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学園中等部入学編(完全鈴視点)
4 存在意義
しおりを挟むお弁当!
それは食事であり
生きる上で欠かせない
人間にとって欠かせない行為であり
最高の幸福。
そして
中等部から始まる弁当生活!
その大切な第一歩が今日である!
そうなのだ・・・
中等部3年間、高等部3年間
合わせて6年間の弁当格差時代が今始まる!
わかってる・・・
初手である、今日の弁当は
どこの親も気合を入れてくるって事はね!
でも、私ほど気合を入れて作ってきた人はいないと思う!
だって徹夜したんだからね!!
負けてたまるかぁぁぁ!!!
さて、カバンからお弁当をと
桜のと、私のと
後は皆で摘める、オカズだけの・・・
え? アレは・・・
そんな、バカな
十士族がお金持ちなのは知ってるけど・・・
そこまでするの?
金に物を言わせて
黒漆塗り木箱の弁当箱
それも、優美ちゃんが付けてる綺麗な髪飾りと同じ
四つ羽を象った彫り物が
く・・・最低でも、3万はかかってそうな・・・
は!
十士族、金持ち・・・
コックか!!
専属コックかぁぁぁ!!
それも・・プロ?
星付きの店で修行したとか・・・
う・・・・やばい・・・。
弁当を出しいた手が動きを止め
それを、後ろから観察していたのを見ていた、かんなが
か「りんちゃん? どうしたの?」って
どうしたのって言われても・・・。
桜「りん~は、ねぇ~~」
まて!! 桜! 言うな!!!!
桜「ゆみちゃんの~~お弁当とぉ~~
比べられるのが~~~はずかしいぃ~の~」
いわないでぇぇぇぇ~~~~~~
だって、私は蘭さんに喜んで欲しいから料理してるだけなんだよ!
プロの料理人と比べられたら
さすがに負けるってぇぇぇ・・・・。
か「りんちゃんが・・・顔真っ赤にして・・・きゃわいぃぃ~~~」
桜「りぃ~んの料理はぁ~~すごくおいしいぃぃよ~~」
夏「さっきまで十士族に・・・喧嘩を売る勢いだったのに
たかが、料理・・弁当ごときで・・・」
うぅぅぅ・・
ヒエアルキーがぁぁぁぁぁ
よくよく考えれば
家に手伝いさんや、コックさんが居る家庭が結構あるみたいだし
弁当世界の上位に食い込むつもりが・・・
私の弁当(存在意義)がぁぁぁ・・・・
涙出そう・・・。
こうなったら、金持ちのプロの弁当を研究して・・・
いつしか・・下克上をおをおをぉぉぉ・・・。
弁当を食べない訳にはいかないし
ここは涙を堪えて
敗北を・・・あじわいましょう・・。
優美ちゃんの
高級弁当箱と比べたら数段おちる
税込1480円の弁当箱・・・
これでも、弁当初日と言う事で高い弁当箱なのに
アレの前では霞むとしか言い様がない・・。
「うぅぅ・・・はい、桜のおべんひょう・・・。」
きゃんだ・・・。
いいもん、いいもん・・・
恥ずかしくないもん・・・。
「これは、優美ちゃんの分
おかずだけの、おかず弁・・・
私が作ったんで
おいしくないかもだけど・・・
よかったら、たべてみて
あ、残していいからね!
残ったら、この、かんなのエサにするから。」
か「エサと言われても
なぜか嬉しい、この私!!!
りんちゃんの、手作りなら
泥団子でも食べる自信がある!!」
「ばか!!
泥団子なんて! 食べ物じゃないから!
絶対、たべちゃダメだからね!
絶対、ダメだからね!!!!!!」
か「え・・・・
うん、食べないから・・
そんなに怖い顔してどうしたの? りんちゃん?」
「・・・
いいの!
