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七話 害悪は魔物ではなく人間
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アグニ達のサポートを受けて森を抜けたのは、五日後の事だった。
人外の身体能力を持つ僕達のペースで五日なので、普通ならもっと何倍もの日にちが掛かるだろう。改めて龍の墓場がある森の広さを実感した。
龍の墓場を含む森を抜けた僕の目に、最初に写ったのは、何も無い風景だった。
危険な龍の墓場の近くに街道がある訳でもなく、勿論人里が在る訳もない。ただただ草原と、遠くに小さな森が広がるばかりだった。
「ふぅ、人間の住む場所までは、まだまだ距離がありそうだね」
「某の記憶では、多分二日程歩けば人里が在る筈ですぞ。まぁ、龍だった頃の記憶ですから歩いていた訳ではごさらん故、正確ではござらんが……」
「私が墓場で眠りに就いたのは1,000年ほど前なので、最近の人族の様子は分かりません」
「俺も人間なんて、気にした事なんてないからな」
アグニは意外と博識で、ヴァルナは時代的に現在の状況には疎いが、様々な知識は豊富だ。特に魔法については僕の先生でもある。インドラは龍だった時、人種全般に興味が無かったからか、戦闘に関する事以外はあてにならない。
「まぁ、そのうち人の住む場所に着くだろう。行こうか」
再び歩き始めた僕は、森の外の魔物と遭遇しない事に気がついた。
「魔物が寄って来ないね」
「主人、我等は腐っても龍の骨や牙から創られたスパルトイですぞ。弱い魔物は我等の気配を感じて逃げ出すのでしょう」
「骨だから腐らないけどな」
「気配を抑えれば魔物も近付いて来るでしょう。気配を消して歩きますか?」
「いや、魔物が寄ってこないなら楽で良いよ。このまま行こう」
インドラの冗談はさておき、魔物が寄って来ないなら気は楽だ。でも出来るだけ龍気は抑えるように言った。アグニ達を怖れて魔物が人間の住む街や村の方向へ逃げると不味いからね。
森を抜けて二日歩いた辺りで、僕にとって最初の試練が訪れた。
遠くに人工物が見える。やっと人の住む村に辿り着いたみたいだ。
「やっと人の住む場所に着いた」
「……シグ様、どうやら面白くないものを見る事になりそうです」
「主人、覚悟を決めておいた方がいい」
「坊、嫌なら俺達で全部済ませる」
僕の足が自然と早足になり、やがて駆けだす。
黒い煙が幾すじも立ち上がり、村が既に襲撃された後だと分かった。
焦げた臭いに混じり、蒸せるような鉄臭い血の臭いがした。
辿り着いた僕の目に飛び込んで来たのは、老若男女問わず、無惨に殺された村人達の死体が散乱していた。
「こんな小さな子供まで……」
まだ小さな子供と、その子供をかばうように守る母親の、無残に殺された死体を見て、呆然と立ち尽くす僕を見張り役が見つけた。
「ヒャハハハハッ、何だ! ガキが死にに来たのか!」
「オイ! あの三人の鎧を見ろよ! 凄え高く売れそうだぞ!」
無防備に近付いて来る見張りの二人へ、アグニが大剣を一閃し、インドラの槍がもう一人の胴体に大穴を開ける。
「ヒャッ……」
ドサリと二つの死体が倒れる音がした。
「……嗚呼、此奴らが盗賊って奴等か」
異変を感じ取ったのか、ゾロゾロと出て来た奴等を見る。
ああ、此奴らも僕から奪おうとするんだ。
「何だお前ら! たった四人で俺達に勝てると思ってるのか! 大人しく殺されておけや!」
偉そうな髭面の汚い男が喚いている。
50人位居た男達が、ニヤニヤしながら武器を手に襲い掛かって来た。
ブォン!!
イグニート自ら僕の為に創ってくれた、背中のバスタードソードタイプの龍牙剣を抜く手も見せず上段から振り下ろし、近付いて来た目の前の男を真っ二つに斬り裂いた。
「皆んな……逃がさないでね。こんな奴等が生きていると、奪われ悲しむ人が増えるから」
「御意! 主人に剣を向けた事を悔いながら死んで行け!」
駆け出したアグニが龍牙剣を振るう度に、男達が縦や横に斬り裂かれる。
「シグ様の敵は殲滅する」
ヴァルナが舞うようにロングソードの龍牙剣を振るい、その度に血の華を咲かせる。
「足りねえなぁ。全然足りねえよ。坊と敵対するなら100倍連れて来いや!」
インドラの龍牙槍が突き刺し薙ぎ払う度に、頸が飛び胴に穴を穿つ。
「ヒィィィィーー! バケモンだぁ!」
「逃げろぉぉ!!」
一方的な蹂躙に、我れ先に逃げ出そうとする男達。
「逃がすわけないじゃないか」
僕の足元から蜘蛛の巣の様に伸びた魔力の糸が、逃げ出そうとした男達を搦めとる。
「あっ、足が動かねぇ!」
「た、助けてくれぇー!」
「死にたくねぇーよぉ!」
動けなくなった男達を、アグニ達が淡々と息の根を止めていく。
此奴が親玉なんだろう。震える声で強がる男を冷めた目で見つめる。
「おっ、お前等、な、何もんだよぉ!」
「お前の命を奪う者だよ。人から奪う側から、奪われる側になっただけだ。まさか自分達は殺し奪うのに、それが自分の身に返ってこないとでも思っているのか?」
「な、なっな、なぁ、た、助けてくれよ。金は全部やるからよぉ」
ヒュン!
