁー。昔から勉強は、凄く苦手だし』
飛行技術や魔力コントロールは、日に日に上手くなっているのを実感していた。でも、勉強のほうは、頑張ってはいるけど、昔と大差ない気がする――。
『そうなんだ。私は結構、勉強は好きかも』
勉強が好きという気持ちが、私には全く理解できない。ユメちゃんとは、色々と気が合うけど、そこだけは理解不能だ。私の場合は、完全に『仕事』と割り切ってやっている。
『ユメちゃんは本好きだし、勉強得意そうだね。科目は何が好きなの?』
『何でも好きだけど、一番好きなのが歴史かな』
『んがっ……私の一番苦手な科目』
中学時代、歴史はいつも赤点。ハナから捨ててたので、全く勉強していなかったし、教科書を開くのも憂鬱だった――。
『そうなの? 色々な起源が知れて、楽しいと思うけど』
『なんか昔の話をされても、ピンと来ないんだよね。今を生きるのに、全く必要ない気がするんだけど……』
そう、私は今を精一杯に生き、常に未来を見据える人間だから!
『知らなくても、生きるのに支障ないけれど、視野が広くなると思うよ。それに、シルフィードの観光案内も、歴史が分かってた方がいいんじゃないの?』
『だよねー。観光案内では歴史が必須だから、泣く泣く勉強中なのよ』
やはり、一流のシルフィードになると、あらゆる観光名所の歴史を把握している。リリーシャさんも、この町の歴史、凄く詳しいもんね。
『あははっ、そんなに苦手なんだ?』
『もう、年号が出て来ただけでダメ。あと、昔の人の名前覚えるの、超苦手なんだよね』
日本史は漢字を覚えるのが大変だったけど、西洋史の横文字も苦手――。結局のところ、歴史アレルギーで、全部がダメなんだよね。
『私は名前を覚えるの好きだよ。何か友達が増える感じがするから』
『へー、そういう考え方もあるんだね。友達の名前なら、すぐに覚えられそう』
『でしょ。頑張って友達を一杯作ってね』
『うん、やってみる』
友達の名前なら一発で覚えるもんね。私、友達の名前を覚えるのは超得意。
『年号は、別のものに置き換えて覚えるといいかも』
『別のものって、語呂あわせとか?』
語呂あわせなら、いくつか覚えた記憶がある。いい国作ろう、室町幕府……いや、鎌倉幕府だっけ?
『それも有るけど、自分の好きなものと組み合わせるといいよ。食べ物でも何でもいいし。私は小説の発行された年と、合わせて覚えてるけど』
『うわっ、それって逆に難しくない……?』
『そうかなぁ? 私は小説好きだから、すぐに覚えちゃったけど。風ちゃんは、パンとセットで覚えるのも有りじゃない?』
『おぉー、そんな斬新な方法が』
パンを見る度に、何かの年号を思い出す。私は毎食パンだから、意外と簡単にできそうな気がする。それにしても、毎度のことながら、ユメちゃんの発想はユニークだ。
『お昼ご飯に呼ばれたから、行ってくるね』
『行ってらー』
マギコンの電源を切ると、残ったパンを口に押し込んで、手の粉を払う。
やっぱ、ユメちゃんと話すと元気でるなぁ。色々勉強にもなるし。苦手な歴史も、何とかなりそうな気がしてきた。
私は立ち上がって大きく伸びをしたあと、こぶしを握り締め、気合を入れた。
よし、午後の自主練も頑張りまっしょい!
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毎日、お祭りというわけにはいきませんわよ
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