アンタッチャブル・ツインズ ~転生したら双子の妹に魔力もってかれた~

歩楽 (ホラ)

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きぐるみ幼女編

21話 1年前・念話が、バレた・・・

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 連と鉄雄の戦いが膠着状態になったその瞬間

リルから紫音に念話が届く

『シオン様』

『ん?また、栄斗がスキルつかったか?』

『いえ、鉄雄さんの相手なんですが
 この部屋に入った時から、違和感があり、見ていたのですが 
 今しがた1万倍に達する意思加速を、使いました
 推測ですが、その魂はこの世界の住人ではなく、あの世界の出身者かと思われます』

『は?マジで?』

『はい、マジです』

赤髪短髪・・・それなりのイケメン・・・
いや、前世と今の姿が似ていないのは、俺自身で分かっている

『リル、奴を観察しろ、普通の人間と違うことはないか?』

『かなり、魔力はあるようですが、それは人間の域を超えていませんが・・・』

『ん?』

『ただ、彼の周りには、異常な程の、雷精霊が集まっています』

『な・・・・・・俺が知る限り
 1万倍の意思加速とか出来るのは、英雄又は、魔王か、準魔王クラス
 そして雷精霊を従える人物なんて、1人しか・・・・
 でも、奴が転生してるなんて、在り得るのか?
 俺と同じ様に、蒼き勇者に負け、天使に飛ばされた?
 いや、ありえんだろ、あいつにかぎって・・・・』

『どうなさいますか?』

『いや・・・・とりあえず、面倒だから、無視の方向で
 それでも、鉄雄には知らせとくか』

『そうですね、意思加速を使って来るとなると
 鉄雄さんの、今の通常攻撃は今後当たることは皆無でしょうし』

『だな』

『てつ、聴いてるか?その相手、俺と同じく意思加速使うぞ
 俺の予想では、肉体加速が最低でも4倍だと思ってくれ』

『なんだと、早く言えよ、今よけられたのは、それでか?』

『え?わりぃ、、見てなかった』

『おい、見てろよ、それにしても4倍か・・・・・
 って、勝てねぇじゃねえかよ、なめてんのかよ、バカにしてんのかよ』

鉄雄は紫音との念話で、紫音に八つ当たりするのだった・・・・

「おい、宮守!ソレは誰から教わった?ソレの相手はだれだ?」

『シオン様、鉄雄さんの念話が感知されました』

『マジか?』

『マジです、私達の念話は感知されていませんが
 まだ念話を覚えて数年、その意思加速の速度も10倍も達しておりません
 鉄雄さんの念話では、内容は別として
 そのスキルの上位が使える彼には、感知出来るようです』


ソレの相手と言われ、その意味を理解できたのは、鉄雄だけ
2人の戦いを見ていた人間、いや、この世界の人間には意味がわかるはずがなかった
そして、鉄雄は笑って答える

「さぁな、答える義理はない
 そして俺にしてみれば、4倍の加速って、勝てる気がしねえよ」

4倍の加速・・・
速度強化ではない、加速と言った
それは、意思加速での肉体加速のことだ!
念話・意思加速・肉体加速・・・こいつは知っている
そして、拙い念話だ、覚えて間がないのだろう
なら、念話を、誰が教えた?
念話の相手か?俺が感知できないとなると、そっちが異世界人か?

『おい紫音、どうすれば勝てる?』

『まぁ無理だわな、そして、念話が感知されてるんで
 今後念話なしで、まぁガンバ!』

『おぃ!・・・・』

「そこか!」

鉄雄の念話に、再度、反応した蓮
その直感で感じた、ある方向に
即座に右手を振いデバイスを起動させ魔法を飛ばす

雷系、初歩魔法【サンダー】初級より、格下とされる
雷系で一番初めに覚える、初歩魔法である
だが、元々の魔力値の高い蓮、そして
前の世界では、魔王【雷帝・レイ】と呼ばれた男でもある
その蓮が、その属性を使うのだ、そしてその魔法には精霊達が手を加え
その威力は中級魔法に届くほどだった

その魔法は、紫音達がいる場所を的確に狙う
いきなりの事で、反応できたのは、カレラだけだが
すでに遅かった、放出系の魔法の中で
雷系統の魔法は、光系統の次に早い魔法である
そして、中級魔法に届こうかと言う蓮の魔法
気づいた時には遅かったのだ

カレンは、叫ぶ
魔法が飛んでいく場所に居る、友人に向かって

「ニニス!!」

栄斗も、叫ぶ
気の弱い、幼馴染の少女に向かって

「キィィィィィィ!!」

鉄雄は、叫んだ
お前の側にいる、クラスメイトを守れと

「紫音!」


そう、今その魔法が、紫音・ニニス・希唯に襲いかかる
一人の、悲鳴と共に
その魔法は、ある物に、さえぎられた

魔法が当たった事で、その全貌が明らかになる
ニニスの展開していた、防御符、数十枚で作られた
ドーム状の多重結界であった
それの表面を流れるように、蓮のサンザーは拡散されていく

一番驚き、悲鳴を擧げたのは、希唯であった
その顔をハンカチで抑え、大粒の涙を流し震えていた
ちなみに、そのハンカチは
朝出かけるとき鈴に無理やり持たされた紫音の物である
一難去って又一難、希唯にとって、人生最悪の日になりそうな勢いである
そして、廊下では、幼馴染の少女を助けようと、教室に飛び込もうとして
友人達に身体を掴まれ、動けなかった
遊久路栄斗 (ゆくりえいと)の姿があった

 その希唯が

(この男は壊れている、人間として壊れている

何なの?この人間?怖い、恐ろしい・・・)

と思わせた人物がいた
結界を張ったであろう、ニニスですら
いきなりの事に、小さく「キャ」と悲鳴をあげ、一瞬震えたのに対し

「今度は、ニニスが着ている、きぐるみのペンギンを織ってあげようか?」と

あの魔法を、完全無視し、顔色一つ変えず、紙を折続ける男

泣いてる私に、何も言わずそっとハンカチを差し出した

無愛想ではあるは、一瞬優しさが垣間見えた男

そう、その男、紫音が、その精神の在り方が、わからなくなってきていた
 

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