見苦しい命乞いを聞くまでもない。
バスタードソードを横に一閃すると、龍牙剣である僕のバスタードソードは、男の頸を抵抗なく斬り落とした。
「ヴァルナ、生き残った人は?」
「暴れないよう手足の腱を切られた女達が居ましたが……皆、精神が壊れています。回復は難しいかと……」
男達を殲滅した後、集落の中を確認していたヴァルナに生き残った人が居るか聞いたが、想像した通りの悲惨な結末だった。
「そう……アグニとインドラは此奴等の死体を一纏めにして置いて」
僕はヴァルナに案内してもらい、男達の欲望に蹂躙され、回復の見込みもない程完全に精神を壊された女の人達にウロボロスを発動、せめて苦しむ事のないよう闇属性魔法で安楽死させた。
「結局、僕もクソだな」
「ご自分を責めないで下さい。シグ様ならきっと、この様な目にあう人を減らす事が出来ます」
ヴァルナ達に手伝って貰い、殺された村人達の死体を埋葬する事にした。
「偽善だと分かっているけど、やらずにはいられない。何もしない僕を、母さまなら叱るだろうから」
土蜘蛛の力で穴を掘り、アンデッド になるのを防ぐのと、せめて身綺麗な状態でと思い、一人一人浄化魔法を使った後、丁寧に埋葬していく。
「人間とは理解できぬ生き物ですな。同族の庇護すべき小さな子供まで、いたずらに命を奪うとは……」
「アグニ、僕も人の世とは隔離されて生きてきたから偉そうな事は言えないけど、これが当たり前の世の中だとは思いたくないよ」
子供を庇って諸共殺された親子を、一緒に埋葬して土を被せる。これは完全に僕の自己満足だ。偽善が過ぎて嫌になる。
「どうか、あなた達の来世は穏やかに生きれますよう」
地面に魔力を浸透させ、土属性魔法で墓標を造りだす。
僕が埋葬した人達の冥福を祈っていると、アグニとインドラが盗賊達から回収したお金を持ってきた。
「主人、盗賊供を埋めてしまおう。ゾンビやスケルトンになると迷惑だ」
「そうだね。此奴は一纏めでいいか」
村人達を埋葬した場所から出来るだけ離して大きめの穴を掘り、そこに盗賊達の死体を掘り込んでいく。
「地獄の業火に焼かれてこい」
自分に浄化魔法をかけ、返り血や汚れをキレイに落とす。
「アグニ達に浄化魔法が使えたらいいのにな」
「いや、坊、俺達に浄化魔法なんて使ったら、昇天しちまうから」
実際のところ、スパルトイであるアグニ達に、聖属性とはいえ浄化の魔法程度ではダメージはほぼないに等しい。だけど僅かでもダメージを与える事はしたくない。だからもう一つの方法、アグニ達は、一旦送還して再召喚すると汚れは落ちてキレイになるんだ。
この世界、何処へ行っても奪い奪われの繰り返しなんだろうな。
僕の母さまも、戦争で滅ぼされた小部族からの戦利品だった。父に対する愛情が無かったわけだ。
「シグ様、街へ行くまでに、出来るだけ盗賊や山賊を狩りましょう」
「おっ、そうだな。こんな奴等を野放しにしていたら、罪も無い子供が不幸になる」
「某も、畜生にも劣る輩を狩り尽くすのは賛成するぞ」
ヴァルナ達も、僕の怒りに当てられたのか、静かな怒気を発していた。
古龍は高い知能と神に近しい存在故に、無駄な殺戮は行わない。人間のように同族で奪い合い、殺し合うような事はしない。だから盗賊や山賊達を唾棄すべき行為だと忌避する。
「急ぐ旅でもなし、序でに潰せそうな奴等は潰しておこうか」
バルディア王国の北東部、北のガーランド帝国と大陸中央で古い歴史を持つカラル王国と接する地。幾度も戦乱に晒されて来たこの土地から、多くの盗賊や山賊が消える事になる。
僕達の怒りを買ったというだけの理由で……
人外の身体能力を持つ僕達のペースで五日なので、普通ならもっと何倍もの日にちが掛かるだろう。改めて龍の墓場がある森の広さを実感した。
龍の墓場を含む森を抜けた僕の目に、最初に写ったのは、何も無い風景だった。
危険な龍の墓場の近くに街道がある訳でもなく、勿論人里が在る訳もない。ただただ草原と、遠くに小さな森が広がるばかりだった。
「ふぅ、人間の住む場所までは、まだまだ距離がありそうだね」
「某の記憶では、多分二日程歩けば人里が在る筈ですぞ。まぁ、龍だった頃の記憶ですから歩いていた訳ではごさらん故、正確ではござらんが……」
