ネトゲーマーが引きこもりだと思うなよ

惠諳

文字の大きさ
8 / 25
第1章~仲間とゲームクリア~

ダメな奴等程良い奴等

しおりを挟む
ダメな奴等と冒険し始め早三日。
ありえないぐらい早いペースでボスを倒していった。

2面ボス。ウサギ。
飛ぶは飛ぶは。本当に鬱陶しい。

3面ボス。狐。
化けて惑わしてくる。
なぜか俺の学校の、女子マネに似てたし。

4面ボス。マネキン。
レアドロップの為に、5回も回った。
ドロップ率5%とか無理ゲーかと思ったわ。
まあ0.05%よりましか。

5面ボス。カボチャ魔導師。
中級魔法を使ってくる。除霊魔法を使おうにも、動き回るから難しい。
今までで一番めんどくさかった。



たった3日。1日約1時間半のプレイ時間の中でここまでやって来た。

「スノー!行くよ!」

「援護頼んだ。」

「了解です。陣作ってるので回復はOKです。」

「こっちも大丈夫だ。」

彼女達は訳ありで、ダメな奴等だが、俺は良いメンバーだと思ってる。

俺がいない時に、ボス回りしてくれて、インしたら経験値貯まってるし、足りない物資は分けてくれるし。
リアルはどうかと思うが、少なくともバーチャルの世界では彼女達は最高のメンバーだ。

「さぁ6面ボス。亀ですよ。具現の布を。」
※具現の布とは、マネキンが落とすレアアイテムです。

「ワシは何でも知っておる。ワシの望む物をくれるか?」

具現の布を使いますか

はい ←

いいえ


「こいつは何を望むんだ?」

具現の布を渡した。
「うむむ。ワシが望む物は嫁じゃ。500年生きて何故嫁ができんのじゃ!嫁がいれば、毎日キャッキャウフフじゃろ!」

「「「「えっ?」」」」

5%の使い道がそれか。
嫁か。

ジジィが望む物を具現化し始めた。

そして出来たのは、雌の亀。何歳かはわからない。

「おぉ、おぉ。これぞ嫁じゃ。ワシの望む嫁じゃ。ありがとう。ありがとう。」

エロジジィは消えてった。
アンデットだったのか。

「あの亀は意外でしたね。本当に何の攻撃も通じませんもの。」

「ねぇ。トワね、こんな物拾ったよ?亀の甲羅だって!」

「へぇ。効果は?」

「効果はねー。打撃無効、魔法無効、状態異常軽減だって!」  

「チート級だな。」

「スノ。やってみなよ!」

「はぁ?俺が。嫌。」

と言った所でコイツ等の期待の眼差しはとても断る事ができず……

「着る。着るよ。それじゃあトワ貸して。」

「あげるよww」

「笑うな。」

と言いながら着ようと装備画面を開き見ると、『亀の甲羅は全身装備です』だと?

しょうが無い。

亀の甲羅を装備した。

「こ、これはwwだめだ。ツボるwww」

「アハハハ!お、おかしwwwあのエロジジィと同じじゃん!」

「そうですねww私ももうwwすいませんwww」

「もういい?装備戻すよ!」

こんな道中も賑やかで、本当に、良い奴等だ。
リアル意外ならね。






この時俺は、バーチャルだけの付き合いだと思っていた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます

腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった! 私が死ぬまでには完結させます。 追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。 追記2:ひとまず完結しました!

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

婚約破棄したら食べられました(物理)

かぜかおる
恋愛
人族のリサは竜種のアレンに出会った時からいい匂いがするから食べたいと言われ続けている。 婚約者もいるから無理と言い続けるも、アレンもしつこく食べたいと言ってくる。 そんな日々が日常と化していたある日 リサは婚約者から婚約破棄を突きつけられる グロは無し

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

いまさら謝罪など

あかね
ファンタジー
殿下。謝罪したところでもう遅いのです。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

処理中です...