ネトゲーマーが引きこもりだと思うなよ

惠諳

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第2章~引きこもらない理由~

パーティ全員で戦だ!

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姉ちゃんの病院から帰ってくる。
俺はまた、バーチャルの世界に入る。
『ログインしました。』
この無機質な音が少し心地良い。





俺達のパーティはゲームをクリアし、闘技場が開放された。
そろそろ、ゲーム発売1週間。クリアした人が増えてもいいはずだが。

ボイスチャット要請の音がなる。

『ナミさんからボイスチャット要請です。』

俺は迷いなく受け取る。
「ひっさしぶりースノ!」

「久し振りだなナミ。他の二人は?」

「ソロで闘技場でやってる。クリアした人を根こそぎ狩ってるんだって(クスクス」

「じゃあそれ終わったら合流して、チーム戦するか?」

「うんうん!パーティの方が早く終わるしね!経験値もアイテムも豪華らしいよ!」

とても安心するというか、心地がいい。
ナミ達がいるこのバーチャルの世界が好きだ。
チーム戦もボス戦の様な起点はいるだろうが、なかなか全員超級のパーティはいないだろう。

「それは、ランクもあるのか?」

「勿論だよ!目指すはトップ!S!Sさえなればいつでも戦える!」

「そんなに凄いのか?」

「そーだよ!Sになるとね……になってね……で……ていう特別な待遇があるんだよ!」

長い。色々省略しているが、実際10分は経っている。

「はいはい。そろそろ2人も来るか。」

「そーだね!て言ってたら来た!」

他の2人も合流。

「おっひさー!」

「お久しぶりです。」

全員、回復したり、道具の準備をして、闘技場のパーティ対戦を選択した。

『対戦パーティ検索中……対戦パーティ検索中……』

しばらく待ったが、3人と話しているとあっという間に思えた。

『見つかりました。10秒後。バトル開始します。』

10,9,8,……2,1

ゲームスタート


闘技場のど真ん中に落とされた。
目の前に、相手のチームもいる様だ。
リーダーは、大剣使ってる人か?

「全員GO!」

俺は号令をかけた。

「大剣がリーダー!多分後衛はヒーラーのみ!」
ナミからの報告。的確かつ、細かく。
「魔法使う!3,2,1!神級魔法!アマテラス」

俺が魔法を使うと相手のパーティは崩れた。

「ナイスです!」

「MP回復頼む。」

「もー、私のサポートは?」

「ナミもありがとう。」

「トワ、活躍出来なかった!!全部スノに持っていかれた!」

みんな口々に褒め合い、言い合う。
とても楽しい。この時間が永遠だったらどれだけ……いや。俺は学校に行かないと行けないんだ。

「スノ。素材集め手伝ってください。」

「ヒマノなんかいるのか?」

「はい。超級修道士の為の杖なんですが、スターズがいりまして……。ボス周回しませんか?」

スターズ。そういえば俺の杖もいるな。

「俺の分も取ろうかな。」

「スノも素材ですか?」

「まぁな。」

そして、ナミとトワとは別れ、1時間。50回程回った。そして、とれた素材は5個。これでも取れたほうだと思う。
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