「私が墓場で眠りに就いたのは1,000年ほど前なので、最近の人族の様子は分かりません」
「俺も人間なんて、気にした事なんてないからな」
アグニは意外と博識で、ヴァルナは時代的に現在の状況には疎いが、様々な知識は豊富だ。特に魔法については僕の先生でもある。インドラは龍だった時、人種全般に興味が無かったからか、戦闘に関する事以外はあてにならない。
「まぁ、そのうち人の住む場所に着くだろう。行こうか」
再び歩き始めた僕は、森の外の魔物と遭遇しない事に気がついた。
「魔物が寄って来ないね」
「主人、我等は腐っても龍の骨や牙から創られたスパルトイですぞ。弱い魔物は我等の気配を感じて逃げ出すのでしょう」
「骨だから腐らないけどな」
「気配を抑えれば魔物も近付いて来るでしょう。気配を消して歩きますか?」
「いや、魔物が寄ってこないなら楽で良いよ。このまま行こう」
インドラの冗談はさておき、魔物が寄って来ないなら気は楽だ。でも出来るだけ龍気は抑えるように言った。アグニ達を怖れて魔物が人間の住む街や村の方向へ逃げると不味いからね。
森を抜けて二日歩いた辺りで、僕にとって最初の試練が訪れた。
遠くに人工物が見える。やっと人の住む村に辿り着いたみたいだ。
「やっと人の住む場所に着いた」
「……シグ様、どうやら面白くないものを見る事になりそうです」
「主人、覚悟を決めておいた方がいい」
「坊、嫌なら俺達で全部済ませる」
僕の足が自然と早足になり、やがて駆けだす。
黒い煙が幾すじも立ち上がり、村が既に襲撃された後だと分かった。
焦げた臭いに混じり、蒸せるような鉄臭い血の臭いがした。
辿り着いた僕の目に飛び込んで来たのは、老若男女問わず、無惨に殺された村人達の死体が散乱していた。
「こんな小さな子供まで……」
まだ小さな子供と、その子供をかばうように守る母親の、無残に殺された死体を見て、呆然と立ち尽くす僕を見張り役が見つけた。
「ヒャハハハハッ、何だ! ガキが死にに来たのか!」
「オイ! あの三人の鎧を見ろよ! 凄え高く売れそうだぞ!」
無防備に近付いて来る見張りの二人へ、アグニが大剣を一閃し、インドラの槍がもう一人の胴体に大穴を開ける。
「ヒャッ……」
ドサリと二つの死体が倒れる音がした。
「……嗚呼、此奴らが盗賊って奴等か」
異変を感じ取ったのか、ゾロゾロと出て来た奴等を見る。
ああ、此奴らも僕から奪おうとするんだ。
「何だお前ら! たった四人で俺達に勝てると思ってるのか! 大人しく殺されておけや!」
偉そうな髭面の汚い男が喚いている。
50人位居た男達が、ニヤニヤしながら武器を手に襲い掛かって来た。
ブォン!!
イグニート自ら僕の為に創ってくれた、背中のバスタードソードタイプの龍牙剣を抜く手も見せず上段から振り下ろし、近付いて来た目の前の男を真っ二つに斬り裂いた。
「皆んな……逃がさないでね。こんな奴等が生きていると、奪われ悲しむ人が増えるから」
「御意! 主人に剣を向けた事を悔いながら死んで行け!」
駆け出したアグニが龍牙剣を振るう度に、男達が縦や横に斬り裂かれる。
「シグ様の敵は殲滅する」
ヴァルナが舞うようにロングソードの龍牙剣を振るい、その度に血の華を咲かせる。
「足りねえなぁ。全然足りねえよ。坊と敵対するなら100倍連れて来いや!」
インドラの龍牙槍が突き刺し薙ぎ払う度に、頸が飛び胴に穴を穿つ。
「ヒィィィィーー! バケモンだぁ!」
「逃げろぉぉ!!」
一方的な蹂躙に、我れ先に逃げ出そうとする男達。
「逃がすわけないじゃないか」
僕の足元から蜘蛛の巣の様に伸びた魔力の糸が、逃げ出そうとした男達を搦めとる。
「あっ、足が動かねぇ!」
「た、助けてくれぇー!」
「死にたくねぇーよぉ!」
動けなくなった男達を、アグニ達が淡々と息の根を止めていく。
此奴が親玉なんだろう。震える声で強がる男を冷めた目で見つめる。
「おっ、お前等、な、何もんだよぉ!」
「お前の命を奪う者だよ。人から奪う側から、奪われる側になっただけだ。まさか自分達は殺し奪うのに、それが自分の身に返ってこないとでも思っているのか?」
「な、なっな、なぁ、た、助けてくれよ。金は全部やるからよぉ」
ヒュン!
