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異世界で新たな一歩目を!
第三十話 『お前かっ!』
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葉山への説明はクルトに任せて、俺は小紋の方を観察する。
俺がもし洗脳する側だったら、先に葉山を狙うだろう。
ただ、クルトが葉山のところへ行ってしまった為、過去が変わって洗脳されるのが小紋一人の可能性はある。
勿論、俺が小紋を守る義理はないが、もし今葉山達を洗脳している奴を逃せば葉山は常に危険に晒されることになってしまう。
今葉山達を洗脳している奴を叩くのがベストだと俺は思う。
そして、小紋を観察すること数十秒。
小紋は、めまいを起こした様に頭を揺らした出した。
(な、何が起こったんだ!?)
俺は小紋が何者かから攻撃を受けたと思い、あたりを見回した。
その時、
(目が、合った!)
この訓練場の横には、昨日俺が寝た王宮の建物がある。
俺があたりを見回している時、不意にその建物の影からこっそりと俺を見ている男が居た。
顔だけしか出していないが、その肌はとても痩せており、実に不健康そうなイメージを与えてくる。
俺たちは、数秒程見つめ合った後、
「っ!」
俺は、本能的に横に跳んでいた。
「危機感知」のお陰か、あるいはレベルアップにより直感が働いたのか、あの一瞬では分からない。
だが、俺が振り向いて俺が避けた先を見ると、その直線上にあった俺たちが昨日寝た建物の柱がどんどん腐っていっているところを目撃した。
柱は今も腐食が進行しており、もう原型をとどめていない。
あの攻撃は、完全に俺を殺す気だった。
つまり、
「お前かっ!葉山を洗脳したのはっ!」
俺は、奴の元へ向かって「次元転移」を怒りのままに発動させた。
「次元転移ぃっっ!!!」
《次元転移を発動します》
葉山達を洗脳したのが、この男とは限らない。
この男が集団で洗脳行為を行っている可能性も十分ある。
だが、俺の本能が正体はあの男だと叫んでいる。
葉山にはクルトがいるし、もう問題無いだろう。
この男の背後に転移した俺は、この男の背に向けて渾身の全力で蹴りを打ち込もうとした。
しかし、
《次元転移を発動します》
奴の目はしっかりと俺を捉えていた。
佐々木原の時と同じだ。
やはり、俺のステータスはショウワールさんと鑑定をしたときに完全にばれていると思って間違いない。
俺は、佐々木原の時の二の舞にならない様に元居た場所に転移する。
「清原君、大丈夫!?」
横から、葉山が走ってくる。
そして、目の前には俺を守る様に立っているクルト。
『キヨハラ様、あいつはヤバいのさ。』
はっきり言って、ステータス上ではクルトは俺よりも強い。
実際にステータスを見せてもらった訳では無いが、レベルアップのせいなのか感覚で分かる。
存在の格とでも言えばいいのだろうか。
そのクルトがあそこまで真剣にあの男を見つめている。
「クルト、お前あいつのことを知っているのか?あいつはどれくらい強いんだ?」
俺は焦ってクルトへ質問の嵐をぶつけてしまう。
『分からないのさ。ただ、世間では一説にレベル170を超えていると言われているのさ。』
文字通りレベルの桁が違う。
あの男からはそんなに「危機感知」は反応しないが、逆にそれを不気味に感じてきた。
それに、世間で、という言葉にも引っかかる。
「世間でってことは、あいつもしかしてそこそこ名の売れた有名人だったりするのか?」
『そうなのさ。それも全世界に名を轟かす程の有名人さ。』
全世界に名前が知れ渡ってるって、流石に言い過ぎなんじゃないか。
『いいかいキヨハラ様、この世界には三皇と呼ばれる三人の人族最強と考えられているて奴らが居るのさ。闘皇、知皇、そして、』
そして、一旦クルトは溜めてから言い放った。
『最後にあそこにいる冥皇なのさ!』
俺がもし洗脳する側だったら、先に葉山を狙うだろう。
ただ、クルトが葉山のところへ行ってしまった為、過去が変わって洗脳されるのが小紋一人の可能性はある。
勿論、俺が小紋を守る義理はないが、もし今葉山達を洗脳している奴を逃せば葉山は常に危険に晒されることになってしまう。
今葉山達を洗脳している奴を叩くのがベストだと俺は思う。
そして、小紋を観察すること数十秒。
小紋は、めまいを起こした様に頭を揺らした出した。
(な、何が起こったんだ!?)
俺は小紋が何者かから攻撃を受けたと思い、あたりを見回した。
その時、
(目が、合った!)
この訓練場の横には、昨日俺が寝た王宮の建物がある。
俺があたりを見回している時、不意にその建物の影からこっそりと俺を見ている男が居た。
顔だけしか出していないが、その肌はとても痩せており、実に不健康そうなイメージを与えてくる。
俺たちは、数秒程見つめ合った後、
「っ!」
俺は、本能的に横に跳んでいた。
「危機感知」のお陰か、あるいはレベルアップにより直感が働いたのか、あの一瞬では分からない。
だが、俺が振り向いて俺が避けた先を見ると、その直線上にあった俺たちが昨日寝た建物の柱がどんどん腐っていっているところを目撃した。
柱は今も腐食が進行しており、もう原型をとどめていない。
あの攻撃は、完全に俺を殺す気だった。
つまり、
「お前かっ!葉山を洗脳したのはっ!」
俺は、奴の元へ向かって「次元転移」を怒りのままに発動させた。
「次元転移ぃっっ!!!」
《次元転移を発動します》
葉山達を洗脳したのが、この男とは限らない。
この男が集団で洗脳行為を行っている可能性も十分ある。
だが、俺の本能が正体はあの男だと叫んでいる。
葉山にはクルトがいるし、もう問題無いだろう。
この男の背後に転移した俺は、この男の背に向けて渾身の全力で蹴りを打ち込もうとした。
しかし、
《次元転移を発動します》
奴の目はしっかりと俺を捉えていた。
佐々木原の時と同じだ。
やはり、俺のステータスはショウワールさんと鑑定をしたときに完全にばれていると思って間違いない。
俺は、佐々木原の時の二の舞にならない様に元居た場所に転移する。
「清原君、大丈夫!?」
横から、葉山が走ってくる。
そして、目の前には俺を守る様に立っているクルト。
『キヨハラ様、あいつはヤバいのさ。』
はっきり言って、ステータス上ではクルトは俺よりも強い。
実際にステータスを見せてもらった訳では無いが、レベルアップのせいなのか感覚で分かる。
存在の格とでも言えばいいのだろうか。
そのクルトがあそこまで真剣にあの男を見つめている。
「クルト、お前あいつのことを知っているのか?あいつはどれくらい強いんだ?」
俺は焦ってクルトへ質問の嵐をぶつけてしまう。
『分からないのさ。ただ、世間では一説にレベル170を超えていると言われているのさ。』
文字通りレベルの桁が違う。
あの男からはそんなに「危機感知」は反応しないが、逆にそれを不気味に感じてきた。
それに、世間で、という言葉にも引っかかる。
「世間でってことは、あいつもしかしてそこそこ名の売れた有名人だったりするのか?」
『そうなのさ。それも全世界に名を轟かす程の有名人さ。』
全世界に名前が知れ渡ってるって、流石に言い過ぎなんじゃないか。
『いいかいキヨハラ様、この世界には三皇と呼ばれる三人の人族最強と考えられているて奴らが居るのさ。闘皇、知皇、そして、』
そして、一旦クルトは溜めてから言い放った。
『最後にあそこにいる冥皇なのさ!』
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