アンタッチャブル・ツインズ ~転生したら双子の妹に魔力もってかれた~

歩楽 (ホラ)

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中等部・合宿編

34話 紫音 vs 小宮

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 紫音は 
倉庫中央を歩き出す蓮を見
一度2階にいる人物に視線を移し
倉庫右側にある通路に足を向け、歩き出した。

 その後を追うように、歩き出すフォー。

 通路の幅は、約3メートルそれが、倉庫奥近くまで続いていた
フォーは少し歩き、先程から気になる事があり、シオンに聞いてみる

「シオン、1つ聞きたいことが、ありやんすが?」

「おぅ、1つと言わず、何個でもいいぞ」

 紫音は、右手に持った木刀を、プラプラと振り
首を左右に振りながら答える

「なら・・・・・・・先程、ミカを襲った魔法なのじゃが」

「あぁ、びっくりしたな、いきなりだもんな~」

「いや、何故?気が付いたのかえ?
 それも魔力感知できる我 (われ)よりも早く?」

「そうだったか? きにすんな」

すこし笑いながら答える

「今、聞いていいと、いったではないのかえ?」

「そうか?
 いや単に音が、聞こえた・・・そんな所だ?」

「音?なんの音かえ?」

「海の海面の音が不自然に聞こえてな
 そしたら音が拡散されたんで魔法攻撃くるかなぁ~とな」

「な?なんじゃと?」

「ん?だから、海の音がだな」

「海の音? どんな耳してるのでありんすか?」

「至って普通の耳?エルフほど、長くないぞ、ククク」

「ななな、それとコレとは別でありんす」

 紫音は、フォーの反応が楽しいのか、会話を楽しんでいた

 長い通路の中央あたりに、体格のいい人影がある
それは、通る者を遮るように通路の真ん中で腕を組み待ち受けていた
そして通路両脇には、左右4人づつ、8人の男達が立つ。

 フォーはその人間達の手前10メートル以上前で足をとめる。

 紫音は気にせず歩き続け
体格のいい50歳位の人物の横を通り抜けようとしていた。

 プロレスラー並の体格のいい男
それは、組織レッドストーン、実働部隊幹部、小宮である
小宮は、横を通り抜けようとした紫音の前に右腕をだし
その歩をとめた。

「おい、何を通ろうとしている」

「ん?通路は通るものだろ?なにがわるい?」

 そう言った紫音を
190cm近くあろう小宮は見下ろし、軽く笑い

「月並みではあるが、通りたければ、俺を倒していくんだな」

「うわ、死亡フラグ、やだね~これだから古いおっさんは」

「やっと歩き方を覚えた、若造が、何をほざく」

「ッハ! やっと覚えた歩き方だ
 お前が踏み台になってくれるのか?」

「歩き方を覚えただけで、壁の登り方は分からんだろう」

「壁? 誰がそんな物に登る?
 そんなもの迂回するに決まってるだろ!」

「張り巡らされた壁を迂回出来ると思うな!
 そう、どうやっても越えられない壁というものを教えてやろう」

「イヤだ! 断る!
 越えられないなら
 来た道をを戻るまでだ!!!
 何が嬉しくて
 そんなめんどくさい事をしなくちゃいけねんだ」

「な・・なんだと
 き、来た道を帰れると思うな!
 そもそも、逃げれるとでも
 思ってるのかぁぁぁぁぁ!!!!」

頭に血が上ってる小宮を前に
紫音は左手を口にあて、クククと笑い

「いいね、面白い、おっさん面白い」

「あぁ・・・お前もな
 だがここまでだ
 投降しろ命だけは助けてやる」

「あれ? 速見から聞いてないか?
 命が惜しいやつは逃げろと
 伝えろと言っといたはずだが?」

「ああ、聞いたさ
 俺達は、この日本を変える為に動いている
 命なんざ、とおにすててるさ」

その言葉に、反応し
この男に興味を持ったのか、数歩下がり小宮と距離をおく、紫音・・・。

「日本を変える?
 何を、どうやってだ?」

「若造も、わかっているだろう
 今の日本の実権は、十士族に握られている
 それにより
 魔法の使えない人間、地方の人間、格差社会が出来上がったのだ
 今度は、それを打破するため、十士族は各国と戦争を目論んでいる
 そうなれば、世界を巻き込む戦争
 日本の若者の命が投じられる!
 どれだけの命を犠牲にする事になると思う!
 それを阻止するためも
 十士族を打たねばならぬ
 俺達は日本の未来の為に立ち上がった
 反十士族グループの1つ
 血で染まる赤き意思【レッドストーン】だ
 速見を倒した実績を考慮して
 今からでも寝返るなら
 ワシの権限で引き入れてもいいぞ」

 声のトーン、話し方から
ひょっとこの仮面の男が、まだ若いと感じて
若者を正しい道に導くように、熱く演説する小宮だったが。

 紫音は首を傾げる

真実ではないが、大まかには合ってはいるし
今の日本にとって十士族は、ある意味【癌】だ
だがだ・・・・

「う~ん・・・俺、関係なくね?」

「おまえらは、四条家の者じゃないのか?」

「ちがうよ、俺も、そこの女もな
 あっちの脳筋も、お前らを潰すという【目的】が同じなだけで
 お前らを何の為に潰すと言う【理由】は、まったく違う
 それに、だれ1人、十士族と関係ないしな。」

「なら、お前は、何のために、ここを襲撃した?」

 フォーは、その言葉を聞き、紫音を見つめる
蓮は、妹を襲った組織を潰すと言った明確な理由がある
フォー自身は、すでにこの組織には興味はないが
主シオンに、忠誠を誓い、シオンの部下としてついて来たのだ
だが、肝心のシオン自身の、理由を聞いてはいない事に気がついた。

 紫音は、その問いに
軽く首を傾げ、考え込む・・・

「なんだろな?
 色々めんどくさい話になってるけど
 しいて言うなら
 ゆっくり風呂に入れなかった八つ当たり?」

「「は?」」

 小宮と、フォーは、目を丸くさせ、言葉に詰まる
横で話を聞いていた、小宮の部下8人も、呆気にとられるのだった。


 
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