アンタッチャブル・ツインズ ~転生したら双子の妹に魔力もってかれた~

歩楽 (ホラ)

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きぐるみ幼女編

29話 ドヤ顔!

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鈍い音と共に、人が飛ぶ・・・

それは、半無意識で、桜が蹴り飛ばした人物であった



腹部を蹴られらだろう人物は、空中で体をくの字に曲げ

重力と言う物理的法則を無視し、気持ちいいほど一直線に飛んでいく







それは、柱の陰で、今まさに、三千風鈴を襲うため

一歩踏み出そうとしていた、舞姫と呼ばれる彼女の目の前を通り過ぎていく



(え?・・・)



鈴の姿を、首を動かし、その目で追っていた彼女は

優美達の後ろから、気配を消し、近づく人影に気がついた時には

すでに、桜色の髪をした少女の蹴りが、その人物を襲う寸前であった

そして、その人影は、近づいてきたその廊下を、吹き飛びながら戻っていく

それを目で追う、彼女は、吹き飛んでいく先に居る人物を視界にいれると

(先を越された・・・・)と、心で呟くのだった







そして、その音と共に、振り向いたが、何が起きたか、分からず

廊下を滑空する、人物にその視線をうばわれた4人

それとは別に、蹴り飛ばした本人は、我関せずである



吹き飛ばされた人物もそう長くは飛ぶことはなかった

その人物は、ある男に受け止められたのだ

体格の良い、その男子生徒は、まるで、ドッチボールのボールを受け取るかのように

飛んできた人物をその身体で受け止めたのだが



「この、やくたたずが!」



彼は、そう小さく呟くと、その腕の中で、呻き苦しむ男を横に投げ捨てた







鈴は、突如吹き飛ぶ男性も

それを受け止めた男性も、記憶に無い

それどころか、いつの間にか

受け止めた男のそばには10人程度の人間が集まろうとしていた

いや、すでに、自分達を挟んで反対側にも10人程度の、見知らぬ顔が集まる

そう、鈴達は、通路の前後を、20人程の人物に塞がれたのだ

ざっとみ、6人ほど女性が居るもの、鈴の知る人物は、そこにはいなかった



鈴は、中等部2年で、それなりに有名人であり

人の顔と名前を覚えるのが早い鈴の知らない人間となると

第一に考えられるのは、2年生では無いだろうと言うことであり

2年のクラスの前まで来る事からには

3年で有る事は、ほぼ間違いは無いだろうと、瞬間的に鈴は判断したのだった



だが、なぜ?3年がここに?



そんな事を思い浮かべる以前に

そのワケは、今、仲間であろう人物を横に放り投げた男子生徒であり

この3年の集団のリーダーであろう男子生徒が口を開いた



「フッ・・・・さすがは、我らが女神であられる

 朱莉様と対抗しうる、実力は兼ね備えているみたいだな

 一目見てわかったぞ、お前が、三千風鈴だな!」



その男は、仲間を蹴り飛ばした人物である

桜色のくせっ毛を揺らす少女を指差すのだった





「・・・・・・・・・・」





指を指された桜は、その言葉の意味が分からず、キョトンと首をかしげた

その光景を見ていた、鈴達や、舞姫と呼ばれる人物

ひいては、2年の教室の中や、廊下から、見ていた人物は

こう思っただろう



【このおっさん、何も知らずに来たのかよ!】



壮大な勘違いの為、どう対応していいものか悩む鈴達

そして、数秒の沈黙の時間が流れる中

堂々と堰を切った男に対し

仲間であろう人物が、近づき気まずそうに近寄り耳元で囁く

それに耳を傾けた男は



「一目見てわかったぞ、お前が、クズ達のお山の大将の、ティオーノの妹か」



恥じらうこともせず、ドヤ顔で言い直した・・・・

その言葉に、桜は横に居る人物を確認し振り向く

そして自分より一回り小さい少女、鈴に小声で話かける



その言葉に、鈴は唖然とするのだった

その内容は【お山の大将ってなぁにぃ~?】なのだから

それくらい知っておいてよと、思うが桜だからなと

諦めその意味を簡単に説明するのだった



【簡単に言うと、クラスのリーダー的存在?って事かな】



それを聞くと、小声で「ニャ!」とはっし

ニンマリと嬉しそうな顔を浮かべるのだった

鈴には見えた、猫のような耳を立たせ、嬉しがる桜が

そして、桜は両手を腰にあて【自分の兄はすごいんだぞ!】と言わんばかりにドヤ顔を決めた



ちがうの桜、ほめ言葉じゃないのよ・・・それは・・・



男は、そんな桜を見て、口元をピクピクさせると


「ふん、まぁいい、今回は、お前に用事があってきたんだ、三千風鈴」


今までの事が無かった事の様に、ドヤ顔で言い放ったのだった!

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