113 / 180
覚醒編
46話 それからの 三千風棗(祖母)
しおりを挟むそして、次の日
朝一で、東京に帰ろうとする蘭を引き止め、ある事を告げる
リルが、空間転移魔法で、送るよと
リルが、一度でも行ったことがある場所限定なので
一度、東京の家に転移して、迎えに来てもらう事となった
また、今日一日、リルは姿を消したまま蘭の護衛をする事となる
コハクは、アパート周辺の警戒
ギンは、紫音のバックの中に収納された
そして、朝10時、アパートまで、蘭の母親
紫音と鈴にとっては、お婆さんに当たる人物が、2人を迎えに来た
その人間は、現、三千風 (みちかぜ)家当主、【三千風棗 (なつめ)】である
簡単に説明しておこう、呉服問屋、三千風、江戸時代以前から有る
静岡で一番古く、一番大きい、呉服問屋である、大金持ちである
そして、棗、紫音、鈴は運転手付きの車で
2人の誕生日プレゼントを買うために
静岡最大級のショッピングモールに向かう
蘭いわく
「紫音、鈴、言っておくが、安物は、ねだるなよ
金持ちのババァだからな、ここぞというほど、買ってもらえ
100万位、ポンと出すだろうからな」
事実、棗は、数百万であろうと、出すだろう
それは、棗の子供は、蘭1人である
その蘭は、家業を継ぐつもりは無いのは判りきっていた
だからこそ、棗は初孫である、紫音か鈴を、とくに紫音を跡取りにしようと
常に模索している、今回も、10歳の誕生日と言うことで
無理やり蘭を、脅迫し、お祝いをすることになったのだ
ちなみに、棗と蘭は、仲が悪い
それ以上に、蘭の夫とは、もっと仲が悪い
そして、鈴が棗に、誕生日プレゼントとして選んだのは
刀工【吉光】作の和包丁7本セット、その額、79万
蘭にさえ、料理をさせた事のない棗は、それに度肝を抜かれる
あの娘 (蘭)は、こんな年端もいかない子供になんて物を持たせるのかと
料理なんて、危険極まりないものをさせるのかと
ちなみに棗は包丁を握ったことすらないのだから、びっくりするのも当たり前である
危ないと鈴を説得するも、和包丁に一目惚れをした鈴は引き下がらない
そして「これ以外なら、私はプレゼントいらないと」言ったものだから
渋々、棗は、包丁を買う事になる
そして、紫音は・・・・
もし1日前の紫音なら、玩具、ゲーム、アニメDVDと
数多くの物を、棗に頼んでいただろう
だが、今の紫音は、ある物を棗にねだる
それは、魔法デバイスである
この世界の魔法法則を昨晩見直した紫音は
今、鈴が使っている、デバイスでは許容量が少なすぎると感じていた
その原因は、鈴の中にある魔核が規格外であることから分かる
今後、その力を鈴が使えるようにするにあたって
現在使っている、デバイス能力では、限界があると
そして、その業界では、トップクラスのメーカーである
【フェイス・システム】の巨大店舗に足を伸ばし
数個の子デバイスをプレゼントとして、棗にお願いした
これに関して、棗は、大喜びする
自分の孫は、家の跡取りは、勉強熱心だと
礼儀正しく、優しく、賢い、この子は、さぞ立派な当主になると
中身は、何度も転生を繰り返してきた、おっさんである
それなりに、猫を被って、良い印象を棗に与えていた
その後は、紫音と鈴の願いで
美味しい和食が食べたいとの願いを叶えて
棗が良く行く、高級料亭での、遅めの昼食を取る
棗は、不思議な光景を目にすることとなる
紫音は、小さい時から、はしゃぐ性格でないのは知っていた
鈴は逆に、おしゃべりである
人見知りせず、誰とでも会話をする
ここまでの、移動中でも、あれやこれやと、棗と会話をしていたが
料亭の個室、そこに料理が運ばれてくると、鈴はぱったりと話すのを止めたのだ
そして、料理に集中して、黙々と、運ばれてくる料理を真剣に食べる
あるときは、食べる前に、じっくりと料理を観察し
また、あるときは、一口食べては、じっくりと味を確認する
時に頷き、時に首をかしげる
その光景に、美味しくないのか聞くと、とても美味しいと帰っては来るが
その光景は、いささか不思議な光景であった
時折、紫音が鈴に、料理を指して「これとこれ」とか言っていたが
棗には、何の事か理解できずにいた
この時から、鈴の和食のレパートリーが一気に増え
和食に関して、その味が数段、美味しくなったのは、言うまでもない
その後、紫音と鈴は、棗のお願いを聞き
有名ブランドの子供服の店に行き
棗の趣味で、2人合わせて20着、小物類を20個ほど買う
呉服問屋だけあって、服装に関するセンスは、とてもいいのだ
そして、最後に、棗の店、本店でもある
【呉服問屋・三千風】に行くこととなる
紫音と鈴が、静岡に住んでいた時、数度来たことのある
静岡の中心部から少し離れた安倍川の近く
古い平屋の大きな日本家屋である
棗が店に入ると、一斉に、声がかかり
店の中に緊張が走る
その光景から、厳しくもいい店主であるんだろうなと、紫音は理解した
そして、すでに用意されていた、着物を着ることとなる
まだ、紫音は男物なので、すぐに終わったが
鈴にいたっては、棗と、店子さんの、着せ替え人形と化していた
助けを求める鈴の視線を、紫音は気づかないふりをしながら
出された、お茶と和菓子を楽しんでいた
そして、疲れきった鈴を開放しながら
棗と紫音・鈴は楽しい時をすごした
そして、夜7時、店も片付けを始める頃
蘭が2人を迎えに来る、実際、本家に泊まれはしなかったが
元々1泊して今日帰る予定なのだ
ひと悶着あったが、棗は渋々納得し、蘭たち家族は帰ることとなる
東京にではない、昔暮らしていた静岡のマンションにである
帰りに、鈴が食材を買い込んだのは言うまでもない
すでに、この晩、料亭で出てきた簡単な和食を、数種再現してみせた
まだ、本物と比べると、再現率は90%を切るが
今までの鈴の料理からしても、一段上の出来栄えであり
なかなかの物あった、この調子なら、完全再現も近く
それを越えるのも、時間の問題だと、紫音は食べながら頷くのであった
今日あった出来事を話しながら
棗に買ってもらった物を、蘭に報告しながら、夜は更けていった
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。
遊。
青春
主人公、三澄悠太35才。
彼女にフラれ、現実にうんざりしていた彼は、事故にあって転生。
……した先はまるで俺がこうだったら良かったと思っていた世界を絵に書いたような学生時代。
でも何故か俺をフッた筈の元カノ達も居て!?
もう恋愛したくないリベンジ主人公❌そんな主人公がどこか気になる元カノ、他多数のドタバタラブコメディー!
ちょっとずつちょっとずつの更新になります!(主に土日。)
略称はフラれろう(色とりどりのラブコメに精一杯の呪いを添えて、、笑)
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
俺は陰キャだったはずなのに……なぜか学園内でモテ期が到来した件
こうたろ
青春
友人も恋人も居ないボッチ学生だった山田拓海が何故かモテだしてしまう。
・学園一の美人で、男女問わず憧れの的。
・陸上部のエースで、明るく活発なスポーツ女子。
・物静かで儚げな美術部員。
・アメリカから来た金髪碧眼でハイテンションな留学生。
・幼稚園から中学まで毎朝一緒に登校していた幼馴染。
拓海の生活はどうなるのか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる