『婚約破棄された令嬢ですが、隣国の冷徹王子に溺愛されて困ってます』

Rough ranch

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第二章

第7話 『潜む影と揺れる心』

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王宮に漂う緊張は一向に和らぐ気配がなかった。夜明け前の薄暗い空の下、アリシアは重い心を抱えつつも、盟約のさらなる結束と敵の影を見極めるために行動を続けていた。

昨夜、親衛隊の一人が無断で秘密通路を訪れていたことが発覚し、彼の動機を問いただすと、本人すらその理由を説明できないまま震えていた。この出来事は、盟約のメンバーたちの間に新たな疑念をもたらし、信頼関係が揺らぎかけていた。

そんな中、アリシアは盟約のメンバーに対して再度集会を呼びかけた。大広間には緊張した面持ちの者たちが集まり、互いに目を合わせることもためらうような空気が漂っていた。

「皆、今は最も難しい時だ」とアリシアは静かに口を開いた。「敵の陰謀は複雑で、内部に潜む影は我々の絆を試している。しかし、それに屈してはならない。信じ合い、支え合うことこそ、我々の力の源だ」

その言葉にフェリクス卿は強く頷き、続けて言った。「我々は過去の過ちや弱さを隠してはならない。むしろそれをさらけ出し、互いの信頼を深めるべきだ」

この提案に従い、メンバーたちは率直に自身の過去の弱さや悩みを語り合う集会を開いた。誰もが胸の内を明かし、心の壁を取り除くことで、わずかずつではあるが、疑念の霧は薄れていった。

だが、その一方で、密かに疑念の種を撒こうとする者もいた。何者かが暗躍し、王宮の隅々にまで潜む影は深く、まるで王国そのものを蝕む瘴気のようだった。

その夜、アリシアはレオンとともに見張り台から夜空を見上げていた。
「我々の結束が試されている。しかし、これを乗り越えれば新たな時代が訪れるだろう」とレオンが言う。
「だがまずは敵の正体を確実に掴まねばならない」とアリシアも答えた。

そんな折、王宮の秘密通路でかつて盟約の一員だった人物が密かに動き出していた。彼の真意はまだ明かされていないが、その行動は王国の運命に大きな影響を与えることになるだろう。

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