でも、絶対、泥団子なんて食べたらダメだからね!!!」
あんな物は・・・
食べ物じゃない・・・【あんな物】は・・・。
「はぁぁ・・・・・
そんなに気になるなら
かんなも、なっちゃんも
ここで一緒に食べれば?」
か「え・・でも・・・。」
夏「ですが・・・。」
2人の視線が優美ちゃんに向くけど
「優美ちゃんも、いいよね!!」
優「断っても言う事を聞くつもりは・・・
無いのだと判断しますが?」
「うん! ない!
まぁ、かんなと、なっちゃんが嫌なら
いいけどね!」
か「あ・・・う・・・
りんちゃんの、お弁当がたべれるなら・・・。」
夏(そうですね・・・
これを機会に、四条さんと・・・)
なんか、腹黒い雰囲気ですよ、目の細い人・・。
そんな感じで優美ちゃんの机に5人が集まる
狭いね~~~
机の上にお弁当が広げられていく
かんなは、パンだった!
私の作った、おかず食え!
栄養のある物を食え!!!!!!
なっちゃんは、お弁当
ク・・・クオリティーが高いな・・・
いや、豪華食材と言うか、金かかってるーーーー!!
でも、出来合いの料理を詰め込んだ感じが。
桜の、今日の弁当は、私が作ってきた・・・
優美ちゃん・・・
あの弁当は、反則だ!!
小ぶりだが、黒漆木箱の弁当箱
そのフタが、開けられた・・・
負けた・・・。
まいりました・・・。
手作り? そんなものは甘い! と言える
和の伝統の黒漆、その完成された木箱に
本格派の和食のおかず・・・
く、一切の型崩れなく
湿気でふやけてもなく
完成された、食材配置
それで色彩豊かで見栄えもイイとか!
反則か!!
私の弁当箱を空けるのが、恥ずかしくなる・・・
って、すでに、私と一緒のお弁当の桜が
蓋をあけてますけどね・・・。
完全手作りと言う意味で
なっちゃんの弁当より上と言えるけど
優美ちゃんの弁当に負けた・・・・。
「優美ちゃん
お願いがあるんだけど・・。」
優「この上
何を私に求めると言うのですか?」
冷たい視線を向けられたけど
半分涙目で・・・
「卵焼き(だし巻き)1個ください・・・。」
少し、引き気味でくれました
おいしかったです
少し塩が効いた、だし巻き
何よりも、微かに香る白出汁
そうか、卵と出汁と、別々で味付けし
完全に混ぜ合わせない事で
こんなに絡まった味に
隠し味は、ミリンか・・・
それが、全体の深みをだしてる・・・
逆に言えば、ミリンの旨味成分は
食材本来の旨味を邪魔するって・・言われたんだよね。
3年くらい前
ミリンの旨味成分の事を知って
ミリン使って夕飯作ったら・・・
「コレって、なんか変な物まぜた?」って聞かれて
「え?美味しくなかった?」って言ったら
「いや? 美味いけど
今日の料理、白飯 (しろめし)からオカズまで、全部同じ味じゃね?」って・・・
うん、お米炊くとき少しミリン入れたし
卵焼きや、ブリの照り焼きにも使ったけど
入れても、大さじ1杯程度それが分かるって・・・
「ネットで、ミリン入れたら・・・美味しいって」
「ふ~ん・・・でも
言い換えれば、米も卵もブリも
全部ミリン味!
ブリ本来の旨味が、ミリンの麹の旨味で飛んでだよ!
もう、魚の味じゃねぇよ!!
魚なのに米の味って
そんなもん食って何がたのしんだ?
なぁ、鈴
料理って、うまけりゃいいのか?
腹に入れば全部一緒だから、いいってか?
和食なめんな!!
雑味なめんな!!
五味調和なめんな!!
白米の本来の旨味なめんな!!」って・・・
料理完食したのに、グチグチ言われた覚えがあるな
あの頃は(料理の)師匠に会う前だったから、まだ料理が下手だったけど
今なら、あのグチの意味もわかる・・・。
本来の和食と考えるなら
ミリンで食材の味が拡散されるのは・・・
いや、食材の旨味を引き立たせる為のミリンは有りだと思う
だけど普通は、きがつかないよねぇ~~~・・・。
桜「りぃ~ん、たのしぃそぉ~~~」
く!
