アンタッチャブル・ツインズ ~転生したら双子の妹に魔力もってかれた~

歩楽 (ホラ)

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覚醒編

45話 それからの、鈴

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カチャ

「ただいま~、いいキャベツあった~」

玄関のドアを開けて入ってきたのは、鈴である
今、買い物から帰ってきたのだ
そして、玄関で靴を脱ぎ部屋に入ってくる

「3つ向こうの、スーパーに、なんと岡山産のキャベツがあったの
 甘味もあるし、火が通った時の食感がいんだよねぇ~」

そして、リビングに入っていくと

ソファーがあるのに、床の絨毯に並んで座る、蘭と紫音
同じような格好で、テーブルの上に広げた、ノートPCで何かの作業をしている2人
誰が、どう見ても、それは親子である
そんな姿を鈴は見て、フフフと笑う
紫音がなんと言おうとも、紫音は蘭さんの息子であり
私の双子の兄なんだと

その横で、TVを見ている、琥珀色の子猫と、小さな白狐の生き物
紫音が作り出した、使い魔と言っていたが
子猫と、小さなおもちゃの様な狐が?何のために?
小さな疑問が沸くが、どうせ紫音の事
くだらない事で作ったんだろうと、納得する
それ以上に・・・・

「 た・だ・い・ま ! 」

その声に、やっと気づく2人と2匹


「鈴おかえり」

「おかえり、台所掃除しといたよ」

「にゃぁ」

「コン」

その返事に鈴は、ニコリと笑い

「はい、ただいま、紫音ありがとう
 今日はおいしそうな、岡山産のキャベツがあったから
 野菜炒めにするね、あ、紫音車から、お米とってきて」

紫音は、目を見開き、びっくりした!と言う顔を鈴に向け

「マジで・・・・・また、俺・・前世では、けっこう偉かったんだけど」

鈴は、紫音の、変顔をみて、笑いながら答えた

「ん?知らない、紫音は紫音でしょ?」

「はっはっは、紫音、お前はどこまで行っても紫音だからな
 私と鈴は、お前に対する態度を変えることはないぞ」

「もう、諦めた・・・お米とってくる・・・
 ちょっとまて、鈴、なんでお米もってきてんだ?」

鈴は、まるで、何意味わからないことを言ってるんだと、言わんばかりに
首を傾げ、紫音の言葉に返答した

「ん?・・・・とりあえず?」

「紫音そんな事もわからないのか?」

「蘭さん、なんでかわかるの?」

「あたりまえだろ、だって鈴だからな米くらい持ってくるだろう」

「・・・・・・だね・・・・」


そんな、やり取りの中、鈴は台所で
買ってきた食材を並べ
その腕を披露する

数年前まで住んでいたマンション、慣れたものであるが
買ってきた食材は、牛肉、キャベツ、玉ねぎ、ニンニクくらいである
それから出来上がるのは、簡単な野菜炒めである
これは紫音の好きな料理でもある

鈴は、他の料理も、考えたのだが
数年前に引っ越してから、ここにある台所用品は数少なく
その選択肢は、かなり狭められ、その中で、鈴は野菜炒めを選んだのだ
その他の食材や、調味料は、なぜか、鈴のカバンから出てくる出てくる
最終的には、20種以上の調味料が台所のカウンターに並ぶ

鈴は、今日起きた事を紫音と蘭から聞いた
だが、紫音が何かを隠していることは鈴にはわかっていたが
だが、自分を助けるために、紫音が命を賭けてくれたことは間違いがない
その感謝の気持ちを込めて、紫音の好きな料理を作っていた
そうとは言っても、お米を、1から炊くため既に
買い物から帰ってきてから1時間は過ぎていた

料理が出来上がるまで
蘭はPCをつついたり、電話したり、鈴とじゃれあったりしていた
紫音は、リビングで、持ってきた、ノートPC相手に何か考え事をしていた
そして、先程、紫音から説明された2匹?の使い魔コハクとギンは
今だに、テレビの前でニュースを見ながら仲良く並んで座っていた
そして、リルと言う妖精の様な少女の姿は此処に無かった