見苦しい命乞いを聞くまでもない。
バスタードソードを横に一閃すると、龍牙剣である僕のバスタードソードは、男の頸を抵抗なく斬り落とした。
「ヴァルナ、生き残った人は?」
「暴れないよう手足の腱を切られた女達が居ましたが……皆、精神が壊れています。回復は難しいかと……」
男達を殲滅した後、集落の中を確認していたヴァルナに生き残った人が居るか聞いたが、想像した通りの悲惨な結末だった。
「そう……アグニとインドラは此奴等の死体を一纏めにして置いて」
僕はヴァルナに案内してもらい、男達の欲望に蹂躙され、回復の見込みもない程完全に精神を壊された女の人達にウロボロスを発動、せめて苦しむ事のないよう闇属性魔法で安楽死させた。
「結局、僕もクソだな」
「ご自分を責めないで下さい。シグ様ならきっと、この様な目にあう人を減らす事が出来ます」
ヴァルナ達に手伝って貰い、殺された村人達の死体を埋葬する事にした。
「偽善だと分かっているけど、やらずにはいられない。何もしない僕を、母さまなら叱るだろうから」
土蜘蛛の力で穴を掘り、アンデッド になるのを防ぐのと、せめて身綺麗な状態でと思い、一人一人浄化魔法を使った後、丁寧に埋葬していく。
「人間とは理解できぬ生き物ですな。同族の庇護すべき小さな子供まで、いたずらに命を奪うとは……」
「アグニ、僕も人の世とは隔離されて生きてきたから偉そうな事は言えないけど、これが当たり前の世の中だとは思いたくないよ」
子供を庇って諸共殺された親子を、一緒に埋葬して土を被せる。これは完全に僕の自己満足だ。偽善が過ぎて嫌になる。
「どうか、あなた達の来世は穏やかに生きれますよう」
地面に魔力を浸透させ、土属性魔法で墓標を造りだす。
僕が埋葬した人達の冥福を祈っていると、アグニとインドラが盗賊達から回収したお金を持ってきた。
「主人、盗賊供を埋めてしまおう。ゾンビやスケルトンになると迷惑だ」
「そうだね。此奴は一纏めでいいか」
村人達を埋葬した場所から出来るだけ離して大きめの穴を掘り、そこに盗賊達の死体を掘り込んでいく。
「地獄の業火に焼かれてこい」
自分に浄化魔法をかけ、返り血や汚れをキレイに落とす。
「アグニ達に浄化魔法が使えたらいいのにな」
「いや、坊、俺達に浄化魔法なんて使ったら、昇天しちまうから」
実際のところ、スパルトイであるアグニ達に、聖属性とはいえ浄化の魔法程度ではダメージはほぼないに等しい。だけど僅かでもダメージを与える事はしたくない。だからもう一つの方法、アグニ達は、一旦送還して再召喚すると汚れは落ちてキレイになるんだ。
この世界、何処へ行っても奪い奪われの繰り返しなんだろうな。
僕の母さまも、戦争で滅ぼされた小部族からの戦利品だった。父に対する愛情が無かったわけだ。
「シグ様、街へ行くまでに、出来るだけ盗賊や山賊を狩りましょう」
「おっ、そうだな。こんな奴等を野放しにしていたら、罪も無い子供が不幸になる」
「某も、畜生にも劣る輩を狩り尽くすのは賛成するぞ」
ヴァルナ達も、僕の怒りに当てられたのか、静かな怒気を発していた。
古龍は高い知能と神に近しい存在故に、無駄な殺戮は行わない。人間のように同族で奪い合い、殺し合うような事はしない。だから盗賊や山賊達を唾棄すべき行為だと忌避する。
「急ぐ旅でもなし、序でに潰せそうな奴等は潰しておこうか」
バルディア王国の北東部、北のガーランド帝国と大陸中央で古い歴史を持つカラル王国と接する地。幾度も戦乱に晒されて来たこの土地から、多くの盗賊や山賊が消える事になる。
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