見破られた!
そして、悔しいが・・・
「優美ちゃん
卵焼き、とてもおいしいです。」
優「そんなことないです
この、だし巻きも、唐揚げも、ミニハンバーグも
とても美味しいです。」
あ、いちよ食べてくれたんだぁ~~~
考え事してて気づかなんだ、よって
「・・・うそだ!
そんなプロの料理人が作った
美味しそうな弁当食べてて
私の弁当がおいしいだなんて・・・
それに、今、美味しいと感じてるのは
初めて食べる味に脳が刺激され
ドーパミンが発生して
その相乗効果で脳が
美味しいと感じてるだけ
明日、同じのを食べれば
刺激性は薄れて
「こんな味だったかな?」って
そして・・・2日後・・・3日後には
美味しくないって言い出すんだ!!
私の料理なんて
「小娘の、おままごと!」って
笑うんだ!!
優美ちゃん家 (ち)の
コックさんに伝えといて!!!!
美味しい卵焼きでしたって・・・
負けました・・・。」
うっぅぅぅぅ・・・
涙目で弁当食べます
弁当には罪はないです・・・。
優美ちゃん表情が崩れてます・・・
何か言いたげです・・・。
かんなが何か言ってます
聞こえないふりしています。
桜が美味しそうに弁当食べてます
当たり前だ、私が作ったんだから。
あぁぁ・・・アッチの特大弁当は、大丈夫だったかな
美味しくないって言われてたら・・・
天童学園・・・恐るべし
三ツ星の料理人をコックに雇う
超が付く金持ちが居るだなんて
世界指折りのコックが作る、お弁当って・・・
あの美味しそうな【黒豆の煮物】も貰えば良かった・・・。
だから、桜、私の目線の先を読んで
ニコニコ笑わないの!
「りんちゃ~~ん
無視しないでぇぇぇ~~~~」
はぁ・・・かんなの相手する気力はないですが
マジで涙流してるので
さすがに可哀想だ・・・
「で、なに?」
かんな「りんちゃんの、おかず、本当に美味しいって!
ホントに、ホントに!
お世辞なしで、おいしいから!!」
「知ってる
でも、優美ちゃんの卵焼きのほうが美味しい。」
か「も~~~~!
りんちゃん!!
結婚して!
毎日、お味噌汁作って!」
「嫌です! 断ります!」
アホですか? この子?
バカですか? この子?
昨日、初めて会って、妹になれって
今日は今日で、プロポーズって・・・
「白味噌派? 赤味噌派?」
か「赤味噌!」
「味の好みが合わないので
ごめんなさい。」
か「きょ・・今日から白味噌派!」
そんな自信満々に言われましても
「家に有るの味噌は基本6種と
おばぁちゃんのや、自分で作ったのが5種類くらい
毎日違う配合で作ってるから
赤味噌、白味噌って言われてもね~~
だいたい味噌汁がメインってありえないし
おかずに合わして、味噌の種類や
味噌汁の具は変えるのが基本だからね」
ふん!
か「りんちゃんが、作ってくれる物なら
全部食べる!
私をもらって!!!」
「間に合ってます!!!」
バカは置いといて
そんなこんなで
優美ちゃんと親友になりました!!
え?優美ちゃんの方は?って?
うん、優美ちゃんが、私をどう思っていようが関係ない!
私が優美ちゃんを親友だと判断したんだもん
私は優美ちゃんが、何をしても
もしも私を騙しても、裏切っても
私は優美ちゃんを信じる!
それが【親友】!
でも、桜達【大親友】までの道のりは険しいのさ!!
で、桜!
今日の帰りに弁当箱買いに行くからね!!!
にっこり笑ってる
以心伝心~~
桜、大好き!
って、笑ったら
笑い返してくれる
桜と二人で、ニヤニヤしてたら
かんなが、キレた!
ほんと、娘大好き病を抱え込んでいる、私のお父さんと行動がダブるんですが・・・・。
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