「ご飯できたよ~~紫音~運んで~」

鈴の合図で、食卓が賑やかになっていく

「「「いただきまーす」」」

「おぉ、キャベツうまいね
 肉もうまいけど、主役はキャベツだね」

「うん、味付けも、キャベツを引き立てるようにしてる」

「やっぱり、鈴の料理が一番美味しいな」



*************



「「「ごちそうさまでした」」」

「そうだ、紫音、鈴、明日は2人で、ばぁさん所に行ってくれ」

「「え?」」驚く2人

「今日の事ばれて、士族から呼び出しくらったから
 私は、朝一で東京帰る、夜には戻ってくるから」

「ええ!」

びっくりする鈴を、ほっといて紫音が話し出す

「蘭さん俺からもいいか?
 鈴の中の力の事だけど、いつ暴走するか分からんから
 制御の仕方、鈴に教えるから、今月いっぱい
 いや、新学期まで学校休まして」

「えええ!」

鈴はビックリして、真横に居る紫音に振り向くが

「あぁ、構わんよ、好きなだけ休め」

「ええええ!」 

鈴は目を丸くして、蘭を見つめる

「そういうことだ、鈴、当分ここで暮らすから」

「えええええ!」

いきなりの事で、混乱する鈴
何度も、蘭の顔と、紫音の顔を見返す
それを面白そうに、蘭と紫音は笑う

少したって、落ち着いた鈴は
不貞腐れた顔で食事の片付けをはじめると

鈴の機嫌取りに、紫音は口を開く

「鈴そう怒るなって、片付けしとくから
 蘭さんと風呂でも入ってくれば?」

「・・・・・・」

「鈴、久々に一緒に入るか?」

「うん」

嬉しそうに返事をする鈴に
蘭と紫音は、胸を下ろす

風呂場から、聞こえる楽しそうな声を聞きながら
洗い物を片付ける紫音は、ため息まじりに

「あぁなんだかなぁ~紫音の記憶がしみついてやがる
 俺が、家事をするなんてなぁぁ・・・」

リルは、そんな独り言に、念話で入ってくる

『私と出会った頃は、していたはずですが?』

『あぁ、マリアが来るまでな、全部俺がしてたけど
 お前は、何もしてないだろ・・・・今もな・・・』

『申し訳ございません、このサイズですと、お皿すら持てません』

そんな念話をしていると

蘭と鈴が風呂から上がってくる
今度は、紫音が風呂に入ろうとすると

「コン」「にゃぁ」

「お?2人とも、一緒に入るか?」

嬉しそうに頷く、コハクと、ギン

『それでは、私もご一緒致します』

『リル、お前は周囲警戒、地下駐車場と外に通じる非常階段
 マンションのメイン入口と・・』

『シオン様、私は、マリアじゃないんですから、そんなには無理です』

『ああ、悪い、ついな、じゃぁ地下駐車場入口周りメインで警戒で
 あと、風呂入りたいんだったら、後で、コハクとギンと交代して入ってくれ』

『そおいう意味で、言ったわけでは・・・・・・・』

『ん?』

『いえ、何でもありません』

紫音は、コハクとギンを連れて風呂場に向かうが
紫音の後を歩く、使い魔コハクの背に乗る、ギンは
背後に首を向け、誰も居ない空間に向かって
勝ち誇ったように、一度鼻で笑う
それは、偶然なのか?女の感なのか?
そこに居るはずもない、見えもしない
存在が確立していない、小さな少女は、小さな白き狐を睨みつける


そう、そこには、誰もいない
だが、居たのだ、次元と空間の狭間に、1つの生命体が
それは、紫音すら気づかない、気づけない
10年かん、そこに居て、誰もその存在に気付けかった
それは、ある意味、その狭間にいる少女にとって
絶対の領域であるはずだった
だが、リルは、ギンと呼ばれる、白き狐の化身と目があった気がした
そして、シオンと、一緒に入いる事を断られたリルに
自分は、一緒に入ると、勝ち誇ったように、鼻で笑われた気がしたのだ

相手が誰であろうと、私の存在が認知できるわけがない
ただの偶然・・・・そう思い込むが、握る拳に力がはいるだった


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